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第二章 聖杯にまつわるお話
第407話
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国を挙げてのハロウィンイベント開催が決まった。
王宮と各ギルド、教会、孤児院にまずイベント参加のお願いがされ、そこからイベント情報が拡散されるそうです。
我が家にギルドの統括が集中しているのだけど、過労死しない程度に頑張ってね。
しかし刀国の孤児院強いな、なんで教会やギルドと肩を並べているのだろうと不思議に思ってついアー君に聞いてみたら、刀国のあちこちでバイトをしているので情報拡散に最適なんだそうです。
回覧板代わり!? 思わず叫んだら正解だと褒められた。
「でも不思議、なんで王女様はいつもみたいに即排除にならないの?」
いつもならすでに邪神一家の誰かに頭からパクッと食べられているのにね?
「なんらかのイベント待ち?」
『ジャンル違いで分からないの』
「女神に聞きたいけど、帝国でもハロウィンやるみたいで忙しいみたいだな」
「カボチャの発注が死ぬほどきてて、アー君が次の休みに涼ちゃん拉致して領地行くって血走った目でアカーシャとお話ししてました」
刀国だけでも大変なのに帝国の分も用意するのか……売上としては大儲けになるだろうけど、集めるのは大変だろうなぁ。
「そうだ。ダンジョンに行こう」
『んー?』
「かあちゃ何でそうなった?」
「ママがダンジョンに行くと魔物が強化されちゃいます」
「ダンジョンでカボチャ祭りやれば普通のカボチャ手に入るかなーって」
イベント用のカボチャメニューを作るにも、皆さん試作するためのカボチャ欲しいかなって思いました。
「中級ダンジョンのドロップアイテムをハロウィン限定でカボチャオンリーにしましょう!」
あと期間限定でカボチャの魔物も出たら面白いよね、絵に描いてみたら微妙だった。
まぁ伝わる程度の絵だしセーフ。
「にいちゃに提案だ!」
『今のアー君なら丸めこめるの!』
「わたしに巡回用の衣装作って!」
最初からいたかのようにネヴォラがコスプレ衣装をおねだりしてきた。
ゴブリンパパに頼まないのか聞いたら、そっちのセンスはさっぱりないと断られたそうです。
「女神様からコスプレ衣装が山のように届いたから全部ネヴォラにあげるね」
「やった!」
「かあちゃいいのか?」
「色々作ったけど皇子に断られて押し付けられたものだから大丈夫」
『狼コスプレもあるよ』
「全部可愛い系ですねー、第四皇子なら懇願すれば着てくれそうです」
サイズ?
女神様お手製なので着れば本人のサイズに変わる魔法のお洋服です、女神の祝福の無駄遣いともいう。
皇帝のお手伝いに子育て、内政のお手伝いにイベント企画、その隙間を縫ってコスプレ衣装製作。人生充実していますね女神様。
王宮と各ギルド、教会、孤児院にまずイベント参加のお願いがされ、そこからイベント情報が拡散されるそうです。
我が家にギルドの統括が集中しているのだけど、過労死しない程度に頑張ってね。
しかし刀国の孤児院強いな、なんで教会やギルドと肩を並べているのだろうと不思議に思ってついアー君に聞いてみたら、刀国のあちこちでバイトをしているので情報拡散に最適なんだそうです。
回覧板代わり!? 思わず叫んだら正解だと褒められた。
「でも不思議、なんで王女様はいつもみたいに即排除にならないの?」
いつもならすでに邪神一家の誰かに頭からパクッと食べられているのにね?
「なんらかのイベント待ち?」
『ジャンル違いで分からないの』
「女神に聞きたいけど、帝国でもハロウィンやるみたいで忙しいみたいだな」
「カボチャの発注が死ぬほどきてて、アー君が次の休みに涼ちゃん拉致して領地行くって血走った目でアカーシャとお話ししてました」
刀国だけでも大変なのに帝国の分も用意するのか……売上としては大儲けになるだろうけど、集めるのは大変だろうなぁ。
「そうだ。ダンジョンに行こう」
『んー?』
「かあちゃ何でそうなった?」
「ママがダンジョンに行くと魔物が強化されちゃいます」
「ダンジョンでカボチャ祭りやれば普通のカボチャ手に入るかなーって」
イベント用のカボチャメニューを作るにも、皆さん試作するためのカボチャ欲しいかなって思いました。
「中級ダンジョンのドロップアイテムをハロウィン限定でカボチャオンリーにしましょう!」
あと期間限定でカボチャの魔物も出たら面白いよね、絵に描いてみたら微妙だった。
まぁ伝わる程度の絵だしセーフ。
「にいちゃに提案だ!」
『今のアー君なら丸めこめるの!』
「わたしに巡回用の衣装作って!」
最初からいたかのようにネヴォラがコスプレ衣装をおねだりしてきた。
ゴブリンパパに頼まないのか聞いたら、そっちのセンスはさっぱりないと断られたそうです。
「女神様からコスプレ衣装が山のように届いたから全部ネヴォラにあげるね」
「やった!」
「かあちゃいいのか?」
「色々作ったけど皇子に断られて押し付けられたものだから大丈夫」
『狼コスプレもあるよ』
「全部可愛い系ですねー、第四皇子なら懇願すれば着てくれそうです」
サイズ?
女神様お手製なので着れば本人のサイズに変わる魔法のお洋服です、女神の祝福の無駄遣いともいう。
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