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第三章 世界に降りかかる受難
第523話
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マシュマロママがパパになって、ドラゴンママが皆のママになった。
よくある。よくある。
「一件落着よ」
「イネスが一緒にいたんだよな?」
「いてもあの流れはどうにも出来ないです」
『皆一緒に暮らせてハッピーエンド』
「ゴブリンも新しい環境がお気に召したみたいで良かったな」
ドラゴンママを現地に案内して、マシュマロママに引き合わせた瞬間、二頭の間に稲妻が落ちたらしい。
いや、マシュマロパパ?
それは置いといて、ドラゴンの赤ちゃんたちは新たな故郷でパパとママ、あとゴブリンや人間に守られてこれからも逞しく育つ事でしょう。
あの地はイネスが定期的に行ってピカピカしている地なので、聖なる地と呼ばれる神聖な地が本当の意味で聖地になりそうなんだとか。
神獣が定期的に通ったり、神聖な古龍がねぐらとして定めればそりゃぁ聖地にもなるよね。
「これ聖なるお蕎麦」
「聖なるさつま芋の天ぷらを添えて食べると美味しいです!!」
「イネスの店のメニューに加えるか」
『お腹の中がスーッとするのよ』
「鱗が光ってるぜ」
僕らはまだ小さいから食べれないけれど、実は聖なるわさびもある。
その時の僕らの心は一つ――騎士様が食べたらどうなるんだろう?
「騎士様に差し入れしよう」
「賛成です」
「たまにはパパを労わらないとな!!」
『聖なるおにぎりも作らなきゃ』
「俺は庭からさつま芋収穫してくるわ!!」
突発企画、聖なる食材を使って騎士様に差し入れしようの巻。
まず机の上に聖なる食材をずらーっと。
次にスラちゃんを横に置きます、先生よろしくお願いします。
一分後、おにぎりを始めとした薬味付き蕎麦、煎茶、フルーツゼリー、レモン水、などなど大量に料理が出来上がりです。
全部聖なるがつく特殊料理!
本当はエビフライもあったけど、イネスが食べちゃった!
さぁ一分クッキング終了!
「問題は誰が持っていくかだね、アー君行っとく?」
「そうだな、それが無難か。イネスだと威力が増して実際の発光具合が判定出来ないだろうし」
「にいちゃ行ってらっしゃい、報告待ってるぜ!」
『こっちの聖なるお菓子はイネスが持ってく?』
「はいです、先着十名ぐらいに配ります!」
本当は僕が持っていって光具合を見てみたかったのだけど、謎能力発動で効果倍増しちゃう可能性があるので却下されました。
その後、差し入れを持って行って騎士様に直接食べさせたアー君が一言「今夜はランタンいらずだなって大臣たちに喜ばれた」。
さすがは騎士様というべきか、壁という概念を無視して城中を照らしているらしい。
きっと今日は帰らないんだろうけど、面白い結果が出たので僕らは満足です。
よくある。よくある。
「一件落着よ」
「イネスが一緒にいたんだよな?」
「いてもあの流れはどうにも出来ないです」
『皆一緒に暮らせてハッピーエンド』
「ゴブリンも新しい環境がお気に召したみたいで良かったな」
ドラゴンママを現地に案内して、マシュマロママに引き合わせた瞬間、二頭の間に稲妻が落ちたらしい。
いや、マシュマロパパ?
それは置いといて、ドラゴンの赤ちゃんたちは新たな故郷でパパとママ、あとゴブリンや人間に守られてこれからも逞しく育つ事でしょう。
あの地はイネスが定期的に行ってピカピカしている地なので、聖なる地と呼ばれる神聖な地が本当の意味で聖地になりそうなんだとか。
神獣が定期的に通ったり、神聖な古龍がねぐらとして定めればそりゃぁ聖地にもなるよね。
「これ聖なるお蕎麦」
「聖なるさつま芋の天ぷらを添えて食べると美味しいです!!」
「イネスの店のメニューに加えるか」
『お腹の中がスーッとするのよ』
「鱗が光ってるぜ」
僕らはまだ小さいから食べれないけれど、実は聖なるわさびもある。
その時の僕らの心は一つ――騎士様が食べたらどうなるんだろう?
「騎士様に差し入れしよう」
「賛成です」
「たまにはパパを労わらないとな!!」
『聖なるおにぎりも作らなきゃ』
「俺は庭からさつま芋収穫してくるわ!!」
突発企画、聖なる食材を使って騎士様に差し入れしようの巻。
まず机の上に聖なる食材をずらーっと。
次にスラちゃんを横に置きます、先生よろしくお願いします。
一分後、おにぎりを始めとした薬味付き蕎麦、煎茶、フルーツゼリー、レモン水、などなど大量に料理が出来上がりです。
全部聖なるがつく特殊料理!
本当はエビフライもあったけど、イネスが食べちゃった!
さぁ一分クッキング終了!
「問題は誰が持っていくかだね、アー君行っとく?」
「そうだな、それが無難か。イネスだと威力が増して実際の発光具合が判定出来ないだろうし」
「にいちゃ行ってらっしゃい、報告待ってるぜ!」
『こっちの聖なるお菓子はイネスが持ってく?』
「はいです、先着十名ぐらいに配ります!」
本当は僕が持っていって光具合を見てみたかったのだけど、謎能力発動で効果倍増しちゃう可能性があるので却下されました。
その後、差し入れを持って行って騎士様に直接食べさせたアー君が一言「今夜はランタンいらずだなって大臣たちに喜ばれた」。
さすがは騎士様というべきか、壁という概念を無視して城中を照らしているらしい。
きっと今日は帰らないんだろうけど、面白い結果が出たので僕らは満足です。
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