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第三章 世界に降りかかる受難
第583話
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宰相さんの好意で別室に案内され、そこで元軍人さんのお話を聞くことが出来ました!
机の上には豪快に二つに割られたメロンもあり、涼玉たちが大喜び、もちろん僕も食べます!
美味しさ百点満点のメロン、元軍人さんの故郷の特産品でした。
頬っぺたが落ちそうに美味しいのは、涼玉の背中で育てたメロンから派生したかららしい。
品質ランクS……それは、我が家で採れる果実並みのランクだね、すっごぉい。
確かに涼玉の背中に種を投げるとなぜかワンランクどころじゃなく上がるけども、あれって人間でも品質を保てたんだ……凄いねー。と思ったら、肥料にひよこ豆を使ったらしい。
つまり真の主役はひよこ豆、どれだけ万能なんだろうか。
「涼玉様のおかげで村は持ち直したのですが、メロンの匂いに釣られて魔物が寄ってきてしまい……」
ひよこ豆が撃退した。とか?
「あまりに貧相な見た目だったのを哀れに思った村長がメロンを魔物に与えた所、そのまま村を守るために群れ単位で居ついてしまいまして」
村長偉い!
人が魔物に安易に近付くのは危ない気がするけど、結果オーライなのです。
「噂を聞いて様々な魔物が寄ってきてしまい、最終的に共存する羽目になり、噂がさらに広がって領主が討伐のための軍を差し向け、村長が魔物を率いて真っ向から対決する事態になりまして」
「何度聞いても村長の殺意たけぇな」
「私を呼べばぺかぁで一発だったのになぁ」
『ひよこ豆で強化済みの村長と魔物軍団よ』
村人も立ち上がっていたものの、村長と魔物の連携の前に出番なかったそうです。
元軍人さんは別部隊を率いて奇襲を警戒しつつ、メロン畑を守っており、案の定、戦いのどさくさに紛れて侵入者があったけど一緒に組んでいた熊の魔物と大暴れして無事勝利。
熊さん強い。
今度遊びに行こうと思う。
うーん、遊びに行く場所が多くて僕大変。
「鹿の魔物に跨った村長が首級をとったのですが、それが原因で領主と本格的に対立する結果になりまして、ひと月もしないうちに軍が攻めてきました。それが元同僚だったのでつい私も私怨で剣をふるってしまい……」
村長強過ぎる。
あとその鹿さん僕も乗れる?
「村長が殺意高くなったのってひよこ豆が原因かな?」
『多分そう』
「自分たちが育てたメロンを奪おうとして怒ったひよこ豆が力を与えたんですねー」
ふわっとした感じでイネスは笑っているけど、豆が怒るってなんだろう?
異世界の概念が謎過ぎる。
「メロン好きの狼に乗って暴れたらそれがフェンリルだった事もあり、圧勝しました」
「俺のメロンすげぇなぁ」
「魔物も魅了する神秘のメロンです」
『死人はいないのよ、行方不明なだけよ』
領主が行方不明になったという事で次は王家から調査のために兵が送られてきたけど、イネスと涼玉が王家にお願いして派遣してもらった兵だったため、『いつもの神隠し的なあれ』で処理されたらしい。
いつもの。が付くぐらいこの国と交流があるってことだね。
「領主がいなくなったから、村長に領主任せようとしたら断られた」
『鹿さんに乗って無茶したから腰痛めちゃったの』
「だから次に戦果が高かったおっちゃんに英雄の称号を与えて、領主にしようと思ってたけどこれも断られて、妥協して王子の誰かに領主になってもらって、おっちゃんはその側近ならどうかな。という話を今頃にいちゃが別室でしてると思う!」
「あ、だからいないんだ!」
一緒にお部屋に入ってこないからおかしいなとは思ってました!
決してメロンにはしゃいで最初気付かなかったとかじゃないよ!
机の上には豪快に二つに割られたメロンもあり、涼玉たちが大喜び、もちろん僕も食べます!
美味しさ百点満点のメロン、元軍人さんの故郷の特産品でした。
頬っぺたが落ちそうに美味しいのは、涼玉の背中で育てたメロンから派生したかららしい。
品質ランクS……それは、我が家で採れる果実並みのランクだね、すっごぉい。
確かに涼玉の背中に種を投げるとなぜかワンランクどころじゃなく上がるけども、あれって人間でも品質を保てたんだ……凄いねー。と思ったら、肥料にひよこ豆を使ったらしい。
つまり真の主役はひよこ豆、どれだけ万能なんだろうか。
「涼玉様のおかげで村は持ち直したのですが、メロンの匂いに釣られて魔物が寄ってきてしまい……」
ひよこ豆が撃退した。とか?
「あまりに貧相な見た目だったのを哀れに思った村長がメロンを魔物に与えた所、そのまま村を守るために群れ単位で居ついてしまいまして」
村長偉い!
人が魔物に安易に近付くのは危ない気がするけど、結果オーライなのです。
「噂を聞いて様々な魔物が寄ってきてしまい、最終的に共存する羽目になり、噂がさらに広がって領主が討伐のための軍を差し向け、村長が魔物を率いて真っ向から対決する事態になりまして」
「何度聞いても村長の殺意たけぇな」
「私を呼べばぺかぁで一発だったのになぁ」
『ひよこ豆で強化済みの村長と魔物軍団よ』
村人も立ち上がっていたものの、村長と魔物の連携の前に出番なかったそうです。
元軍人さんは別部隊を率いて奇襲を警戒しつつ、メロン畑を守っており、案の定、戦いのどさくさに紛れて侵入者があったけど一緒に組んでいた熊の魔物と大暴れして無事勝利。
熊さん強い。
今度遊びに行こうと思う。
うーん、遊びに行く場所が多くて僕大変。
「鹿の魔物に跨った村長が首級をとったのですが、それが原因で領主と本格的に対立する結果になりまして、ひと月もしないうちに軍が攻めてきました。それが元同僚だったのでつい私も私怨で剣をふるってしまい……」
村長強過ぎる。
あとその鹿さん僕も乗れる?
「村長が殺意高くなったのってひよこ豆が原因かな?」
『多分そう』
「自分たちが育てたメロンを奪おうとして怒ったひよこ豆が力を与えたんですねー」
ふわっとした感じでイネスは笑っているけど、豆が怒るってなんだろう?
異世界の概念が謎過ぎる。
「メロン好きの狼に乗って暴れたらそれがフェンリルだった事もあり、圧勝しました」
「俺のメロンすげぇなぁ」
「魔物も魅了する神秘のメロンです」
『死人はいないのよ、行方不明なだけよ』
領主が行方不明になったという事で次は王家から調査のために兵が送られてきたけど、イネスと涼玉が王家にお願いして派遣してもらった兵だったため、『いつもの神隠し的なあれ』で処理されたらしい。
いつもの。が付くぐらいこの国と交流があるってことだね。
「領主がいなくなったから、村長に領主任せようとしたら断られた」
『鹿さんに乗って無茶したから腰痛めちゃったの』
「だから次に戦果が高かったおっちゃんに英雄の称号を与えて、領主にしようと思ってたけどこれも断られて、妥協して王子の誰かに領主になってもらって、おっちゃんはその側近ならどうかな。という話を今頃にいちゃが別室でしてると思う!」
「あ、だからいないんだ!」
一緒にお部屋に入ってこないからおかしいなとは思ってました!
決してメロンにはしゃいで最初気付かなかったとかじゃないよ!
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