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第三章 世界に降りかかる受難
第549話
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鬼と調教師カップルが選んだのはアー君の領地だった。
お兄さんは刀国かマシュー君の所か悩んでいたのだけど、アー君の領地は甘いおやつの最先端と伝えたらそちらを選びました。
二人とも甘いものが好きらしい。
そもそもこの世界、基本的に砂糖高価だったね。
地球の感覚で使っているから忘れてた。
しばらくはアー君の領地を巡って、気に入った場所に家を構えるつもりらしい。
でも悩むほどあそこ暮らせる場所ないよ?
最近一個増えたけどね。
とりあえず労働力になりそうな鬼さんと、教師になりそうなお兄さんをゲットしました。
アー君のお役に立てただろうか、お礼は肩車でいいからね。
問題が一つ解決したので知らない土地に遊びに来ました。
問題が発生してから呼ばれるので、こちらから問題を探しに行くのが今日の目的です。
「こんにちは!」
「おやおや神子様、ですかな?」
「あい!」
困った時には人は大体教会を頼るだろう、神様を崇める教会は世界のどこにでもあるので適当に選んだ場所にじゃじゃーん。
パンドラちゃんの活動を邪魔したらいけないので、活動範囲から外れた知らない土地に来ました。
教会在住の神父さんとお喋りしながらお茶を飲み、困ったことはないか聞いたら、牧場の牛の調子が悪いと牧場主さんが愚痴っていたと情報が入りました!
クリーンをかけても治らないので、何かの病気かもしれませんねーってのほほんと言ってたけど、クリーンじゃ病気は治らないと思うんだ。
とりあえず神父さんに別れを告げて牧場に移動します。
歩いても歩いても何も見えない、僕の足じゃ日が変わっても付かない気がするので、えっちゃんに転移してもらいました。
長閑で何もないです。
牛がモーって鳴いてます、モーって。
ほけーっと見てたら麦わら帽子をかぶったおっちゃんが近付いてきて、搾りたての乳を飲ませてくれました。
濃厚っ。
牛がわらわらと寄ってきて、ポンチョをくわえたと思ったら隣の牛さんの背に乗せられ、そのまま群れで移動しています。
モーモーと平和ですねー。
おっちゃん、顎が外れそうになってたけど無事だろうか。
連れてこられた先には銀色の牛がいた。
黄金じゃなく銀。
魔物じゃなく天然の牛。
ブチなしの白牛でもなく、銀、神秘的ですね。
乗せられた方法と同じやり方で下におろされ、鼻面で背中を押されて銀の牛の前に立たされた。
どうにかしろって事だろう。
言葉が通じないから解決すべき問題が分からないです。
でも圧が強くて言い訳出来ない。
助けて……えーっと……えっちゃん、この場合誰が良いかな?
お兄さんは刀国かマシュー君の所か悩んでいたのだけど、アー君の領地は甘いおやつの最先端と伝えたらそちらを選びました。
二人とも甘いものが好きらしい。
そもそもこの世界、基本的に砂糖高価だったね。
地球の感覚で使っているから忘れてた。
しばらくはアー君の領地を巡って、気に入った場所に家を構えるつもりらしい。
でも悩むほどあそこ暮らせる場所ないよ?
最近一個増えたけどね。
とりあえず労働力になりそうな鬼さんと、教師になりそうなお兄さんをゲットしました。
アー君のお役に立てただろうか、お礼は肩車でいいからね。
問題が一つ解決したので知らない土地に遊びに来ました。
問題が発生してから呼ばれるので、こちらから問題を探しに行くのが今日の目的です。
「こんにちは!」
「おやおや神子様、ですかな?」
「あい!」
困った時には人は大体教会を頼るだろう、神様を崇める教会は世界のどこにでもあるので適当に選んだ場所にじゃじゃーん。
パンドラちゃんの活動を邪魔したらいけないので、活動範囲から外れた知らない土地に来ました。
教会在住の神父さんとお喋りしながらお茶を飲み、困ったことはないか聞いたら、牧場の牛の調子が悪いと牧場主さんが愚痴っていたと情報が入りました!
クリーンをかけても治らないので、何かの病気かもしれませんねーってのほほんと言ってたけど、クリーンじゃ病気は治らないと思うんだ。
とりあえず神父さんに別れを告げて牧場に移動します。
歩いても歩いても何も見えない、僕の足じゃ日が変わっても付かない気がするので、えっちゃんに転移してもらいました。
長閑で何もないです。
牛がモーって鳴いてます、モーって。
ほけーっと見てたら麦わら帽子をかぶったおっちゃんが近付いてきて、搾りたての乳を飲ませてくれました。
濃厚っ。
牛がわらわらと寄ってきて、ポンチョをくわえたと思ったら隣の牛さんの背に乗せられ、そのまま群れで移動しています。
モーモーと平和ですねー。
おっちゃん、顎が外れそうになってたけど無事だろうか。
連れてこられた先には銀色の牛がいた。
黄金じゃなく銀。
魔物じゃなく天然の牛。
ブチなしの白牛でもなく、銀、神秘的ですね。
乗せられた方法と同じやり方で下におろされ、鼻面で背中を押されて銀の牛の前に立たされた。
どうにかしろって事だろう。
言葉が通じないから解決すべき問題が分からないです。
でも圧が強くて言い訳出来ない。
助けて……えーっと……えっちゃん、この場合誰が良いかな?
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