神様のポイント稼ぎに利用された3

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第332話

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 夏の避暑地化した砂漠のオアシス。
 女神様と帝国兄弟に乗っ取られたかと思いきや、追加で春日さんと春日さんの養い子や、悪魔連れでシヴァさんが来た時点で情報が洩れている事を察した。

 さらに。

「ぐぬぬ、俺らも遊びたい」
「見るな見るな、羨ましがるのも危険だぞ」
「確かに、俺らまで赤ん坊にされたらたまらない」
「ただ忠実に給仕に徹しようぜ」

 セバスチャンとセバツーがシヴァさんを見ながらコソコソしている。
 豪邸の中が完成したらセティが執事の悪魔二人と魔人を連れてやってきました。助かる。

 でもおかしいな、ここ作ったのって今日だったような……なんでこんなに満員御礼なんだろ?

「トロピカルジュース一つ」
「俺らも飲む! セバスチャン、ジュース!!」
「あっちぃ!」
「はいはいはいただいまー」
「セバツー、一緒に遊びましょー」
「水鉄砲で戦うんよ!」
「仕事中でぇぇす!」

 悪魔が子供相手に振り回されている。

「お昼はどうしようか、もうとっくに過ぎるよね?」
「皇帝からピザ預かってます」
「ピザー!」
「父ちゃんのピザ!」

 恐らくタイガもあっちに行って手伝っているのだろう、我が家でも滅多に出てこない超特大の横綱ピザがプールサイドのテーブルに置かれた。
 何やらサングラスをかけたトレントがピザを覗いているのだけど、食べる気だろうか……。

「オアシス最高、プールサイドでピザと酒とか夢みたいだわ」
「女神様、お仕事は?」
「夏季休暇」
「皇帝も連れてきてあげれば良かったのに」
「うーん、悪霊の気配がいまだ濃い土地だからなぁ。安全を確保したら他の皇子と一緒に連れてくるよ」
「いえ、別にここに連れてこなくてもいいんですよ? ここ試験的に作られた場所なので」

 本命はアー君が作る予定です。
 ここは僕が召喚されたので、流れで何となく作っただけ。

「かあちゃ、なんか王様来た」
「え」
「あれ」

 びしょ濡れの涼玉に言われて見た先には、どこからどう見ても怨霊にしか見えない一人の男性。
 服装は石油王が着てそうなあの白い服、まぁ赤黒く染まって白い部分ほとんどないけど、きっと最初は白だったんじゃないかな?
 目があるはずの場所からは血が流れてるし、お腹から何か赤いものが垂れ流し状態だけど地面につくか付かないかで蒸発してる。

「古の王が来たんだけど、あれどうする?」
「女神様、僕に聞かないでください」

 見るからに呪いの発生源なのに、悪魔は普通におもてなししている。
 セティの徹底した教育がこんな所でカオスを呼んでいるよ!!

 あっ、誘導されて寝椅子に座った上にトロピカルジュース飲み始めた。
 本当に、どうしよう。
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