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第二章 聖杯にまつわるお話
第462話
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造船をお願いしたら某宇宙戦艦の模型が完成した。
「なんで?」
「模型を作ってデザイン確認、構造の研究、色々言い訳を並べてたけど、最終的に趣味だって白状した」
『イネスが上に乗れるよ』
「これならお家に戦艦がすでにあります」
「あー、女神からデザイン譲ってもらったのかもなぁ」
涼ちゃん鋭い!
実際、こちらの模型の型やデザインなどは、教会の神託で貰ったものらしいです。
「アー君らへの忖度、帝国兄弟へのプレゼント、どっちだろう」
「……シャムス、このまま渡すのとバラバラのパーツを自分で組み立てるの、どっちがいいと思う?」
『第四皇子には組み立て式かなぁ』
「帝国はまだまだ娯楽が少ないです、これ大人にも売れません?」
『売れちゃう』
「試しに聖地通りで売ってみようぜー、にいちゃ職人とか調達してー」
「分かった」
そんなやり取りをしたのが数日前。
造船マニアの一部が仕事を忘れて模型にドハマり、アー君の許しが出たことであれもこれもと型を作りまくった結果、勢い余ってボトルシップまで一気に開発してしまった。
芸術が爆発して暴走している気配がヒシヒシと。
今ある模型をとりあえず全部見たいと子供達におねだりされたので、デザイン事務所に家族で見学に来たけど、船をデザインする部署にいる人が一人残らず変な笑い方をしながら紙に何やら書き込んでいた。
ここにいるの全員刀国から来たマニアですって、妄想を実現するのは俺だと寝食を忘れてデザインを描いているらしいです。
「こいつらが描いたデザインの中で、イネスが気に入った船を造る予定」
「楽しみです!」
『パパあのあの人達は何してるの?』
「んー、あれは……船の模型のパーツ、かな?」
『ちっちゃぁい』
万年修羅場な部署になりそう、いやすでになってる?
雰囲気が怖いのでさっさと移動、次に訪れたのは研究者が作った模型が並べられた部屋。
博物館かな、ってぐらい船の模型が飾られています。すげぇー。
『にいちゃ、あれ、あれぇ!!』
「ん? んんんん!!」
涼玉が目をまん丸にして指さした先、部屋の中央の一番目立つ場所、そこには世界観をガン無視した豪華客船の模型があった。
まず外見が派手、ダイヤモンドでも使ったのかってぐらいキラッキラッ。
ライトアップされている訳でもないのに輝いている。
『俺らの船ぇぇ!!』
『ママには内緒だったのにバレちゃう!』
『アー君、誤魔化して、どうにか誤魔化してください!!』
『にいちゃ、内部がバレなきゃセーフセーフ、誤魔化そう!』
この船、屋上にプールがある。
しかもウォータースライダー付き、中央のプールを囲むようにある溝っぽいのはもしや流水プール?
内装が気になりますね。
「アー君、これ」
「俺らの夢を詰め込んだ船のデザイン画を立体化したんだよ!」
『そうそう』
「派手なお船はロマンです!」
「んだんだ!」
本当はオリハルコンで外装を作りたかったけど、在庫がなかったのでクリスタル林檎を使ったらしい。
それは……オリハルコン使うより単価上がってない?
「中見てみたいなぁ」
「ママ、それよりあっち見よう!」
「パパと騎士様が購入しようか迷ってるるる」
『イネス落ち着いて』
「お小遣いで買えないか相談してるぞ!」
「どんな船?」
釣り好きの二人が購入を考えるぐらいだから、釣りを楽しむための船だろうけど。
気になりますねー。
「なんで?」
「模型を作ってデザイン確認、構造の研究、色々言い訳を並べてたけど、最終的に趣味だって白状した」
『イネスが上に乗れるよ』
「これならお家に戦艦がすでにあります」
「あー、女神からデザイン譲ってもらったのかもなぁ」
涼ちゃん鋭い!
実際、こちらの模型の型やデザインなどは、教会の神託で貰ったものらしいです。
「アー君らへの忖度、帝国兄弟へのプレゼント、どっちだろう」
「……シャムス、このまま渡すのとバラバラのパーツを自分で組み立てるの、どっちがいいと思う?」
『第四皇子には組み立て式かなぁ』
「帝国はまだまだ娯楽が少ないです、これ大人にも売れません?」
『売れちゃう』
「試しに聖地通りで売ってみようぜー、にいちゃ職人とか調達してー」
「分かった」
そんなやり取りをしたのが数日前。
造船マニアの一部が仕事を忘れて模型にドハマり、アー君の許しが出たことであれもこれもと型を作りまくった結果、勢い余ってボトルシップまで一気に開発してしまった。
芸術が爆発して暴走している気配がヒシヒシと。
今ある模型をとりあえず全部見たいと子供達におねだりされたので、デザイン事務所に家族で見学に来たけど、船をデザインする部署にいる人が一人残らず変な笑い方をしながら紙に何やら書き込んでいた。
ここにいるの全員刀国から来たマニアですって、妄想を実現するのは俺だと寝食を忘れてデザインを描いているらしいです。
「こいつらが描いたデザインの中で、イネスが気に入った船を造る予定」
「楽しみです!」
『パパあのあの人達は何してるの?』
「んー、あれは……船の模型のパーツ、かな?」
『ちっちゃぁい』
万年修羅場な部署になりそう、いやすでになってる?
雰囲気が怖いのでさっさと移動、次に訪れたのは研究者が作った模型が並べられた部屋。
博物館かな、ってぐらい船の模型が飾られています。すげぇー。
『にいちゃ、あれ、あれぇ!!』
「ん? んんんん!!」
涼玉が目をまん丸にして指さした先、部屋の中央の一番目立つ場所、そこには世界観をガン無視した豪華客船の模型があった。
まず外見が派手、ダイヤモンドでも使ったのかってぐらいキラッキラッ。
ライトアップされている訳でもないのに輝いている。
『俺らの船ぇぇ!!』
『ママには内緒だったのにバレちゃう!』
『アー君、誤魔化して、どうにか誤魔化してください!!』
『にいちゃ、内部がバレなきゃセーフセーフ、誤魔化そう!』
この船、屋上にプールがある。
しかもウォータースライダー付き、中央のプールを囲むようにある溝っぽいのはもしや流水プール?
内装が気になりますね。
「アー君、これ」
「俺らの夢を詰め込んだ船のデザイン画を立体化したんだよ!」
『そうそう』
「派手なお船はロマンです!」
「んだんだ!」
本当はオリハルコンで外装を作りたかったけど、在庫がなかったのでクリスタル林檎を使ったらしい。
それは……オリハルコン使うより単価上がってない?
「中見てみたいなぁ」
「ママ、それよりあっち見よう!」
「パパと騎士様が購入しようか迷ってるるる」
『イネス落ち着いて』
「お小遣いで買えないか相談してるぞ!」
「どんな船?」
釣り好きの二人が購入を考えるぐらいだから、釣りを楽しむための船だろうけど。
気になりますねー。
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