義妹ビッチと異世界召喚

Merle

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1章

23. 姉妹喧嘩 アルカ

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 シャーリーさんとアンちゃんの子作り業務が終わって、助手役のわたしもしっかり満足させてもらった後は、昼下がりまでとくにやることもなく休憩時間です。

「とりあえず湯浴みでもしましょうかー」

 わたしは汗やその他の体液でじっとりしている身体を起こして、テントから出ようとしました。
 今朝の子作り担当だったゴブさん二人は先にテントを出ていますから、きっと用意周到な神官さんあたりが今頃、お湯の用意をしてくれていることでしょう。

「アルカさん、待って。お話があるんです」

 テントを出る前に、アンちゃんがわたしを呼び止めました。

「お話……ああ、さっきの続きですね」
「はい」

 アンちゃんは頷いて、居住まいを正しました。正座です。アンちゃんたちに正座の習慣はありませんでしたが、義兄さんがたまにしているのをシャーリーさんが真似て、それをさらにアンちゃんが真似するようになったのでした。
 姉妹にとっての正座は、畏まった話をするときの座り方、です。つまり、アンちゃんはわたしと真面目な話をしたいと意思表示しているわけです。
 でも、事後の生々しい匂いが充満する中で真面目な話をするというのは、わたしにはちょっと難しそうです。気を抜くと、うっかりクリを弄っちゃってそうです。

「アンちゃんの話は聞きますし、悪いようにするつもりはないです。でも、話すのは汗を拭いてからにしません?」
「あ……はい」

 わたしの申し出に、アンちゃんは少し頬を染めながら頷きました。アンちゃんも、ここでさっきまで姉と一緒にセックスしていたのだと改まって意識すると恥ずかしくなったのでしょう。
 ……しまった。ここで真面目な話を始めておけば、さっきまでのセックスをアンちゃんに思い出させて恥ずかしがらせるプレイができたじゃないですか。ああ、失敗した失敗しました……くぅ!
 いまさら、やっぱりこのまま話しましょう、と言うのも格好悪いので、普通にテントを出て、神官さんたちが沸かしてくれていたお湯を使って身繕いしたところで、改めてアンちゃんに話を促しました。

「さっきの、弟子入りしたい、って話でいいんですよね?」
「はい」

 アンちゃんは軽く頷いて、さらに言葉を続けようとしましたが、わたしがそれを遮りました。

「弟子入りしたいんじゃなくて、シャーリーさんを楽にしてあげたいだけですよね」
「えっ……!?」

 小さく息を呑んだのは、一緒にお湯を使って、一緒に着替えていたシャーリーさんでした。その様子からして、アンちゃんが弟子入りだなんだと言い出した意図をはっきり察していたわけではなかったようです。
 アンちゃんが眉間に不服げな皺を作って、わたしをじっとり睨んできます。

「アルカさん……なにもお姉ちゃんがいるところで、そんなふうに言わなくたっていいじゃないですか……」
「ごめんね、アンちゃん。でも、シャーリーさん本人の意思を無視してできる話ではないでしょう?」
「……」

 アンちゃんは唇を引き結んで、目を逸らします。そんなアンちゃんを、シャーリーさんが厳しい目つきで見据えました。

「なあ、アン。どういうことだ?」
「お姉ちゃん……」
「あたいは、おまえが姐さんみたいになりたいって言うから……あれは嘘だったのか? おまえ、やっぱり、あたいのために無理して言ってたのか……?」
「ち……違うよ……」

 アンちゃんは否定したしたものの、言い淀んでしまった時点で肯定したも同然です。

「おまえ、なんでそんなこと――」
「だってお姉ちゃん、ロイドさんが好きじゃない! なのにこんなの、続けてられるわけないじゃない!」

 アンちゃんの叫びが、シャーリーさんの怒声を掻き消しました。

「あ、え、あ……あ、馬鹿、それはいま関係ねぇだろ」
「関係あるよ!」

 またしてもアンちゃんの剣幕がシャーリーさんを圧します。

「かっ、関係ねぇって言って――」
「じゃあ言ってよ。わたしはロイドさんのことが好きじゃないです、って。お姉ちゃん、言ってみてよ」
「え……い、いや……だから、それはいま関係ねぇ――」
「ほら、言えないんだ。好きなんでしょ」
「……好きだったら、なんだってんだよ!?」
「好きなひとがいるのに他の誰かと子供を作るなんて、嫌でしょ」
「嫌だとか嫌じゃねぇとか、そういう話じゃねぇだろ」
「そういう話なんだよ! お姉ちゃんが本音をぶつければ、アルカさんはきっと味方になってくれる。そうしたら、他のみんなもアルカさんの決めたことに文句は言わないんだから、お姉ちゃんは楽になれるの。ロイドさんのことだけ思っていれば良くなるの!」

 アンちゃんは泣くのを堪えるような顔で、シャーリーさんに懇願します。お姉さんの幸せを心から願っているのが、横で見ているわたしにも痛いほど伝わってきました。

「アン……おまえは本当、あたいには過ぎた妹だよ。ありがとな、アン」

 シャーリーさんがアンちゃんをぎゅっと抱き締めました。

「お姉ちゃん……じゃあ――」

 分かってくれたのね、とアンちゃんの身体から力が抜けていきました。けれど、シャーリーさんはアンちゃんに頬擦りするように頭を振るのです。

「アン、ありがとう。けどな、違うんだ」
「え……違う……?」

 戸惑うアンちゃんに、シャーリーさんは小さな子供を寝かしつけるときのように優しく話しかけます。

「アンの言う通り、あたいはあいつのことが好きだ。他に経験ないけど、これが恋だって胸を張って言い切れる。……けどな、もうひとつ、言い切れることがあるんだ」

 シャーリーさんはそこで躊躇いに言葉を奪われましたけど、一度ぎゅっと唇を引き結んで震えを噛み殺し、言いました。

「これは、あたいの片想いだ。んで、もうとっくに失恋してる」
「ふぇ……」
「もう失恋してんだ……って、んなこと二度も言わせんなよ」

 シャーリーさんは力なく笑います。でも、言われたアンちゃんのほうは未だに戸惑いの顔をしたままです。

「え、え……でも、あの、あの……お姉ちゃんとロイドさん、たまに――してますよね……?」
「それこそが失恋の証拠なのさ」

 シャーリーさんが返したのは、自嘲の笑みでした。

「お姉ちゃんがなに言ってるのか、分かんないよ……」
「あいつが本当にあたいのことを好きなんだったら、他の雄の匂いが染みついた身体を平気な顔で抱けやしてねぇよ」

 シャーリーさんはからからと笑いましたが、目だけは虚ろに死んでいて、見ているこっちが辛くなりました。
 ちょっと前まで処女だったひとが何をしみじみと男を語ってやがりますか、と思わなくもないですが……義兄さんにかぎって言うなら、わたしも同感です。
 義兄さんはグラビアアイドルでは自慰れても、気になる女子には「おはよう」の一言すら言えない類の男です。そんな義兄さんが平気で抱けるのなら、シャーリーさんがグラドルと気になる女子のどっち枠に入っているのかは言わずもがなでしょう。

「……そういうものなの?」

 アンちゃんにはまだ難しいみたいです。

「そういうものなんだよ」

 シャーリーさんがもう一度言ってもまだ納得しかねるようで、アンちゃんはわたしにちらっと視線を向けてきたので、わたしもこくりと頷いて見せました。

「そ、そういうものなんですか……!」
「アン……あたいの言葉だけじゃ信じられなかったのかい……」

 シャーリーさんが微妙に落ち込んでいましたけど、わたし、藪蛇は嫌なので余計なことは言いません。

「……あれ? じゃあ――」

 アンちゃんがふと気づいたように小首を傾げて、

「ロイドさんは、お姉ちゃんのこと愛してないのに、お姉ちゃんとをしてるんですか……?」

 そう言ったアンちゃんの目には、冷めた怒りがちらついています。アンちゃんの中の義兄さん評価がだだ下がりです。それはちょっと可哀相すぎるなぁと思うので、フォローを入れてあげましょう。

「あー……アンちゃんアンちゃん。それはもう雄の本能というやつで、しょうがないことなんですよ。ほら、ゴブさんたちだって、べつにアンちゃんのことが特別好きってわけじゃなくても、アンちゃんと子作りしてるわけじゃないですか」
「子作りは子供を作るためにするもののことで、子供を作るつもりがないのにする子作りは子作りじゃないです」
「え、えっと……ああ、うん。まあそうですねぇ……確かに子作り目的じゃなくて、快感目的ですねぇ……」
「それって、お姉ちゃんのことを自分が気持よくなるための手段としか見てないってことですよね!?」
「えー……あー……うーん、身も蓋もない言い方だけど、あながち違うとも言い切れないようなー……」

 ごめん、義兄さん。フォローするつもりでしたけど、論破されちゃいました。アンちゃんの目が冷え切っています。評価が底値を更新中です。義兄さん、本当にごめんなさい。

「アン、そのくらいにしとけ」

 と、わたしに代わって義兄さん擁護をしてくれたのはシャーリーさんです。

「でも――」
「それ以上言うなっつってんだ!」

 なおも言い募ろうとしたアンちゃんを、シャーリーさんは一喝で黙らせました。

「……」

 アンちゃんは怒られてしょんぼり顔です。姉のために憤ったのに、その姉から怒られたのですから、その顔も当然でしょう。
 シャーリーさんは溜め息をひとつ吐いて、妹を優しく宥めにかかります。

「アン。あんたが心配してくれているのは素直に嬉しいよ。けどな、あたいも分かってヤってんだ。だからお互い様なんだよ」
「え……分かって、って……」

 きょとんとした顔で鸚鵡返ししたアンちゃんでしたが、その顔は見る間に険しくなっていきました。

「そんなのおかしいよ! だて、そんなのって――お姉ちゃん、それじゃ……」
「あたいが愛人みたいだ、ってか?」
「……!」

 シャーリーさんの自嘲に、アンちゃんは唇をぎゅっと噛み締めました。
 と言いますか、愛人という概念が二人が暮らしていた村にもあったんですね。あんな小さな村じゃ、愛人がいたらすぐに噂が立つと思うのですが……ああ、噂が立っても気にならないくらい偉いひとが愛人を持つのですね。例えば村長さんとか。
 あの村長さんはもうお爺さんでしたけど、じつは精力絶倫な好色さんだったのでしょうか……って、いまは村長さんのことじゃないですね。

「……愛人じゃなかったら、なんだっていうの?」

 アンちゃんは唇をほとんど閉じたまま、磨り潰すような声で言います。

「落ち着けよ、アン。っつか、あたいは最初から否定してねぇだろ」

 シャーリーさんの言葉は、アンちゃんの顔から一瞬で表情を消し去りました。憤りも、やるせなさも、一切の色がすっと抜け落ちた無表情です。

「え……それじゃあ、お姉ちゃんは自分が愛人だって認めているの? 愛人でいいと思っているの?」
「……駄目か?」
「駄目じゃないと思っているの?」
「……」

 妹の冷たい眼差しに、シャーリーさんの目は逃げてしまいます。
 目を泳がせた姉の姿に、アンちゃんの声はいっそう冷え込んでいきます。

「そっか……うん、分かった」
「……何がだ?」
「お姉ちゃんも悪いんだ」
「……」
「ロイドさんのち○ぽ脳も最低だけど、もっと悪いのは、ち○ぽに都合のいい女でいるのが都会っぽくてお洒落だって思ってるお姉ちゃんだ」

 そう言い放ったアンちゃんは目が据わっていました。無表情のまま静かにキレていました。
 そんな妹とは対照的に、姉のほうは赤い髪が揺らめく炎に見えるくらいに激怒を露わにします。

「ちっ、ちん……! ア、アン……あんた、いくら身内だからって、言っていいことと悪いことがあるだろうがよぉ……!」
「それはわたしの台詞だよ。たった一人の身内がこんな、こんな……便所脳だったなんて! あっていいことと悪いことがあるでしょ!!」
「べっ、べべ、べんっ……!?」

 あまりにもあんまりな言われように、シャーリーさんは言葉を忘れてしまったようです。目玉が零れ落ちそうなくらい両目を見開かせて、口をわなわな痙攣させています。
 いえ、わたしもたぶん似たような顔してると思います。
 アンちゃん……どこでそんな下品極まりない言葉を覚えてきたんですか……え、あれ? わたしじゃないですよね!?
 シャーリーさんのどもり声が伴奏のように続くなか、アンちゃんの声がやけにはっきり響きます。

「お姉ちゃんだって本当は分かってるんだよね。自分がどれだけ自分を食い潰しているのかを」
「……」
「お姉ちゃん」
「べ、べつに潰れてねぇし……っつか、アンに言われる筋合いじゃねぇし」
「そうだね。ただの、この世にもうたった一人しかいない身内ってだけだもんね。何も言われる筋合いじゃないよね」
「……悪い」
「悪い? お姉ちゃん、何か悪いことしたの? ねえ、何したの?」
「おまえに何も言われる筋合いねぇって言ったこと……だ」
「え、そっち? お姉ちゃん、もっと悪いことしてるじゃない。そっちは謝ってくれないんだ?」

 アンちゃんの声音はもう氷点下です。お湯を沸かすために火を入れたままの竈がそばにあるのに、ぶるぶるっと背筋が震えちゃいます。こんなに怖いアンちゃんは初めてです。
 だというのに、シャーリーさんは苦虫を噛み潰した顔で火に油を注いでくれちゃうのです。

「そっちはそれこそ、姉妹だとか関係なしに、あたい一人の問題だ。アンに謝るようなことじゃねぇし」
「……そう。結局、お姉ちゃんに言っても無駄なんだね。じゃあ、もういいよ」

 アンちゃんは冷たく言い捨てると、ぷいと背を向けて歩き出しました。

「あっ、待てよ!」

 咄嗟にシャーリーさんは手を伸ばし、アンちゃんの手首を掴んで引き留めました。
 アンちゃんは首を傾げるようにして、目の端っこだけでシャーリーさんに振り返ります。

「……なに?」
「どこに行く気だ?」
「答える筋合いじゃないと思うんだけど。姉妹だとか関係なしに」
「揚げ足取んな! 言え!」
「……ロイドさんのとこ。お姉ちゃんに言っても無駄だから、ロイドさんに言うことにしたの」
「あぁ!?」

 わっ……ヤンキーみたいに声を荒げたシャーリーさんに、わたしはびくっと首を竦めてしまいました。けど、アンちゃんは毛ほども動じていません。むしろ、ますます呆れたように目を細めています。

「お姉ちゃん……わたしはもう、怖い顔されたら何でも言うことを聞かされてあげてた子供じゃないんだよ」

 アンちゃんの言い放ったその一言は、シャーリーさんを打ちのめしました。

「なっ……お、おまえっ……あたいのこと、そんなふうに……!?」
「……ごめんなさい。いまのは言い過ぎた」

 その謝罪は本心のようで、アンちゃんは居たたまれなさそうに目を逸らすと、そのまま背中を向けてしまいました。
 その背中に向けて、シャーリーさんは細長い溜め息を吐きます。

「アン……いいよ、おまえが言い過ぎちまう気持ちも分かってるつもりだし」
「お姉ちゃん……」
「だけど、あいつのところには行かせない」

 ゆっくりと振り返ったアンちゃんを、シャーリーさんは厳しい目つきで見据えました。

「お姉ちゃ――」
「あたいが行く」

 シャーリーさんは決然とした眼差しで、はっきりと宣言しました。

「え……お姉ちゃん……」
「ロイドに話すのは、あたいがしなきゃいけねぇことだ。だから……行ってくる」

 シャーリーさんは喉に痞えたものを吐き出すように言うや、アンちゃんを一瞬だけぎゅっとハグしてから、洞窟のほうへと駆けていきました。

「……行っちゃいましたね」

 わたしはやっと、口がきけました。姉妹喧嘩の威圧感、半端なかったです。

「アルカさん……わたし、わたし……」

 そこに、さっきまでの目が据わっていた怖い少女はいませんでした。へなへなと崩れ落ちて、涙目でわたしを見上げている儚げな女の子しかいませんでした。

「わたし、お姉ちゃんに嫌われた……!」

 自分で言った言葉にダメージを受けたのか、アンちゃんの瞳はますます潤んで、いまにも涙が零れそうになっています。自分より小さな子にそんな目で見つめられたら、慰めないわけにはいきません。

「あー……アンちゃん、そんなに心配しなくても、シャーリーさんはちゃんとアンちゃんが自分を心配してくれているんだって分かってますよ。――というか、分かったからこそ、自分でを付けにいったんでしょうし」
「アルカさん……!」
「わっ」

 しゃがんでいたアンちゃんが、わたしの腰に蛙跳びで抱きついてきました。わたしは受け止め損ねて、あわあわよろめいた挙げ句に、お尻からぺちゃんと寝かされちゃいました。

「アンちゃん、ええと……よしよし」
「……っ、……っ」

 急に飛びついてきちゃ危ないですよ、と注意しようにも、わたしのお腹に顔を埋めて嗚咽している姿を見せられたら、背中をとんとん撫でて慰めてあげたくなっちゃいます。

「それにしても……シャーリーさん、本当に義兄さんのところへ行ったんでしょうかね?」

 べつにそれを疑っているわけではないんですが、行ってどんな話をするのかはちょっと……わりとかなり気になります。
 後で義兄さんに聞いてみましょうか。ああでも、それはやっぱり悪趣味でしょうか……うぅ、気になります。

「というか……」

 義兄さん、愛のないセックスを覚えちゃったんですね……というかけっこう今更ですけど、童貞卒業しちゃってたんですよね……。

「……そうだ。アンちゃん、今夜の夕飯はわたしと一緒に作りましょう。クコの実の煮汁で赤く色づけしたお粥にしましょう」
「いいですけど、なんで赤く?」

 アンちゃんは顔を上げ、不思議そうに小首を傾げます。泣き腫らした赤い目が兎みたいで可愛いです。

「お祝いのご飯は赤くするものだからです」

 胸を張って答えたわたしに、アンちゃんは微妙な間を置いてから、

「これ、アルカさんにはお祝いすることなんですね」

 そう言って、笑いに肩をくすくす震わせ始めました。
 あ……言われてみれば、このタイミングでお祝いしようと言ったら、シャーリーさんの失恋確定記念日みたいですね。
 ちょっと間が悪かったかなぁとも思いましたけど、アンちゃんのに入ったみたいです。さっきからくすくす笑いっぱなしなのを見ていると、これはこれでちょうどいいタイミングになったのかなぁとも思うのでした。
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