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第一章 紡がれる日常
第65話
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びっくりして腰が抜けた。
何の話かというとですね、皇子の誰かと既成事実を作りに留学してきた王女、僕らが退席した直後にプッツンして巨人化したんだ。
「何でぇ!?」
『漫画の読みすぎね』
「すまないママ、兄弟の誰かが俺の漫画コレクションを読んだみたいで……」
コレクションの中に人間が巨人になる話があって、それにドハマりした影響が出たっぽいのだけど、そこに女神様の読んでいるラノベの内容が混ざってカオスなことになったようです。
「アー君、漫画片付けよう」
「えぇぇぇ」
「それか女神様への干渉を切る。世界に余計な混乱を招かないの!」
『っめ!』
アー君と帝国兄弟がブーブー言っているけれど、シャムスを前面に出して押し切りましたとも。
漫画やラノベを片付けるのはどうしても嫌だったようで、渋々、本当に渋々と女神様への干渉を断念した。
「これからは漫画を読みたかったら女神様から買い付けなさい」
「はぁい」
「「ちぇーー」」
「イツキちゃんありがとおおおお!!」
対策はしていたけれど、力関係で後手後手に回っていたようでとても感謝されました。
「18禁な本やリアルゾンビゲームとか持ってるから凄く助かる」
「興味がそちらに移る前に対策できて良かったです」
「皇后陛下……一応人前なので、地面に座るのはやめましょうね」
「あ、はい」
宰相の奥さんがとてもいい笑顔で女神様に圧をかけ、女神様も素直に応じて僕とともに立ち上がった。
ここは謁見の間に続く通路で、爆音に僕が腰を抜かしてしまったため、皆で留まっていました。
いや、せめて皇帝と皇子たち避難させよう?
「イグ張り切ってるなー」
「イグ様かっちょえー」
『やっちゃえ、やっちゃえー!』
謁見の間ではイグちゃんが巨人化した王女相手に大立ち回り、嬲って遊んでいるともいう。
よく見たら小さい蛇がみょろみょろと巨人の体に引っ付いているのですが、巨体を振り回しても振り払えずに痛がっているようです、あぁ金ちゃんたちか。
「よし記憶全部食ったぞー!」
「わー逃げろー」
「父様ドウゾ」
「うん」
小さい蛇が一斉に撤退したと思ったら僕の真横に神薙さんがいた。
レモンケーキ目当てで遊びに来たのかな!?
「ママ大丈夫か?」
「無理かな」
幸いにもアー君が素早くお姫様抱っこをしてくれたので、再び座り込まずには済んだ。
帝国兄弟たちも驚いたのかギャーギャー悲鳴を上げて女神様や皇帝、周囲の大人にしがみついている。
「シャムスは……気絶してる」
『きゅぅ』
驚いた拍子にシャムスを落とさなかった僕偉い!
ありがとうアー君。
「ぎゃぁぁぁ!!」
「大きくて食べがいがある」
攻撃してこないようにまず腕から、次に移動できないように足を、再生しないように魔力神経を、的確に破壊しながら生きたままもぐもぐしている神薙さん。
「アー君、なんで冷静に解説出来るの!?」
「ママはモザイクで何が起こってるかわからないだろ、だから実況をしてみた」
「その親切いらないからね」
「おーいアルジュナー」
「イグどうした」
みょん。と影から姿を現したイグちゃんに、興奮した帝国兄弟が群がる。
それを14本の腕であやしながら、巨人王女から引っこ抜いた記憶をアー君に提供するイグちゃん。
王女様の母国は人間に化けた巨人の国、その絶対的な暴力をもって国土を拡大中。
帝国に来たのは優秀な血を王家に取り込み、更なる力を得るためだったみたい。
うん、話は分かった。
でも何で廊下!?
移動しようよ!
何の話かというとですね、皇子の誰かと既成事実を作りに留学してきた王女、僕らが退席した直後にプッツンして巨人化したんだ。
「何でぇ!?」
『漫画の読みすぎね』
「すまないママ、兄弟の誰かが俺の漫画コレクションを読んだみたいで……」
コレクションの中に人間が巨人になる話があって、それにドハマりした影響が出たっぽいのだけど、そこに女神様の読んでいるラノベの内容が混ざってカオスなことになったようです。
「アー君、漫画片付けよう」
「えぇぇぇ」
「それか女神様への干渉を切る。世界に余計な混乱を招かないの!」
『っめ!』
アー君と帝国兄弟がブーブー言っているけれど、シャムスを前面に出して押し切りましたとも。
漫画やラノベを片付けるのはどうしても嫌だったようで、渋々、本当に渋々と女神様への干渉を断念した。
「これからは漫画を読みたかったら女神様から買い付けなさい」
「はぁい」
「「ちぇーー」」
「イツキちゃんありがとおおおお!!」
対策はしていたけれど、力関係で後手後手に回っていたようでとても感謝されました。
「18禁な本やリアルゾンビゲームとか持ってるから凄く助かる」
「興味がそちらに移る前に対策できて良かったです」
「皇后陛下……一応人前なので、地面に座るのはやめましょうね」
「あ、はい」
宰相の奥さんがとてもいい笑顔で女神様に圧をかけ、女神様も素直に応じて僕とともに立ち上がった。
ここは謁見の間に続く通路で、爆音に僕が腰を抜かしてしまったため、皆で留まっていました。
いや、せめて皇帝と皇子たち避難させよう?
「イグ張り切ってるなー」
「イグ様かっちょえー」
『やっちゃえ、やっちゃえー!』
謁見の間ではイグちゃんが巨人化した王女相手に大立ち回り、嬲って遊んでいるともいう。
よく見たら小さい蛇がみょろみょろと巨人の体に引っ付いているのですが、巨体を振り回しても振り払えずに痛がっているようです、あぁ金ちゃんたちか。
「よし記憶全部食ったぞー!」
「わー逃げろー」
「父様ドウゾ」
「うん」
小さい蛇が一斉に撤退したと思ったら僕の真横に神薙さんがいた。
レモンケーキ目当てで遊びに来たのかな!?
「ママ大丈夫か?」
「無理かな」
幸いにもアー君が素早くお姫様抱っこをしてくれたので、再び座り込まずには済んだ。
帝国兄弟たちも驚いたのかギャーギャー悲鳴を上げて女神様や皇帝、周囲の大人にしがみついている。
「シャムスは……気絶してる」
『きゅぅ』
驚いた拍子にシャムスを落とさなかった僕偉い!
ありがとうアー君。
「ぎゃぁぁぁ!!」
「大きくて食べがいがある」
攻撃してこないようにまず腕から、次に移動できないように足を、再生しないように魔力神経を、的確に破壊しながら生きたままもぐもぐしている神薙さん。
「アー君、なんで冷静に解説出来るの!?」
「ママはモザイクで何が起こってるかわからないだろ、だから実況をしてみた」
「その親切いらないからね」
「おーいアルジュナー」
「イグどうした」
みょん。と影から姿を現したイグちゃんに、興奮した帝国兄弟が群がる。
それを14本の腕であやしながら、巨人王女から引っこ抜いた記憶をアー君に提供するイグちゃん。
王女様の母国は人間に化けた巨人の国、その絶対的な暴力をもって国土を拡大中。
帝国に来たのは優秀な血を王家に取り込み、更なる力を得るためだったみたい。
うん、話は分かった。
でも何で廊下!?
移動しようよ!
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