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第二章 聖杯にまつわるお話
第463話
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船の模型は他の誰よりも邪神兄弟に人気が出た。
白ちゃんとか黒ちゃんみたいに手乗りサイズの小さな子が多いからね、あと刀国を飲み込めるぐらい大きな体でも小さくなれば問題ないと気付き、結局兄弟で購入したらしい。
現には出れない子もいるけど、その子たちの分は夢の世界にえっちゃんが持ち込んでた。
無事に兄弟全員に模型が行き渡り、大き目に模型を作ってもらった子が我が家の池でクルージングしようとしてクラーケン一家に怒られたのでキャンプ場に来ました。
ここなら湖があるからね。
「僕らまで来る必要あったのかな?」
「ママが来るとバーベキュー食べれるからな」
『やきにく!』
「肉、狩ってくるか」
「お肉は私に任せて! 涼ちゃんは焼き焼きしててください!」
「鶏肉から猪肉まで任せんのよ!」
メンバーはうちの家族、邪神一家、ネヴォラ、キャンプ場の管理をしているスケルトン、そして。
「アー君、アー君様、あっちに幻の山桃があったんだけど!」
「あの湖なにもの、深海魚がいた!」
「うちのスケルトンが管理人とにらみ合ってるんだけどどうしたらいい?」
アー君のクラスメイト、護衛に刀雲と騎士団も一緒です。
他にも知っている顔がいる気がするけど、何分参加人数が多くて把握できない。
「白様なにこれカッコイイ」
「えへんえへん」
「黒様の船もすげぇぜ、黒曜使ってる」
「奮発した」
「アー君、なにあれ、ちょーかっちょええ!」
「俺らも欲しい、どこで手に入るの!?」
「買ってぇぇぇ」
「かあちゃんに言え」
白ちゃんと黒ちゃん達を褒めちぎるアー君のクラスメイト、そこに乱入する帝国兄弟。
いつの間にと思ったら、木陰にワイン樽を並べる女神様が見えた。
人間から神様まで参加種族の幅が広い。
そういえばここ、神々が保養地に利用してるんだっけ、彼らの別荘を作るために騎士様が瀕死になったこともありました。
「アー君、イネスのキラキラ被害大丈夫かな?」
「本人には一応、黄金シリーズ、虹シリーズ、クリスタル林檎は持ち込み禁止って言ってある」
『持ち込んだらスケルトンが蒸発しちゃうの』
「音もなく消えそうだよな」
聖属性が強すぎるのも困りものだよね、聖なるさつま芋までなら魔王様も平気なんだけどなぁ。
「あれ、最近ラーシャが我が家に現れないのって」
「果樹園のせいかな、魔王様より聖属性に弱かったみたいで」
『ご飯食べに来ようとしてジュッてなってた』
「クリスタル林檎がとどめだった……」
イネスの聖地に近付いたらラーシャ即死しそうですね。
そっか、前に作った聖耐性の装備品も、クリスタル林檎には耐えきれなかったかー。
「クリスタル林檎で耐聖属性の装備作るのは?」
「試してみたけどアイツ自己主張が強くて、耐性どころか強化アイテムにしかならなかった」
『僕でもビーム打てるようになったの』
「俺は聖属性のドラゴンファイヤー打てた」
試してみたけどクリスタル林檎が強すぎてどうにもならなかったようです。
あいつ、迷惑な個体だなぁ。
「でもイネスは派手な聖属性が好きだからなぁ、神秘の三種は聖地に持ち込んで植えまくってる」
『この間はクリスタルドラゴンが欲しいって言ってたね』
「そのうち輝く肉が欲しいとか言い出しそうだよな」
ここに着いた時は湖を眺めながら「輝く湖とか素敵かも」と言っておりました。
そのうち聖地に穴を掘って、聖なる水が溢れる湖を自作しそうだよね。
うちのイネスは聖属性の限界に挑んでいるのだろうか。
ストッパーがいるにはいるけど、聖属性が弱点だからこの件では役に立たないのがなぁ。
白ちゃんとか黒ちゃんみたいに手乗りサイズの小さな子が多いからね、あと刀国を飲み込めるぐらい大きな体でも小さくなれば問題ないと気付き、結局兄弟で購入したらしい。
現には出れない子もいるけど、その子たちの分は夢の世界にえっちゃんが持ち込んでた。
無事に兄弟全員に模型が行き渡り、大き目に模型を作ってもらった子が我が家の池でクルージングしようとしてクラーケン一家に怒られたのでキャンプ場に来ました。
ここなら湖があるからね。
「僕らまで来る必要あったのかな?」
「ママが来るとバーベキュー食べれるからな」
『やきにく!』
「肉、狩ってくるか」
「お肉は私に任せて! 涼ちゃんは焼き焼きしててください!」
「鶏肉から猪肉まで任せんのよ!」
メンバーはうちの家族、邪神一家、ネヴォラ、キャンプ場の管理をしているスケルトン、そして。
「アー君、アー君様、あっちに幻の山桃があったんだけど!」
「あの湖なにもの、深海魚がいた!」
「うちのスケルトンが管理人とにらみ合ってるんだけどどうしたらいい?」
アー君のクラスメイト、護衛に刀雲と騎士団も一緒です。
他にも知っている顔がいる気がするけど、何分参加人数が多くて把握できない。
「白様なにこれカッコイイ」
「えへんえへん」
「黒様の船もすげぇぜ、黒曜使ってる」
「奮発した」
「アー君、なにあれ、ちょーかっちょええ!」
「俺らも欲しい、どこで手に入るの!?」
「買ってぇぇぇ」
「かあちゃんに言え」
白ちゃんと黒ちゃん達を褒めちぎるアー君のクラスメイト、そこに乱入する帝国兄弟。
いつの間にと思ったら、木陰にワイン樽を並べる女神様が見えた。
人間から神様まで参加種族の幅が広い。
そういえばここ、神々が保養地に利用してるんだっけ、彼らの別荘を作るために騎士様が瀕死になったこともありました。
「アー君、イネスのキラキラ被害大丈夫かな?」
「本人には一応、黄金シリーズ、虹シリーズ、クリスタル林檎は持ち込み禁止って言ってある」
『持ち込んだらスケルトンが蒸発しちゃうの』
「音もなく消えそうだよな」
聖属性が強すぎるのも困りものだよね、聖なるさつま芋までなら魔王様も平気なんだけどなぁ。
「あれ、最近ラーシャが我が家に現れないのって」
「果樹園のせいかな、魔王様より聖属性に弱かったみたいで」
『ご飯食べに来ようとしてジュッてなってた』
「クリスタル林檎がとどめだった……」
イネスの聖地に近付いたらラーシャ即死しそうですね。
そっか、前に作った聖耐性の装備品も、クリスタル林檎には耐えきれなかったかー。
「クリスタル林檎で耐聖属性の装備作るのは?」
「試してみたけどアイツ自己主張が強くて、耐性どころか強化アイテムにしかならなかった」
『僕でもビーム打てるようになったの』
「俺は聖属性のドラゴンファイヤー打てた」
試してみたけどクリスタル林檎が強すぎてどうにもならなかったようです。
あいつ、迷惑な個体だなぁ。
「でもイネスは派手な聖属性が好きだからなぁ、神秘の三種は聖地に持ち込んで植えまくってる」
『この間はクリスタルドラゴンが欲しいって言ってたね』
「そのうち輝く肉が欲しいとか言い出しそうだよな」
ここに着いた時は湖を眺めながら「輝く湖とか素敵かも」と言っておりました。
そのうち聖地に穴を掘って、聖なる水が溢れる湖を自作しそうだよね。
うちのイネスは聖属性の限界に挑んでいるのだろうか。
ストッパーがいるにはいるけど、聖属性が弱点だからこの件では役に立たないのがなぁ。
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