神様のポイント稼ぎに利用された3

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第450話

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 嫁といちゃ付いている内に変わりまくった情勢を直視させられ、領主さんがぶっ倒れた。
 今はお嫁さんの膝枕で休憩中です。

「サインはもらったから施設整えるぞー、あぁ識字率も低そうだから学問もどうにかしないとな、一人ぐらい読み書きを教えられるじいちゃんいないかな」
「探してきます!」
「イネスよろしく」
「はい!」

 アー君のOKを受けてイネスが再び街に飛び出していった。
 絶好調だなぁ。

「領主は嫁に任せて、ママー、俺らは街に行くぞ」
「はぁい」
「にいちゃ、トレントはどうする?」
「門番代わりにそのままにしておけばいい」

 女神様はどうするのかな?
 そう思って振り向いたら嫁に膝枕で看病してもらっている領主さんを眺めてニヤニヤしていた。置いてこう。

 街に移動したらひよこ豆のスープで健康を取り戻した人々が広場に集まっていた。

「ちょうどいいや、使おう。イネス、アピール」
「ぺっっかぁぁ!!」

 兄弟を照明弾代わりに使うのってどうなんだろう。

『えっちゃんありがと』
「絶好調過ぎて加減が利かなくなってる気がする」

 イネスが発光する寸前、えっちゃんが僕らの周囲に闇で幕を張ってくれたので、光源を直視せずにすみました。
 あれはちょっと目に優しくない光っぷりだったね。

「夕食までには帰るからな、仕事が残ったら明日に回す!」
「今日は僕も実家で食べようかな。じゃあ二時間後に集合で、散開」
「「っは!!」」

 お仕事モードに入ったアー君とアカーシャ、僕らは暇なので広場の中央に移動しました。
 そしたら、なんと、噴水があったのです。

「水出てないね」
『止まっちゃってるの』
「水源ないのか、邪神兄弟受け入れるなら噴水あった方がいいぞ、泳ぐの好きだからな」

 それは瘴気で水が汚染されたりしないのだろうか、飲む時にクリーン使えば大丈夫かな?
 とりあえず近くを通りかかった住民を捕まえてマールスが話を聞いてくれました。
 何せ七体に別れる事が出来るからね、情報収集もお手の物。

「疫病問題に加え、どうやら井戸も枯れているようですな」
「そもそも疫病の発生源が井戸なのではないかと言っている年寄りもいました」
「飲み水はここより一時間ほど離れた場所にある川の水を使っていたようです」
「体力の無い者から死を待つ状況だったようです」
「魔力過多は問題の一つに過ぎず、国にとって都合の悪い者をここに送っていたようですぞ」
「疫病はその中の一人が持ち込んだとも言っていました」
「外部に助けを求めるにも街道を封鎖され、領主が伝手を使って助けを求める術も断ち切られていたようです」

 このように本当にその辺の人に聞いてきたのかという濃い情報までゲットしてきました。
 マールスが有能過ぎる。

「アー君の友達なんだよね、手紙で助け求めれば良かったんじゃ……」
「にいちゃに遠慮したんじゃないか? 友達だからこそ心配かけないようにって」
『元の国にお仕置き案件なの』
「なるほど、僕らの荒らしもアー君にとっていいきっかけになったんだね!」
「そうそう!」
『内心ぷんぷん!』

 その後、水問題はアー君がどうにかしてくれたようです。
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