頑張った日に読む話

Merle

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その8 雨の日のお風呂素麺

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「ただいまぁ……うぅ、寒い!」

 家の玄関を開けて言ったところで、胸当て付きのエプロンをした秋くんが出迎えにきてくれる。

「桜さん、お帰りなさい。雨、降ってましたか」
「うん。小雨だったし、傘もあったから濡れはしなかったんだけど、寒いのは防げないからね。何か羽織るもの、鞄に入れておけばよかったよ」
「じゃあ、カーディガンかストールか、今夜のうちに出しておきますね」
「……ふふっ」
「なんです?」
「秋くん、お母さんみたい」
「あぁ……いま自分で、それっぽいな、と思っちゃいましたよ」
「あはっ」

 そんな会話をしているうちに靴を脱いで、家に上がる。

「桜さん。ご飯もすぐにできますけど、先にお風呂にします?」
「んー……それだけ?」
「はい?」
「ご飯にします? お風呂にします? それとも……ってさ」

 わたしが茶化して言ったら、秋くんは踵を軸にくるっと振り向いて、天使の笑顔で、

「僕のこと、食べますか?」
「あ……えっと……冗談だよ、冗談」
「僕もですよ」

 秋くんは笑みを崩しながら頷いた。
 京都にはという風習が残っているそうだけど、現在いまのわたしと秋くんの関係はだ。
 正月の三箇日が終わるまでは、箸を付けてはいけない。見るだけにする――つまり、そういうことだ。だから、いまはまだ自重のときなのだ。

「それで、どうします?」
「え?」

 ふいに問われたけれど、意味が分からなくて秋くんを見やったら、溜め息で返された。

「はぁ……ご飯とお風呂、どちらを先にします?」
「あ……えと、じゃあ、お風呂で」
「はい。すぐに沸かすので、その間に着替えてきてくださいね」
「はぁい、お母さん」

 わたしはそう嘯きながら自室に向かった。背後で、言い逃げされた秋くんが苦笑していた。

 お風呂から出ると、見計らったタイミングで食卓にお皿が並べられていく。

「今日のご飯は……あっ、煮麺にゅうめんだ」
「最近はじめじめして肌寒いので、温かくてさっぱりしたのを、と思いまして」
「温かい素麺、いいね。つるっといけるのがいいよね」

 秋くんが用意してくれた今日の夕飯は、帆立の貝柱の干物に、干し鱈、昆布、乾し椎茸で出汁を取った煮麺だ。干物尽くしなのは、じめじめの反対をイメージしたからなのかな?
 濃厚なのにさっぱり落ち着く飲み心地のスープと、喉越しつるっと入っていく素麺の組み合わせは、気がつけばお椀一杯が食べ終わっていて、二杯目をお代わりしてしまった。

「秋くん、お代わりの用意までありがとぉ!」
「素麺を茹でるのは簡単ですから」

 その言葉通り、お代わり分の素麺を茹でるところ始めたはずなのに、二杯目はすぐに出てきた。

「なんだか、椀子蕎麦みたい。あ、椀子素麺か」
「今度やってみます?」
「あ、面白そう。わたし、何杯食べられるかな?」
「桜さんは案外、十杯くらいぺろりと平らげそうですよね」
「秋くんが美味しく作ってくれるのなら、そのくらいいけそうかも」
「わ……ハードル上げてきましたねっ」
「あはは」

 そんなふうに談笑しながら、楽しい夕飯の一時は過ぎていった。

 ●

『今日ちょっと遅い。ていうか、しばらく遅いかも……!』
『分かりました。お仕事、頑張ってくださいね!』

 ――というメッセのやり取りをしたのが一週間前のこと。
 それからの一週間は、そのときの宣言通り、てんてこ舞いの日々だった。忙しすぎてご飯を食べ忘れる、なんて漫画みたいなこともした。
 そんなあくせく働くわたしたちに涙を禁じえないのか、そらも毎日ざあざあと飽きることなく雨模様――ときたもんだ。

「ああぁ……寒い、濡れた……ただいまぁ、ううぅ……」

 今日も今日とて、雨の夜道をよろよろ歩き、やっとの思いで辿り着いた我が家のドアを開けて飛び込む。倒れ込む。
 物音に気づいてすぐに出てきた秋くんが、ぎょっとした。

「桜さん、お帰りなさい……って、なんでずぶ濡れなんですか!? 傘は?」
「電車で折れたのぉ」

 おかげで駅からの道を、濡れて帰ることになったのだ。お気に入りの傘が折れたこととのダブルショックで、身も心も冷え冷えだ。

「コンビニでビニール傘は売ってなかったんですか?」
「――あ」

 秋くんの言葉に、傘がなければ買えばいいじゃない、というマリー的発想に今更辿り着いた。

「だって、これ、お気に入りの傘だったから……買い換えるなんて発想、ショックで出てこなくて……」
「分かります、その気持ち。ああ、とにかく今、バスタオルを持ってきて……ああ、いえ、お風呂をすぐ入れるようにするんで、そのまま風呂場に行っちゃってください」
「うん、そうする……」

 秋くんはわたしの返事を待たずに浴室へと駆けていった。わたしはその後をのろのろ追いかける。玄関を濡らしてしまうのは申し訳ないと思ったけれど、それ以上に、濡れて貼り付く服を早く脱ぎたくてしかたなかった。
 すぐに出ていった秋くんと入れ替わるようにして脱衣所に入ると、濡れた服を脱ぎ捨てて、浴室に入る。
 浴槽にはまだ少ししかお湯が張っていなかったけれど、立ち上る湯気の温かさだけでも人心地がつけた。

「ふうぅ……」

 湯船のお湯を掬って肩から浴びると、肺の冷たい空気が温められて口から出ていくようだ。

「あぁ……お風呂、最高ぉ」

 浴室に声を響かせると、冷たさで強張っていた身体がもっと緩むようだった。

「――桜さん」
「えっ、秋くん!?」

 一人だと思って大きな独り言を言った直後に声をかけられる気まずさ!

「すいません……えっと、湯量の設定を半身浴にしてあるので、ゆっくり入ってください」
「う、うん」

 確かに、わたしは半身浴が好きだけど、ご飯の前に入浴するときはそこまで時間をかけないようにしている。だから、秋くんがいま言いにきてくれなかったら、さっと上がっていたことだろう。

「わざわざありがとうね、秋くん」
「いえ。あとそれから、湯船に浸かるときはこれを着てください」

 秋くんはそう言って磨りガラスのドアを少しだけ開け、布の束を差し出してきた。それを反射的に受け取りながらも、わたしの頭上には疑問符だ。

「え……着る? お風呂で?」
「じゃあ、また後で」
「あ……」

 秋くんはわたしを悩ませたまま、行ってしまった。
 なんだったんだろう、と眉根を寄せながら布を広げてみたら――

「あ、水着」

 去年買ったビキニだった。なるほど、お風呂で着るなら納得のチョイスだ。
 ちなみに、秋くんが水着の仕舞い場所を知っているのは何も不思議ではない。我が家の家事全般は秋くん担当なので、つまりは洗濯機をまわすのから、乾して、取り込んで、衣装ケースに仕舞うところまで全部、やってもらっている。だから、秋くんは水着も含めて一切合切、わたしの服がどこに仕舞われているのかを知っているのだ。
 え、羞恥心? そういえば、共同生活で真っ先に削れていったのが、そんな名前をしていたような……。
 それはともかく、だ。

「水着を着ろって、どういうことだろう……ううん……」

 わたしは少し悩んだものの、身体を洗った後はビキニ着用で湯船に浸かることにした。秋くんが言うからには、きっと意味のあることなのだろう。
 半身浴用の湯船に腰の少し上まで身を沈めると、温められた身体から汗と一緒に疲れが抜けていくようだ。

「ふぁあぁ……はふぅー……」

 我ながら少しオヤジ臭いなと思う溜め息を吐いていると、戸口の磨りガラスに人影が映った。わたしは慌てて吐息を飲み込み、咳払いした。

「ん、ん……秋くん?」
「はい――桜さん、お湯に入ってますか?」
「うん」
「じゃあ……」

 何がなのか――と聞く間もなしに、秋くんは戸を開けた。

「ええっ!?」

 わたしは咄嗟に、湯船に身を沈めようとしたけれど、お湯は腰までしかないのでは不可能だ。けれど、同時に気がついた。

「あっ、だから水着を着てと言ってきたのね」
「はい……あ、ちゃんと説明していませんでしたっけ。ごめんなさい、さっきは慌てていたので」

 秋くんは話している間にも、浴室の中に色々と運び込んでくる。
 大きなお盆に載っているのは、重ねられた空のお椀に、蓋付きのタッパーがいくつか、そして笊にあけられた素麺だ。

「え、素麺?」
「はい、晩ご飯の椀子素麺です。といっても、大きめのお椀なんですけどね」
「いや……お椀の大きさよりも、なんでお風呂にご飯を持ってきたのかのほうが気になるんだけど……」

 戸惑うわたしに、秋くんは軽く咳払いをしてから、にっこりと頬笑んだ。

「ご飯にします? お風呂にします? それとも……お風呂でご飯にします?」
「あ……なるほど。お風呂でご飯、ね」
「はい。お風呂で食べれば、ゆっくり長風呂できるでしょ。というわけで、まずは食前酒をどうぞ」

 秋くんは切子のグラスを差し出してくる。受け取ると、お風呂で温まった指にひんやり心地好かった。
 お風呂で食事なんていいのかな、とも思ったけれど、秋くんがここまで用意してくれているのに断るのも悪い。それに、わたしもこのシチュエーションにちょっと楽しくなっているし。

「ん……まあいいか。いただきます」

 温まった身体が求めるままに、わたしはグラスを傾け、山吹色のお酒で喉を潤した。

「――あ、美味しい」

 ほんのり甘くて、酸味があって、チーズのようなこくも微かに感じられる。でも全体的にはさっぱりとしていて、じつに食前酒という感じのお酒だった……あれ、お酒? ジュース?

「お風呂に入りながらですから、お酒はかなり薄くしてます」

 秋くんが微苦笑している。わたしは不満げな顔をしていたみたいだ。

「秋くんは勘違いしているかもだけど、わたしはお酒が普通に好きなのであって、特別に好きなわけではないからねっ」
「分かってますよ――はい、どうぞ」

 わたしが文句を言っている間に盛り付けられたお椀が、テーブル代わりにされたお風呂の蓋にとんと置かれる。
 丼サイズのお椀によそわれた素麺の上に、タッパーの中身が盛り付けられている。

「餡かけ素麺、みたいな? まあいいや――いただきます」
「召し上がれ」

 箸をぐるっと使って、具沢山の餡をたっぷり絡めた素麺を口に運ぶ。

「――ん!」

 酸っぱい!
 最初に来たのは酸味だった。それから味が追いついてきて、旨味が口に広がっていき、最後は素麺が酸味も旨味もひとつにまとめて喉へと落ちていく。
 酸っぱさと軽さのおかげで、素麺はするするっと消えてしまった。

「秋くん……」

 丼サイズのお椀とはいえ、よそってあった量はその半分くらいだ。さすがにこれ一杯では少なすぎるよ、と目で訴えたら、すかさず二杯目の椀が差し出された。

「はい、どうぞ」
「ありがとう……あ、さっきと違う」

 素麺は素麺だけど、今度の素麺には出汁が張ってあって、上にかかっているのも肉味噌になっていた。
 肉味噌を解して、出汁を含んだ素麺に絡めて啜る。

「ふぁ……」

 今度のは甘辛い。といっても、こってりガツンとくる味ではない。もっとほんのり自然っぽいというか、淡い感じの甘辛さだ。それが素麺の素朴な味と絡まって、しみじみと美味しい。
 気がつけば、二杯目もぺろりと食べ終わってしまった。

「はい、どうぞ」
「……うん、確かに椀子素麺だね」

 待ち構えていたかのように――いや、ではなく待ち構えていた三杯目を差し出されて、わたしは苦笑を引き攣らせながら受け取った。

「でも、さすがに三杯目はどうかな……」
「多かったら残してくれていいですよ。食べられる分だけ、どうぞ」
「そういうことなら……って、赤!」

 三杯目の素麺は、見るからに辛そうな餡のかかった素麺だった。

「あ、これ麻婆豆腐?」
「はい。桜さん、辛いのも平気でしたよね」
「うん。激辛は嫌だけど、普通に辛いのはわりと好きだよ……この赤さは結構ギリギリな感じだけど」

 言いながら、とにかく食べて確かめようということで箸を付ける。
 赤い麻婆豆腐に素麺の白は良い取り合わせだ。
 さてさて……と口に含んでひと噛み、ふた噛み。

「んっ……ん!」

 咀嚼から微妙に遅れてやってくる辛味と痺れ。それを即座に包み込んで、味わいに膨らませてくれる素麺の優しさ。辛さと痺れで開いた味蕾に、短冊に切られたお豆腐(的なもの?)と素麺の素朴な美味さが花開く――なんて食レポしたくなるほど、後を引く。
 さっと混ぜてはずるずると啜る。
 先の二杯とは違って、辛さのせいで手は止まらないものの、食べるペースは遅くなる。だから、食べている途中で気づいてしまった。
 秋くんの笑顔が、食べるわたしを楽しげに見つめていた。

「……秋くん、じろじろ見ないでよ」
「あ、ごめんなさい。美味しそうに食べてもらってるのが嬉しくて、つい……でも、じろじろ見ちゃ駄目ですよね。いくら水着を着ているからって」
「ん?」

 わたしは思わず首を傾げてしまってから、ここがお風呂で、いまは入浴中で、ビキニ着用の肌を晒しまくりな姿だったことを思い出した。

「え?」

 わたしが首を傾げたことで、秋くんも首を傾げる。
 じろじろ見ないでって水着姿が恥ずかしいからではなかったんですか? ――という疑問符が、顔に浮かんで見えている。
 だから、わたしは今後のためにもきっちり教えてあげた。

「いい、秋くん。女性にとって麺類を啜っている顔は、寝起きの顔と同率一位で見られたくない顔なの。だから、初デートでうどんやラーメンは絶対にやっちゃ駄目よ」
「あ、はい。僕には今更必要ない知識ですけど、友達に相談されたときはそう教えるようにします」
「うむ、よろしい――」
「あ、四杯目です」
「まだあった!」

 喋っている合間に、汗を掻きつつ食べ終わったと思ったら、四杯目がさっと出てきた。反射的に受け取ったけれど、さすがにもう満腹かな……。

「……あれ、鉄火丼?」

 一瞬そう見えたのは、素麺の真ん中に薬味が載っていて、その周りに魚の切り身が放射状に並べられていたからだ。

「惜しいですね。まぐろではなくかつおです。そして、鉄火丼でなくです」

 秋くんが水筒の中身をとぷとぷと丼に注いだ。
 湯気が立つほど熱々の焙じ茶をかけられた鰹の切り身が、さっと白くなっていく。立ち上る胡麻と醤油の香りに、数秒前まで満腹だったお腹に空きができていく。

「さ、どうぞ。しめのお茶漬けみたいなものだと思って、さらっと食べちゃってください」
「……いただきます」

 少なめの盛り方とはいえ、丼で四杯をぺろっと食べる女子って女子かな、とか思いながらも箸を付ければ、するするっといってしまった。いや、啜る音的にはなんだけど。っていうか、秋くんが横でにこにこ見ている中でずるずる啜るの、やっぱりちょっと恥ずかしい。削れたはずの羞恥心が膨らんじゃいそう! でも箸が止まらない!
 生煮えになったの力強さと、胡麻や大葉の香ばしさに、素麺の主張しない味わいが、焙じ茶の中で渾然一体となって胃袋へと落ちていく。後に残るのはお茶の爽やかさだけ――ああ、また食レポ! そして、また完食!

「秋くん、もうお腹いっぱいだから!」

 差し出される前に言ったら、微笑みで返された。

「最後はデザートです。柚子のアイスクリームですよ」
「でも、デザートは別腹だから」

 別腹だからいいのだ。

「はい。じゃあ、持ってきますね」

 秋くんが食べ終わったお椀をお盆に載せて、一度出ていく。
 数分ほどして戻ってきた秋くんの手には、浅黄色のアイスと付け合わせのウェハースが盛られた切子の小鉢。

「お待たせしました」
「ありがとう。いただきます……んんっ! なんか、さっぱりしてる!」

 口に入れたアイスは思っていたよりも脂肪分が少なくて、すっきりさっぱりしていた。
 あと、ウェハースが素麺だった。

「茹でた素麺の水気を絞って、薄く延ばしてオーブンで焼きました」
「……すごいね、素麺も。そこまでやっちゃう秋くんも」

 でも、さっくりもっちりのいい箸休めだった。
 デザートもまた、気がつけばぺろりと胃袋の中だった。

「ふうぅ……ごちそうさまでしたぁ、満足ぅ」
「お粗末様でした。満足してもらえて良かったです」

 食べ終わった小鉢を脇に片付けた秋くんが、にこにこ顔で言う。
 その笑顔を横目に見つめながら、わたしは尋ねる。

「ね、じつは途中から気づいていたんだけど……」
「はい?」
「食べてたの、わたしだけだったよね」

 秋くんは見ているだけだったよね、と避難するような目つきになってしまったのは仕方あるまい。

「ああ、はい」

 と笑顔のままで頷いた秋くんは、だって、と続ける。

「うちのお風呂、そんなに広くないですからね」
「なら、べつにお風呂で食べなくても良かったんじゃない? 素麺は美味しかったんだから、普通に食卓で食べてもさぁ」
「そうなんですけど、お風呂でご飯なら時間短縮になるでしょう。桜さん、いま忙しそうだから、食事は抜いて欲しくないけれど、少しでも時間が取れたほうがいいだろうな……って」
「……」

 言葉が出なかった。
 馬鹿なことを考えたものだなぁ、と思わなくもない。でも、それ以上に嬉しかった。わたしのためにできることを考えて、やってくれたことが嬉しかった。

「秋くん」
「はい」
「今夜、空いた時間の分、ちょっと甘えていい?」
「はい!」

 秋くんの嬉しげな声を聞きながら、ぬるま湯の半身浴で逆上せることもあるのだな、と思った。



     ●    ●    ●

■ 変わり素麺4種、食前酒、柚子アイス

・1杯目
 白菜と昆布の古漬け、胡瓜を細切りに。紫蘇はもっと細く、千切りに。それらを和えて、素麺に載せる。

・2杯目
 麦味噌、味醂、マスタードで豚挽肉を炒めて肉味噌にする。椀に素麺を盛って、少量の昆布出汁を張ったら、肉味噌を載せる。

・3杯目
 豆腐の代わりに短冊切りの凍み豆腐で作った麻婆豆腐素を、素麺に載せる。

・4杯目
 鰹のを薄く削いで素麺の上に盛り、胡麻や大葉などの薬味を添える。食べる直前に、熱い焙じ茶を注ぐ。
 今回は麻婆の後なので省いたけれど、薬味にや柚子胡椒、針生姜なんかの辛味も合う。

・柚子アイス
 水切りしたヨーグルトとメレンゲを混ぜて冷凍庫へ。ときどき混ぜながら冷やし固めて、最後に柚子の砂糖漬けを混ぜる。
 卵黄も使えば、カスタード風味に。
 付け合わせは、茹でた素麺を絞ってから天板に延ばして、オーブンで焼いたもの。

・食前酒
 アイスに使ったヨーグルトから出た水(乳漿ホエー)で梅酒を割ったもの。
 蜂蜜やジャム、ミントなどで風味付けしても良し。

 ――だそうです。
 わたし、するする食べちゃったけど、こうしてみると手が込んでいますね。
 どれも美味しかったので「次はご飯に載せて食べたいな」と言ったら、微妙な笑顔をされました(´・ω・`)
 ヨーグルトアイスとお酒のホエー割りは定番にしてもいいと思う(`・ω・´)
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