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第一章 紡がれる日常
第68話
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凄腕のカトブレパス、二年ほど前に番って子供も生まれていました。
「アカーシャが商業ギルドで雇って囲ったから、親子は正当な報酬を受けられるホワイトな環境で暮らしてる」
商業ギルドの真横にある職員宿舎のお隣で、庭、家令、侍従、料理長、庭師付きの屋敷暮らし。
アー君曰く、お金のない貴族よりよほどいい生活をしているというお話です。
なお全ての使用人は引退した元冒険者で身元はアー君の保証付き、万が一裏切ったら邪神の胃袋に直行という契約も交わしているとか。怖い。
『石質がいいから大人気なの』
「俺も知ってる! 最近は技術が上がって模様入りの石材も作れるようになった!」
「趣味で作っている限定品だから、下手するとタイガ兄ちゃんの作品並みの恐ろしい値段つくって! アカーシャがいい笑顔で言ってた!」
範囲攻撃も覚え作業効率が上がったので、単価が下がったかと思ったらむしろ上がっているそうです。
質だけではなく耐久性も向上、しかも運搬は刀国の冒険者なので現場まで確実にお届け、配送系の中でも人気の仕事だとか。
「誰よりもアー君が経済を回している」
「俺カッコイイ?」
「カッコイイし尊敬しちゃう」
「えへ」
振り回すだけじゃなく、人のためになるような事もやっていたんだなぁ。
なんて感心していたらアー君の瞳がキラーンと光った。あれはいい事を思いついた時のお顔ですね。
「なぁなぁ、さっき嫁さんが冒険者だって言ってたよな!」
「はい、危険ですし、装備にお金もかかるので辞めて欲しいのですが、なかなか言い出せず」
「危険なのは冒険者だからまぁ仕方ない、でも稼げて家が潤えばちょっと嬉しいか?」
「それは、はい。良い装備を用意できれば命の危険を回避する確率が上がりますからな」
このおじ様……嫁に甘い。
アー君に帝国兄弟も合流し、あれやこれやとおじ様を質問攻めにしている。
「母ちゃん、刀羅兄ちゃんから聞いたんだけどな、今二人が留学している先では土属性が冷遇されてるって!」
「人材がっぽがっぽじゃねぇか! もらっちまいな!」
「分かったー」
「皇后様?」
「大丈夫、ギルド経由で雇う形にするから、帝国には迷惑かけねぇって」
「それもありますが……言葉遣い」
「乱れておいでですぞ」
「あっやべ」
帝国兄弟も女神様のことを「母ちゃん」呼びに戻ってるしね、離宮ではおすましモードが発動しないようです。
「かあちゃ、向こうで葡萄の女王が人化して財務省の人間と相思相愛になった」
「それとは別に副将軍がドリアンに求婚して振られてた!」
「涼玉、ネヴォラ、いつの間に?」
「おやつはレモンケーキだってえっちゃんが教えてくれたんよ!」
えっちゃんもいつの間に。と思いながらよくよく庭を見渡してみたら、ショタの中心にシヴァさん、レモンケーキやパイが並ぶテーブルにはカイちゃんとハイダル君夫婦プラス子供たち、元黄金の牛さんと一つ目親分もいれば少し離れたテーブルには雷ちゃん夫婦や魔王様までいた。
なんでこんなことに?と思ったら、レモンを重臣らに配りまくるレモン国の国王夫妻がいた。
あれ?
気軽におやつタイムが首脳会談の場みたいになってない?
あ、うちはレモン余っているのでいらないです、本当遠慮とかじゃないので。
シャムスも笑顔で受け取らないで、消費するの本当に大変なのーー!
「アカーシャが商業ギルドで雇って囲ったから、親子は正当な報酬を受けられるホワイトな環境で暮らしてる」
商業ギルドの真横にある職員宿舎のお隣で、庭、家令、侍従、料理長、庭師付きの屋敷暮らし。
アー君曰く、お金のない貴族よりよほどいい生活をしているというお話です。
なお全ての使用人は引退した元冒険者で身元はアー君の保証付き、万が一裏切ったら邪神の胃袋に直行という契約も交わしているとか。怖い。
『石質がいいから大人気なの』
「俺も知ってる! 最近は技術が上がって模様入りの石材も作れるようになった!」
「趣味で作っている限定品だから、下手するとタイガ兄ちゃんの作品並みの恐ろしい値段つくって! アカーシャがいい笑顔で言ってた!」
範囲攻撃も覚え作業効率が上がったので、単価が下がったかと思ったらむしろ上がっているそうです。
質だけではなく耐久性も向上、しかも運搬は刀国の冒険者なので現場まで確実にお届け、配送系の中でも人気の仕事だとか。
「誰よりもアー君が経済を回している」
「俺カッコイイ?」
「カッコイイし尊敬しちゃう」
「えへ」
振り回すだけじゃなく、人のためになるような事もやっていたんだなぁ。
なんて感心していたらアー君の瞳がキラーンと光った。あれはいい事を思いついた時のお顔ですね。
「なぁなぁ、さっき嫁さんが冒険者だって言ってたよな!」
「はい、危険ですし、装備にお金もかかるので辞めて欲しいのですが、なかなか言い出せず」
「危険なのは冒険者だからまぁ仕方ない、でも稼げて家が潤えばちょっと嬉しいか?」
「それは、はい。良い装備を用意できれば命の危険を回避する確率が上がりますからな」
このおじ様……嫁に甘い。
アー君に帝国兄弟も合流し、あれやこれやとおじ様を質問攻めにしている。
「母ちゃん、刀羅兄ちゃんから聞いたんだけどな、今二人が留学している先では土属性が冷遇されてるって!」
「人材がっぽがっぽじゃねぇか! もらっちまいな!」
「分かったー」
「皇后様?」
「大丈夫、ギルド経由で雇う形にするから、帝国には迷惑かけねぇって」
「それもありますが……言葉遣い」
「乱れておいでですぞ」
「あっやべ」
帝国兄弟も女神様のことを「母ちゃん」呼びに戻ってるしね、離宮ではおすましモードが発動しないようです。
「かあちゃ、向こうで葡萄の女王が人化して財務省の人間と相思相愛になった」
「それとは別に副将軍がドリアンに求婚して振られてた!」
「涼玉、ネヴォラ、いつの間に?」
「おやつはレモンケーキだってえっちゃんが教えてくれたんよ!」
えっちゃんもいつの間に。と思いながらよくよく庭を見渡してみたら、ショタの中心にシヴァさん、レモンケーキやパイが並ぶテーブルにはカイちゃんとハイダル君夫婦プラス子供たち、元黄金の牛さんと一つ目親分もいれば少し離れたテーブルには雷ちゃん夫婦や魔王様までいた。
なんでこんなことに?と思ったら、レモンを重臣らに配りまくるレモン国の国王夫妻がいた。
あれ?
気軽におやつタイムが首脳会談の場みたいになってない?
あ、うちはレモン余っているのでいらないです、本当遠慮とかじゃないので。
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