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第二章 聖杯にまつわるお話
第459話
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美味しい物を食べて、ちょっとお昼寝して、夕食を作って、帰宅した家族を出迎えて。
いつもの日常、午前中にちょっとトラブルはあったけど、うん、日常の範囲内。
「待って、あそこに冒険者がいたって事は、アー君」
「うん?」
「行方不明の冒険者がどこにいるか知ってた!?」
「おう!」
あっさり認めた!
「何せ監視役に冒険者雇ったの俺だしな!!」
「あの辺の森一帯、にいちゃが買い上げたから実は私有地」
『不法侵入になっちゃうの』
「天ぷらサクサクサクサク」
魔物が住み着いた森、領土的にはドラゴンに喧嘩を売っちゃった国のものに見えるけど、実際の所有者はヴィシュタル教、そう女神様だったのです。
教会に寄付金、女神様に特製ワインをダースで渡し、森はあっさりとアー君のものに。
「えっ、女神様はワインなの!? 文句出なかった??」
「ふふふ、それが大丈夫なんだなぁ」
「俺がワイン用に葡萄を品種改良!」
『僕らも踊りに参加したの』
「食べ終わった海老の殻も肥料に使いました!」
さらに採取は騎士様、潰すのも騎士様、最終工程を行ったのは騎士様の魔力を使って作られたスライム、つまり騎士様の魔力が込められたワイン。
時価どころか値段が付けられないやつだった。
ちらりと騎士様を見たら満足そうに頷きながら「また作りたい」と呟いていました。騎士様って意外と物づくり好きだよね。
「支払いは金でも良かったんだけど、どこからかワインのことを嗅ぎ付けられてな」
『作る過程覗き見してたのかなぁ?』
「覗き魔だしな」
「常習犯です」
そういえばアー君の資産って国の一つや二つ買えるぐらいあるんだっけ、そりゃぁ森ぐらい買えるよね。
騎士様が毎日行っている仕事は国庫に無理やり詰め込まれたアー君の戦利品の換金作業、つまり騎士様が働けば働くほどアー君の資産が増えるっていう……。
「住み着いたドラゴンの住民登録もギルドで正式にしてあるから、王国の連中がなんと言おうと関係ない」
「むしろ人の私有地に戦力送り込んでいるから賠償金が発生してにいちゃウハウハ」
『請求書が十束になったら送るんだって』
「アー君、今度そのお金で船を買ってください」
「分かった」
イネスのおねだりが桁違い。そして了承するアー君。
「大砲よりレーザーが好きです」
「取り付けとく」
『深海には十m級の海老がいるってヨムちゃんが』
「それなら船より潜水艦じゃないか?」
「じゃあそれも!!」
おねだりの規模がでっかいなぁ。
あれを豪遊というのだろうか、僕には真似できそうにないや。
いつもの日常、午前中にちょっとトラブルはあったけど、うん、日常の範囲内。
「待って、あそこに冒険者がいたって事は、アー君」
「うん?」
「行方不明の冒険者がどこにいるか知ってた!?」
「おう!」
あっさり認めた!
「何せ監視役に冒険者雇ったの俺だしな!!」
「あの辺の森一帯、にいちゃが買い上げたから実は私有地」
『不法侵入になっちゃうの』
「天ぷらサクサクサクサク」
魔物が住み着いた森、領土的にはドラゴンに喧嘩を売っちゃった国のものに見えるけど、実際の所有者はヴィシュタル教、そう女神様だったのです。
教会に寄付金、女神様に特製ワインをダースで渡し、森はあっさりとアー君のものに。
「えっ、女神様はワインなの!? 文句出なかった??」
「ふふふ、それが大丈夫なんだなぁ」
「俺がワイン用に葡萄を品種改良!」
『僕らも踊りに参加したの』
「食べ終わった海老の殻も肥料に使いました!」
さらに採取は騎士様、潰すのも騎士様、最終工程を行ったのは騎士様の魔力を使って作られたスライム、つまり騎士様の魔力が込められたワイン。
時価どころか値段が付けられないやつだった。
ちらりと騎士様を見たら満足そうに頷きながら「また作りたい」と呟いていました。騎士様って意外と物づくり好きだよね。
「支払いは金でも良かったんだけど、どこからかワインのことを嗅ぎ付けられてな」
『作る過程覗き見してたのかなぁ?』
「覗き魔だしな」
「常習犯です」
そういえばアー君の資産って国の一つや二つ買えるぐらいあるんだっけ、そりゃぁ森ぐらい買えるよね。
騎士様が毎日行っている仕事は国庫に無理やり詰め込まれたアー君の戦利品の換金作業、つまり騎士様が働けば働くほどアー君の資産が増えるっていう……。
「住み着いたドラゴンの住民登録もギルドで正式にしてあるから、王国の連中がなんと言おうと関係ない」
「むしろ人の私有地に戦力送り込んでいるから賠償金が発生してにいちゃウハウハ」
『請求書が十束になったら送るんだって』
「アー君、今度そのお金で船を買ってください」
「分かった」
イネスのおねだりが桁違い。そして了承するアー君。
「大砲よりレーザーが好きです」
「取り付けとく」
『深海には十m級の海老がいるってヨムちゃんが』
「それなら船より潜水艦じゃないか?」
「じゃあそれも!!」
おねだりの規模がでっかいなぁ。
あれを豪遊というのだろうか、僕には真似できそうにないや。
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