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第一章 紡がれる日常
第44話
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生まれて半日でお泊りに行き、そのまま女神様の家の子になりました。
なんでも皇帝とそれを取り巻く環境が最高、何より我が家は神薙さん怖いから帰りたくないそうです。
「炎帝さんって神薙さんが苦手なんですか?」
精神的疲労から脱力している騎士様に唐揚げ、卵焼き、俵おにぎりなど定番おかずが入った重箱弁当を渡して魔力を流してもらう。
こちら女神様と炎帝さんからのリクエスト、聖書片手に夜食に食べるんだって。
もちろんデザートの要望も来ております、そちらは片手で食べれるものを希望だからミニクレープとかでどうだろうか。
なんだかなぁ、手間のかかる女神様が一人増えただけだよね今回。
「前にハーレムに入れようとして食われかけたからね」
「無謀すぎる」
予備動作なしでバクっと襲われ、辛うじて避けたものの髪が半分ほど犠牲になったらしい。
「あれは本当に止めるの大変だった。最終的にレイアに炎帝抱えて逃亡してもらって、その間に俺が神薙を滅茶苦茶甘やかしたり、雷ちゃん達とごはん食べさせたりしたんだぁ」
その頃は神薙さんも荒ぶっていて鎮めるのがとても大変だったそうです。
「俺、神薙様に感謝のデザート作る」
『パフェ』
「焼パフェにしよう」
帝国への炎による災害を心配したけれど、雷ちゃんと同じく力の一部だけを僕を通して転生させただけなので害はないらしいです。
万が一があったとしてもそこはホラ、僕らには夢の世界やえっちゃんがいるから大丈夫。
とりあえず、腐女神二号が我が家に増えなかったのは神薙さんのお陰、僕も子供たちと一緒に食事を作って感謝の意を捧げよう。
子供達がデザートなら僕はメインにしようかな、うーーーん何がいいかな。
「あれにしよう、樽パフェ」
「えいえいおー」
「ならば俺は飾るためのドライフルーツ作るな!」
それからは大変だった。
シャムスとアー君がワンコ兄弟とともにフルーツを集め、僕とスラちゃんが加工、涼玉がせっせとドライフルーツを作り、騎士様が種類ごとにお皿に分けていく。
材料が出来上がった所でタイガ登場、悪代官の家にありそうな高級壺を庭に置いて満足そうに頷いている。
「古龍の鱗の加工は大変だったがやりがいがあった」
「グラの鱗だから時間が経つと木が生えるんだぜこれ、売りつけた貴族が涙目で駆け込んで来た時は驚いた」
『今はブランコ吊り下げて憩いの場になってるのよ』
「家の一部を改装する必要があったみたいだけどな」
ちなみにそのブランコを作ったのもタイガらしいです、手掛けている分野が広いなぁ。
芸術を司る者として名が他国にも広がりつつあるタイガ、最近は弟子入りの申し込みも増えてきまして、この間アー君と双子が専門科を開設するべきか話し合っていたね。
王太子は双子のはずだけど、年中留学に行っているのでなぜかアー君が代わりを勤めている。
息子が増えるたびにアー君のサポートをお願いしているけど、みんな自由を最優先しているので今のところ手伝おうとする子はいない。
天空の城に憧れた子は探すより作った方が早いと判断、理想の城をデザインしてくれそうなデザイナーを探して各国を旅している。
また別の子は海底神殿に憧れ、ヨムちゃんに弟子入りした。
どちらもタイガに弟子入りすれば解決すると思うのは気のせいだろうか。
極端な子は俗世を捨てて霊峰に向かったりもしたなぁ、でもあそこって僕と交流あるからそこそこ俗世が入り込んでいるんだよね。
霊験あらたかな霊峰水、ゾンビや死霊系の魔物に有効だと冒険者に人気です。
巣立った子供たちを思い出していたら樽パフェが完成してた。
でっかいな、今回の3mぐらいあるんじゃない?
なんでも皇帝とそれを取り巻く環境が最高、何より我が家は神薙さん怖いから帰りたくないそうです。
「炎帝さんって神薙さんが苦手なんですか?」
精神的疲労から脱力している騎士様に唐揚げ、卵焼き、俵おにぎりなど定番おかずが入った重箱弁当を渡して魔力を流してもらう。
こちら女神様と炎帝さんからのリクエスト、聖書片手に夜食に食べるんだって。
もちろんデザートの要望も来ております、そちらは片手で食べれるものを希望だからミニクレープとかでどうだろうか。
なんだかなぁ、手間のかかる女神様が一人増えただけだよね今回。
「前にハーレムに入れようとして食われかけたからね」
「無謀すぎる」
予備動作なしでバクっと襲われ、辛うじて避けたものの髪が半分ほど犠牲になったらしい。
「あれは本当に止めるの大変だった。最終的にレイアに炎帝抱えて逃亡してもらって、その間に俺が神薙を滅茶苦茶甘やかしたり、雷ちゃん達とごはん食べさせたりしたんだぁ」
その頃は神薙さんも荒ぶっていて鎮めるのがとても大変だったそうです。
「俺、神薙様に感謝のデザート作る」
『パフェ』
「焼パフェにしよう」
帝国への炎による災害を心配したけれど、雷ちゃんと同じく力の一部だけを僕を通して転生させただけなので害はないらしいです。
万が一があったとしてもそこはホラ、僕らには夢の世界やえっちゃんがいるから大丈夫。
とりあえず、腐女神二号が我が家に増えなかったのは神薙さんのお陰、僕も子供たちと一緒に食事を作って感謝の意を捧げよう。
子供達がデザートなら僕はメインにしようかな、うーーーん何がいいかな。
「あれにしよう、樽パフェ」
「えいえいおー」
「ならば俺は飾るためのドライフルーツ作るな!」
それからは大変だった。
シャムスとアー君がワンコ兄弟とともにフルーツを集め、僕とスラちゃんが加工、涼玉がせっせとドライフルーツを作り、騎士様が種類ごとにお皿に分けていく。
材料が出来上がった所でタイガ登場、悪代官の家にありそうな高級壺を庭に置いて満足そうに頷いている。
「古龍の鱗の加工は大変だったがやりがいがあった」
「グラの鱗だから時間が経つと木が生えるんだぜこれ、売りつけた貴族が涙目で駆け込んで来た時は驚いた」
『今はブランコ吊り下げて憩いの場になってるのよ』
「家の一部を改装する必要があったみたいだけどな」
ちなみにそのブランコを作ったのもタイガらしいです、手掛けている分野が広いなぁ。
芸術を司る者として名が他国にも広がりつつあるタイガ、最近は弟子入りの申し込みも増えてきまして、この間アー君と双子が専門科を開設するべきか話し合っていたね。
王太子は双子のはずだけど、年中留学に行っているのでなぜかアー君が代わりを勤めている。
息子が増えるたびにアー君のサポートをお願いしているけど、みんな自由を最優先しているので今のところ手伝おうとする子はいない。
天空の城に憧れた子は探すより作った方が早いと判断、理想の城をデザインしてくれそうなデザイナーを探して各国を旅している。
また別の子は海底神殿に憧れ、ヨムちゃんに弟子入りした。
どちらもタイガに弟子入りすれば解決すると思うのは気のせいだろうか。
極端な子は俗世を捨てて霊峰に向かったりもしたなぁ、でもあそこって僕と交流あるからそこそこ俗世が入り込んでいるんだよね。
霊験あらたかな霊峰水、ゾンビや死霊系の魔物に有効だと冒険者に人気です。
巣立った子供たちを思い出していたら樽パフェが完成してた。
でっかいな、今回の3mぐらいあるんじゃない?
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