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第三章 世界に降りかかる受難
第544話
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ミーアキャットに捕獲され、ギルド内でおやつを食べさせてもらっていたらアー君が登場。
あれ、もうそんな時間?
「ママ迎えに来たよ」
「このミーアキャット連れて帰ります」
「置いていきなさい」
この全身が包まれる感覚、癖になるの。
柔らかお肉と毛皮でほわーって、ほわーってなります。
「ミーアの毛皮が黄金になりつつあるのですが」
「仕事に支障が出るので元に戻してもらっていいですか?」
「顔が近い、近い」
アー君がごついおっさんに挟まれて耳がぴるぴるしている。
嫌がってるアー君も可愛いです。
「分かった。数分時間をくれ」
ひゅいんとアー君が転移で消えたのでおやつを引き続き楽しんでいたら、数分後、白熊さんを連れて戻ってきました。
デートですか?
「頼んだ」
「神子様、プールに浮く俺の腹に乗っていいですよ」
なんだって?
「ママ、いつも俺を羨ましそうに見てたよな、乗りたいんだろう、浮く白熊に」
「乗りたい! でもミーアキャットでもいいんじゃないかな!?」
「異世界のミーアキャットは水に浮かないから無理だと思うよ」
「そっかぁ」
「帰って飯食ったら、皆で風呂に入りましょう」
「うーん」
ミーアキャットのダメになるクッションならぬダメになるお腹、対するはアー君専用の白熊さん。
ぼ、僕はどうしたら。
「あとなママ、そいつも仕事があるんだから邪魔したらダメだろう」
「僕への接待も大事なお仕事なのです」
「いつもそこ気付かないのに……じゃあ特別サービスで九尾の狐を呼び出してもらうから帰ろう」
「分かりました」
九つの尻尾はロマンの塊。
今の僕なら飛び込んでも許されるはず。
仕方ない、ミーアキャットとはここでお別れです。
最後にぎゅっと抱き着いてから下におろしてもらいました。
「ミーアキャットのお腹は正義でした」
「うんうん、帰ろうな」
アー君に近付いたらサッと抱き上げられ、白熊さんに手渡されました。
ほわぁぁぁぁ、野生の六本腕の熊さんとはまた違った上質の毛並みぃぃ!!
「すーはーすーはー」
しかも何だかいい匂いがする。
お花の匂いとか石鹸の匂いではなくて、これは……あっこれはパンケーキの匂いだ。
職場、茶屋だもんね。
「皆に一杯ずつ、俺の奢りでよろしく」
「統括、お疲れ様でした」
アー君にお辞儀をしているのはギルドの受付さん、お役所仕事の役人さんもびっくりな書類捌きでした。
また遊びに来ます、今日はこれまで、さらばさらば。
その日の晩、白熊が樹一家のヒーローになったのは言うまでもない。
あれ、もうそんな時間?
「ママ迎えに来たよ」
「このミーアキャット連れて帰ります」
「置いていきなさい」
この全身が包まれる感覚、癖になるの。
柔らかお肉と毛皮でほわーって、ほわーってなります。
「ミーアの毛皮が黄金になりつつあるのですが」
「仕事に支障が出るので元に戻してもらっていいですか?」
「顔が近い、近い」
アー君がごついおっさんに挟まれて耳がぴるぴるしている。
嫌がってるアー君も可愛いです。
「分かった。数分時間をくれ」
ひゅいんとアー君が転移で消えたのでおやつを引き続き楽しんでいたら、数分後、白熊さんを連れて戻ってきました。
デートですか?
「頼んだ」
「神子様、プールに浮く俺の腹に乗っていいですよ」
なんだって?
「ママ、いつも俺を羨ましそうに見てたよな、乗りたいんだろう、浮く白熊に」
「乗りたい! でもミーアキャットでもいいんじゃないかな!?」
「異世界のミーアキャットは水に浮かないから無理だと思うよ」
「そっかぁ」
「帰って飯食ったら、皆で風呂に入りましょう」
「うーん」
ミーアキャットのダメになるクッションならぬダメになるお腹、対するはアー君専用の白熊さん。
ぼ、僕はどうしたら。
「あとなママ、そいつも仕事があるんだから邪魔したらダメだろう」
「僕への接待も大事なお仕事なのです」
「いつもそこ気付かないのに……じゃあ特別サービスで九尾の狐を呼び出してもらうから帰ろう」
「分かりました」
九つの尻尾はロマンの塊。
今の僕なら飛び込んでも許されるはず。
仕方ない、ミーアキャットとはここでお別れです。
最後にぎゅっと抱き着いてから下におろしてもらいました。
「ミーアキャットのお腹は正義でした」
「うんうん、帰ろうな」
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ほわぁぁぁぁ、野生の六本腕の熊さんとはまた違った上質の毛並みぃぃ!!
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しかも何だかいい匂いがする。
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「統括、お疲れ様でした」
アー君にお辞儀をしているのはギルドの受付さん、お役所仕事の役人さんもびっくりな書類捌きでした。
また遊びに来ます、今日はこれまで、さらばさらば。
その日の晩、白熊が樹一家のヒーローになったのは言うまでもない。
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