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第14話 暮れ泥む宿場町・3
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旅籠の二階は、三人部屋と四人部屋が二つずつ、廊下の両脇に並んでいた。この規模の宿場にしては最大収容人数が多い。伊達に、破落戸どもが根城に選んだだけのことはある。
「まずは手前の部屋二つから、手分けして制圧してしまいましょう」
「はい」
ユースティンは頷くと、サールが無造作に蹴破ったのとは反対側の客室へと向かう。サールに倣って蹴破る前に一応確認してみたら、戸に閂は掛かっておらず、あっさりと開いた。
室内では三名の男と一名の女が裸になって、ベッドで盛り上がっていた。積極的に受け入れている様子からして、女はそういう商売の女のようだ。
「んだぁ? ――あぁ、なんだ。女か」
無言で戸を開けて入ってきた闖入者に、男たちは険しい形相を見せたものの、それも一瞬のこと。ユースティンの顔を見るや、ぐへへ、と脂下がる。
「お頭からの差し入れっすかね?」
「いいじゃん、好みだぜ……」
部屋の片隅に立て掛けてある得物の代わりに陰茎を握って品定めしてくる男に、ユースティンはこの展開を少しは予想していたのか、見張り番どもに迫られたときのような醜態を晒しはしない。きつく眉根を寄せて不快さをこれでもかと表明しながら、気を静めるように深呼吸を――したせいで室内に籠もっている生臭さを鼻口に入れてしまったのだろう、顰めっ面をいっそう顰めさせる。
「なんなんだ、どいつこいつも……ッ!!」
吐き捨てる言葉と共に閃いた太刀筋が、無防備な男どもの急所を立て続けに斬り裂いた。
「ぎゃっ!」
「げぇ!」
「うごっ!」
ユースティンが振るったのは、見張り番の一人が足元に転がしていた真剣だ。作りも手入れも雑で、刃に掌を押し付けても切れないほどの鈍だが、室内の狭さを物ともしない高速かつコンパクトな太刀筋は、鈍の刃を立派な凶器に変えていた。
男ども三名は汚い断末魔を最期に、頸部から血を流して痙攣するだけの肉塊と成り果てた。
「ひっ……ひいぃッ!!」
今更になって事態を把握した女が、ベッドの上で後退りしようとして転がり落ちる。頭を下に、尻を上にした大股開きで引っくり返るという喜劇じみた動きを決めてみせた商売女に、ユースティンはブフッと吹き出した。
たったいま自分が作った血腥い死体三つを前にして笑えるとは図太いものだ――いや、逆か。初めて人を殺傷したことで副交感神経系に過剰な負荷がかかっていたからこそ、突然に一発芸に笑ってしまったのだろう。
そもそも、ユースティンはまだ思春期の只中にいる少年なのだ。それが突然の蛮行で日常を奪われて以来、今日まで一ヶ月近くも廃墟となった村で特訓に明け暮れる日々を送ってきたのだ。そんな素振りは見せてこなかったけれど、あるいは本人も意識せぬうちに、心が笑いを欲していたのかもしれない(心とは本当、自分自身でも分からないものだ)。
実際にユースティンの脳と心でどのような生理作用が働いたのかは判じ得ないが、四肢の緊張が程よく抜けたように察せられる。
「こっ、殺さないでぇ……!」
「殺されたくなかったら、じっとしてて」
でんぐり返しポーズで泣きながら哀願する商売女に言い捨てて、ユースティンは廊下に出た。
廊下に出ると、向かいの部屋に押し入っていたサールは既に戻ってきていた。ユースティンは得物を真剣に持ち替えていたけれど、サールが右手に提げているのは木剣のままだ。私は観ていなかったけれど、木剣で男どもを瞬殺してきたようだ。
「無事に終わりましたか」
「はい……」
「おや、何か?」
「あ、いえ……その、そっちの部屋にも女性がいたのかなぁと」
「いましたね。それがどうか……あ、まさか、私がその女性も殺してきたのではないかと疑っていますか?」
「……だって、泣き声もしないから」
「彼女は勝手に気絶したのです」
気不味げに見てくるユースティンに、サールはいつも通りの無表情で答えた……いや、ドローンからの映像を拡大解析したら、ごく僅かにだけど眉間と目尻に寄った皺が影を作っていた。
これは怒っている……いや、不貞腐れている、というやつか。生後一ヶ月で早くも異性に可愛げをアピールするとは、いやはや恐れ入った。
「違います。そういうのではありません」
気にするな、ただのジョークだ。
「それはジョークではありません。セクハラです」
「……天使様?」
「何でもありません。次に行きますよ」
「あ、はい」
サールは廊下の奥へとずんずん歩き出す。宿の二階にある四部屋のうち、残りは二部屋だ。
「面倒なので、また手分けしていきますよ。あなたは左の部屋、私は右の部屋です」
「はい!」
なるほど、どちらがどちらの部屋を強襲するのか、適当に割り振ったと見せかけて、じつは分かっていてやったな。スードゥーすれば、サールもドローンのカメラを使えるのだ。そういえば、サールはこの宿に乗り込む前から、中にいる敵の人数をユースティンに告げていた。つまり、その時点でもう、宿内部のことは完全に把握済みだったということだ。
「あ、餞別です」
サールはそう言うや否や、くるっと身を翻し、ユースティンに任せると言った左側の戸に体重の乗った回し蹴りをぶち当てた。戸には閂が掛かっていたけれど、小気味良い音を立てて折れ砕ける。左側の戸を蹴破ったサールは、その反動を使って逆回りで再び身を翻すと、自分が向かう予定である右側の戸にも重たい回し蹴りを見舞って、掛かっていた閂を圧し折った。
彼女はユースティンに《剣術》を教えていたときに、ルート権限で仮取得した《剣術》を反復訓練で神経に覚え込ませたわけだが、そのときにそれと同様のやり方で《体術》スキルも会得していたのだ。
「では、武運を」
その一言を背中で告げて、サールは自然体で右の部屋へと入っていった。
「はい!」
ユースティンも短く気合を入れると、抗う力をなくした扉を足で押し開けると、待ち伏せされていないことを確認してから室内に押し入った。
その部屋は床面のほぼ全てが四つのベッドで埋まっていた。四人部屋という話だったが、三人部屋に無理やりベッドを四つ押し込めただけのようにしか見えない。
この部屋にいるのは一組の男女だけだ。どちらも全裸だった。
「誰だぁッ!?」
男のほうが胴間声で誰何してくる。全裸だが、右手には短剣を握り、ベッドの上で中腰の片膝立てになっている。いつでも斬りかかっていける体勢だ。サールが扉を蹴破ってから多少の間が空いているのだから、このくらいの警戒態勢を取られているのは当然か。
男は侵入者を見定めようと、ユースティンのことを真っ直ぐ睨みつけてきたから、ユースティンからも男の顔をはっきりと見ることができた。
――だけど、ユースティンの視線が向かう先は、男ではなかった。その背後でシーツを手繰り寄せて胸元を隠している女を、ユースティンは瞬きも忘れて凝視していた。
「え……母ちゃん……?」
破落戸と同衾していたその商売女は、ユースティン少年の母だった。
「まずは手前の部屋二つから、手分けして制圧してしまいましょう」
「はい」
ユースティンは頷くと、サールが無造作に蹴破ったのとは反対側の客室へと向かう。サールに倣って蹴破る前に一応確認してみたら、戸に閂は掛かっておらず、あっさりと開いた。
室内では三名の男と一名の女が裸になって、ベッドで盛り上がっていた。積極的に受け入れている様子からして、女はそういう商売の女のようだ。
「んだぁ? ――あぁ、なんだ。女か」
無言で戸を開けて入ってきた闖入者に、男たちは険しい形相を見せたものの、それも一瞬のこと。ユースティンの顔を見るや、ぐへへ、と脂下がる。
「お頭からの差し入れっすかね?」
「いいじゃん、好みだぜ……」
部屋の片隅に立て掛けてある得物の代わりに陰茎を握って品定めしてくる男に、ユースティンはこの展開を少しは予想していたのか、見張り番どもに迫られたときのような醜態を晒しはしない。きつく眉根を寄せて不快さをこれでもかと表明しながら、気を静めるように深呼吸を――したせいで室内に籠もっている生臭さを鼻口に入れてしまったのだろう、顰めっ面をいっそう顰めさせる。
「なんなんだ、どいつこいつも……ッ!!」
吐き捨てる言葉と共に閃いた太刀筋が、無防備な男どもの急所を立て続けに斬り裂いた。
「ぎゃっ!」
「げぇ!」
「うごっ!」
ユースティンが振るったのは、見張り番の一人が足元に転がしていた真剣だ。作りも手入れも雑で、刃に掌を押し付けても切れないほどの鈍だが、室内の狭さを物ともしない高速かつコンパクトな太刀筋は、鈍の刃を立派な凶器に変えていた。
男ども三名は汚い断末魔を最期に、頸部から血を流して痙攣するだけの肉塊と成り果てた。
「ひっ……ひいぃッ!!」
今更になって事態を把握した女が、ベッドの上で後退りしようとして転がり落ちる。頭を下に、尻を上にした大股開きで引っくり返るという喜劇じみた動きを決めてみせた商売女に、ユースティンはブフッと吹き出した。
たったいま自分が作った血腥い死体三つを前にして笑えるとは図太いものだ――いや、逆か。初めて人を殺傷したことで副交感神経系に過剰な負荷がかかっていたからこそ、突然に一発芸に笑ってしまったのだろう。
そもそも、ユースティンはまだ思春期の只中にいる少年なのだ。それが突然の蛮行で日常を奪われて以来、今日まで一ヶ月近くも廃墟となった村で特訓に明け暮れる日々を送ってきたのだ。そんな素振りは見せてこなかったけれど、あるいは本人も意識せぬうちに、心が笑いを欲していたのかもしれない(心とは本当、自分自身でも分からないものだ)。
実際にユースティンの脳と心でどのような生理作用が働いたのかは判じ得ないが、四肢の緊張が程よく抜けたように察せられる。
「こっ、殺さないでぇ……!」
「殺されたくなかったら、じっとしてて」
でんぐり返しポーズで泣きながら哀願する商売女に言い捨てて、ユースティンは廊下に出た。
廊下に出ると、向かいの部屋に押し入っていたサールは既に戻ってきていた。ユースティンは得物を真剣に持ち替えていたけれど、サールが右手に提げているのは木剣のままだ。私は観ていなかったけれど、木剣で男どもを瞬殺してきたようだ。
「無事に終わりましたか」
「はい……」
「おや、何か?」
「あ、いえ……その、そっちの部屋にも女性がいたのかなぁと」
「いましたね。それがどうか……あ、まさか、私がその女性も殺してきたのではないかと疑っていますか?」
「……だって、泣き声もしないから」
「彼女は勝手に気絶したのです」
気不味げに見てくるユースティンに、サールはいつも通りの無表情で答えた……いや、ドローンからの映像を拡大解析したら、ごく僅かにだけど眉間と目尻に寄った皺が影を作っていた。
これは怒っている……いや、不貞腐れている、というやつか。生後一ヶ月で早くも異性に可愛げをアピールするとは、いやはや恐れ入った。
「違います。そういうのではありません」
気にするな、ただのジョークだ。
「それはジョークではありません。セクハラです」
「……天使様?」
「何でもありません。次に行きますよ」
「あ、はい」
サールは廊下の奥へとずんずん歩き出す。宿の二階にある四部屋のうち、残りは二部屋だ。
「面倒なので、また手分けしていきますよ。あなたは左の部屋、私は右の部屋です」
「はい!」
なるほど、どちらがどちらの部屋を強襲するのか、適当に割り振ったと見せかけて、じつは分かっていてやったな。スードゥーすれば、サールもドローンのカメラを使えるのだ。そういえば、サールはこの宿に乗り込む前から、中にいる敵の人数をユースティンに告げていた。つまり、その時点でもう、宿内部のことは完全に把握済みだったということだ。
「あ、餞別です」
サールはそう言うや否や、くるっと身を翻し、ユースティンに任せると言った左側の戸に体重の乗った回し蹴りをぶち当てた。戸には閂が掛かっていたけれど、小気味良い音を立てて折れ砕ける。左側の戸を蹴破ったサールは、その反動を使って逆回りで再び身を翻すと、自分が向かう予定である右側の戸にも重たい回し蹴りを見舞って、掛かっていた閂を圧し折った。
彼女はユースティンに《剣術》を教えていたときに、ルート権限で仮取得した《剣術》を反復訓練で神経に覚え込ませたわけだが、そのときにそれと同様のやり方で《体術》スキルも会得していたのだ。
「では、武運を」
その一言を背中で告げて、サールは自然体で右の部屋へと入っていった。
「はい!」
ユースティンも短く気合を入れると、抗う力をなくした扉を足で押し開けると、待ち伏せされていないことを確認してから室内に押し入った。
その部屋は床面のほぼ全てが四つのベッドで埋まっていた。四人部屋という話だったが、三人部屋に無理やりベッドを四つ押し込めただけのようにしか見えない。
この部屋にいるのは一組の男女だけだ。どちらも全裸だった。
「誰だぁッ!?」
男のほうが胴間声で誰何してくる。全裸だが、右手には短剣を握り、ベッドの上で中腰の片膝立てになっている。いつでも斬りかかっていける体勢だ。サールが扉を蹴破ってから多少の間が空いているのだから、このくらいの警戒態勢を取られているのは当然か。
男は侵入者を見定めようと、ユースティンのことを真っ直ぐ睨みつけてきたから、ユースティンからも男の顔をはっきりと見ることができた。
――だけど、ユースティンの視線が向かう先は、男ではなかった。その背後でシーツを手繰り寄せて胸元を隠している女を、ユースティンは瞬きも忘れて凝視していた。
「え……母ちゃん……?」
破落戸と同衾していたその商売女は、ユースティン少年の母だった。
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