45 / 923
第一章 紡がれる日常
第44話
しおりを挟む
生まれて半日でお泊りに行き、そのまま女神様の家の子になりました。
なんでも皇帝とそれを取り巻く環境が最高、何より我が家は神薙さん怖いから帰りたくないそうです。
「炎帝さんって神薙さんが苦手なんですか?」
精神的疲労から脱力している騎士様に唐揚げ、卵焼き、俵おにぎりなど定番おかずが入った重箱弁当を渡して魔力を流してもらう。
こちら女神様と炎帝さんからのリクエスト、聖書片手に夜食に食べるんだって。
もちろんデザートの要望も来ております、そちらは片手で食べれるものを希望だからミニクレープとかでどうだろうか。
なんだかなぁ、手間のかかる女神様が一人増えただけだよね今回。
「前にハーレムに入れようとして食われかけたからね」
「無謀すぎる」
予備動作なしでバクっと襲われ、辛うじて避けたものの髪が半分ほど犠牲になったらしい。
「あれは本当に止めるの大変だった。最終的にレイアに炎帝抱えて逃亡してもらって、その間に俺が神薙を滅茶苦茶甘やかしたり、雷ちゃん達とごはん食べさせたりしたんだぁ」
その頃は神薙さんも荒ぶっていて鎮めるのがとても大変だったそうです。
「俺、神薙様に感謝のデザート作る」
『パフェ』
「焼パフェにしよう」
帝国への炎による災害を心配したけれど、雷ちゃんと同じく力の一部だけを僕を通して転生させただけなので害はないらしいです。
万が一があったとしてもそこはホラ、僕らには夢の世界やえっちゃんがいるから大丈夫。
とりあえず、腐女神二号が我が家に増えなかったのは神薙さんのお陰、僕も子供たちと一緒に食事を作って感謝の意を捧げよう。
子供達がデザートなら僕はメインにしようかな、うーーーん何がいいかな。
「あれにしよう、樽パフェ」
「えいえいおー」
「ならば俺は飾るためのドライフルーツ作るな!」
それからは大変だった。
シャムスとアー君がワンコ兄弟とともにフルーツを集め、僕とスラちゃんが加工、涼玉がせっせとドライフルーツを作り、騎士様が種類ごとにお皿に分けていく。
材料が出来上がった所でタイガ登場、悪代官の家にありそうな高級壺を庭に置いて満足そうに頷いている。
「古龍の鱗の加工は大変だったがやりがいがあった」
「グラの鱗だから時間が経つと木が生えるんだぜこれ、売りつけた貴族が涙目で駆け込んで来た時は驚いた」
『今はブランコ吊り下げて憩いの場になってるのよ』
「家の一部を改装する必要があったみたいだけどな」
ちなみにそのブランコを作ったのもタイガらしいです、手掛けている分野が広いなぁ。
芸術を司る者として名が他国にも広がりつつあるタイガ、最近は弟子入りの申し込みも増えてきまして、この間アー君と双子が専門科を開設するべきか話し合っていたね。
王太子は双子のはずだけど、年中留学に行っているのでなぜかアー君が代わりを勤めている。
息子が増えるたびにアー君のサポートをお願いしているけど、みんな自由を最優先しているので今のところ手伝おうとする子はいない。
天空の城に憧れた子は探すより作った方が早いと判断、理想の城をデザインしてくれそうなデザイナーを探して各国を旅している。
また別の子は海底神殿に憧れ、ヨムちゃんに弟子入りした。
どちらもタイガに弟子入りすれば解決すると思うのは気のせいだろうか。
極端な子は俗世を捨てて霊峰に向かったりもしたなぁ、でもあそこって僕と交流あるからそこそこ俗世が入り込んでいるんだよね。
霊験あらたかな霊峰水、ゾンビや死霊系の魔物に有効だと冒険者に人気です。
巣立った子供たちを思い出していたら樽パフェが完成してた。
でっかいな、今回の3mぐらいあるんじゃない?
なんでも皇帝とそれを取り巻く環境が最高、何より我が家は神薙さん怖いから帰りたくないそうです。
「炎帝さんって神薙さんが苦手なんですか?」
精神的疲労から脱力している騎士様に唐揚げ、卵焼き、俵おにぎりなど定番おかずが入った重箱弁当を渡して魔力を流してもらう。
こちら女神様と炎帝さんからのリクエスト、聖書片手に夜食に食べるんだって。
もちろんデザートの要望も来ております、そちらは片手で食べれるものを希望だからミニクレープとかでどうだろうか。
なんだかなぁ、手間のかかる女神様が一人増えただけだよね今回。
「前にハーレムに入れようとして食われかけたからね」
「無謀すぎる」
予備動作なしでバクっと襲われ、辛うじて避けたものの髪が半分ほど犠牲になったらしい。
「あれは本当に止めるの大変だった。最終的にレイアに炎帝抱えて逃亡してもらって、その間に俺が神薙を滅茶苦茶甘やかしたり、雷ちゃん達とごはん食べさせたりしたんだぁ」
その頃は神薙さんも荒ぶっていて鎮めるのがとても大変だったそうです。
「俺、神薙様に感謝のデザート作る」
『パフェ』
「焼パフェにしよう」
帝国への炎による災害を心配したけれど、雷ちゃんと同じく力の一部だけを僕を通して転生させただけなので害はないらしいです。
万が一があったとしてもそこはホラ、僕らには夢の世界やえっちゃんがいるから大丈夫。
とりあえず、腐女神二号が我が家に増えなかったのは神薙さんのお陰、僕も子供たちと一緒に食事を作って感謝の意を捧げよう。
子供達がデザートなら僕はメインにしようかな、うーーーん何がいいかな。
「あれにしよう、樽パフェ」
「えいえいおー」
「ならば俺は飾るためのドライフルーツ作るな!」
それからは大変だった。
シャムスとアー君がワンコ兄弟とともにフルーツを集め、僕とスラちゃんが加工、涼玉がせっせとドライフルーツを作り、騎士様が種類ごとにお皿に分けていく。
材料が出来上がった所でタイガ登場、悪代官の家にありそうな高級壺を庭に置いて満足そうに頷いている。
「古龍の鱗の加工は大変だったがやりがいがあった」
「グラの鱗だから時間が経つと木が生えるんだぜこれ、売りつけた貴族が涙目で駆け込んで来た時は驚いた」
『今はブランコ吊り下げて憩いの場になってるのよ』
「家の一部を改装する必要があったみたいだけどな」
ちなみにそのブランコを作ったのもタイガらしいです、手掛けている分野が広いなぁ。
芸術を司る者として名が他国にも広がりつつあるタイガ、最近は弟子入りの申し込みも増えてきまして、この間アー君と双子が専門科を開設するべきか話し合っていたね。
王太子は双子のはずだけど、年中留学に行っているのでなぜかアー君が代わりを勤めている。
息子が増えるたびにアー君のサポートをお願いしているけど、みんな自由を最優先しているので今のところ手伝おうとする子はいない。
天空の城に憧れた子は探すより作った方が早いと判断、理想の城をデザインしてくれそうなデザイナーを探して各国を旅している。
また別の子は海底神殿に憧れ、ヨムちゃんに弟子入りした。
どちらもタイガに弟子入りすれば解決すると思うのは気のせいだろうか。
極端な子は俗世を捨てて霊峰に向かったりもしたなぁ、でもあそこって僕と交流あるからそこそこ俗世が入り込んでいるんだよね。
霊験あらたかな霊峰水、ゾンビや死霊系の魔物に有効だと冒険者に人気です。
巣立った子供たちを思い出していたら樽パフェが完成してた。
でっかいな、今回の3mぐらいあるんじゃない?
20
お気に入りに追加
149
あなたにおすすめの小説
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。

うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
人外CPにはなりません
ストックなくなるまでは07:10に公開
3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…

物語なんかじゃない
mahiro
BL
あの日、俺は知った。
俺は彼等に良いように使われ、用が済んだら捨てられる存在であると。
それから数百年後。
俺は転生し、ひとり旅に出ていた。
あてもなくただ、村を点々とする毎日であったのだが、とある人物に遭遇しその日々が変わることとなり………?

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。
市川先生の大人の補習授業
夢咲まゆ
BL
笹野夏樹は運動全般が大嫌い。ついでに、体育教師の市川慶喜のことも嫌いだった。
ある日、体育の成績がふるわないからと、市川に放課後の補習に出るよう言われてしまう。
「苦手なことから逃げるな」と挑発された夏樹は、嫌いな教師のマンツーマンレッスンを受ける羽目になるのだが……。
◎美麗表紙イラスト:ずーちゃ(@zuchaBC)
※「*」がついている回は性描写が含まれております。

釣った魚、逃した魚
円玉
BL
瘴気や魔獣の発生に対応するため定期的に行われる召喚の儀で、浄化と治癒の力を持つ神子として召喚された三倉貴史。
王の寵愛を受け後宮に迎え入れられたかに見えたが、後宮入りした後は「釣った魚」状態。
王には放置され、妃達には嫌がらせを受け、使用人達にも蔑ろにされる中、何とか穏便に後宮を去ろうとするが放置していながら縛り付けようとする王。
護衛騎士マクミランと共に逃亡計画を練る。
騎士×神子 攻目線
一見、神子が腹黒そうにみえるかもだけど、実際には全く悪くないです。
どうしても文字数が多くなってしまう癖が有るので『一話2500文字以下!』を目標にした練習作として書いてきたもの。
ムーンライト様でもアップしています。

せっかく美少年に転生したのに女神の祝福がおかしい
拓海のり
BL
前世の記憶を取り戻した途端、海に放り込まれたレニー。【腐女神の祝福】は気になるけれど、裕福な商人の三男に転生したので、まったり気ままに異世界の醍醐味を満喫したいです。神様は出て来ません。ご都合主義、ゆるふわ設定。
途中までしか書いていないので、一話のみ三万字位の短編になります。
他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる