363 / 844
第二章 聖杯にまつわるお話
第356話
しおりを挟む
僕を誘わなかった理由を問いただしてみた。
「だってどこに獣人の血を引く人間が潜んでいるか分からないし」
『わんわんになっちゃう』
「ドラゴンを始めとしたもふもふが楽しく可愛く歌って踊るんだぞ、かあちゃほわほわするだろ絶対」
「阿鼻叫喚です」
「無差別なんよ」
謎能力のせいだった。
誘わなかったというより、誘ったら大惨事になるから誘えなかったようです。
むぅぅ。
俺らが再現してやるからとアー君達が早速サーカス芸を披露してくれることになりました。
情報がえっちゃん経由で騎士様に漏れ、刀雲とともに転移で帰宅、後で部下の人に怒られない?
「間に合った!」
「子供達がお披露目をすると聞いた」
「これからだよ、今は僕が見学中に食べるおやつと、終わってから食べる打ち上げケーキを用意してるところ」
見ながら食べるならやっぱりポップコーンだと思うんだ。
クッションコーナーにおやつと飲み物を持っていくと、在宅中だったもふもふズもそれぞれのおやつをくわえて縁側や座敷など、好きな場所に移動を始めた。
僕の左側はワンコ兄弟とマールス、左側は神薙さんと霧ちゃんが陣取っています。庭が一番良く見える席だからね。
「刀雲と騎士様も早く場所を取らないと座るところなくなるよ」
マールスと霧ちゃんは絶対にどいてくれないし、もふもふズも一度座ったら譲らないかなぁ。
あっ、大穴として屋根の上があるか。
おやつの用意が終わり、それぞれが座った所でちびっ子たちのサーカスが始まった。
空中ブランコとかどうするのかなと思ったら、霧ちゃんが屋根よりも少し高いぐらいの位置に霧を配置、そこからブランコや紐を吊るすという異世界仕様。
霧なのに強度が素晴らしいですね。
「やっているのはイネスとネヴォラかな、姿が目で追えない」
刀雲や騎士様とか、主に僕以外なら目で追えているかもしれないけど、僕の動体視力普通だからなぁ。
皆が感心して拍手や歓声を送っている時に何が起こっているのか分からない、これは後で感想に困るやつ。
空中ブランコの次は大玉に乗った涼玉が登場。
和傘の上で二個のボールを転がしながら右から左へと移動していったのだけど、あの子って意外と身体能力高いよね。
隣で無言でマールスが号泣しているのが怖いです。
アー君はたいまつ回しを披露。
片手でやるのもハラハラするのに、何と両手プラス尻尾でたいまつ回し、屋根から騎士様の悲鳴が聞こえてきた気がする。
ラストはアー君が松明をジャグリングして火の輪を作り出し、その輪をシャムスとマンドラゴラが潜り抜け、涼玉がアイスブレイクで火を消して終了した。
基本、スピードが速くて目で追うのに精一杯、感動する暇がなかったよ!!
あっ、ロープが霧の中に吸い込まれていく。
便利だなぁ霧。
「だってどこに獣人の血を引く人間が潜んでいるか分からないし」
『わんわんになっちゃう』
「ドラゴンを始めとしたもふもふが楽しく可愛く歌って踊るんだぞ、かあちゃほわほわするだろ絶対」
「阿鼻叫喚です」
「無差別なんよ」
謎能力のせいだった。
誘わなかったというより、誘ったら大惨事になるから誘えなかったようです。
むぅぅ。
俺らが再現してやるからとアー君達が早速サーカス芸を披露してくれることになりました。
情報がえっちゃん経由で騎士様に漏れ、刀雲とともに転移で帰宅、後で部下の人に怒られない?
「間に合った!」
「子供達がお披露目をすると聞いた」
「これからだよ、今は僕が見学中に食べるおやつと、終わってから食べる打ち上げケーキを用意してるところ」
見ながら食べるならやっぱりポップコーンだと思うんだ。
クッションコーナーにおやつと飲み物を持っていくと、在宅中だったもふもふズもそれぞれのおやつをくわえて縁側や座敷など、好きな場所に移動を始めた。
僕の左側はワンコ兄弟とマールス、左側は神薙さんと霧ちゃんが陣取っています。庭が一番良く見える席だからね。
「刀雲と騎士様も早く場所を取らないと座るところなくなるよ」
マールスと霧ちゃんは絶対にどいてくれないし、もふもふズも一度座ったら譲らないかなぁ。
あっ、大穴として屋根の上があるか。
おやつの用意が終わり、それぞれが座った所でちびっ子たちのサーカスが始まった。
空中ブランコとかどうするのかなと思ったら、霧ちゃんが屋根よりも少し高いぐらいの位置に霧を配置、そこからブランコや紐を吊るすという異世界仕様。
霧なのに強度が素晴らしいですね。
「やっているのはイネスとネヴォラかな、姿が目で追えない」
刀雲や騎士様とか、主に僕以外なら目で追えているかもしれないけど、僕の動体視力普通だからなぁ。
皆が感心して拍手や歓声を送っている時に何が起こっているのか分からない、これは後で感想に困るやつ。
空中ブランコの次は大玉に乗った涼玉が登場。
和傘の上で二個のボールを転がしながら右から左へと移動していったのだけど、あの子って意外と身体能力高いよね。
隣で無言でマールスが号泣しているのが怖いです。
アー君はたいまつ回しを披露。
片手でやるのもハラハラするのに、何と両手プラス尻尾でたいまつ回し、屋根から騎士様の悲鳴が聞こえてきた気がする。
ラストはアー君が松明をジャグリングして火の輪を作り出し、その輪をシャムスとマンドラゴラが潜り抜け、涼玉がアイスブレイクで火を消して終了した。
基本、スピードが速くて目で追うのに精一杯、感動する暇がなかったよ!!
あっ、ロープが霧の中に吸い込まれていく。
便利だなぁ霧。
30
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~
クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。
いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。
本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。
誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
突然異世界転移させられたと思ったら騎士に拾われて執事にされて愛されています
ブラフ
BL
学校からの帰宅中、突然マンホールが光って知らない場所にいた神田伊織は森の中を彷徨っていた
魔獣に襲われ通りかかった騎士に助けてもらったところ、なぜだか騎士にいたく気に入られて屋敷に連れて帰られて執事となった。
そこまではよかったがなぜだか騎士に別の意味で気に入られていたのだった。
だがその騎士にも秘密があった―――。
その秘密を知り、伊織はどう決断していくのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる