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第二章 聖杯にまつわるお話
第492話
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結論を言おう、砂漠の国にはお金がなかった!
滅ぼした都市の財宝とか手に入ったら良かったけど、カイちゃんが跡形もなく消し飛ばしたんだって。
ついでに権力フル活用で貨幣を一新、刀国と同じ通貨を使っているようです。権力凄い。
どうやって一国分のお金を用意したのか好奇心で聞いてみたら、単純に国庫にあったお金を使ったそうです。中身が減って大臣たちもにっこり。
それでいいのか……。
「セティに借金する? アー君でもいいけど」
「神に借金?」
何言ってんだこいつ。という目で見られた。
「えー、じゃあ精鋭部隊を編成してダンジョンツアーでお金稼ぎ? ギルドには資金稼ぎクエストあるらしいよ」
どちらにしろアー君頼りになるのかな?
そしたらえっちゃんに影絵で解説が入った。
アー君の出す資金稼ぎクエスト、どうやら恐怖のダンジョン周回を始め、アー君の領地で収穫というのも入っているらしい。
じゃあもう人員集めるだけ集めて、全部に投入すればよくない?
「ハイダル君、お金稼ぎと流浪の民の解決策思いついた!」
「ろくでもなさそうなんだが」
死んだ目でこちらを見るハイダル君に思いついた案を話した。
頭痛が痛いみたいな感じで頭を抱えてしましました。
「カイがなんと言うか」
「ハイダル君は見捨てられないんでしょ? でも彼らのせいで治安が悪化しているなら、存在そのものがカイちゃんにとって不愉快になってると思うんだ。存在丸ごと消される前にサクッと贖罪させよう」
金品を稼ぐのはうちの子にクエスト紹介してもらって、それを消化させればいい、善行は難しいかなぁ?
「僕の知る贖罪って聖地巡礼するとかもあるけど、彼らに祈られてもカイちゃんがブチ切れるだけだと思うの」
祈る相手が全員身内だしね……。
ワンチャン、ショタが祈ればどこぞの守護神が助けてくれるだろうけども、あの人は成人お断りだから下手すると両親と引き離されます。
とりえあず試験的に犯罪を犯し牢に入れられた人を使ってみることになった。
ハイダル君の指示で大臣がギルドに走り、僕の名前を出してクエストを受けられるか尋ねた所、アー君が飛んできて事情聴取、今目の前にいるの。
「ママ……何件代理をするつもりなの? そしてどうしてこうなった!」
「帝国で買い食いしようとしたら誘拐されて、代理花嫁をやらされたと思ったらカイちゃんが来てここに」
「分かるような分からないような」
簡単に話をしたら「まぁママならあるか」で片付いた。
そしてついでにハイダル君を交えて食糧不足のお話になった。大臣さんはいるけど発言はせず、なんていうか石像のように息を殺しています。
「カイに追放された人間が原因で治安悪化? それ何ていう自殺行為?」
追放された人間が王都入った時点でアウトなのに、騒ぎを起こしているのはもう邪神の餌になりにきているようなものらしい。
兵を使ってポイっとしても人数が多いので対処しきれないみたいです。
「邪神解き放つ?」
「止めてくれ」
提案したらハイダル君に真顔で止められた。
滅ぼした都市の財宝とか手に入ったら良かったけど、カイちゃんが跡形もなく消し飛ばしたんだって。
ついでに権力フル活用で貨幣を一新、刀国と同じ通貨を使っているようです。権力凄い。
どうやって一国分のお金を用意したのか好奇心で聞いてみたら、単純に国庫にあったお金を使ったそうです。中身が減って大臣たちもにっこり。
それでいいのか……。
「セティに借金する? アー君でもいいけど」
「神に借金?」
何言ってんだこいつ。という目で見られた。
「えー、じゃあ精鋭部隊を編成してダンジョンツアーでお金稼ぎ? ギルドには資金稼ぎクエストあるらしいよ」
どちらにしろアー君頼りになるのかな?
そしたらえっちゃんに影絵で解説が入った。
アー君の出す資金稼ぎクエスト、どうやら恐怖のダンジョン周回を始め、アー君の領地で収穫というのも入っているらしい。
じゃあもう人員集めるだけ集めて、全部に投入すればよくない?
「ハイダル君、お金稼ぎと流浪の民の解決策思いついた!」
「ろくでもなさそうなんだが」
死んだ目でこちらを見るハイダル君に思いついた案を話した。
頭痛が痛いみたいな感じで頭を抱えてしましました。
「カイがなんと言うか」
「ハイダル君は見捨てられないんでしょ? でも彼らのせいで治安が悪化しているなら、存在そのものがカイちゃんにとって不愉快になってると思うんだ。存在丸ごと消される前にサクッと贖罪させよう」
金品を稼ぐのはうちの子にクエスト紹介してもらって、それを消化させればいい、善行は難しいかなぁ?
「僕の知る贖罪って聖地巡礼するとかもあるけど、彼らに祈られてもカイちゃんがブチ切れるだけだと思うの」
祈る相手が全員身内だしね……。
ワンチャン、ショタが祈ればどこぞの守護神が助けてくれるだろうけども、あの人は成人お断りだから下手すると両親と引き離されます。
とりえあず試験的に犯罪を犯し牢に入れられた人を使ってみることになった。
ハイダル君の指示で大臣がギルドに走り、僕の名前を出してクエストを受けられるか尋ねた所、アー君が飛んできて事情聴取、今目の前にいるの。
「ママ……何件代理をするつもりなの? そしてどうしてこうなった!」
「帝国で買い食いしようとしたら誘拐されて、代理花嫁をやらされたと思ったらカイちゃんが来てここに」
「分かるような分からないような」
簡単に話をしたら「まぁママならあるか」で片付いた。
そしてついでにハイダル君を交えて食糧不足のお話になった。大臣さんはいるけど発言はせず、なんていうか石像のように息を殺しています。
「カイに追放された人間が原因で治安悪化? それ何ていう自殺行為?」
追放された人間が王都入った時点でアウトなのに、騒ぎを起こしているのはもう邪神の餌になりにきているようなものらしい。
兵を使ってポイっとしても人数が多いので対処しきれないみたいです。
「邪神解き放つ?」
「止めてくれ」
提案したらハイダル君に真顔で止められた。
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