378 / 923
第二章 聖杯にまつわるお話
第371話
しおりを挟む
元に戻りました。
イェーイ!
「ママ、俺、チーズバーガーがいい」
「ピリ辛!!」
「ワイン!」
「ピクルス多め!」
「赤のロゼ!」
「チーズ二割増し!」
帝国兄弟がバーガーの要望を叫ぶ間に違う声が混ざっている気がする。
「解決してもらったけれども、そもそも元凶だし、与えるべきかちょっと悩む」
「そんなぁ」
解決方法はとても簡単。
精神だけが交換されている状態を「これは状態異常!」と女神様が断言した。ただそれだけ。
これで二度と交換系トラブルは起きないだろう、僕にも子供達にも。
僕の本体と中身が入れ替わってしまった事実を前に、さすがの女神様も真っ青になっていたからね。
僕が怒っても効果は薄いけど、僕の後ろにはアー君とかカイちゃんとか怖い人が揃っております。
それこそ女神様が蝋人形にされちゃう。
危機回避能力が高めらしい女神様、事情を説明したら即解決に走ったよ。
状況を面白がると思っていたからそこはちょっと意外だった。
ちなみに僕に謎の魔法を放って中身を入れ替えた犯人は、元に戻った所に音もなく神薙さんが現れて連れて行ってしまいました。
人間の法では裁かせないスタイル。
「お代官様、これでなんとか!!」
「わぁ」
メニュー画面のポイントが百万円近く一気に増えました。
女神様から賄賂貰いました。口止め料だろうか。
そのポイントを使ってジャンクフードをポチポチ、でも女神様と炎帝さんにお酒与えたらポイント終わった。
賄賂じゃなく単に自分がお酒飲みたいからその料金だったもよう、一瞬でも喜んで損した気分です。
「女神様、ラノベにもあるように、お金を入れてポイント変換とか出来ないんですか?」
「課金機能かぁ、あるっちゃあるけど、入れるような金あるの?」
「……」
ない、ですね。
城下にフラッと行って、屋台で買い食いするお金はある。
でもその程度のお金じゃドリちゃんが一瞬で溶かしちゃう、僕が欲しいのはお小遣い程度ではなく、ドリちゃんの研究費では揺るがない資金。
ダンジョンで稼ぐ道はあるように見えて実はない。
魔物仲間にしちゃうから。
僕ってお金に無縁なんだろうか。
無機物が出るダンジョンを作ってもらって資金稼ぎ?
いや、無機物に該当するはずのゴーレムさえ仲間になったなぁ。
そうだ!
魔物が仲間になっちゃうなら採取でどうだろう、秋の味覚ダンジョンでAランク以上を採取して売り捌けばそれなりになると思うんだけど……それやるならドリちゃんミルクやドリちゃんお弁当売った方がいいお金になりそうなのは気のせいかな?
「とりあえず今日のことは騎士様に報告しますからね」
もしかしたらえっちゃんか神薙さん経由でもうお話行ってるかもしれないですけど。
二人の女神による土下座と課金機能をメニュー画面に追加してもらいました。
分かりました。なるべく罪状が軽くなるようにふんわりとした報告にしておきます。
未知の体験ちょっと面白かったし。
イェーイ!
「ママ、俺、チーズバーガーがいい」
「ピリ辛!!」
「ワイン!」
「ピクルス多め!」
「赤のロゼ!」
「チーズ二割増し!」
帝国兄弟がバーガーの要望を叫ぶ間に違う声が混ざっている気がする。
「解決してもらったけれども、そもそも元凶だし、与えるべきかちょっと悩む」
「そんなぁ」
解決方法はとても簡単。
精神だけが交換されている状態を「これは状態異常!」と女神様が断言した。ただそれだけ。
これで二度と交換系トラブルは起きないだろう、僕にも子供達にも。
僕の本体と中身が入れ替わってしまった事実を前に、さすがの女神様も真っ青になっていたからね。
僕が怒っても効果は薄いけど、僕の後ろにはアー君とかカイちゃんとか怖い人が揃っております。
それこそ女神様が蝋人形にされちゃう。
危機回避能力が高めらしい女神様、事情を説明したら即解決に走ったよ。
状況を面白がると思っていたからそこはちょっと意外だった。
ちなみに僕に謎の魔法を放って中身を入れ替えた犯人は、元に戻った所に音もなく神薙さんが現れて連れて行ってしまいました。
人間の法では裁かせないスタイル。
「お代官様、これでなんとか!!」
「わぁ」
メニュー画面のポイントが百万円近く一気に増えました。
女神様から賄賂貰いました。口止め料だろうか。
そのポイントを使ってジャンクフードをポチポチ、でも女神様と炎帝さんにお酒与えたらポイント終わった。
賄賂じゃなく単に自分がお酒飲みたいからその料金だったもよう、一瞬でも喜んで損した気分です。
「女神様、ラノベにもあるように、お金を入れてポイント変換とか出来ないんですか?」
「課金機能かぁ、あるっちゃあるけど、入れるような金あるの?」
「……」
ない、ですね。
城下にフラッと行って、屋台で買い食いするお金はある。
でもその程度のお金じゃドリちゃんが一瞬で溶かしちゃう、僕が欲しいのはお小遣い程度ではなく、ドリちゃんの研究費では揺るがない資金。
ダンジョンで稼ぐ道はあるように見えて実はない。
魔物仲間にしちゃうから。
僕ってお金に無縁なんだろうか。
無機物が出るダンジョンを作ってもらって資金稼ぎ?
いや、無機物に該当するはずのゴーレムさえ仲間になったなぁ。
そうだ!
魔物が仲間になっちゃうなら採取でどうだろう、秋の味覚ダンジョンでAランク以上を採取して売り捌けばそれなりになると思うんだけど……それやるならドリちゃんミルクやドリちゃんお弁当売った方がいいお金になりそうなのは気のせいかな?
「とりあえず今日のことは騎士様に報告しますからね」
もしかしたらえっちゃんか神薙さん経由でもうお話行ってるかもしれないですけど。
二人の女神による土下座と課金機能をメニュー画面に追加してもらいました。
分かりました。なるべく罪状が軽くなるようにふんわりとした報告にしておきます。
未知の体験ちょっと面白かったし。
30
お気に入りに追加
149
あなたにおすすめの小説

うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
人外CPにはなりません
ストックなくなるまでは07:10に公開
3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…

物語なんかじゃない
mahiro
BL
あの日、俺は知った。
俺は彼等に良いように使われ、用が済んだら捨てられる存在であると。
それから数百年後。
俺は転生し、ひとり旅に出ていた。
あてもなくただ、村を点々とする毎日であったのだが、とある人物に遭遇しその日々が変わることとなり………?

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。
市川先生の大人の補習授業
夢咲まゆ
BL
笹野夏樹は運動全般が大嫌い。ついでに、体育教師の市川慶喜のことも嫌いだった。
ある日、体育の成績がふるわないからと、市川に放課後の補習に出るよう言われてしまう。
「苦手なことから逃げるな」と挑発された夏樹は、嫌いな教師のマンツーマンレッスンを受ける羽目になるのだが……。
◎美麗表紙イラスト:ずーちゃ(@zuchaBC)
※「*」がついている回は性描写が含まれております。

釣った魚、逃した魚
円玉
BL
瘴気や魔獣の発生に対応するため定期的に行われる召喚の儀で、浄化と治癒の力を持つ神子として召喚された三倉貴史。
王の寵愛を受け後宮に迎え入れられたかに見えたが、後宮入りした後は「釣った魚」状態。
王には放置され、妃達には嫌がらせを受け、使用人達にも蔑ろにされる中、何とか穏便に後宮を去ろうとするが放置していながら縛り付けようとする王。
護衛騎士マクミランと共に逃亡計画を練る。
騎士×神子 攻目線
一見、神子が腹黒そうにみえるかもだけど、実際には全く悪くないです。
どうしても文字数が多くなってしまう癖が有るので『一話2500文字以下!』を目標にした練習作として書いてきたもの。
ムーンライト様でもアップしています。

せっかく美少年に転生したのに女神の祝福がおかしい
拓海のり
BL
前世の記憶を取り戻した途端、海に放り込まれたレニー。【腐女神の祝福】は気になるけれど、裕福な商人の三男に転生したので、まったり気ままに異世界の醍醐味を満喫したいです。神様は出て来ません。ご都合主義、ゆるふわ設定。
途中までしか書いていないので、一話のみ三万字位の短編になります。
他サイトにも投稿しています。
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる