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第三章 世界に降りかかる受難
第574話
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小麦畑のど真ん中に簡易櫓を建ててもらった涼玉が、お茶ダンスの麦バージョンをノリノリで歌って踊っております。
その勢いに最初はガクブルしていた農民さん達、でも力が拡散されていい感じにふわっとしているのを見て、こりゃいいやと今は手拍子を送ったり一緒にダンスしたり楽しそうです。
収穫は?
なお僕は大型犬サイズになったイネスに体を預け、お腹には子犬になったシャムスが丸まっています。
至福。
これは遊んでいる訳ではないのです、涼玉の力をふわっとした感じにするためです。
本当はカンガルーのお腹の袋に入りたかったけど、それは喜んで力が増幅されちゃうからと却下されました。切ない。
イネスのゴロゴロが全身に伝わるこの感じ、とてもいい。
こんな感じに癒しタイムを満喫している間に村人も復活、麦の病気もどこへやら。
人員も揃ったので収穫のお仕事のお時間です。
農民部隊の皆さんが村人たちと働いている間に涼玉は僕らと一緒にひと休憩、簡易櫓の上でおやつの時間です。
一個前の救った村で収穫された黄金の麦、あれで作ったパンを黒の子が持ってきてくれたのです! 美味い!
「俺が作り方教えたんですけど、飲み込み早くて教え甲斐がありました」
「こねるの大変、でも楽しかった」
「言葉もこの通り! 学習能力高いですし、刀国学園に通えばスーパーエリートになれますよ!」
「学園に入った時点で争奪戦が起きるやつだなー」
「先に商業ギルドに登録しちゃえば大丈夫です!」
『アカーシャに連絡するのよ』
どうやら黒の子、びっくりするぐらい優秀なようです。
さすが魔王の素質を持つ男、刀国で磨いたら第二の魔王も夢じゃない。
ん? 第二の魔王はタイガだから、第三の魔王?
まぁいいや。
それよりも差し入れしてもらったパンを食べよう。
カゴからパンを一個受け取り、我が家の林檎で作ったジャムをぬりぬり、クリスタル林檎じゃないです、普通の赤くて美味しい林檎です。
僕が食べ始めたのを見て、子供たちも慌ててパンに手を伸ばして食べ始めた。
「うまー、踊りの後のおやつはうまい!」
『ジャムも美味しいねぇ』
「杏を混ぜたジャムもありますよ」
「青空の下で食べるパンは美味しいね」
どこまでも続く青い空。
時折流れる白い雲。
太陽を背に輝く人影。
ん?
「魔王、覚悟っ!!」
「えっちゃん!」
霧とえっちゃんの魔力を混ぜて大きな手のひらを作り出し、それでベチンと襲撃してきた影を叩き落しました。
ふふん、僕に攻撃力はないけれど、えっちゃんの魔力と混ぜる事でちょうどいい感じの攻撃力になるのです!
墜落地点の麦がダメになっちゃったけど、この後直すので許してほしい。
でも今は襲撃犯へのお仕置きが先です。
「っく、この、俺が――」
「うちの子を襲う奴はこうです!」
手のひらを振り上げてー!
もう一回、ベチン!
「ぐあっ!」
潰した襲撃犯にスタタターと近付いたら唸りながらピクピクしてます、気持ち悪いのでお仕置き追加します。
「こいつ、こいつ! おらおらー!」
「ぐぇっ! ぎゃっ! げふっ!」
背中に乗り上げ、ジャンプと踏みつぶしの連続攻撃です!
うちの子を襲うなんて千年早い!
オラオラオラーー!
その勢いに最初はガクブルしていた農民さん達、でも力が拡散されていい感じにふわっとしているのを見て、こりゃいいやと今は手拍子を送ったり一緒にダンスしたり楽しそうです。
収穫は?
なお僕は大型犬サイズになったイネスに体を預け、お腹には子犬になったシャムスが丸まっています。
至福。
これは遊んでいる訳ではないのです、涼玉の力をふわっとした感じにするためです。
本当はカンガルーのお腹の袋に入りたかったけど、それは喜んで力が増幅されちゃうからと却下されました。切ない。
イネスのゴロゴロが全身に伝わるこの感じ、とてもいい。
こんな感じに癒しタイムを満喫している間に村人も復活、麦の病気もどこへやら。
人員も揃ったので収穫のお仕事のお時間です。
農民部隊の皆さんが村人たちと働いている間に涼玉は僕らと一緒にひと休憩、簡易櫓の上でおやつの時間です。
一個前の救った村で収穫された黄金の麦、あれで作ったパンを黒の子が持ってきてくれたのです! 美味い!
「俺が作り方教えたんですけど、飲み込み早くて教え甲斐がありました」
「こねるの大変、でも楽しかった」
「言葉もこの通り! 学習能力高いですし、刀国学園に通えばスーパーエリートになれますよ!」
「学園に入った時点で争奪戦が起きるやつだなー」
「先に商業ギルドに登録しちゃえば大丈夫です!」
『アカーシャに連絡するのよ』
どうやら黒の子、びっくりするぐらい優秀なようです。
さすが魔王の素質を持つ男、刀国で磨いたら第二の魔王も夢じゃない。
ん? 第二の魔王はタイガだから、第三の魔王?
まぁいいや。
それよりも差し入れしてもらったパンを食べよう。
カゴからパンを一個受け取り、我が家の林檎で作ったジャムをぬりぬり、クリスタル林檎じゃないです、普通の赤くて美味しい林檎です。
僕が食べ始めたのを見て、子供たちも慌ててパンに手を伸ばして食べ始めた。
「うまー、踊りの後のおやつはうまい!」
『ジャムも美味しいねぇ』
「杏を混ぜたジャムもありますよ」
「青空の下で食べるパンは美味しいね」
どこまでも続く青い空。
時折流れる白い雲。
太陽を背に輝く人影。
ん?
「魔王、覚悟っ!!」
「えっちゃん!」
霧とえっちゃんの魔力を混ぜて大きな手のひらを作り出し、それでベチンと襲撃してきた影を叩き落しました。
ふふん、僕に攻撃力はないけれど、えっちゃんの魔力と混ぜる事でちょうどいい感じの攻撃力になるのです!
墜落地点の麦がダメになっちゃったけど、この後直すので許してほしい。
でも今は襲撃犯へのお仕置きが先です。
「っく、この、俺が――」
「うちの子を襲う奴はこうです!」
手のひらを振り上げてー!
もう一回、ベチン!
「ぐあっ!」
潰した襲撃犯にスタタターと近付いたら唸りながらピクピクしてます、気持ち悪いのでお仕置き追加します。
「こいつ、こいつ! おらおらー!」
「ぐぇっ! ぎゃっ! げふっ!」
背中に乗り上げ、ジャンプと踏みつぶしの連続攻撃です!
うちの子を襲うなんて千年早い!
オラオラオラーー!
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