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第二章 聖杯にまつわるお話
第232話
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ラミアちゃんのおかげで子供たちがお昼寝してくれたので、イグちゃん、ラミアちゃんとお茶をしてたらセティが転移で飛んできた。
ちょっと顔色が悪いどうしたのだろう。
「母上、緊急事態だ」
「どうしたの?」
「スタンピードが起きた、中には大型の魔物もいてすでに幾つかの都市が襲われている」
突然起こった発情騒動は前震みたいなものだったのだろうか、どちらにしろ女神様が迷惑ですね。
「ガキどもを避難させないと!」
「今寝たばかり」
ここが砂漠で良かった。
帝国だったら皇子達が遊び半分で外に飛び出している所だった……あっちもスタンピード起こっている可能性があるのか、ちっとも良くないな。
「女神様の所に行って水でもかけてくる?」
「スタンピードはすでに起きている、対策が先だ。兄よ」
『はぁい』
セティが声を掛けると寝ていたはずのシャムスが起きてこちらを見ていた。
「民に被害が及ぶ前に魔物を止めたい」
『いいよー』
セティが、あの人間を家畜としか思っていないようなセティが、人間を守ろうとしている!
素晴らしい成長――
「減った数をここまで増やしたのに、また減るのは阻止したいからな」
違った。
単にセティの都合だった。
そうだよねぇ。
「暴れている中にはドラゴンの群れもいるが、そちらは母上の影響を受けたドラゴン達が対処してくれている」
あのドラゴンたちかぁ、謎能力もたまにはいい仕事するなぁ。
仲間にした当初は素材が取れなかったと冒険者に怒られたけど、結果オーライということで。
そう言う訳でセティの宮殿がある街の城壁っぽい所に来ています。
「ヒャッハー」
「食ベ放題」
「エヴァの土産になる素材採れるかなー?」
「ラミアに俺の雄姿を見てもらって、嫁に語ってほしかったー」
ちょっと数が多いため、僕とシャムスだけじゃ手が足りなそうなので邪神兄弟にも助けを求めました。
金ちゃん、銀ちゃんは食べる気満々だけど、白ちゃんはどうやら素材をお持ち帰りしたいっぽい、あとラミアちゃんは子供達の子守りのために残ってもらったのでいません。
「カイのところ、誰が行く?」
「俺と銀が行くからイグ送って」
「はいよ」
金ちゃんと銀ちゃんを手に絡ませズブッと闇に沈め、次に手を取り出した時には二匹はいなかった。
転移もびっくりなお手軽さ。
「防衛のいい案が思いついた! マールス、中央広場に行こう、ママとシャムスも一緒で!」
「承知」
涼玉の目がキラキラしているけど何をする気だろうか、イネスも呼んだほうがいい?
ちょっと顔色が悪いどうしたのだろう。
「母上、緊急事態だ」
「どうしたの?」
「スタンピードが起きた、中には大型の魔物もいてすでに幾つかの都市が襲われている」
突然起こった発情騒動は前震みたいなものだったのだろうか、どちらにしろ女神様が迷惑ですね。
「ガキどもを避難させないと!」
「今寝たばかり」
ここが砂漠で良かった。
帝国だったら皇子達が遊び半分で外に飛び出している所だった……あっちもスタンピード起こっている可能性があるのか、ちっとも良くないな。
「女神様の所に行って水でもかけてくる?」
「スタンピードはすでに起きている、対策が先だ。兄よ」
『はぁい』
セティが声を掛けると寝ていたはずのシャムスが起きてこちらを見ていた。
「民に被害が及ぶ前に魔物を止めたい」
『いいよー』
セティが、あの人間を家畜としか思っていないようなセティが、人間を守ろうとしている!
素晴らしい成長――
「減った数をここまで増やしたのに、また減るのは阻止したいからな」
違った。
単にセティの都合だった。
そうだよねぇ。
「暴れている中にはドラゴンの群れもいるが、そちらは母上の影響を受けたドラゴン達が対処してくれている」
あのドラゴンたちかぁ、謎能力もたまにはいい仕事するなぁ。
仲間にした当初は素材が取れなかったと冒険者に怒られたけど、結果オーライということで。
そう言う訳でセティの宮殿がある街の城壁っぽい所に来ています。
「ヒャッハー」
「食ベ放題」
「エヴァの土産になる素材採れるかなー?」
「ラミアに俺の雄姿を見てもらって、嫁に語ってほしかったー」
ちょっと数が多いため、僕とシャムスだけじゃ手が足りなそうなので邪神兄弟にも助けを求めました。
金ちゃん、銀ちゃんは食べる気満々だけど、白ちゃんはどうやら素材をお持ち帰りしたいっぽい、あとラミアちゃんは子供達の子守りのために残ってもらったのでいません。
「カイのところ、誰が行く?」
「俺と銀が行くからイグ送って」
「はいよ」
金ちゃんと銀ちゃんを手に絡ませズブッと闇に沈め、次に手を取り出した時には二匹はいなかった。
転移もびっくりなお手軽さ。
「防衛のいい案が思いついた! マールス、中央広場に行こう、ママとシャムスも一緒で!」
「承知」
涼玉の目がキラキラしているけど何をする気だろうか、イネスも呼んだほうがいい?
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