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第二章 聖杯にまつわるお話
第391話
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金の足湯が完成した。
「止めたのにっ」
「金ぴか」
ゴツゴツと下に溜まってしまった金塊や金貨はえっちゃんが溶かし、満遍なく足湯の装飾に使ってくれました。
ありがとう、成金足湯になったけどそこは諦めるよ。
美肌効果でもあるのか蛇たちの鱗が艶々だし、うろを利用した隠れ家が邪神兄弟のせいで成金部屋に早変わりしました。
違う、こうじゃない、どこで間違えたんだろう。
次行こう、次。
夕食までまだ時間はあるはずだ、もう一個ぐらい隠し部屋を――。
「かあちゃ飯の時間だぞー」
『ごはーん』
「今日の夕食はピザです! お好みでハンバーガーもついてくる!」
ダメだった。
どうやらタイムアウトのようですね、起きろと催促が入りました。
ピザかー、生地はドリちゃんが大量にストックを作ってあるから、好きなものを載せて涼玉の炎で焼くだけ簡単なやつですね。
諦めて起きるかぁ。
「今日はピザらしいから起きるよ」
「なんだって!?」
「俺行く」
「モチロン」
「ぴ!」
普通に夕食だから起きるって言えば良かった。
邪神兄弟の参加が今決まりました。生地足りるかな。
隠れ家候補探しを断念し、渋々起きたら両サイドに邪神兄弟がいた。
一緒に夢から出てきたんだね。
なんなら実体で自在に行き来できるだけ、僕より使いこなしている感があるような。
あれはどうやっているんだろう、イグちゃん経由?
だとしたら……あれ? もしかして僕もえっちゃん経由で実体のままあっち行ける? やめておこう、生身で空を飛べるイメージを描けるほど器用じゃないや。
起きたところで子供たちと邪神兄弟に急かされるようにピザを量産。
刀雲用に激辛ピザを一枚、騎士様用にクリスタル林檎を使った高級感のあるピザを一枚作ってみました。
刀雲のはともかく、騎士様用のは食べれるのだろうか、林檎だけどクリスタルだし、ダメだったら神薙さんが食べてくれるでしょう。
『作ってみたけど眩しいの』
「ピカピカしてますね」
「これ、焼けるかな?」
「それ以前に、イグちゃん達は大丈夫?」
「ん? そういえば平気だな?」
かつてその輝きで邪神兄弟を退けたクリスタル林檎、どうやら品種改良によって無事食べれるようになったようで、食べれる品種は収穫した状態では聖属性ダメージが発生しないらしい。
ただし食べることで聖属性【特大】が付くので、うっかりスケルトンなどの死霊系が食べると即死するとかなんとか、凶悪度が上がっているね。
ちなみに神薙さんはこのクリスタル林檎で作った林檎酒(リンチンチュウ)がお気に入り、もちろんダメージゼロですとも。
ドリちゃんがジュースも作ったけど、間違って飲んだら大変なので邪神兄弟が席にいる時は出てきません。
そして夕食時、リンゴのピザを食べた騎士様、無事に噛んで食べれたようだけど、代償として全身が発光して子供達から苦情受けてました。
自分達が面白がって作ったのに酷いお話ですね。
「樹ちゃん、どうしてこっちを見てくれないの?」
「異世界にサングラスがないからですね」
あと今日は寝室別でお願いします。
絶対これ、眩しくて寝れないやつだ。
「止めたのにっ」
「金ぴか」
ゴツゴツと下に溜まってしまった金塊や金貨はえっちゃんが溶かし、満遍なく足湯の装飾に使ってくれました。
ありがとう、成金足湯になったけどそこは諦めるよ。
美肌効果でもあるのか蛇たちの鱗が艶々だし、うろを利用した隠れ家が邪神兄弟のせいで成金部屋に早変わりしました。
違う、こうじゃない、どこで間違えたんだろう。
次行こう、次。
夕食までまだ時間はあるはずだ、もう一個ぐらい隠し部屋を――。
「かあちゃ飯の時間だぞー」
『ごはーん』
「今日の夕食はピザです! お好みでハンバーガーもついてくる!」
ダメだった。
どうやらタイムアウトのようですね、起きろと催促が入りました。
ピザかー、生地はドリちゃんが大量にストックを作ってあるから、好きなものを載せて涼玉の炎で焼くだけ簡単なやつですね。
諦めて起きるかぁ。
「今日はピザらしいから起きるよ」
「なんだって!?」
「俺行く」
「モチロン」
「ぴ!」
普通に夕食だから起きるって言えば良かった。
邪神兄弟の参加が今決まりました。生地足りるかな。
隠れ家候補探しを断念し、渋々起きたら両サイドに邪神兄弟がいた。
一緒に夢から出てきたんだね。
なんなら実体で自在に行き来できるだけ、僕より使いこなしている感があるような。
あれはどうやっているんだろう、イグちゃん経由?
だとしたら……あれ? もしかして僕もえっちゃん経由で実体のままあっち行ける? やめておこう、生身で空を飛べるイメージを描けるほど器用じゃないや。
起きたところで子供たちと邪神兄弟に急かされるようにピザを量産。
刀雲用に激辛ピザを一枚、騎士様用にクリスタル林檎を使った高級感のあるピザを一枚作ってみました。
刀雲のはともかく、騎士様用のは食べれるのだろうか、林檎だけどクリスタルだし、ダメだったら神薙さんが食べてくれるでしょう。
『作ってみたけど眩しいの』
「ピカピカしてますね」
「これ、焼けるかな?」
「それ以前に、イグちゃん達は大丈夫?」
「ん? そういえば平気だな?」
かつてその輝きで邪神兄弟を退けたクリスタル林檎、どうやら品種改良によって無事食べれるようになったようで、食べれる品種は収穫した状態では聖属性ダメージが発生しないらしい。
ただし食べることで聖属性【特大】が付くので、うっかりスケルトンなどの死霊系が食べると即死するとかなんとか、凶悪度が上がっているね。
ちなみに神薙さんはこのクリスタル林檎で作った林檎酒(リンチンチュウ)がお気に入り、もちろんダメージゼロですとも。
ドリちゃんがジュースも作ったけど、間違って飲んだら大変なので邪神兄弟が席にいる時は出てきません。
そして夕食時、リンゴのピザを食べた騎士様、無事に噛んで食べれたようだけど、代償として全身が発光して子供達から苦情受けてました。
自分達が面白がって作ったのに酷いお話ですね。
「樹ちゃん、どうしてこっちを見てくれないの?」
「異世界にサングラスがないからですね」
あと今日は寝室別でお願いします。
絶対これ、眩しくて寝れないやつだ。
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