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第三章 世界に降りかかる受難
第556話
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今日は女神様の代理業はお休み、召喚されたら混沌を振りまきます。
「かあちゃん!」
「ヨムちゃん!」
会うなり僕を抱き上げ、くるくると回転するのは海神と安産の神様を兼用するヨムちゃん。
本日はヨムちゃんのお仕事見学!
海神ギルドが港に作られるなら、安産祈願の神殿は街の中心に近い場所。
僕らと友好関係になると今なら各ギルドもセットでついてくる!
「今日はどこに行くの?」
「孤島に暮らす人間が俺じゃない奴を海神として祀っているから、殴り込みに」
海神ギルドも安産の神殿も関係なかった。
まさかの縄張り争い。
うぅん、でも海の治安はヨムちゃんのお仕事のうちだから、見学内容に変更はないのかな?
いかがですかシャムス先生。
『おっけぇ』
小さな手で丸を作ってくれたので特に問題なし。
「ヨムだけで大丈夫か? 俺とイネスも参戦すっぞ?」
「光線で一撃必殺です!」
「あんがとな! 強敵そうだったら先制攻撃頼むわ!」
さすがうちの子、勝つためなら手段は問わない。
でも今のヨムちゃんなら拳で一撃も可能そうだなぁ、元々強いのが神格上がってパワーアップしてるもの。
本当に殴り込み(物理)に来ました。
海神を名乗っていたのは悪魔で、僕らと出会った瞬間に白旗を上げながら土下座して和解が成立。
悪魔界での僕らの評判ってどうなっているんだろうね?
そして悪魔を海神として祀っていた人達は、神様を追い払った僕らを物凄い勢いで罵っている。
もちろん過保護スキルがあるので僕は聞き取れないけど、うちの子は聞き取れている。むむ、許せない。
子供を罵るのは悪!
悪い言葉を子供に向けるのはダメ絶対!
普通のお仕置きじゃ後からシヴァさんにダメ出し食らいそうね、厳しめの、そう、天罰ぐらいがちょーどいい感じかもしれぬ。
知らずとは言え、悪魔を信仰していた時点で人としてアウトってことで……あっ、いいこと思いついた。
「むーーーん」
『イネス、ママが』
「みゃぁ!?」
「なんか光ってんな」
「悪魔撤退して良かったな、綺麗な悪魔とか気持ち悪いし。俺らも逃げよう、どこへ?」
この程度の小物などシヴァさんに任せるまでもない。
ほあああああ、悪い心など捨てておしまい!
「ぺっかぁぁ!!」
光が収まった時、島民は一人残らず、家の中や海に出て漁をしていた者たちも全て、白い天狗猿に姿を変えていました!
成功です、やっほー!
神様流お仕置き、アー君が前に罪人をお猿さんにしたのを思い出したので真似してみたのです!
うむ、これで子供たちに悪い言葉を向けることはもう出来ないね。
よしよしなのです。
「かあちゃんに出番奪われた」
「ですねぇ」
「家畜を解放してから帰るか」
『野生に戻すのよ』
勧善懲悪とはこのことなり。
これにて一件落着!!
ふはははは!
「かあちゃん!」
「ヨムちゃん!」
会うなり僕を抱き上げ、くるくると回転するのは海神と安産の神様を兼用するヨムちゃん。
本日はヨムちゃんのお仕事見学!
海神ギルドが港に作られるなら、安産祈願の神殿は街の中心に近い場所。
僕らと友好関係になると今なら各ギルドもセットでついてくる!
「今日はどこに行くの?」
「孤島に暮らす人間が俺じゃない奴を海神として祀っているから、殴り込みに」
海神ギルドも安産の神殿も関係なかった。
まさかの縄張り争い。
うぅん、でも海の治安はヨムちゃんのお仕事のうちだから、見学内容に変更はないのかな?
いかがですかシャムス先生。
『おっけぇ』
小さな手で丸を作ってくれたので特に問題なし。
「ヨムだけで大丈夫か? 俺とイネスも参戦すっぞ?」
「光線で一撃必殺です!」
「あんがとな! 強敵そうだったら先制攻撃頼むわ!」
さすがうちの子、勝つためなら手段は問わない。
でも今のヨムちゃんなら拳で一撃も可能そうだなぁ、元々強いのが神格上がってパワーアップしてるもの。
本当に殴り込み(物理)に来ました。
海神を名乗っていたのは悪魔で、僕らと出会った瞬間に白旗を上げながら土下座して和解が成立。
悪魔界での僕らの評判ってどうなっているんだろうね?
そして悪魔を海神として祀っていた人達は、神様を追い払った僕らを物凄い勢いで罵っている。
もちろん過保護スキルがあるので僕は聞き取れないけど、うちの子は聞き取れている。むむ、許せない。
子供を罵るのは悪!
悪い言葉を子供に向けるのはダメ絶対!
普通のお仕置きじゃ後からシヴァさんにダメ出し食らいそうね、厳しめの、そう、天罰ぐらいがちょーどいい感じかもしれぬ。
知らずとは言え、悪魔を信仰していた時点で人としてアウトってことで……あっ、いいこと思いついた。
「むーーーん」
『イネス、ママが』
「みゃぁ!?」
「なんか光ってんな」
「悪魔撤退して良かったな、綺麗な悪魔とか気持ち悪いし。俺らも逃げよう、どこへ?」
この程度の小物などシヴァさんに任せるまでもない。
ほあああああ、悪い心など捨てておしまい!
「ぺっかぁぁ!!」
光が収まった時、島民は一人残らず、家の中や海に出て漁をしていた者たちも全て、白い天狗猿に姿を変えていました!
成功です、やっほー!
神様流お仕置き、アー君が前に罪人をお猿さんにしたのを思い出したので真似してみたのです!
うむ、これで子供たちに悪い言葉を向けることはもう出来ないね。
よしよしなのです。
「かあちゃんに出番奪われた」
「ですねぇ」
「家畜を解放してから帰るか」
『野生に戻すのよ』
勧善懲悪とはこのことなり。
これにて一件落着!!
ふはははは!
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