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第三章 世界に降りかかる受難
第546話
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刀雲とお城の食堂でランチを楽しみ、午後は炎虎に乗って城内お散歩。
刀国では獣人から普通の動物まで幅広く雇用されているので、僕にとってのパラダイスでした。
「学園もいいけど、お城も楽しかった」
『虎さんいいなぁ』
「かあちゃが大喜び……それって城の生き物が満遍なく強化されてるよな」
「毛並みは格段に上がったと思います」
刀雲と帰宅して、夕食にバーベキューをするために皆で準備をしていたら騎士様が帰宅。
仕事内容はブラックだけど、定時帰宅だけは譲らない部署らしい。
神様のトップをボロボロになるまで働かせる国、文字にすると結構ヤバいよね刀国。これ、家庭がなかったらお城から帰さないどころか、あの部屋に軟禁するんじゃ……ひぇ。
そりゃぁ騎士様、この国に近寄らないようにしていた訳だ。
何か可哀想になってきて、皆とこしょこしょ相談。
ご飯まではまだ時間があるので騎士様をスパ体験の出来るお部屋にご案内。
ある時は女神様にマッサージフルコースを提供し、ある時は子供たちに温水プールを提供する部屋、あれこれと改造した結果、温水プールの水はシャムスのスライムが擬態しています。
シャムスのスライムなのでエロイベントが起こる心配のない安全地帯!!
ではその真価を発揮していただきましょう!
「ここの部屋に何かあるの?」
「全部脱いでください」
『全裸です』
「すっぽんぽーんですよ」
「脱げー!!」
「きゃぁぁぁ!!」
「アー君お願い」
「おう!」
疲労からヘラヘラ笑いになっている騎士様を全員で寄ってたかって脱がせ、ちょうどいいタイミングでやってきたアー君にお願いして騎士様をスライム風呂に投げ入れてもらった。
シャムスのスライムを詰めたお風呂だから出来る荒業です。
普通のスライム風呂でこれをやると怪我をするかもしれないので、良い子は真似しちゃ駄目ですよ。
「いやぁぁ、なんか、気持ち悪いぃぃ」
『凝ってますねー』
「疲労が溜まると気持ち悪く感じるらしーぞ」
「リラックスですよー」
スライムに全身をこねくり回されている騎士様を応援する幼児、僕はアー君に抱っこしてもらい、この後使うオイルを選びます。
夕食前だからキツイ匂いは良くないね、ふわりと香る程度が理想。お肉の匂いとかないかなー?
そんな風に騎士様を強制マッサージに放り込み、体が解れた所でアロマオイルをドバドバー、はい、入れすぎました。ちょっぴりでいいのにね、手が小さいから動きがままならなくって。
でも大丈夫、シャムスのスライムが適度な匂いに調節してくれるから。
「あぁぁ~~」
『声変わってきたのよ』
「解れてきたみたいですねー」
「スライムって万能なんだな」
「声聞こえなくなったな、寝落ちしたかもしれない。後はスラちゃんに任せて飯にしよう」
うん、お腹空いたね、騎士様のことはスラちゃんに任せて僕らはご飯にしよう。
早く行かないと腹を空かした邪神様が帰宅して食べ尽くしちゃう!!
こうして僕らはスライムの中で寝落ちした騎士様を置き去りに、夕食のために庭に向かったのでした。
お肉大事。
刀国では獣人から普通の動物まで幅広く雇用されているので、僕にとってのパラダイスでした。
「学園もいいけど、お城も楽しかった」
『虎さんいいなぁ』
「かあちゃが大喜び……それって城の生き物が満遍なく強化されてるよな」
「毛並みは格段に上がったと思います」
刀雲と帰宅して、夕食にバーベキューをするために皆で準備をしていたら騎士様が帰宅。
仕事内容はブラックだけど、定時帰宅だけは譲らない部署らしい。
神様のトップをボロボロになるまで働かせる国、文字にすると結構ヤバいよね刀国。これ、家庭がなかったらお城から帰さないどころか、あの部屋に軟禁するんじゃ……ひぇ。
そりゃぁ騎士様、この国に近寄らないようにしていた訳だ。
何か可哀想になってきて、皆とこしょこしょ相談。
ご飯まではまだ時間があるので騎士様をスパ体験の出来るお部屋にご案内。
ある時は女神様にマッサージフルコースを提供し、ある時は子供たちに温水プールを提供する部屋、あれこれと改造した結果、温水プールの水はシャムスのスライムが擬態しています。
シャムスのスライムなのでエロイベントが起こる心配のない安全地帯!!
ではその真価を発揮していただきましょう!
「ここの部屋に何かあるの?」
「全部脱いでください」
『全裸です』
「すっぽんぽーんですよ」
「脱げー!!」
「きゃぁぁぁ!!」
「アー君お願い」
「おう!」
疲労からヘラヘラ笑いになっている騎士様を全員で寄ってたかって脱がせ、ちょうどいいタイミングでやってきたアー君にお願いして騎士様をスライム風呂に投げ入れてもらった。
シャムスのスライムを詰めたお風呂だから出来る荒業です。
普通のスライム風呂でこれをやると怪我をするかもしれないので、良い子は真似しちゃ駄目ですよ。
「いやぁぁ、なんか、気持ち悪いぃぃ」
『凝ってますねー』
「疲労が溜まると気持ち悪く感じるらしーぞ」
「リラックスですよー」
スライムに全身をこねくり回されている騎士様を応援する幼児、僕はアー君に抱っこしてもらい、この後使うオイルを選びます。
夕食前だからキツイ匂いは良くないね、ふわりと香る程度が理想。お肉の匂いとかないかなー?
そんな風に騎士様を強制マッサージに放り込み、体が解れた所でアロマオイルをドバドバー、はい、入れすぎました。ちょっぴりでいいのにね、手が小さいから動きがままならなくって。
でも大丈夫、シャムスのスライムが適度な匂いに調節してくれるから。
「あぁぁ~~」
『声変わってきたのよ』
「解れてきたみたいですねー」
「スライムって万能なんだな」
「声聞こえなくなったな、寝落ちしたかもしれない。後はスラちゃんに任せて飯にしよう」
うん、お腹空いたね、騎士様のことはスラちゃんに任せて僕らはご飯にしよう。
早く行かないと腹を空かした邪神様が帰宅して食べ尽くしちゃう!!
こうして僕らはスライムの中で寝落ちした騎士様を置き去りに、夕食のために庭に向かったのでした。
お肉大事。
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