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第三章 世界に降りかかる受難
第554話
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召喚されたらボス部屋だった。
でも召喚した人間が僕を見捨てそうだったので、何やかんやあって、僕は今、ボス体験しているの。と言っても難易度それなりのダンジョンなのか人が来ない。
暇だから侍ゴブリンと将棋を打とうとして、ルールを知らない事を思い出した。
日本人なら誰でもルール知っていると思い込んでた! 異世界転生の特典としてルールを身に着けているかと言えば、あの女神様にそんなサービスは存在しないのです。
慌てて刀雲の将棋友達でもある初級ダンジョンのボスゴブリンを呼び出しました。
二人で黙々と打っている。
……あれ、これ僕は暇のまま?
「よし、扉が開いたぞ!」
そこへ冒険者が登場。
扉が開いて戦闘態勢を整えたパーティーが入ってきたけれど、ボスが動かない。
これには冒険者もびっくり。
「えっと」
「ボス、おーい」
「なぁあのゴブリン、初級ダンジョンのラスボスじゃないか?」
「それを言ったら横でこっち見てるの神子様なんだけど」
冒険者は困惑している。
ボス二人は将棋に集中して冒険者をスルーしている。
うむうむ、なるほど。
ここは僕が出よう。
「あっ、待って、神子様がやる気出してる」
「無理だって。俺らただの人間、冒険者やってる生身の人間!」
「攻撃通らない相手をどうやって倒すの!?」
「お菓子あげるから!」
お昼を食べた後なのでまだお腹は空いてないのです、残念だったな!
ふはははは!
僕は基本、防御力がカンストしているだけで攻撃手段がない。
だがしかし!
今の僕はいつもと一味違うのです!!
霧をふわっと発生させ、えっちゃんの闇と融合させます。
「とりゃーー!」
「ぎゃーー! 壁溶けたぁぁ!」
「攻撃えっぐ!!」
「逃げろ、って扉あかねぇぇ!!」
「神様助けてーー!」
パニックを起こしている彼らは気付いていないけど、今のはわざと外した訳じゃないんだよ、単純に攻撃が当たらないだけ。
うぅむ、戦ったことがない弊害じゃのぉ。
当たらないなら範囲広げてみたらどうかな、えーっとやり方が分からないから霧を広げればいいかなぁ。
「きゃー、新品の盾がぁぁ」
「俺のこれレンタルなのにー!」
「とにかく動けぇぇ! 攻撃力がえぐい分、命中率は低いぞ!」
「神様、仏様、統括様助けてぇぇ!!」
「おっし!!」
ぴょーんとアー君が乱入した。
「ママ見つけたぁぁ!」
「アー君!」
両手を広げられたので迷わず腕の中に飛び込んだ。
吸い込まれたと言っても良い。
「お前ら良く呼んでくれた! レンタル代は俺がもってやる!」
「「きゃーー! 素敵ーー!」」
アー君がモテモテです。
僕は僕でアー君のもこもこに包まれて幸せ。
「今日はこのぐらいで勘弁してやろう」
「はいはい、帰ろうな」
「帰る」
帰ってお守り作り再開しようかな、どうしよっかなー。
でも召喚した人間が僕を見捨てそうだったので、何やかんやあって、僕は今、ボス体験しているの。と言っても難易度それなりのダンジョンなのか人が来ない。
暇だから侍ゴブリンと将棋を打とうとして、ルールを知らない事を思い出した。
日本人なら誰でもルール知っていると思い込んでた! 異世界転生の特典としてルールを身に着けているかと言えば、あの女神様にそんなサービスは存在しないのです。
慌てて刀雲の将棋友達でもある初級ダンジョンのボスゴブリンを呼び出しました。
二人で黙々と打っている。
……あれ、これ僕は暇のまま?
「よし、扉が開いたぞ!」
そこへ冒険者が登場。
扉が開いて戦闘態勢を整えたパーティーが入ってきたけれど、ボスが動かない。
これには冒険者もびっくり。
「えっと」
「ボス、おーい」
「なぁあのゴブリン、初級ダンジョンのラスボスじゃないか?」
「それを言ったら横でこっち見てるの神子様なんだけど」
冒険者は困惑している。
ボス二人は将棋に集中して冒険者をスルーしている。
うむうむ、なるほど。
ここは僕が出よう。
「あっ、待って、神子様がやる気出してる」
「無理だって。俺らただの人間、冒険者やってる生身の人間!」
「攻撃通らない相手をどうやって倒すの!?」
「お菓子あげるから!」
お昼を食べた後なのでまだお腹は空いてないのです、残念だったな!
ふはははは!
僕は基本、防御力がカンストしているだけで攻撃手段がない。
だがしかし!
今の僕はいつもと一味違うのです!!
霧をふわっと発生させ、えっちゃんの闇と融合させます。
「とりゃーー!」
「ぎゃーー! 壁溶けたぁぁ!」
「攻撃えっぐ!!」
「逃げろ、って扉あかねぇぇ!!」
「神様助けてーー!」
パニックを起こしている彼らは気付いていないけど、今のはわざと外した訳じゃないんだよ、単純に攻撃が当たらないだけ。
うぅむ、戦ったことがない弊害じゃのぉ。
当たらないなら範囲広げてみたらどうかな、えーっとやり方が分からないから霧を広げればいいかなぁ。
「きゃー、新品の盾がぁぁ」
「俺のこれレンタルなのにー!」
「とにかく動けぇぇ! 攻撃力がえぐい分、命中率は低いぞ!」
「神様、仏様、統括様助けてぇぇ!!」
「おっし!!」
ぴょーんとアー君が乱入した。
「ママ見つけたぁぁ!」
「アー君!」
両手を広げられたので迷わず腕の中に飛び込んだ。
吸い込まれたと言っても良い。
「お前ら良く呼んでくれた! レンタル代は俺がもってやる!」
「「きゃーー! 素敵ーー!」」
アー君がモテモテです。
僕は僕でアー君のもこもこに包まれて幸せ。
「今日はこのぐらいで勘弁してやろう」
「はいはい、帰ろうな」
「帰る」
帰ってお守り作り再開しようかな、どうしよっかなー。
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