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第二章 聖杯にまつわるお話
第422話
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どこかの国で飢饉の前兆が発生、イグちゃん経由で話を聞いたアー君が電光石火の素早さで昨日収穫したものを売ったそうです。
「いやぁ過剰在庫一掃出来て良かったー!」
「通常の半額で売っても大儲け」
「ガハハ!!」
『ハッピーエンド』
なにせ涼玉のロデオで過剰収穫した分を売り払っただけなので、アー君は倉庫に余裕ができ、どこかの国は麦が高騰する中、普段の半額で麦を購入出来るという双方お得な取引だったみたい。
元々アー君が運営する互助会に加入している国だったため、取引もスムーズだったとはアカーシャ談。
異世界で起こった飢饉もうちの子の前には無力だったようだ。
えっ、まだ根本的な解決はされていない?
「かあちゃ、かあちゃ、弁当は!?」
「重箱弁当をたくさん作ったから大丈夫だよ」
『楽しみねー』
「ネヴォラが来たら出発しましょう」
「課外活動の申請出したから今日は俺も行ける」
これから子供達と現地に行って飢饉を解決してきます。
やり方は簡単、涼玉が楽しくダンスしたり遊んだりするだけ、広範囲らしいので涼玉パパのグラちゃんも参加するだけでなく、人間を助けてもいっかなーと思っているドラゴンが参加して地脈の活性化を手伝うらしい。
つまり、ドラゴン大集合が見れるという訳です。
僕もう昨日の晩から張り切ってお弁当作ったよ。
ドラゴン用に騎士様の魔力が込められた豆パンも作ったし、辛いのが好みの子がいるかもだから辛口も作ってきました。
こんな感じで僕がうっきうきなので、自然と謎能力のパワーやら効果範囲が拡大するというもの、一国を襲いかけていた飢饉は半日でどうにかなりました。
異世界のチート凄いですね。
「あれ? これだけ迅速に解決すると、半額で叩き売りした食糧余っちゃう?」
「余っても困るものじゃないしな」
『余裕が出たら涼ちゃんにお礼の供物捧げなきゃいけないのよ』
「王宮で対策会議やってるみたいなので、行ってぺかっとしてきます!」
「あっこらイネス!!」
アー君が止める間もなくイネスがネヴォラと転移で消えてしまいました。
もし王宮に詰めている貴族が腐敗していた場合、綺麗になっちゃうね。政敵がいきなり綺麗な瞳になったら相手も気持ち悪いだろうなー。
「このお礼はどうやったら返せるのか」
「ありがたやありがたや」
「ぺかぺかありがとぅ」
村長から幼児まで、揃って感謝を捧げてきた。
ただしそれぞれ対象が違うから面白いよね。
「代表は涼玉でいいかな?」
「あい」
「涼ちゃん、お礼なにがいい? わたし美味しいもの食べたいなぁ」
「盆踊り大会! お祭り! 豊穣祭り!!」
美味しいものを食べながら皆で歌って踊って、ついでに言うとハロウィンダンジョンで過剰に収穫されたカボチャに飽きたので消費しちゃいたいそうです。
あぁうん、あのダンジョンってカボチャだらけで、歩いているだけでランダムに魔物化して襲ってくるからね、撃退すると嫌でもカボチャが手に入るっていう恐怖のダンジョンです。
「きっとイネスに魅入られた人が予算出してくれるだろうし、盛大にやろうね!」
『やったー!』
「各地で一斉に踊って涼ちゃんに祈り捧げるの、そうすっと恵みの力が大地にぐーるぐるすんの!」
「すぐやろう、明日やろう!」
祭り好きの涼玉が興奮してバタバタしたため、周囲に植えたひよこ豆が同調してグネグネ踊っている。
でもね涼玉、お祭りにも準備が必要だからさすがに明日は無理かなぁ、せめて明後日とかかな?
「いやぁ過剰在庫一掃出来て良かったー!」
「通常の半額で売っても大儲け」
「ガハハ!!」
『ハッピーエンド』
なにせ涼玉のロデオで過剰収穫した分を売り払っただけなので、アー君は倉庫に余裕ができ、どこかの国は麦が高騰する中、普段の半額で麦を購入出来るという双方お得な取引だったみたい。
元々アー君が運営する互助会に加入している国だったため、取引もスムーズだったとはアカーシャ談。
異世界で起こった飢饉もうちの子の前には無力だったようだ。
えっ、まだ根本的な解決はされていない?
「かあちゃ、かあちゃ、弁当は!?」
「重箱弁当をたくさん作ったから大丈夫だよ」
『楽しみねー』
「ネヴォラが来たら出発しましょう」
「課外活動の申請出したから今日は俺も行ける」
これから子供達と現地に行って飢饉を解決してきます。
やり方は簡単、涼玉が楽しくダンスしたり遊んだりするだけ、広範囲らしいので涼玉パパのグラちゃんも参加するだけでなく、人間を助けてもいっかなーと思っているドラゴンが参加して地脈の活性化を手伝うらしい。
つまり、ドラゴン大集合が見れるという訳です。
僕もう昨日の晩から張り切ってお弁当作ったよ。
ドラゴン用に騎士様の魔力が込められた豆パンも作ったし、辛いのが好みの子がいるかもだから辛口も作ってきました。
こんな感じで僕がうっきうきなので、自然と謎能力のパワーやら効果範囲が拡大するというもの、一国を襲いかけていた飢饉は半日でどうにかなりました。
異世界のチート凄いですね。
「あれ? これだけ迅速に解決すると、半額で叩き売りした食糧余っちゃう?」
「余っても困るものじゃないしな」
『余裕が出たら涼ちゃんにお礼の供物捧げなきゃいけないのよ』
「王宮で対策会議やってるみたいなので、行ってぺかっとしてきます!」
「あっこらイネス!!」
アー君が止める間もなくイネスがネヴォラと転移で消えてしまいました。
もし王宮に詰めている貴族が腐敗していた場合、綺麗になっちゃうね。政敵がいきなり綺麗な瞳になったら相手も気持ち悪いだろうなー。
「このお礼はどうやったら返せるのか」
「ありがたやありがたや」
「ぺかぺかありがとぅ」
村長から幼児まで、揃って感謝を捧げてきた。
ただしそれぞれ対象が違うから面白いよね。
「代表は涼玉でいいかな?」
「あい」
「涼ちゃん、お礼なにがいい? わたし美味しいもの食べたいなぁ」
「盆踊り大会! お祭り! 豊穣祭り!!」
美味しいものを食べながら皆で歌って踊って、ついでに言うとハロウィンダンジョンで過剰に収穫されたカボチャに飽きたので消費しちゃいたいそうです。
あぁうん、あのダンジョンってカボチャだらけで、歩いているだけでランダムに魔物化して襲ってくるからね、撃退すると嫌でもカボチャが手に入るっていう恐怖のダンジョンです。
「きっとイネスに魅入られた人が予算出してくれるだろうし、盛大にやろうね!」
『やったー!』
「各地で一斉に踊って涼ちゃんに祈り捧げるの、そうすっと恵みの力が大地にぐーるぐるすんの!」
「すぐやろう、明日やろう!」
祭り好きの涼玉が興奮してバタバタしたため、周囲に植えたひよこ豆が同調してグネグネ踊っている。
でもね涼玉、お祭りにも準備が必要だからさすがに明日は無理かなぁ、せめて明後日とかかな?
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