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3-2. 大晴、同好の士と知り合って露出自撮りする。
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「……」
階段の途中に立つ女生徒は、表情の読めない顔でじっと夏雨を見ている。べったり重たげな黒髪ロングと、着崩したところのない制服は、一見して優等生だと見て取れた。
「いっ、いやべつに! ちょ、ちょっと着替えてただけなんで! はい、もう全然!」
とにかく言い訳をしなければ――という思いに駆られて、真夏は自分でも何を言っているのか分からないまま、とにかく捲し立てた。
それに対する女生徒の返答は、言葉ではなくスマホだった。
「――うあっ」
女生徒が印籠のように翳したスマホの液晶には、ハーフパンツ半脱ぎの夏雨が嬉々として下半身を自撮りしている姿を横から撮った画像が映されていた。
「そ、それで……お、おどっ、おどおどっ」
「脅すつもりはないわ」
この一瞬でエロ同人的な未来を妄想してカタカタと震える夏雨に、相手の女生徒はくすりと微笑む。両目と唇を細めた優しげな笑み……なのに、なぜだか射竦められる。夏雨は「あ、これ、蛇に睨まれた蛙の気分」などと思った。
「で……でも、脅すつもりがないんだったら、そんなの撮らない……ですよね」
大晴は受け答えしているうちに、少し冷静になった。どうせ自分は非実在性女生徒なのだから、この場を適当にやり過ごせば問題ないはずだ。というか、いますぐ全力ダッシュで逃げればいいのでは……あ、いや待て、階段を駆け下りるのは足元が見えなくて怖い。やっぱり口八丁で乗り切ろう――。
――などと思考を巡らせている夏雨に、相手の女生徒は階段を上って近づいてくる。
「脅すつもりはないけれど、面白いなと思って」
「……それが撮った理由? 面白から?」
「そう」
「やっ、面白くねーから!」
「それよりも、まずはパンツを穿いたら?」
「パンツは穿いて……あっ、ズボンのことね」
下着は穿いていたけれど、ハーフパンツは半脱ぎのままだった。真夏は頬が火照るのを感じながら、いそいそとハーフパンツを穿き直す。
「そ……それじゃ、ええと、わたしはこれで」
夏雨はもうさっさと逃げようとしたけれど、女生徒の脇を通り過ぎようとしたところで腕を掴まれた。
「待って。あなた、名前は? 学年は、クラスは?」
「人に名前を聞くときは自分から――」
「三年の墨谷。はい、名乗ったわ。あなたは?」
夏雨がちょっとラノベでありそうな言い回しを口にした途端、女生徒はそう来ると分かっていたかのような即答をされて、夏雨も名乗らないといけない空気にされてしまった。
「あ、えっと……夏雨、です」
「ナツメさんね。名字? 名前?」
「あ、名前です」
「ふぅん。学年は? 一年ではなさそうだけど」
女生徒――改め墨谷は、夏雨の胸を見ながら言う。確かに、今月から制服を着るようになった女子に付いていていい膨らみではない。
「一応、三年です」
「一応ねぇ……ま、いいわ」
夏雨の微妙な言い方に墨谷は微妙な顔をしたけれど、そこを追求するつもりはないようだった。
「私と同じ三年ということは……あれね。今年から受験生というストレスを発散したくて、裏垢にえっちな自撮りを上げたくなったりしたのね」
「え……あ、あー……うん、はい。そんな感じですかね」
受験のストレスなんて全然感じていないどころか、チャラい空気よりずっと過ごしやすくて快適だと思っていたけれど、相手が勘違いしてくれているなら、敢えて訂正することもあるまい――と、夏雨は相手に話を合わせて、こくこく頷く。
「で、ナツメさん。すっきりできた?」
「えっ……ま、まあ、それなりに……?」
面と向かって明け透けに尋ねられると、さすがの夏雨も恥ずかしい。腕を掴まれたままで逃げられない分、激しく目を泳がせて言葉を濁す。
その返事に、墨谷と名乗った彼女はなぜか、満点の答えを聞いたとばかりの笑顔になった。
「じゃあ、まだ続けるのよね? だって、わざわざこんなところまで来ておいてそれなり程度じゃ、全然満足できていないでしょう」
「えぇ……」
さっきから、えばっかりの夏雨。でも、露出自撮りシーンを見られて脅されるのならまだ理解可能の範疇だったのに、なぜか満面の笑顔で続きを催促されるだなんて全く予想していなくて、頭が真っ白だ。気の利いた受け答えなんて無理で当然だった。
「さっ、ほらほら。続き、続き!」
「わ、わわっ」
墨谷は夏雨を引っ張って屋上手前の踊り場まで戻させると、その手前にしゃがんでスマホを構える。
「え、撮るの?」
「そうよ。ほら、ポーズ。さっきの半脱ぎでもいいし、もっとエッチなのでもいいわ」
戸惑う夏雨に、墨谷はスマホのカメラを向けたまま急かしてくる。するとなんだか、夏雨は戸惑っているのが勿体なくなってきた。
よく分からない状況だけど、妹でも何でもない女子に笑顔でエッチなポーズを催促されるのって……有りだ! ――そう気づいてしまったら、夏雨の顔もふんにゃりと緩んだ笑顔になってしまうのだ。
「そ、そこまで求められちゃったら、しょ、しょうがないにゃあ……♥」
嫌だけど仕方なく……という体裁を取り繕うつもりだったのに全然取り繕えていない、嬉々とした態度。夏雨はもう完全に、その気になっちゃっていた。
そんな必要はないのに腰をくねりくねりと揺らめかせつつ、一度は穿き直したハーフパンツを丸い尻から篩い落とすようにじわじわ脱いでいく。その姿に、謎の三年女子・墨谷さんもご満悦だ。
「ふふっ、やっぱり。あなた、こっち側ね」
「ん? その言い方だと、墨谷さんも……?」
夏雨は小首を傾げて聞き返しながらも、ハーフパンツを膝まで降ろしたところで内股気味になって、両手でポロシャツの裾を臍が見えるまで捲くり上げる。
「ええ、そうよ。ここ、私の撮影スポットなの」
「あぁ! だから、こんなところに来たんですね!」
「そういうこと」
夏雨は疑問が氷解して、すっきりした顔になる。
じつは数日前から大晴として、学校内で人気のない場所はどこだろうか、と下調べして見つけたのがこの場所――特別教室棟の端の階段を上った先の屋上手前スペース――だったために、墨谷さんはどうしてこんなところに来たのか、と不思議に思っていたのだった。
でも、彼女もまた学校内露出自撮りスポットを探して放浪する性のロマニーなのだと分かれば占子の兎よ、こっちのものだ……いやいや、まだ信じるのはまだ早いぞ。
「……それ、本当ですか?」
俺に口を滑らせるための欺瞞なんじゃないですか、と胡乱げな顔をしてみせた夏雨に、墨谷は苦笑をひとつだ。
「疑り深いのね。……でも、そうね。証拠を見せるわ」
墨谷はそう言うと、夏雨を撮るのに使っていたスマホを制服のポケットに仕舞って立ち上がった。そして、どうするのかな、と見ている夏雨の前でにっこり微笑み、
「はい、どうぞ」
自分が穿いている膝丈のスカートを両手でがばっと捲くってみせた。
墨谷の下着は墨で染めたような、ラグジュアリーな黒レースだった。真面目な優等生然とした外見からは想像できない、大人な下着だった。
「おおぉ……ッ」
夏雨は低い歓声を漏らして、ぐびっと喉を鳴らす。そんな牡丸出しの態度に、墨谷は欲しかった玩具を差し出された子供みたいに瞳をキラキラさせた。
「ナツメさん……ううん、ナツメって呼び捨てでいい?」
「え、あ、はい」
「ナツメって本能的にスケベでしょ」
「理性的にスケベって人がいるのか分からないけど……え? 急にディスられた?」
「だって、私のパンツを見る顔が……ふふっ、すごいオジサンなんだもの」
「うぇ……ッ」
中身が顔に出てしまったか、と慌てる夏雨に、墨谷はスカートを持ち上げたまま、くっくっと肩を揺らして笑う。
「ナツメ、やっぱり面白いわ」
「うぅ……自分でスカート捲ってる痴女に言われたくないんですけどっ」
「ナツメだってパンツ半脱ぎじゃない」
「あ、そうだった」
「ふふふっ」
「……あははっ」
一方はパンツ半脱ぎの体育着姿で白い下着を見せていて、もう一方は自分でスカートを捲くった姿で黒い下着を見せている――そんな姿で向かい合っている状況に、二人して大笑いした。
一頻り笑ったところで、夏雨のほうから切り出す。
「ねえ、スミガヤさん」
「あー……メメでいいわ」
「メメ?」
「名前。私の。フルネーム、墨谷萌々というの」
「萌々! すごい可愛い名前だ……!」
「そうでしょ。だから少しコンプレックスでもあるんだけど、べつに嫌いというわけではないから、名前で呼んでくれていいわ。私だけナツメって呼ぶのも不公平だものね」
「そういうことなら……萌々。一緒に撮っていい?」
「もちろん。私からお願いしたかったくらいよ」
「やった!」
向かい合っていた二人は横並びになると、夏雨が萌々のスマホを借りて自撮りした。萌々の両手はスカートを捲るのに使っていたし、夏雨のスマホには自撮り用の広角レンズが装着されていなかったから、そういうことになったのだった。
「いいね、このレンズ。最近はこんなのがあるんだ」
「結構便利よ。自撮り趣味なら、お勧めよ」
撮った画面にはばっちり、二人並んで微笑んでいる姿が写されている。胸から上だけ見れば、女子同士での「うちらズッ友」アピみたいな画像だけど、胸より下ではお互いにハーフパンツと半脱ぎとスカートたくし上げで、白と黒の下着を見せ合っているという卑猥画像だ。
「この自撮り、ナツメにも送るから、トークに招待いい?」
「あ、うん」
萌々の提案で、二人はトークアプリのIDを登録し合った。流されるままにトークルームの招待を受けてから、ナツメは不安になる。あ、俺の登録名で男だってバレるんじゃね? ……と。
でも杞憂だった。大晴の登録名は「summer_rain」だった。そういえばそうだった……と、ナツメは自分の中二病マインドに感謝した。なお、頭文字も小文字なのには意味があるけれど、べつにどうでもいい。
「……あぁ、もしかして夏の雨でナツメなのね」
「そこはあんまり触れないで。表示名、適当に直しておいて」
「いいじゃない。格好良いわ、サマーレイン……ぷふっ」
「くそぅ!」
下着丸出しになったときより恥ずかしくて腋汗じっとりになっている夏雨のスマホに、さっき撮った画像が送られてくる。
「おぉ……トークアプリのサムネで見ると、また違ったエロさがあるな……♥」
夏雨が思わず漏らした性欲たっぷりの呟きに、萌々も我が意を得たりと頷き返す。
「そうよね。エロセルカしてアップするまでがエロセルカよね。自分でアップしたのを自分で見るとアガるのよね!」
「お、おう」
夏雨も萌々の言葉には全面的に同意だったけれども、いきなりキスしちゃいそうな勢いで顔を寄せられたら、仰け反りながら後退りしてしまうのも仕方なかろう。だって、中身は童貞少年なんだもん。
「あ、ごめんなさい。少し興奮しすぎたわね」
頬を火照らせ、照れた素振りで離れていく萌々に、夏雨は安堵と残念さを同時に感じながら苦笑する。
「ううん、全然。でも、メメは本当に自撮りが好きなんだね」
「ナツメもでしょ」
苦笑する夏雨に、萌々は「お見通しなんだから」と言いたげな笑い顔を返す。
「ん……まあ、たぶん。そう、かも?」
「あら、なんで疑問形?」
「いやぁ、こういう自撮りも露出も今日が初めてだから……」
「えっ!? じゃあ、これが初露出で初セルカなのね!」
夏雨の告白に、萌々はぱっと顔を輝かせた。
「まあ、そうなるね」
「嬉しいわ、そんな記念すべき瞬間に立ち会えたなんて!」
「べつに記念すべきこっちゃないと思うけどね!」
反射的にツッコミを入れた夏雨だが、萌々は聞いちゃいない。
「せっかく記念すべき日なんだから、もっと沢山撮らなくちゃ!」
「あぁ、そうなるんですねー」
興奮で鼻息をふんふん荒げる萌々に、夏雨は半笑いだ。でも、萌々はやっぱり気にしちゃいない。
「ほらほら、ポーズポーズ。私が撮ってあげるから、ほらほら!」
「え、え……ポーズって、いきなり言われても……えっと、こう?」
萌々の勢いに押されて、夏雨もとりあえずグラビアにありそうなポーズを取ってみる。背筋を反らして腰を捻ってみたり、そのまま横向きに寝そべってみたり、膝立ちで腕組みをしてみたり――思いつくかぎりのポーズをやってみた。
「いい! いいわ、ナツメ。すごくいいわ。でももうちょっとだけ顎を引いて、唇を少しだけ――違う、少しだけ。キスの唇じゃなくて、キスを待つ唇よ……そう! その感じ! そのままキープ!」
萌々はすごい熱血カメラマンだった。
ひとつのポーズで一枚撮って終わりではなく、何度も細かい微修正を要求しながら連写しているようだった。シャッター音がまったくしていないけれど、たぶん間違いない。
「いい、いいわ!」
情熱を隠すことなくぶつけてくる熱血カメラマンに中てられて、モデルの夏雨も頭と身体をどんどん火照らせていく。
「ん……こんなポーズとかも、あり?」
自分から大きく開脚してエロ蹲踞する夏雨。ハーフパンツはとっくに脱ぎ捨てられていて、白下着の食い込んだ無毛の股間が惜しげもなくスマホに晒される。
「あ、染みが……♥ こうしてみると、白い下着もいいわね。染みているのがはっきり分かって」
スマホを構えたまま床に寝そべって、夏雨の股ぐらを接写する萌々。スマホにはいつの間にか接写用のマクロレンズが取り付けられていて、フラッシュが湯水の如くにばしゃばしゃ焚かれまくる。そのフラッシュの明滅はある種の催眠効果を呼び起こして、夏雨の思考をいっそう駄目にしていく。
「ふへっ……もうちょっと食い込ませちゃったり……♥」
わざわざ声に出して言いながら白い染み付き下着をぎゅいぎゅい引っ張って割れ目に布地を食い込ませるのは、これはおふざけでやってるんですよー、ジョークなんですよー……という言い訳作りのためだ。
「ナツメ、すごくいい! パンツにあそこの形が浮き出てきちゃっているの、すごくエロいわ。スケベよ、すごくスケベ!」
「ふっ、ふひ♥ ふへへ……ッ♥」
エロ蹲踞した股ぐらに顔を突っ込ませて極部接写している黒髪ロングの制服女子に、すごいスケベと連呼で喝采されるのは心のエステだ。承認欲求を満たされる悦びに漬かった肌が、ほかほかの桜色に色付いていく。
「ナツメ……スケベって言われるの、好き?」
スマホを股間の食い込み下着に向けたまま、萌々は視線だけを上げて聞いてくる。語尾が上がっているけれど、確認の意味での疑問形だ。だから、夏雨も安心して肯定の意を示せた。
「うん、好き。大好き。メメにスケベって言われるの、大ッ大ッ大好き――ひいぃッ♥♥」
萌々の上目遣いを見下ろして言った瞬間、バチッと電気が脳裏で弾けた。
腰がガクガクッと前後に震えて、大股開き中の濡れ下着を萌々のスマホに押し付けてしまうと、スマホに取り付けられているマイクロカメラの先端がちょうど、布地に浮き立った淫核と激突した。
「ふっひゅおおぉッ♥ ――おっおおおぅッ♥♥」
レンズの硬い感触をたっぷりと味わったクリが、びっくんと跳ね上がるように腫れ上がって、夏雨はたちまちのうちに絶頂を決めていた。
「あ、っはは! やだ、ナツメのイき声、おおぅーって……あははっ!」
「ううぅ……笑うの、酷ぇ……」
「って、すごいの撮れてるわ。ほら、これ」
萌々が見せてきたスマホの画面には、レンズに当たってベチャッと潰れた「淫核の愛液マリネ、薄布包み仕立て」が驚くほど鮮明に写されていた。フラッシュのタイミングが奇跡的だったらしい。
「うわぁ……ぱっと見でよく分からないくらい卑猥っていうか下品……♥」
夏雨はドン引きしたっぽく言いながらも、口元のにやつきが抑えられていない。夏雨のそんな満足顔に、撮った萌々もご満悦だ。
「でしょでしょ。一見しただけだと分からないところが、我ながらアートだと思うの。こういう自撮りって構図がどうしてもマンネリになってしまうのだけど、新境地を開拓できたわ。ありがとう、ナツメ」
「ええと、どういたしまして?」
夏雨が笑い混じりにそう返事をしたところで、萌々はスマホの画面に目線をやって、残念そうに呟く。
「できればもっと撮影プレイをしていたのだけど、私、そろそろ帰らないといけないのよ」
「あ……うん。なんか、俺が引き止めたみたいになっちゃったかな? ごめんね。でも、すっごく楽しかった」
「え、俺? ナツメ、オレっ娘?」
「あ……」
撮影プレイを通して打ち解けたせいで、うっかり中身が漏れてしまった。慌てて口を噤む夏雨に、萌々は苦笑いだ。
「ここに来て、そういう隠し玉を出してくるなんて……ああっ、もう! 時間があったら、他にどんなネタを隠しているのか身体に聞いていたところなのに!」
「エロ同人みたいに!?」
「あはっ!」 ナツメ、やっぱりそっち系の知識もあるのね。本当、もっとお喋りしてたいけれど……あぁ、残念だわ。ああもぅ! 夜、アプリでお話しましょうね? 絶対よ!」
「うん、分かった」
「じゃあ、もう走って帰らないとだから、先に行くわね」
「うん、気をつけて」
「ええ。それじゃあ、また夜に」
「うん、夜に」
萌々は名残惜しそうな顔をしつつも、本当に時間ギリギリのようで、身形を整えると小走りで階段を下りていった。
その足音が聞こえなくなるまで見送って、さて俺も帰り支度をするか……と思ったところで、思い出した。
「あっ、忘れてた!」
慌ててスマホを取ってトークアプリの画面を開くと、友人からのメッセージが連々と。
『おまえの家に来ているわけだが』
『遅くね? 彼女さん?とイチャイチャなう?』
『仕方ないので妹ちゃんとゲームしてます』
『つか、相変わらずいい子だな、妹ちゃん。挨拶も行儀も完璧じゃんね。しかも一緒にゲームしてくれるし、天使かな?』
『あ』
『すご』
『天使だ』
……ここでメッセ連投は終わっている。
「う、家で一体何が起きているんだ……!?」
とりあえず呻いてみたけれど、その答えは残念ながら薄々予想できていた。
階段の途中に立つ女生徒は、表情の読めない顔でじっと夏雨を見ている。べったり重たげな黒髪ロングと、着崩したところのない制服は、一見して優等生だと見て取れた。
「いっ、いやべつに! ちょ、ちょっと着替えてただけなんで! はい、もう全然!」
とにかく言い訳をしなければ――という思いに駆られて、真夏は自分でも何を言っているのか分からないまま、とにかく捲し立てた。
それに対する女生徒の返答は、言葉ではなくスマホだった。
「――うあっ」
女生徒が印籠のように翳したスマホの液晶には、ハーフパンツ半脱ぎの夏雨が嬉々として下半身を自撮りしている姿を横から撮った画像が映されていた。
「そ、それで……お、おどっ、おどおどっ」
「脅すつもりはないわ」
この一瞬でエロ同人的な未来を妄想してカタカタと震える夏雨に、相手の女生徒はくすりと微笑む。両目と唇を細めた優しげな笑み……なのに、なぜだか射竦められる。夏雨は「あ、これ、蛇に睨まれた蛙の気分」などと思った。
「で……でも、脅すつもりがないんだったら、そんなの撮らない……ですよね」
大晴は受け答えしているうちに、少し冷静になった。どうせ自分は非実在性女生徒なのだから、この場を適当にやり過ごせば問題ないはずだ。というか、いますぐ全力ダッシュで逃げればいいのでは……あ、いや待て、階段を駆け下りるのは足元が見えなくて怖い。やっぱり口八丁で乗り切ろう――。
――などと思考を巡らせている夏雨に、相手の女生徒は階段を上って近づいてくる。
「脅すつもりはないけれど、面白いなと思って」
「……それが撮った理由? 面白から?」
「そう」
「やっ、面白くねーから!」
「それよりも、まずはパンツを穿いたら?」
「パンツは穿いて……あっ、ズボンのことね」
下着は穿いていたけれど、ハーフパンツは半脱ぎのままだった。真夏は頬が火照るのを感じながら、いそいそとハーフパンツを穿き直す。
「そ……それじゃ、ええと、わたしはこれで」
夏雨はもうさっさと逃げようとしたけれど、女生徒の脇を通り過ぎようとしたところで腕を掴まれた。
「待って。あなた、名前は? 学年は、クラスは?」
「人に名前を聞くときは自分から――」
「三年の墨谷。はい、名乗ったわ。あなたは?」
夏雨がちょっとラノベでありそうな言い回しを口にした途端、女生徒はそう来ると分かっていたかのような即答をされて、夏雨も名乗らないといけない空気にされてしまった。
「あ、えっと……夏雨、です」
「ナツメさんね。名字? 名前?」
「あ、名前です」
「ふぅん。学年は? 一年ではなさそうだけど」
女生徒――改め墨谷は、夏雨の胸を見ながら言う。確かに、今月から制服を着るようになった女子に付いていていい膨らみではない。
「一応、三年です」
「一応ねぇ……ま、いいわ」
夏雨の微妙な言い方に墨谷は微妙な顔をしたけれど、そこを追求するつもりはないようだった。
「私と同じ三年ということは……あれね。今年から受験生というストレスを発散したくて、裏垢にえっちな自撮りを上げたくなったりしたのね」
「え……あ、あー……うん、はい。そんな感じですかね」
受験のストレスなんて全然感じていないどころか、チャラい空気よりずっと過ごしやすくて快適だと思っていたけれど、相手が勘違いしてくれているなら、敢えて訂正することもあるまい――と、夏雨は相手に話を合わせて、こくこく頷く。
「で、ナツメさん。すっきりできた?」
「えっ……ま、まあ、それなりに……?」
面と向かって明け透けに尋ねられると、さすがの夏雨も恥ずかしい。腕を掴まれたままで逃げられない分、激しく目を泳がせて言葉を濁す。
その返事に、墨谷と名乗った彼女はなぜか、満点の答えを聞いたとばかりの笑顔になった。
「じゃあ、まだ続けるのよね? だって、わざわざこんなところまで来ておいてそれなり程度じゃ、全然満足できていないでしょう」
「えぇ……」
さっきから、えばっかりの夏雨。でも、露出自撮りシーンを見られて脅されるのならまだ理解可能の範疇だったのに、なぜか満面の笑顔で続きを催促されるだなんて全く予想していなくて、頭が真っ白だ。気の利いた受け答えなんて無理で当然だった。
「さっ、ほらほら。続き、続き!」
「わ、わわっ」
墨谷は夏雨を引っ張って屋上手前の踊り場まで戻させると、その手前にしゃがんでスマホを構える。
「え、撮るの?」
「そうよ。ほら、ポーズ。さっきの半脱ぎでもいいし、もっとエッチなのでもいいわ」
戸惑う夏雨に、墨谷はスマホのカメラを向けたまま急かしてくる。するとなんだか、夏雨は戸惑っているのが勿体なくなってきた。
よく分からない状況だけど、妹でも何でもない女子に笑顔でエッチなポーズを催促されるのって……有りだ! ――そう気づいてしまったら、夏雨の顔もふんにゃりと緩んだ笑顔になってしまうのだ。
「そ、そこまで求められちゃったら、しょ、しょうがないにゃあ……♥」
嫌だけど仕方なく……という体裁を取り繕うつもりだったのに全然取り繕えていない、嬉々とした態度。夏雨はもう完全に、その気になっちゃっていた。
そんな必要はないのに腰をくねりくねりと揺らめかせつつ、一度は穿き直したハーフパンツを丸い尻から篩い落とすようにじわじわ脱いでいく。その姿に、謎の三年女子・墨谷さんもご満悦だ。
「ふふっ、やっぱり。あなた、こっち側ね」
「ん? その言い方だと、墨谷さんも……?」
夏雨は小首を傾げて聞き返しながらも、ハーフパンツを膝まで降ろしたところで内股気味になって、両手でポロシャツの裾を臍が見えるまで捲くり上げる。
「ええ、そうよ。ここ、私の撮影スポットなの」
「あぁ! だから、こんなところに来たんですね!」
「そういうこと」
夏雨は疑問が氷解して、すっきりした顔になる。
じつは数日前から大晴として、学校内で人気のない場所はどこだろうか、と下調べして見つけたのがこの場所――特別教室棟の端の階段を上った先の屋上手前スペース――だったために、墨谷さんはどうしてこんなところに来たのか、と不思議に思っていたのだった。
でも、彼女もまた学校内露出自撮りスポットを探して放浪する性のロマニーなのだと分かれば占子の兎よ、こっちのものだ……いやいや、まだ信じるのはまだ早いぞ。
「……それ、本当ですか?」
俺に口を滑らせるための欺瞞なんじゃないですか、と胡乱げな顔をしてみせた夏雨に、墨谷は苦笑をひとつだ。
「疑り深いのね。……でも、そうね。証拠を見せるわ」
墨谷はそう言うと、夏雨を撮るのに使っていたスマホを制服のポケットに仕舞って立ち上がった。そして、どうするのかな、と見ている夏雨の前でにっこり微笑み、
「はい、どうぞ」
自分が穿いている膝丈のスカートを両手でがばっと捲くってみせた。
墨谷の下着は墨で染めたような、ラグジュアリーな黒レースだった。真面目な優等生然とした外見からは想像できない、大人な下着だった。
「おおぉ……ッ」
夏雨は低い歓声を漏らして、ぐびっと喉を鳴らす。そんな牡丸出しの態度に、墨谷は欲しかった玩具を差し出された子供みたいに瞳をキラキラさせた。
「ナツメさん……ううん、ナツメって呼び捨てでいい?」
「え、あ、はい」
「ナツメって本能的にスケベでしょ」
「理性的にスケベって人がいるのか分からないけど……え? 急にディスられた?」
「だって、私のパンツを見る顔が……ふふっ、すごいオジサンなんだもの」
「うぇ……ッ」
中身が顔に出てしまったか、と慌てる夏雨に、墨谷はスカートを持ち上げたまま、くっくっと肩を揺らして笑う。
「ナツメ、やっぱり面白いわ」
「うぅ……自分でスカート捲ってる痴女に言われたくないんですけどっ」
「ナツメだってパンツ半脱ぎじゃない」
「あ、そうだった」
「ふふふっ」
「……あははっ」
一方はパンツ半脱ぎの体育着姿で白い下着を見せていて、もう一方は自分でスカートを捲くった姿で黒い下着を見せている――そんな姿で向かい合っている状況に、二人して大笑いした。
一頻り笑ったところで、夏雨のほうから切り出す。
「ねえ、スミガヤさん」
「あー……メメでいいわ」
「メメ?」
「名前。私の。フルネーム、墨谷萌々というの」
「萌々! すごい可愛い名前だ……!」
「そうでしょ。だから少しコンプレックスでもあるんだけど、べつに嫌いというわけではないから、名前で呼んでくれていいわ。私だけナツメって呼ぶのも不公平だものね」
「そういうことなら……萌々。一緒に撮っていい?」
「もちろん。私からお願いしたかったくらいよ」
「やった!」
向かい合っていた二人は横並びになると、夏雨が萌々のスマホを借りて自撮りした。萌々の両手はスカートを捲るのに使っていたし、夏雨のスマホには自撮り用の広角レンズが装着されていなかったから、そういうことになったのだった。
「いいね、このレンズ。最近はこんなのがあるんだ」
「結構便利よ。自撮り趣味なら、お勧めよ」
撮った画面にはばっちり、二人並んで微笑んでいる姿が写されている。胸から上だけ見れば、女子同士での「うちらズッ友」アピみたいな画像だけど、胸より下ではお互いにハーフパンツと半脱ぎとスカートたくし上げで、白と黒の下着を見せ合っているという卑猥画像だ。
「この自撮り、ナツメにも送るから、トークに招待いい?」
「あ、うん」
萌々の提案で、二人はトークアプリのIDを登録し合った。流されるままにトークルームの招待を受けてから、ナツメは不安になる。あ、俺の登録名で男だってバレるんじゃね? ……と。
でも杞憂だった。大晴の登録名は「summer_rain」だった。そういえばそうだった……と、ナツメは自分の中二病マインドに感謝した。なお、頭文字も小文字なのには意味があるけれど、べつにどうでもいい。
「……あぁ、もしかして夏の雨でナツメなのね」
「そこはあんまり触れないで。表示名、適当に直しておいて」
「いいじゃない。格好良いわ、サマーレイン……ぷふっ」
「くそぅ!」
下着丸出しになったときより恥ずかしくて腋汗じっとりになっている夏雨のスマホに、さっき撮った画像が送られてくる。
「おぉ……トークアプリのサムネで見ると、また違ったエロさがあるな……♥」
夏雨が思わず漏らした性欲たっぷりの呟きに、萌々も我が意を得たりと頷き返す。
「そうよね。エロセルカしてアップするまでがエロセルカよね。自分でアップしたのを自分で見るとアガるのよね!」
「お、おう」
夏雨も萌々の言葉には全面的に同意だったけれども、いきなりキスしちゃいそうな勢いで顔を寄せられたら、仰け反りながら後退りしてしまうのも仕方なかろう。だって、中身は童貞少年なんだもん。
「あ、ごめんなさい。少し興奮しすぎたわね」
頬を火照らせ、照れた素振りで離れていく萌々に、夏雨は安堵と残念さを同時に感じながら苦笑する。
「ううん、全然。でも、メメは本当に自撮りが好きなんだね」
「ナツメもでしょ」
苦笑する夏雨に、萌々は「お見通しなんだから」と言いたげな笑い顔を返す。
「ん……まあ、たぶん。そう、かも?」
「あら、なんで疑問形?」
「いやぁ、こういう自撮りも露出も今日が初めてだから……」
「えっ!? じゃあ、これが初露出で初セルカなのね!」
夏雨の告白に、萌々はぱっと顔を輝かせた。
「まあ、そうなるね」
「嬉しいわ、そんな記念すべき瞬間に立ち会えたなんて!」
「べつに記念すべきこっちゃないと思うけどね!」
反射的にツッコミを入れた夏雨だが、萌々は聞いちゃいない。
「せっかく記念すべき日なんだから、もっと沢山撮らなくちゃ!」
「あぁ、そうなるんですねー」
興奮で鼻息をふんふん荒げる萌々に、夏雨は半笑いだ。でも、萌々はやっぱり気にしちゃいない。
「ほらほら、ポーズポーズ。私が撮ってあげるから、ほらほら!」
「え、え……ポーズって、いきなり言われても……えっと、こう?」
萌々の勢いに押されて、夏雨もとりあえずグラビアにありそうなポーズを取ってみる。背筋を反らして腰を捻ってみたり、そのまま横向きに寝そべってみたり、膝立ちで腕組みをしてみたり――思いつくかぎりのポーズをやってみた。
「いい! いいわ、ナツメ。すごくいいわ。でももうちょっとだけ顎を引いて、唇を少しだけ――違う、少しだけ。キスの唇じゃなくて、キスを待つ唇よ……そう! その感じ! そのままキープ!」
萌々はすごい熱血カメラマンだった。
ひとつのポーズで一枚撮って終わりではなく、何度も細かい微修正を要求しながら連写しているようだった。シャッター音がまったくしていないけれど、たぶん間違いない。
「いい、いいわ!」
情熱を隠すことなくぶつけてくる熱血カメラマンに中てられて、モデルの夏雨も頭と身体をどんどん火照らせていく。
「ん……こんなポーズとかも、あり?」
自分から大きく開脚してエロ蹲踞する夏雨。ハーフパンツはとっくに脱ぎ捨てられていて、白下着の食い込んだ無毛の股間が惜しげもなくスマホに晒される。
「あ、染みが……♥ こうしてみると、白い下着もいいわね。染みているのがはっきり分かって」
スマホを構えたまま床に寝そべって、夏雨の股ぐらを接写する萌々。スマホにはいつの間にか接写用のマクロレンズが取り付けられていて、フラッシュが湯水の如くにばしゃばしゃ焚かれまくる。そのフラッシュの明滅はある種の催眠効果を呼び起こして、夏雨の思考をいっそう駄目にしていく。
「ふへっ……もうちょっと食い込ませちゃったり……♥」
わざわざ声に出して言いながら白い染み付き下着をぎゅいぎゅい引っ張って割れ目に布地を食い込ませるのは、これはおふざけでやってるんですよー、ジョークなんですよー……という言い訳作りのためだ。
「ナツメ、すごくいい! パンツにあそこの形が浮き出てきちゃっているの、すごくエロいわ。スケベよ、すごくスケベ!」
「ふっ、ふひ♥ ふへへ……ッ♥」
エロ蹲踞した股ぐらに顔を突っ込ませて極部接写している黒髪ロングの制服女子に、すごいスケベと連呼で喝采されるのは心のエステだ。承認欲求を満たされる悦びに漬かった肌が、ほかほかの桜色に色付いていく。
「ナツメ……スケベって言われるの、好き?」
スマホを股間の食い込み下着に向けたまま、萌々は視線だけを上げて聞いてくる。語尾が上がっているけれど、確認の意味での疑問形だ。だから、夏雨も安心して肯定の意を示せた。
「うん、好き。大好き。メメにスケベって言われるの、大ッ大ッ大好き――ひいぃッ♥♥」
萌々の上目遣いを見下ろして言った瞬間、バチッと電気が脳裏で弾けた。
腰がガクガクッと前後に震えて、大股開き中の濡れ下着を萌々のスマホに押し付けてしまうと、スマホに取り付けられているマイクロカメラの先端がちょうど、布地に浮き立った淫核と激突した。
「ふっひゅおおぉッ♥ ――おっおおおぅッ♥♥」
レンズの硬い感触をたっぷりと味わったクリが、びっくんと跳ね上がるように腫れ上がって、夏雨はたちまちのうちに絶頂を決めていた。
「あ、っはは! やだ、ナツメのイき声、おおぅーって……あははっ!」
「ううぅ……笑うの、酷ぇ……」
「って、すごいの撮れてるわ。ほら、これ」
萌々が見せてきたスマホの画面には、レンズに当たってベチャッと潰れた「淫核の愛液マリネ、薄布包み仕立て」が驚くほど鮮明に写されていた。フラッシュのタイミングが奇跡的だったらしい。
「うわぁ……ぱっと見でよく分からないくらい卑猥っていうか下品……♥」
夏雨はドン引きしたっぽく言いながらも、口元のにやつきが抑えられていない。夏雨のそんな満足顔に、撮った萌々もご満悦だ。
「でしょでしょ。一見しただけだと分からないところが、我ながらアートだと思うの。こういう自撮りって構図がどうしてもマンネリになってしまうのだけど、新境地を開拓できたわ。ありがとう、ナツメ」
「ええと、どういたしまして?」
夏雨が笑い混じりにそう返事をしたところで、萌々はスマホの画面に目線をやって、残念そうに呟く。
「できればもっと撮影プレイをしていたのだけど、私、そろそろ帰らないといけないのよ」
「あ……うん。なんか、俺が引き止めたみたいになっちゃったかな? ごめんね。でも、すっごく楽しかった」
「え、俺? ナツメ、オレっ娘?」
「あ……」
撮影プレイを通して打ち解けたせいで、うっかり中身が漏れてしまった。慌てて口を噤む夏雨に、萌々は苦笑いだ。
「ここに来て、そういう隠し玉を出してくるなんて……ああっ、もう! 時間があったら、他にどんなネタを隠しているのか身体に聞いていたところなのに!」
「エロ同人みたいに!?」
「あはっ!」 ナツメ、やっぱりそっち系の知識もあるのね。本当、もっとお喋りしてたいけれど……あぁ、残念だわ。ああもぅ! 夜、アプリでお話しましょうね? 絶対よ!」
「うん、分かった」
「じゃあ、もう走って帰らないとだから、先に行くわね」
「うん、気をつけて」
「ええ。それじゃあ、また夜に」
「うん、夜に」
萌々は名残惜しそうな顔をしつつも、本当に時間ギリギリのようで、身形を整えると小走りで階段を下りていった。
その足音が聞こえなくなるまで見送って、さて俺も帰り支度をするか……と思ったところで、思い出した。
「あっ、忘れてた!」
慌ててスマホを取ってトークアプリの画面を開くと、友人からのメッセージが連々と。
『おまえの家に来ているわけだが』
『遅くね? 彼女さん?とイチャイチャなう?』
『仕方ないので妹ちゃんとゲームしてます』
『つか、相変わらずいい子だな、妹ちゃん。挨拶も行儀も完璧じゃんね。しかも一緒にゲームしてくれるし、天使かな?』
『あ』
『すご』
『天使だ』
……ここでメッセ連投は終わっている。
「う、家で一体何が起きているんだ……!?」
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