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2-2. 小晴、友達に御開帳する。
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小晴の両親は共働きだ。母のほうはできるだけ夕方前には帰ってくるようにしているのだけど、それでも已むに已まれず遅くなることも間々ある。そんなときは小晴と大晴で夕飯の準備をすることもあれば、母がお惣菜を買って帰ってくることもある。ちなみに掃除や洗濯などの家事についても、ある程度は兄妹の請け負いになっている。
まあ、とにかくそんなわけで、大晴よりも早く学校が終わる小晴は、誰もいない自宅に帰ってくるのが常だった。今日もまた、そうだった。
「ただいまー。そして、いらっしゃーい」
小晴はスマホケースに括り付けている鍵を使って玄関を開けると、靴を脱ぎ散らかして上がり框を上がったところで、同行者の二人にくるっと振り返った。
「お、お邪魔します……」
「お邪魔します」
おずおずと挨拶する茉莉花と、行儀よくお辞儀する竜馬。下校の道中で小晴から自宅には誰もいないと聞いていたけれど、そこは道場やグラウンドに礼をする習性の染みついている日本人だった。
なお、二人ともちゃんと脱いだ靴を揃えて、爪先を玄関扉のほうに向け直している。茉莉花などは小晴の靴にまで世話を焼いて、ちゃんと揃えてやっていた。
そんなことをまったく気にせず、小晴はさっさと廊下を進んでいく。
「二人とも、こっちー。あたしの部屋、二階だからさ」
「うん」
「あ、待ってぇ」
ついてくる足音を確認しながら、小晴は階段を上がり、二人を自室に案内した。
「はい、ここー。あたし、ジュースとか持ってくるから、寛いでてー」
部屋の隅に鞄を置くと、小晴は入ってすぐの部屋から小走りで出て行ってしまう。取り残されたのは、これまでろくに話したこともない竜馬と茉莉花の二人だ。
「あ……あの……」
「……とりあえず座ってるか」
「あ、うん」
竜馬が自分の鞄を小晴の鞄の隣に置いてクッションに腰を下ろすと、茉莉花もそれに倣った。小晴の部屋には、壁際に勉強机とベッドがある他、クッションが三つと四角い卓袱台がひとつある。卓袱台は四つの足を畳んで壁際に立てかけられていたけれど、ジュースを持ってくるというなら必要だろうと考えた竜馬が、部屋の真ん中に持ってきた。
……本当の理由は違う。竜馬が卓袱台を据えた本当の理由は、この無言のひと時を小晴なしで乗り切るための時間潰しがしたかったからだ。
竜馬が黙々と卓袱台を組み立てているのを、茉莉花はクッションに座ったまま所在なさげに見ている。手伝おうか、と声をかけようかどうか迷っているのだろう――口元がひくひく動いているのだけど、動きはそれだけだった。
卓袱台が部屋の真ん中にでんと設えられたところで、小晴がジュースと氷の入ったグラスをお盆に載せて戻ってきた。
「お待たせー。あ、テーブル用意しててくれたんだ。ありがとー。あ、飲んで飲んで」
「うん、ありがとう。小晴ちゃん」
「いただくよ」
茉莉花は微笑んでグラスを手に取り、竜馬は律儀に点頭してからグラスに手を伸ばす。二人の仕草のちょっとした違いに、性格って出るんだなぁ、とか思いながら、小晴も手にしたグラスをぐびりと呷った。
ジュースを飲んで人心地がついたのか、茉莉花は竜馬にちらちら視線をやりつつ小晴に問う。
「小晴ちゃん、最後の授業で何してたのかを教えてくれるって言ってたけど……」
「うん。そのために、家に来てもらったんだよ」
「その話、俺にも関係するのか?」
小晴が茉莉花に頷いたところで、竜馬が口を挟んできた。
それはそうだろう。彼にしてみれば、自分がどうして、とくにそこまで仲良しとも言えない小晴の家に、やはりクラスメイトだという程度の接点しかない茉莉花と一緒に呼ばれたのだろうか――と、気になるのが当たり前だ。
……もっと深く考えれば、その程度の仲でしかない女子の家にのこのこやってきていること自体を不思議がってもおかしくないはずだが、竜馬はなぜだか、それがおかしいとは思わなかった。
「まあ、竜馬くんにも関係するっていうか、せっかくだし男子のお手伝いがあったほうが盛り上がるかなーって思ったみたいなー?」
「……ちゃんと言え」
要領を得ない小晴の言葉に、竜馬の切れ長な瞳がいっそう冷ややかに細められる。
「小晴ちゃん、わたしもちゃんと話してほしいな」
茉莉花が小晴に注ぐ視線も、些か文句を言いたげだ。
「ちゃんと話すってば、もー。二人ともお顔、怖いよー?」
「ずっとその態度なら、僕は帰る」
「あー待って待って。ちゃんと言うからーっ」
腰を上げかけた竜馬を呼び止めた小晴は、んんっと咳払いをして二人を見る。
「えっとね、竜馬くん。今日、竜馬くんを家に呼んだのは、マリちゃんに、わたしが授業中にこっそり何してたのかを教えるためなの。で、それを教えるのに協力してもらいたくて、竜馬くんも呼んだの」
「僕に協力と言われても、僕は授業中でもそれ以外でも、真夏雨さんに何かした覚えはないけど」
「そうなんだけど……とにかく【あたしの言うとおりにして】」
「……分かった」
竜馬の眉間に寄っていた皴は、小晴の一言ですっと消えるのだった。
「そんじゃあ……とりあず、脱ぐか」
小晴はそう言うや、二人がその言葉の意味を理解するまえに立ち上がると、黒地に灰色の水玉スカートをすとんと脱ぎ捨てた。
「きゃっ!」
「はっ!?」
茉莉花は咄嗟に口を手で押さえて息を呑み、竜馬は切れ長の目を真ん丸に瞠って固まった。
驚愕するクラスメイト二人に、小晴はミントグリーンに白レースの縁取りというちょっとお高い下着を公然と見せつける。
「ね、どう? これ可愛いでしょ。どう、どう?」
「あ……い、いや、そういうのいいから、早く隠せ……!」
「そ、そうだよ! 小晴ちゃん、男子もいるのに駄目だよ!」
硬直から立ち直った竜馬は、首をぐりんと真横に背けた。茉莉花も、はっと我に返って眦を吊り上げる。だけど、小晴は余裕綽々だ。
「マリちゃん、その言い方だと竜馬くんがいなくて二人だけだったら見せても駄目じゃなかった、ってことになるんだけどー?」
「えっ……」
「マリちゃん、二人きっりなら、あたしのパンツ見たかったの?」
「ちっ、ちがっ……ううぅ! 小晴ちゃんの馬鹿ぁ!」
「あははっ、ごめんごめんー」
顔を真っ赤に茹らせた茉莉花を、小晴がけらけら笑いながら宥めにかかる。でも、パンツは出したままだ。スカートを穿き直そうとも、Tシャツの裾を引っ張って隠そうという努力もしない。座っている二人の前に卓袱台を挟んで一人だけ立ち、二人の目の高さに丸出しのパンツを晒したままだ。
「竜馬くん。ね、こっち見て」
パンツを晒したまま、小晴は竜馬に呼びかける。
「っ……み、見ない……」
「じゃ、見なくていいから手伝って」
「手伝う?」
「うん。パンツ脱がせて」
「はぁッ!?」
さらっと投げつけられた予想外の言葉に、竜馬は思わず正面に振り返った。それと同時に、小晴は卓袱台に両膝を載せて、竜馬との距離を詰めていた。
向き直った竜馬の視界いっぱいに広がる、ミントグリーン。白いレースに縁取りされたミントグリーン。
「あ……あ、ぁ……」
目を離さなくてはならないと思うのに、視線が吸い寄せられる。一度逸らした目を戻した直後にまた目を逸らすのは申し訳ないからであって、見たくて見ているわけではなくて、言うなれば仕方なくであって――。
脳裏を駆け抜けた言い訳の弾幕が、竜馬の思考を空白にする。そこへすっと差し込まれる、小晴の言葉。
「竜馬くん、【パンツを脱がせて】」
「……分かった」
竜馬の両手が眼前に伸ばされて、小晴の腰回りを包む下着の両脇をそっと指先で摘まむと、少しずつ下へと引っ張っていく。他人の下着を、まして女子の下着を脱がせるという初めての行為に悪戦苦闘ものの、太腿の半ばまで下す頃にはコツを掴んだ。小晴が膝を擦り合わせるような身振りで協力したこともあり、そこからはするすると脱がせることができた。
「あ、ちょっと立つね」
卓袱台の上で両膝立ちしていた小晴はその場で立ち上がって、膝から下へも竜馬の手で下着を下されていく。両足首まで下されたところでゆっくり足踏みをして、完全に脱がせてもらった。
「感想、ある?」
手の中に納まった緑色の下着を見つめる竜馬に、小晴は卓袱台の上に立ったまま、くすりと悪戯っぽい微笑を落とす。
「温かい……」
竜馬の口から零れたのは、脳を経由することなく反射で漏れたのだろう、率直な一言だ。それを言ってしまってから気づいた竜馬は、目元を紅潮させながら失言を糊塗するために言い募る。
「あっ! ちっ、違う。いまのはそういう意味じゃなくて、ただ純粋に事実として言っただけで、べつに温かいからどうだとか何も思ってないし!」
「あははっ、早口面白いのー」
「うぅ……ッ!」
顔を真っ赤にして弁明しようとした竜馬だったが、小晴の笑い声ひとつで文字通り、一笑に付されてしまった。
ちなみにこの間、茉莉花は口元を両手で押さえて固まったままだ。小晴はそんな茉莉花を見やると今一度、卓袱台の上で両膝をつく。
「じゃ、マリちゃん。いまから、あのとき何をしていたのかを、竜馬くんに手伝ってもらって再現ドラマするから、見ててね」
「え……」
「は……?」
小晴だけが両手を動かす。
「ほら、見て」
小晴の股間の縦筋が、くぱぁっと左右に割り開かれた。
くちゅりと愛液が糸を引いた。
まあ、とにかくそんなわけで、大晴よりも早く学校が終わる小晴は、誰もいない自宅に帰ってくるのが常だった。今日もまた、そうだった。
「ただいまー。そして、いらっしゃーい」
小晴はスマホケースに括り付けている鍵を使って玄関を開けると、靴を脱ぎ散らかして上がり框を上がったところで、同行者の二人にくるっと振り返った。
「お、お邪魔します……」
「お邪魔します」
おずおずと挨拶する茉莉花と、行儀よくお辞儀する竜馬。下校の道中で小晴から自宅には誰もいないと聞いていたけれど、そこは道場やグラウンドに礼をする習性の染みついている日本人だった。
なお、二人ともちゃんと脱いだ靴を揃えて、爪先を玄関扉のほうに向け直している。茉莉花などは小晴の靴にまで世話を焼いて、ちゃんと揃えてやっていた。
そんなことをまったく気にせず、小晴はさっさと廊下を進んでいく。
「二人とも、こっちー。あたしの部屋、二階だからさ」
「うん」
「あ、待ってぇ」
ついてくる足音を確認しながら、小晴は階段を上がり、二人を自室に案内した。
「はい、ここー。あたし、ジュースとか持ってくるから、寛いでてー」
部屋の隅に鞄を置くと、小晴は入ってすぐの部屋から小走りで出て行ってしまう。取り残されたのは、これまでろくに話したこともない竜馬と茉莉花の二人だ。
「あ……あの……」
「……とりあえず座ってるか」
「あ、うん」
竜馬が自分の鞄を小晴の鞄の隣に置いてクッションに腰を下ろすと、茉莉花もそれに倣った。小晴の部屋には、壁際に勉強机とベッドがある他、クッションが三つと四角い卓袱台がひとつある。卓袱台は四つの足を畳んで壁際に立てかけられていたけれど、ジュースを持ってくるというなら必要だろうと考えた竜馬が、部屋の真ん中に持ってきた。
……本当の理由は違う。竜馬が卓袱台を据えた本当の理由は、この無言のひと時を小晴なしで乗り切るための時間潰しがしたかったからだ。
竜馬が黙々と卓袱台を組み立てているのを、茉莉花はクッションに座ったまま所在なさげに見ている。手伝おうか、と声をかけようかどうか迷っているのだろう――口元がひくひく動いているのだけど、動きはそれだけだった。
卓袱台が部屋の真ん中にでんと設えられたところで、小晴がジュースと氷の入ったグラスをお盆に載せて戻ってきた。
「お待たせー。あ、テーブル用意しててくれたんだ。ありがとー。あ、飲んで飲んで」
「うん、ありがとう。小晴ちゃん」
「いただくよ」
茉莉花は微笑んでグラスを手に取り、竜馬は律儀に点頭してからグラスに手を伸ばす。二人の仕草のちょっとした違いに、性格って出るんだなぁ、とか思いながら、小晴も手にしたグラスをぐびりと呷った。
ジュースを飲んで人心地がついたのか、茉莉花は竜馬にちらちら視線をやりつつ小晴に問う。
「小晴ちゃん、最後の授業で何してたのかを教えてくれるって言ってたけど……」
「うん。そのために、家に来てもらったんだよ」
「その話、俺にも関係するのか?」
小晴が茉莉花に頷いたところで、竜馬が口を挟んできた。
それはそうだろう。彼にしてみれば、自分がどうして、とくにそこまで仲良しとも言えない小晴の家に、やはりクラスメイトだという程度の接点しかない茉莉花と一緒に呼ばれたのだろうか――と、気になるのが当たり前だ。
……もっと深く考えれば、その程度の仲でしかない女子の家にのこのこやってきていること自体を不思議がってもおかしくないはずだが、竜馬はなぜだか、それがおかしいとは思わなかった。
「まあ、竜馬くんにも関係するっていうか、せっかくだし男子のお手伝いがあったほうが盛り上がるかなーって思ったみたいなー?」
「……ちゃんと言え」
要領を得ない小晴の言葉に、竜馬の切れ長な瞳がいっそう冷ややかに細められる。
「小晴ちゃん、わたしもちゃんと話してほしいな」
茉莉花が小晴に注ぐ視線も、些か文句を言いたげだ。
「ちゃんと話すってば、もー。二人ともお顔、怖いよー?」
「ずっとその態度なら、僕は帰る」
「あー待って待って。ちゃんと言うからーっ」
腰を上げかけた竜馬を呼び止めた小晴は、んんっと咳払いをして二人を見る。
「えっとね、竜馬くん。今日、竜馬くんを家に呼んだのは、マリちゃんに、わたしが授業中にこっそり何してたのかを教えるためなの。で、それを教えるのに協力してもらいたくて、竜馬くんも呼んだの」
「僕に協力と言われても、僕は授業中でもそれ以外でも、真夏雨さんに何かした覚えはないけど」
「そうなんだけど……とにかく【あたしの言うとおりにして】」
「……分かった」
竜馬の眉間に寄っていた皴は、小晴の一言ですっと消えるのだった。
「そんじゃあ……とりあず、脱ぐか」
小晴はそう言うや、二人がその言葉の意味を理解するまえに立ち上がると、黒地に灰色の水玉スカートをすとんと脱ぎ捨てた。
「きゃっ!」
「はっ!?」
茉莉花は咄嗟に口を手で押さえて息を呑み、竜馬は切れ長の目を真ん丸に瞠って固まった。
驚愕するクラスメイト二人に、小晴はミントグリーンに白レースの縁取りというちょっとお高い下着を公然と見せつける。
「ね、どう? これ可愛いでしょ。どう、どう?」
「あ……い、いや、そういうのいいから、早く隠せ……!」
「そ、そうだよ! 小晴ちゃん、男子もいるのに駄目だよ!」
硬直から立ち直った竜馬は、首をぐりんと真横に背けた。茉莉花も、はっと我に返って眦を吊り上げる。だけど、小晴は余裕綽々だ。
「マリちゃん、その言い方だと竜馬くんがいなくて二人だけだったら見せても駄目じゃなかった、ってことになるんだけどー?」
「えっ……」
「マリちゃん、二人きっりなら、あたしのパンツ見たかったの?」
「ちっ、ちがっ……ううぅ! 小晴ちゃんの馬鹿ぁ!」
「あははっ、ごめんごめんー」
顔を真っ赤に茹らせた茉莉花を、小晴がけらけら笑いながら宥めにかかる。でも、パンツは出したままだ。スカートを穿き直そうとも、Tシャツの裾を引っ張って隠そうという努力もしない。座っている二人の前に卓袱台を挟んで一人だけ立ち、二人の目の高さに丸出しのパンツを晒したままだ。
「竜馬くん。ね、こっち見て」
パンツを晒したまま、小晴は竜馬に呼びかける。
「っ……み、見ない……」
「じゃ、見なくていいから手伝って」
「手伝う?」
「うん。パンツ脱がせて」
「はぁッ!?」
さらっと投げつけられた予想外の言葉に、竜馬は思わず正面に振り返った。それと同時に、小晴は卓袱台に両膝を載せて、竜馬との距離を詰めていた。
向き直った竜馬の視界いっぱいに広がる、ミントグリーン。白いレースに縁取りされたミントグリーン。
「あ……あ、ぁ……」
目を離さなくてはならないと思うのに、視線が吸い寄せられる。一度逸らした目を戻した直後にまた目を逸らすのは申し訳ないからであって、見たくて見ているわけではなくて、言うなれば仕方なくであって――。
脳裏を駆け抜けた言い訳の弾幕が、竜馬の思考を空白にする。そこへすっと差し込まれる、小晴の言葉。
「竜馬くん、【パンツを脱がせて】」
「……分かった」
竜馬の両手が眼前に伸ばされて、小晴の腰回りを包む下着の両脇をそっと指先で摘まむと、少しずつ下へと引っ張っていく。他人の下着を、まして女子の下着を脱がせるという初めての行為に悪戦苦闘ものの、太腿の半ばまで下す頃にはコツを掴んだ。小晴が膝を擦り合わせるような身振りで協力したこともあり、そこからはするすると脱がせることができた。
「あ、ちょっと立つね」
卓袱台の上で両膝立ちしていた小晴はその場で立ち上がって、膝から下へも竜馬の手で下着を下されていく。両足首まで下されたところでゆっくり足踏みをして、完全に脱がせてもらった。
「感想、ある?」
手の中に納まった緑色の下着を見つめる竜馬に、小晴は卓袱台の上に立ったまま、くすりと悪戯っぽい微笑を落とす。
「温かい……」
竜馬の口から零れたのは、脳を経由することなく反射で漏れたのだろう、率直な一言だ。それを言ってしまってから気づいた竜馬は、目元を紅潮させながら失言を糊塗するために言い募る。
「あっ! ちっ、違う。いまのはそういう意味じゃなくて、ただ純粋に事実として言っただけで、べつに温かいからどうだとか何も思ってないし!」
「あははっ、早口面白いのー」
「うぅ……ッ!」
顔を真っ赤にして弁明しようとした竜馬だったが、小晴の笑い声ひとつで文字通り、一笑に付されてしまった。
ちなみにこの間、茉莉花は口元を両手で押さえて固まったままだ。小晴はそんな茉莉花を見やると今一度、卓袱台の上で両膝をつく。
「じゃ、マリちゃん。いまから、あのとき何をしていたのかを、竜馬くんに手伝ってもらって再現ドラマするから、見ててね」
「え……」
「は……?」
小晴だけが両手を動かす。
「ほら、見て」
小晴の股間の縦筋が、くぱぁっと左右に割り開かれた。
くちゅりと愛液が糸を引いた。
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