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1章
16-2. 口での交渉 アルカ
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義兄さんと村長さんが難しい話を始めました。わたしに小難しい話は分からないので、とりあえず澄まし顔だけしておいて、あとはまったり見学モードです。
村のひとたちは、わたしたちを村内に入れるのが怖いみたいで、みんなして村の入り口になる場所でどっかり座り込んで会議しています。
いちおうは村長さんが代表になって義兄さんと話しているのですけど、他の村人さんたちも結構な頻度で横から口を挟んでいます。
村人のみなさんは、数の力で村長さんを援護しているつもりみたいですけど、はっきり言って逆効果でした。口の多さの分だけ意見も割れて、口喧嘩を始めそうになっては、村長さんや、なぜか義兄さんが「まあまあ、ここはひとつ、このくらいでどうだろうか」みたいに村人さんたちの仲裁をしながら会議を進めていました。
それがどういう状況で言われた言葉なのか知らないんですけど、「会議は踊る」という言葉を思い出す光景でした。
「わし、人間ばもっと賢ぇもんだと思っとったがぁ……」
踊る会議を眺めていた神官ゴブさんの呟きが、やけに印象的でした。
他のゴブさんたちも神官さんと似通った感想を抱いたようで、義兄さんの背中越しに眺める村人たちの空騒ぎに冷めた目を向けていました。
みんな、話の流れの詳しいところまでは理解していなかったと思いますが、話の流れがぐるぐる行ったり来たりしてばかりなのは感じ取れていたみたいです。
神官さんや忍者さんの極々一部は、話をちゃんと理解しようと頑張っていましたけど、戦士さんたちは漏れなく飽きていました。最初はみんな呆れた顔をしていただけだったので、欠伸だけはしないようにね、と視線で注意する程度で済んでいましたが……話がいつまで経っても進まない様子に、みんなの目つきがどんどん険しくなっていきます。
このままだと暴発しちゃいそうで怖いなぁ、義兄さんたちの話し合いが早く終わってくれないと……ああ、村人さんたち、ちょっと邪魔ですねぇ……。
「……あっ」
そのとき、わたしの中で歯車がカチリと噛み合いました。自分が何をすればいいのか、降って湧いたように閃きました。
まさに運命の導きです。神様の思し召しです。わたしは最初から、こうするためにここへ来たのだと、思いついた瞬間に確信でした。
「はい!」
わたしは背伸びする勢いで挙手しました。
わあわあと騒々しくしていた村人さんたちが、一斉にわたしを見てきます。
胡散臭いものを見る視線も少しはありましたけど、半分以上はエロ目線です。まず顔を見て、次に胸を見て、それから腰、太ももへとゆっくり下がった後にまた胸へと戻ってくる、あの視線です。男性的には、一瞬ちらっと見ただけのつもりで、相手の女性にはまったくばれていないと信じ込んでいるあの目線です。
つまり、この一瞬で釣れたということです。
こうなったら後はもう、煮るなり焼くなり、です♥
「みなさんのお話し合い、大変興味深く聞かせていただきました。ですけど、なかなか決まらないご様子ですね」
そこで一拍の間を置いて、村人さんたちの反応を窺います。
「なんじゃ、良い意見があるのか?」
村長さんが続きを催促してきました。他の村人さんたちも、目でそう言っています。
わたしは口元をにんまりと頬笑ませました。
「話が決まらないのは、話しを聞いただけじゃ分からないことがあるからじゃありませんか?」
「ご託はいいから、要点をさっさと言うがええ」
眉間に皺を寄せている村長さんに、わたしは目を細めてにっこり頬笑むと――穿いていたズボンを、すとんと脱ぎ下ろしました。
瞬間、全員の視線が胸から股間へと落ちて、そこにぶっすり突き刺さります。
「義兄さんの話を聞いたらどんな得があるのか……実際に体験してみたら分かると思うんですよ。ほら、百聞は一見にしかず、って言うじゃないですか」
言ってから、どういう理屈で言葉が通じているのか分からないけど、日本の諺は通じるのかな? ――と疑問に思ったのですが、どうやら通じたようでした。
村人さんたち全員の視線が、足首から上が布一枚だけになった下半身に吸い付いてきています。男性サイズのチュニックはだぼだぼですけど、余っている裾は脇腹のところでぎゅっと縛っていますから、股間を守るものはパンツ一枚です。たった一枚しかないのを大事に穿いてきたパンツだけです。
その白いパンツにいま、大勢の男たちの視線が集まっています。ゴブさんたちとはほぼ全裸で過ごしていますが、知らない男性――それも同じ人間の男性から欲望塗れの目で股間を見つめられるというのは、どうしたって興奮してしまいます。
嫌だ、恥ずかしい、見ないで――みたいな気持ちも有るには有るのですけど、それらはスープの味を調える塩胡椒と同じです。ひとつまみ分の羞恥心は、お腹の奥から込み上げてくる疼きを引き立たせるためのスパイスにしかなりません。
そう――わたしいま、スープです。魚のアラをじっくり煮出した洋風あら汁です。初対面の男性が注がれるギラギラ視線は、わたしを煮立たせるコンロの火なのです。
ああ、もっと見て。ほら、見て……♥
気がつけば、わたしの指はパンツの両脇にかかっていました。
――ごくっ
誰かが息を呑んだのが聞こえてきます。
わたしは腰をゆらめかせながら、敢えてゆっくりとパンツを下ろしていきます。
おお……!
くるくると丸めるように下ろされていくパンツから、とうとう割れ目の上部が露わになった瞬間、男たちは揃えたように野太い溜め息を吐きました。
「……ふふっ♥」
わたしはそれまでのスローペースから一転、一気にパンツを下ろしました。その場で足踏みするようにして、先に脱いでいたスカートと一緒に足から抜き取りました。
上半身には男物のチュニックを着ているのに、下半身は丸出しです。全裸よりも変態的な半裸です。彼シャツならぬ、山賊チュニックです。あ、この言い方はあんまり萌えませんね。却下です。
……なんてことを考えながら、わたしは視線で炙られてジンジン疼く股間をもじもじさせつつ微笑みました。
「わたしたちにご飯や道具を分けてくれるなら、お礼はたっぷりいたします」
「お礼……」
村人さんの一人が呻きます。
わたしはそのひとに流し目をして頷きました。
「もちろん、身体で払うという意味ですよ♥」
「……!」
「あっ、そうだ。初回分のお支払いは、いま、先払いで払っちゃいましょう。ね、義兄さん?」
そう言って義兄さんのほうを見ると、義兄さんは呆れたというか諦めた顔をしていました。
「……おまえがそれでいいなら、それで頼む」
「はい、頼まれました♥」
義兄さんの声音はなんだか落ち込んでいるようにも聞こえましたけど、ひとまず後回しです。いまは、わたしと義兄さんのやり取りで一気に騒々しくなった村人さんたちの面倒を見るほうが先です。
「じゃあ、義兄さん。わたしはちょっと味見しに――されに? とにかく行ってきますので、村長さんとのお話し合い、頑張ってくださいね」
わたしは背伸びして義兄さんに耳打ちすると、村人さんたちに案内させて、輪姦パーティーするのに都合のいい小屋へと向かうのでした。
去り際に、義兄さんの独り言が聞こえたような気がします。
「俺の頑張りなんて……」
それは最後まではっきり聞こえたわけではありません。聞き返すほど意味のある言葉だったとも思えません。でも、聞いていて悲しくなる声音でした。
「……そんな言葉、らしくないですよぅ」
ねえ、義兄さん。
わたしはこれしか能がないだけなんだから、羨むみたいなことを言わないでくださいよ。もっといつもみたいに小馬鹿にしてくださいよ。
……いえもう本当、わたしは単にこれから諸々お世話になる予定のち○ぽさんたちに早くご挨拶したいだけなのですから。深い考えとか、ないですからっ!
「そんじゃあ、そこの小屋でいいな?」
「はぁい♥」
村人さんたちに手を引かれ、わたしは掘っ立て小屋へと大喜びで連れ込まれてっちゃうのでした♥
村のひとたちは、わたしたちを村内に入れるのが怖いみたいで、みんなして村の入り口になる場所でどっかり座り込んで会議しています。
いちおうは村長さんが代表になって義兄さんと話しているのですけど、他の村人さんたちも結構な頻度で横から口を挟んでいます。
村人のみなさんは、数の力で村長さんを援護しているつもりみたいですけど、はっきり言って逆効果でした。口の多さの分だけ意見も割れて、口喧嘩を始めそうになっては、村長さんや、なぜか義兄さんが「まあまあ、ここはひとつ、このくらいでどうだろうか」みたいに村人さんたちの仲裁をしながら会議を進めていました。
それがどういう状況で言われた言葉なのか知らないんですけど、「会議は踊る」という言葉を思い出す光景でした。
「わし、人間ばもっと賢ぇもんだと思っとったがぁ……」
踊る会議を眺めていた神官ゴブさんの呟きが、やけに印象的でした。
他のゴブさんたちも神官さんと似通った感想を抱いたようで、義兄さんの背中越しに眺める村人たちの空騒ぎに冷めた目を向けていました。
みんな、話の流れの詳しいところまでは理解していなかったと思いますが、話の流れがぐるぐる行ったり来たりしてばかりなのは感じ取れていたみたいです。
神官さんや忍者さんの極々一部は、話をちゃんと理解しようと頑張っていましたけど、戦士さんたちは漏れなく飽きていました。最初はみんな呆れた顔をしていただけだったので、欠伸だけはしないようにね、と視線で注意する程度で済んでいましたが……話がいつまで経っても進まない様子に、みんなの目つきがどんどん険しくなっていきます。
このままだと暴発しちゃいそうで怖いなぁ、義兄さんたちの話し合いが早く終わってくれないと……ああ、村人さんたち、ちょっと邪魔ですねぇ……。
「……あっ」
そのとき、わたしの中で歯車がカチリと噛み合いました。自分が何をすればいいのか、降って湧いたように閃きました。
まさに運命の導きです。神様の思し召しです。わたしは最初から、こうするためにここへ来たのだと、思いついた瞬間に確信でした。
「はい!」
わたしは背伸びする勢いで挙手しました。
わあわあと騒々しくしていた村人さんたちが、一斉にわたしを見てきます。
胡散臭いものを見る視線も少しはありましたけど、半分以上はエロ目線です。まず顔を見て、次に胸を見て、それから腰、太ももへとゆっくり下がった後にまた胸へと戻ってくる、あの視線です。男性的には、一瞬ちらっと見ただけのつもりで、相手の女性にはまったくばれていないと信じ込んでいるあの目線です。
つまり、この一瞬で釣れたということです。
こうなったら後はもう、煮るなり焼くなり、です♥
「みなさんのお話し合い、大変興味深く聞かせていただきました。ですけど、なかなか決まらないご様子ですね」
そこで一拍の間を置いて、村人さんたちの反応を窺います。
「なんじゃ、良い意見があるのか?」
村長さんが続きを催促してきました。他の村人さんたちも、目でそう言っています。
わたしは口元をにんまりと頬笑ませました。
「話が決まらないのは、話しを聞いただけじゃ分からないことがあるからじゃありませんか?」
「ご託はいいから、要点をさっさと言うがええ」
眉間に皺を寄せている村長さんに、わたしは目を細めてにっこり頬笑むと――穿いていたズボンを、すとんと脱ぎ下ろしました。
瞬間、全員の視線が胸から股間へと落ちて、そこにぶっすり突き刺さります。
「義兄さんの話を聞いたらどんな得があるのか……実際に体験してみたら分かると思うんですよ。ほら、百聞は一見にしかず、って言うじゃないですか」
言ってから、どういう理屈で言葉が通じているのか分からないけど、日本の諺は通じるのかな? ――と疑問に思ったのですが、どうやら通じたようでした。
村人さんたち全員の視線が、足首から上が布一枚だけになった下半身に吸い付いてきています。男性サイズのチュニックはだぼだぼですけど、余っている裾は脇腹のところでぎゅっと縛っていますから、股間を守るものはパンツ一枚です。たった一枚しかないのを大事に穿いてきたパンツだけです。
その白いパンツにいま、大勢の男たちの視線が集まっています。ゴブさんたちとはほぼ全裸で過ごしていますが、知らない男性――それも同じ人間の男性から欲望塗れの目で股間を見つめられるというのは、どうしたって興奮してしまいます。
嫌だ、恥ずかしい、見ないで――みたいな気持ちも有るには有るのですけど、それらはスープの味を調える塩胡椒と同じです。ひとつまみ分の羞恥心は、お腹の奥から込み上げてくる疼きを引き立たせるためのスパイスにしかなりません。
そう――わたしいま、スープです。魚のアラをじっくり煮出した洋風あら汁です。初対面の男性が注がれるギラギラ視線は、わたしを煮立たせるコンロの火なのです。
ああ、もっと見て。ほら、見て……♥
気がつけば、わたしの指はパンツの両脇にかかっていました。
――ごくっ
誰かが息を呑んだのが聞こえてきます。
わたしは腰をゆらめかせながら、敢えてゆっくりとパンツを下ろしていきます。
おお……!
くるくると丸めるように下ろされていくパンツから、とうとう割れ目の上部が露わになった瞬間、男たちは揃えたように野太い溜め息を吐きました。
「……ふふっ♥」
わたしはそれまでのスローペースから一転、一気にパンツを下ろしました。その場で足踏みするようにして、先に脱いでいたスカートと一緒に足から抜き取りました。
上半身には男物のチュニックを着ているのに、下半身は丸出しです。全裸よりも変態的な半裸です。彼シャツならぬ、山賊チュニックです。あ、この言い方はあんまり萌えませんね。却下です。
……なんてことを考えながら、わたしは視線で炙られてジンジン疼く股間をもじもじさせつつ微笑みました。
「わたしたちにご飯や道具を分けてくれるなら、お礼はたっぷりいたします」
「お礼……」
村人さんの一人が呻きます。
わたしはそのひとに流し目をして頷きました。
「もちろん、身体で払うという意味ですよ♥」
「……!」
「あっ、そうだ。初回分のお支払いは、いま、先払いで払っちゃいましょう。ね、義兄さん?」
そう言って義兄さんのほうを見ると、義兄さんは呆れたというか諦めた顔をしていました。
「……おまえがそれでいいなら、それで頼む」
「はい、頼まれました♥」
義兄さんの声音はなんだか落ち込んでいるようにも聞こえましたけど、ひとまず後回しです。いまは、わたしと義兄さんのやり取りで一気に騒々しくなった村人さんたちの面倒を見るほうが先です。
「じゃあ、義兄さん。わたしはちょっと味見しに――されに? とにかく行ってきますので、村長さんとのお話し合い、頑張ってくださいね」
わたしは背伸びして義兄さんに耳打ちすると、村人さんたちに案内させて、輪姦パーティーするのに都合のいい小屋へと向かうのでした。
去り際に、義兄さんの独り言が聞こえたような気がします。
「俺の頑張りなんて……」
それは最後まではっきり聞こえたわけではありません。聞き返すほど意味のある言葉だったとも思えません。でも、聞いていて悲しくなる声音でした。
「……そんな言葉、らしくないですよぅ」
ねえ、義兄さん。
わたしはこれしか能がないだけなんだから、羨むみたいなことを言わないでくださいよ。もっといつもみたいに小馬鹿にしてくださいよ。
……いえもう本当、わたしは単にこれから諸々お世話になる予定のち○ぽさんたちに早くご挨拶したいだけなのですから。深い考えとか、ないですからっ!
「そんじゃあ、そこの小屋でいいな?」
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