義妹ビッチと異世界召喚

Merle

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1章

14-1. 朝の蒸し肉 アルカ

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 昨日の夜は、義兄さんが肉を焼いてくれているのを待っているうちに眠ってしまっていました。
 なんたる不覚! おかげで、焼きたて熱々のお肉を食べ損ねてしまいました……。
 朝、起きてから焼いてもらえばいいじゃないか、とお思いかも知れませんが、火を熾すのもボタンひとつで済むわけではありません。燃やすために葉っぱや木切れを集めた上で、神官さんに頼んで魔法を使ってもらわないといけないのです。
 とくに昨夜は、アンちゃんのために夜通しで焚き火していたため、燃料の残りが心許ないです。そんな状況で、わたくしが肉を焼きたいので火を熾してちょうだい、とは言えません。言ったら確実に実行してくれると分かっているからこそ、絶対に言えません。

「っていうか、そもそもお肉が残ってないとかですか?」

 根本的な疑問に思い至りましたが、それらは要らぬ心配でした。
 わたしが思い悩んでいると、なぜか近くで寝ていた義兄さんが起きてきて、素敵な言葉をくれました。

「肉ならあるぞ。朝に食べられるよう料理しておいたから、いま出してやるな」
「さすが、義兄さん。シェフの鑑です!」

 鏡じゃなくて鑑です。わたし、覚えました。

「シェフ言うな――ああいや、もういいや。シェフで」

 義兄さんはぶつくさ言いつつも、消えている焚き火のそばに言って、何故か小刀で穴を掘り始めました。わたしはそれを見て、ぴんと来ました。

「あっ、蒸し焼きですね!」
「ご名答。よく分かったな」

 義兄さんは土をざくざく掘り返しながら答えてくれます。

「前に虫を蒸し焼きしてたじゃないですか……あっ、虫を蒸し焼きってギャグじゃないですからねっ」

「わざわざ言わなくていいから。……で、料理方法はあのときとほぼ同じ。この肉は焼いて食べてみた感じ、蒸しても美味いと思うんだ。まあ、美味く蒸し上がっていれば、だけど……っと、出てきた」

 焚き火跡のすぐそば、そんなに深くないところから義兄さんが掘り出したのは、ラグビーボール大の枯れ葉色をした塊でした。

「……って、枯れ葉そのものですね」

 よく見たら、大きな枯れ葉でラグビーボール大の何かをぐるぐる巻きに包んだものでした。

「埋めたときは枯れ葉じゃなかったんだけど、見事に色褪せたな」

 義兄さんが苦笑しながら、葉っぱの梱包を解いていきます。

「あ、そっか。葉っぱも蒸し焼きされたから、ドライフラワーみたいになったんですね。……ん? ドライフラワーじゃなくてドライリーフ?」

「そこはどっちでもいいよ。大事なのは葉っぱじゃなくて、葉っぱで包んでいた中身のほう……おっ、中身もいい感じに火が通っているじゃないか」

 義兄さんの得意げな言葉に、どれどれ……と、わたしも義兄さんの手元を覗き込みます。
 大きなお皿みたいに広げられた葉っぱの中央にて姿を現したのは、低温でじっくり蒸し上げられたお肉様でした。

「ちゃんと火が通るか心配だったけど、大丈夫みたいだな。焼き肉にするつもりで削ぎ切りにしていたのが良かったのかも」

 義兄さんが独り言みたいに解説しながら、てらてらと脂の煌めきをまとった乳白色のお肉様を一切れ、指で摘んで口にひょいっと放り込みました。

「ん……」
「……どうですか?」

 わたしは口をもぐもぐさせている義兄さんに、お味の程を尋ねます。
 義兄さんはごくんと喉を鳴らした後、満足げに親指を立てて頷きました。

「うん、美味い。これは成功だ。焼いたのもザ・肉って感じで美味かったけど、蒸すとぷるぷるで柔らかくなって、これまた――」

 義兄さんの解説は長くなりそうだったので、途中で肉に手を伸ばして、一切れお口に入れちゃいました。

「ん……!」

 口に入れた瞬間、広がる旨味。同じタンパク質でも、虫とは一線を画しています。積み重ねてきた食物連鎖の数が違うのだ、と言わんばかりの重厚で濃厚で圧倒的なお肉感です。
 あっ、わたしは空気を読める子なので、同じタンパク質だからと言って、お肉と精液の味比べを描写したりするようなことはいたしませんのであしからず、です。
 お肉は指で摘んでも温かいと感じる程度の低温だったけれど、生焼け感はまったくありません。ひと噛みした途端に、蒸したとき特有のむっちりぷるぷる食感が口いっぱいに踊り出します。
 大牙猪のお肉は、どことなくモンブランのような風味がしました。ただの栗ではなく、栗のペーストを生クリームと混ぜて仕上げた濃厚な栗クリームのお味です。
 猪肉を食べたことがないのですが、あれもこのお肉と同じように栗っぽい風味がするのでしょうか? こちらの世界に普通の猪がいるのでしたら、是非とも食べ比べをしてみたいものです。

「っていうか、朝からお肉って……わたしもすっかり肉食女子になっちゃいましたよ。もぐもぐ♪」

 お肉をひょいひょい摘んでは口に運んでと繰り返す合間に嘆息していたら、義兄さんに溜め息を吐かれました。

「いや、おまえは最初から肉食女だっただろ……」
「その突っ込み、待ってましたよ。ふふふっ♪」
「……朝からテンション高いな」
「お肉が美味しいのでっ」
「……そうか。よかったな」
「はいっ!」

 自分でも少し笑っちゃうくらい、わたしはテンション上がってます。ずっと「待て」していた犬がようやっと「よし」をもらってご飯にかぶりついているときの尻尾みたいなテンションです。

「これで味噌か醤油、せめて塩があればなぁ」

 義兄さんはそう言ってますけど、わたし的にはこれで十分にご馳走です。強いて言うなら、白いご飯があれば最強でした、くらいです。

 ……ごはん。
 ああ……なんか、急に思い出しちゃった……。

「ねえ、義兄さん」
「なんだ?」
「昔、家族四人で焼き肉を食べに行ったこと、ありましたよね」
「え……」

 義兄さんは、おまえ急にどうしたんだ、という顔をしています。わたしも同感です。わたし、なんで急にこんなことを言い出しているんでしょうね。

「たしか、食べ放題が期間限定で安くなってるから、とか言って、義兄さんと義父さんがすごく乗り気で決めたんですよね」
「……ああ、あったな。思い出した」

 義兄さんはそう言って、それで、と続きを促してくる。

「それで……みんなで好きなお肉を頼んで食べていたんですけど、義兄さんと義父さんは、焼き肉にはライスが必需品だろ、って言って、ご飯をいっぱいお代わりしたんでした」
「そうだったっけ?」
「そうでしたよ。ご飯でお腹いっぱいにしちゃって、それでも食べ放題だからーって、うんうん唸りながらお肉を食べて……ライスのお代わりまでして……っ……」

 ……あれ?
 わたし、声が震えてます?
 視界が揺れて、ぼやけて……ああ、そっか。わたし、いま泣いてるんだ……。
 不思議な涙です。涙を絞る筋肉を使っているつもりがまったくないのに、涙が勝手にぼたぼた零れているのです。目尻から水漏れしているみたいです。

 だからでしょうか――これまでずっと考えないようにしていた言葉が、ぽろっと零れ落ちました。

「――義兄さん、ごめんなさい」
「……?」

 不思議そうな顔の義兄さん。わたしが何を謝っているのか、分かっていない顔です。

「義兄さんがこの世界に飛ばされたのって……わたしのせいですよね」
「え――」
「って、なんで驚いた顔してるんですか。義兄さん、わたしのストーカーのこと、忘れましたか?」
「ああ、いたなぁ。そんなやつも」
「いたなぁって……あのストーカーが変な呪文を唱えたのは、わたしと義兄さんのことを勘違いしたからなんですよ。それも忘れちゃいましたか?」
「いや、覚えてるぞ」
「だったら、分かりますよね。義兄さんは、わたしを狙ったストーカーの嫌がらせに、この世界に飛ばされたんだって」

 ――これが、わたしがあの日から今日まで、無意識の池に深く沈めて考えないようにしてきたことの正体でした。

 わたしは怖かったのです。

「有瓜、おまえのせいで俺までこんな場所に飛ばされたんだ。許さないからな!」

 義兄さんにそう言われたら……と思うと、怖くて怖くて仕方なかったのです。だから、わたしはこのことを無自覚に考えないようにしてきたのです。謝ることさえ、しなかったのです。
 でも、自覚しちゃいました。しちゃったらもう、懺悔せずにはいられませんでした。

「義兄さん、ごめんなさい。巻き込んだことも、ずっと謝ってなかったこともっ、ごめっ……ごめ、なさいっ……」

 また勝手に涙が水漏れしそうになりましたけど、ここで泣いたら、わたしはわたしが嫌いになります。表情筋に力を込めて、どうにか泣かずに最後まで謝れたと思います。

「……」

 義兄さんは、じっとわたしを見つめていました。
 何も言わないのは、いきなりのことで気持ちの整理がつかないからでしょうか? 感情任せになるまいと必死に堪えているのでしょうか?

 ――だけど不思議と、義兄さんの表情は怒っているように見えませんでした。不思議そうな、びっくりしているような――そんな表情に見えました。

「……」

 わたしも何も言いません。いまのわたしには、義兄さんの言葉を待つ以外に許されていないと思うのです。
 蒸し焼きのいい匂いと小鳥の囀りが、わたしたちの間を流れていきます。
 わたしと義兄さんの沈黙は、時間にすれば十数秒程度のことだったと思います。
 義兄さんがとうとう、声を発しました。

「……ふっ」

 笑い声でした。我慢できずに吹き出しちゃった――そんな笑い声でした。

「え……なんで笑うんですか……?」
「いや、だって……く、くくっ……!」
「だからなんで笑うんですかよーっ!!」

 こっちは人生最大の決意を込めて言ったというのに、義兄さんはなぜ笑うのか!? 笑ってはいけない何かじゃないんですけど!?

「ううぅーっ!!」
「くくっ……いや、ごめん。笑うつもりじゃなかったんだ。けど……く、くっ」
「けど、なんですか!?」
「だっておまえ、こっちに飛ばされて、いきなりゴブリンに輪姦されてもノリノリで順応してたくせに、肉を食ったら急にしおらしくなるって……あはは! 駄目だ、意味分からなすぎて、あははっ!」
「わっ、笑いすぎです! んもーっ!」

 わたしはたぶん、顔が真っ赤です。なんだかすっごくすっっごく恥ずかしいです……!!

「ううぅ……! 義兄さんの馬鹿ぁ!」
「――やっ、悪い。悪かった」

 義兄さんはようやく笑い声を飲み込んでくれましたけど、顔がまだちょっと笑ってます。そのことを抗議する意味でと睨んでやると、義兄さんはなぜかまた笑い出しそうになりました。

「なんで笑うんですかぁ……わたし、人生でかつてないくらい真面目だったのに……うぅ……」
「いや、本当に悪かった。反省してる。謝る、ごめん」
「……いいですよ、べつに。わたし、怒ってませんし。っていうか、わたしが謝ってたんですから、義兄さんに謝られたら本末転倒ですし」
「あ、そうだったな」
「ちゃんと聞いてました!?」
「聞いてた、聞いてた。でも、おまえが謝ることじゃないと思うぞ」
「……なんでです? あのストーカーは、わたしをストーキングしていたのであって、義兄さんをストーキングしていたんじゃありませんよ?」
「そうだけど、あいつはおまえが俺と一緒にいることに怒って、ええ……魔導書の呪文を読み上げる? とにかく、そういうことをしたんだろ。つまり、あいつがあのとき標的にしたのは、おまえだけじゃない。おまえと俺の両方だった。だから、俺はおまえに巻き込まれたわけじゃないんだよ」

 義兄さんの説明を、わたしは首を傾げながら反芻します。

「ん、ん? ……でも、義兄さんが標的にされたのは、あの日たまたまわたしと一緒にいたから、ですよね。それはやっぱり、わたしが巻き込んじゃったと言えるのでは……」
「そんなわけあるか」

 わたしの返事は、即答で否定されました。

「いいか、有瓜。悪いのは、あのストーカー野郎だ。こっちで召喚の儀式なんてものをやっていたゴブリンたちにもちょっとは責任があるかもしれないけれど、俺とおまえにはなんの落ち度もない。というか、もしおまえが悪かったってことになったら、俺だって悪かったことになるんだぞ」
「へ……?」
「だって、あいつが俺たちを飛ばしたのは、おまえと俺が一緒にいたからだ。ってことは、俺が一緒にいなければ、おまえがここに飛ばされてくることもなかったってわけだ」
「……おぅ、言われてみれば!」
「納得するな!」

 思わず手を打って唸ったら、冗談めかして怒られた。義兄さんはさらに、大真面目な顔をして言ってきた。

「有瓜、この際だから言っておくぞ。この世界に飛ばされた件について、俺は一切落ち度がないし、自分に悪いところがあったとは思っていない。だから有瓜、おまえも一切悪くない。俺もおまえも悪くない――いいな、分かったな」
「……はい、分かりました。義兄さん」

 わたしは義兄さんの言葉をゆっくりと噛み締めてから、はっきりと頷いた。

「分かればいいんだ。あ、せっかくの肉が冷めるぞ。食え、食え」

 義兄さんは赤ら顔の仏頂面になって、あからさまに話を終わらせにかかってきました。照れているのが丸分かりでしたけど、そこを弄るのは止めてあげましょう。

「低温調理はすぐに冷めちゃうのが難点ですよね」

 なんて言いながら、残っていた肉を一切れ、手掴みで口に放り込みました。
 クリーミーなお味の肉は、歯応えのあるゼリーのようにぷるぷると噛み切れます。そんな柔らかいお肉を恙なく嚥下したところで、わたしは何気なさを装って義兄さんの様子を窺いました。
 義兄さんはデザートの果物を用意してくれているところでした。

「義兄さん、ありがとう」
「おまえのだけじゃないぞ。俺の分を用意するついでだ」
「……果物のことじゃないんですけどね」

 苦笑するわたしに、義兄さんは分かっていないのか、それとも分かっていない振りをしているだけなのか――口元に軽い笑窪を作るだけなのでした。
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