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第二章 聖杯にまつわるお話
第449話
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アー君から新婚夫婦にご祝儀が届いた。
いつの間に夫婦になったのか不思議に思っていたら、隣で新婚さんを酒の肴に昼間から飲んでいる女神様から返答がありました。
「運命の出会いを果たした花嫁と花婿が愛の女神の前にいるんだぞ、そりゃぁ婚姻成立するってもんよ」
まさかの自動婚姻。
さらに言えば謎能力だけでなく涼玉の豊穣、イネスのぺかぁ、シャムスの下僕のドラゴンによる守護と、なかなか派手なことになっているよねこの領地。
アー君のご祝儀の中身が気になるかもしれない。
「あードアマットからの幸せざまぁとか最高の肴じゃん、うちからのご祝儀は皇帝ピザでいいかな」
「美味しいから問題ないと思います」
最近はピザ作りの腕も上がった皇帝、ピザ職人がやるあの空中で生地をクルクル出来るようになったらしい。
実はうちの刀雲も出来ます、子供達にねだられて習得しました。
なんならイグちゃんなんて14本の腕全て使って生地クルクル出来るよ、あれは最早神業。
『ママ、森さん出来たよ』
「イグちゃんに魔素ぶわーってやってもらって、長寿の木を魔物化しました!」
「大量のトレントが生まれたとこで街道封鎖した!」
「ちょっと楽しかったな」
神様による森の作り方が衝撃的だった。
僕はてっきり枝とか苗とかを植えて、涼玉の力で急成長させるものだとばかり思っていました。
「魔素の排出で死地にならなかった?」
「私も同時にぺかーってしたのを、いい感じにえっちゃんが調整してくれたんです!」
真の功労者はえっちゃんだった。
さっすがぁ。
「あとな、ドラゴンが安心して暮らせるようにって、えっちゃんが土をどわーってやって谷を作ってくれたんだ」
谷って作れるっけ?
いやまぁ異世界だし、えっちゃんだし、作れるかもしれない。
「そのおかげで、ここに来るにはドラゴンやトレントがはびこる谷を越えなきゃなんです」
「谷が出来たからシャムス兄に従った以外のドラゴンも移住出来そうだな」
『子沢山になったドラゴンさんが住処探してたの』
「俺の兄弟も増えたし、二匹ぐらいここに住んでもいいかもなー」
邪神一家のイグちゃんが何か言ってる。
でも邪神が住むと治安維持してくれるし、いいかもしれない。
「おぅ、俺の兄弟が大暴れしたみたいだな!」
「アルジュナ様ぁ!」
木陰でのんびりしていた領主さんが、アー君の登場に座ったまま跳ねたような気がした。
そっかぁもう授業終わるような時間なんだね、一日って終わるの早いなぁ。
「とりあえず、教会とギルド設置するから書類にサインな」
「商業ギルドも入るので空いている建物を教えてください」
アー君に続き、親衛隊を連れたアカーシャ登場。
領主さんイチャイチャしている場合じゃなくなったようだ。
パッと立ち上がって領主の顔に切り替えたのが分かりました。ただし腕は花嫁の腰を抱いている!
「女神様的にはどうなんですか?」
「イチャイチャ見れないのは遺憾だがひとまず花嫁を休ませて体力を回復する過程で愛を温めまくって自然と閨に流れ込む流れが最高に飯が美味いと思う」
真顔で長文をいう女神様が怖い。
瞳孔開いてませんか?
大丈夫?
「けどこの街に教会はおろかギルドを置くことは国から許可されてないよ」
「所属の国変わったから大丈夫、あと結婚おめでとう、ご祝儀は玄関先に転移したけど気付いてなかった?」
アー君の言葉の情報量の多さに領主さん固まってしまったもよう、分かる。
でもまだまだ伝わってない情報あるけど、誰がいつ伝えるんだろうか。僕はやりません、傍観者です。
いつの間に夫婦になったのか不思議に思っていたら、隣で新婚さんを酒の肴に昼間から飲んでいる女神様から返答がありました。
「運命の出会いを果たした花嫁と花婿が愛の女神の前にいるんだぞ、そりゃぁ婚姻成立するってもんよ」
まさかの自動婚姻。
さらに言えば謎能力だけでなく涼玉の豊穣、イネスのぺかぁ、シャムスの下僕のドラゴンによる守護と、なかなか派手なことになっているよねこの領地。
アー君のご祝儀の中身が気になるかもしれない。
「あードアマットからの幸せざまぁとか最高の肴じゃん、うちからのご祝儀は皇帝ピザでいいかな」
「美味しいから問題ないと思います」
最近はピザ作りの腕も上がった皇帝、ピザ職人がやるあの空中で生地をクルクル出来るようになったらしい。
実はうちの刀雲も出来ます、子供達にねだられて習得しました。
なんならイグちゃんなんて14本の腕全て使って生地クルクル出来るよ、あれは最早神業。
『ママ、森さん出来たよ』
「イグちゃんに魔素ぶわーってやってもらって、長寿の木を魔物化しました!」
「大量のトレントが生まれたとこで街道封鎖した!」
「ちょっと楽しかったな」
神様による森の作り方が衝撃的だった。
僕はてっきり枝とか苗とかを植えて、涼玉の力で急成長させるものだとばかり思っていました。
「魔素の排出で死地にならなかった?」
「私も同時にぺかーってしたのを、いい感じにえっちゃんが調整してくれたんです!」
真の功労者はえっちゃんだった。
さっすがぁ。
「あとな、ドラゴンが安心して暮らせるようにって、えっちゃんが土をどわーってやって谷を作ってくれたんだ」
谷って作れるっけ?
いやまぁ異世界だし、えっちゃんだし、作れるかもしれない。
「そのおかげで、ここに来るにはドラゴンやトレントがはびこる谷を越えなきゃなんです」
「谷が出来たからシャムス兄に従った以外のドラゴンも移住出来そうだな」
『子沢山になったドラゴンさんが住処探してたの』
「俺の兄弟も増えたし、二匹ぐらいここに住んでもいいかもなー」
邪神一家のイグちゃんが何か言ってる。
でも邪神が住むと治安維持してくれるし、いいかもしれない。
「おぅ、俺の兄弟が大暴れしたみたいだな!」
「アルジュナ様ぁ!」
木陰でのんびりしていた領主さんが、アー君の登場に座ったまま跳ねたような気がした。
そっかぁもう授業終わるような時間なんだね、一日って終わるの早いなぁ。
「とりあえず、教会とギルド設置するから書類にサインな」
「商業ギルドも入るので空いている建物を教えてください」
アー君に続き、親衛隊を連れたアカーシャ登場。
領主さんイチャイチャしている場合じゃなくなったようだ。
パッと立ち上がって領主の顔に切り替えたのが分かりました。ただし腕は花嫁の腰を抱いている!
「女神様的にはどうなんですか?」
「イチャイチャ見れないのは遺憾だがひとまず花嫁を休ませて体力を回復する過程で愛を温めまくって自然と閨に流れ込む流れが最高に飯が美味いと思う」
真顔で長文をいう女神様が怖い。
瞳孔開いてませんか?
大丈夫?
「けどこの街に教会はおろかギルドを置くことは国から許可されてないよ」
「所属の国変わったから大丈夫、あと結婚おめでとう、ご祝儀は玄関先に転移したけど気付いてなかった?」
アー君の言葉の情報量の多さに領主さん固まってしまったもよう、分かる。
でもまだまだ伝わってない情報あるけど、誰がいつ伝えるんだろうか。僕はやりません、傍観者です。
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