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1章
7-4. 人との遭遇 ロイド
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シャーリーは怒るのも忘れたような顔だったけれど、俺が見つめ返しているうちに、眉間にみるみる皺が刻まれていった。
「てめぇ、適当吹かしてんじゃねぇぞ! てめぇみてぇな生っちょろい優男が、山賊の塒に殴り込みかけるってのか? ガキの喧嘩じゃねぇんだ。それとも、あたいをからかってるつもりか!? あぁ!?」
予想以上の剣幕で罵られて、俺は少々、仰け反ってしまった。けれど、それ以上の弱気は晒さなかった。仰け反ったのも、胸を張ったのだと誤魔化した。
「からかっているつもりはないよ。助け出す算段があるから言っているんだ」
俺の演技が功を奏したのか、シャーリーの瞳に燃えていた怒気が一転、期待の輝きに変わる。
「も、もしかして……あんた、魔術師なのか?」
「魔術師……」
と、思わず復唱したけれど、シャーリーはそれを肯定の返事だと思ったようだった。
「やっぱそうか! あんた、凄腕の魔術師様なんだな! だよな、そうだよな。でなきゃ、そんな形で山賊どもをぶっ殺せるだなんて言えるわきゃ、ねぇもんな」
シャーリーは興奮に目を輝かせている。
俺は否定も肯定もせず、微笑を浮かべて問いかけた。
「シャーリー、きみにひとつ質問というか確認なんだけど……きみは魔術師に会ったことがあるのかな?」
「おう。いま会ってるぜ」
「いや、俺以外で」
「なら、ないぜ」
「じゃあ……山賊の中に魔術師がいる可能性はあると思う?」
「え……」
シャーリーは少し驚いた顔をしたけれど、神妙な顔で視線を彷徨わせてから、俺の顔に視線を戻して言った。
「分かんねぇ……」
「聞き方を変える。普通に考えたらいないと思うか?」
「……分からんねぇよ! だって、魔術師なら山賊なんかやらなくても仕事がいくらでも見つかると思うけど、街で悪さして逃げてきた魔術師が山賊の仲間になってるかもしんねぇし」
「なるほど、ありがとう」
つまり、山賊の中に魔術師がいないと断言するのは危険だ、ということだ。情報というにはふわっとしすぎなものだけど、この世界の常識を熟知しているとは言えない俺にとっては、こういう些細な情報だって大事なのだ。
ちなみに、魔術の存在はすでに知っていた。なぜなら、神官ゴブリンが魔術師だからだ。彼はもともと、他の者よりも数をひとつ多く数えられた程度の、どこにでもいる普通のゴブリンだった。けれども、救世主が彼を神官に任命する際、
「どれ。神官を名乗るのに相応しい力を授けてやろう」
そう言って、神官ゴブリンにいくつかの魔術を教えたのだそうだ。
「そんどき、ついでに頭も良ぐしてもらったぁ気ぃすんだす」
神官ゴブリンはそうも言っていたが、そっちのほうはよく分からない。人の頭を良くする魔術なんていうのもあるのだろう。
ともかくそういうわけで、この世界には魔術が存在していることは知り得ていた。ただし、魔術がどれだけ一般的なものなのかが分からなかった。
神官ゴブリンの魔術は、主に料理するときに火を熾すのに使っている。ライター代わりだ。それ以外の用途だと、土を盛り上げて竈や椅子だとかを作ってもらったり、洞窟内で風を起こして匂い消しをしてもらったり……どのみち、生活に便利な使い方しかしていなかった。だから、魔術を荒事に用いるという観念が欠如していたわけだ。
実際のところ、神官ゴブリンの魔術は敵の殺傷を期待できるほど強力ではない。火を熾すのだって、乾燥した木切れや落ち葉に種火を点けるくらいが限度だし、風を吹かせるのだって、埃っぽいところでやられたら目にゴミが入るかも――くらいの風しか起こせない。
だからてっきり、魔術というのは誰が使ってもライターや換気扇くらいの出力しか出ないものだと勝手に思い込んでいた。でもシャーリーの口振りだと、殺傷能力のある魔術も存在しているようだ。
ただし、山間の寒村に住む村娘シャーリーが「実際に魔術師と会ったことはない」と言うからには、魔術は万人が使えるような技術ではないのだろう。
かなり想像が混ざってしまうけれど、現代日本の事例で例えるなら……魔術師は医者や弁護士、あるいは最先端の技術者や研究者みたいなものなのではなかろうか。都会にはそこそこいるけれど、田舎にはあんまりいない――みたいな。
……シャーリーにもっと質問すれば分かることも多いのだろうが、それをやってしまうと、彼女がせっかく勘違いしてくれている、俺が魔術師だという誤解を解いてしまうことになる。
どうせシャーリーは、魔術についても魔術師についても大した知識を持っていない。だったら、誤解を利用することのほうが有益だ。
「シャーリー、改めて言うぞ。妹の救出は俺に任せろ」
俺は胸を張って断言した。
「あたいも一緒に行く!」
「駄目だ」
シャーリーの懇願を、俺は一蹴する。
「なんでだよ!? 一人より二人のほうが――」
「きみ、人と殺し合いをした経験は?」
「えっ……」
シャーリーが、はっと息を呑む。
「じゃあ、殴り合いの喧嘩や狩りの経験は?」
「……ねぇ。けど――」
「狩りも喧嘩もしたことがない女の子を庇いながら戦うのは無理だ。足手まといだ」
「足手まとい……!」
俺がはっきり言い放った刹那、シャーリーの顔が一気に気色ばんだ。
「あ、あたいを見くびんじゃねぇ!」
「そんなつもりで言っているんじゃない。――いいかい? 俺一人なら、向こうはきみの妹が俺に対する人質として使えるとは思わないだろう。でも、きみが行けば、きみの妹は確実に人質にされる。そうなったら、救出の難易度は跳ね上げる――分かるだろ?」
「う……うぅ……」
シャーリーはなんとか反論しようとしていたけれど、結局は何も言うことなく、がっくりと項垂れた。
「分かってくれたみたいだね」
「……ッ」
俯いているシャーリーの肩は、小刻みに震えていた。それでも、泣き声だけは上げるまいと、必死で噛み殺しているようだった。
俺は静かに、シャーリーが落ち着くのを待つ。
時間にすれば数十秒というところか――再び顔を上げた彼女の目に、もう涙はなかった。
「魔術師様。妹を……アンを……頼みます!」
「――必ず助ける」
一瞬、「できるかぎり」「最善を尽くす」とかの言葉も過ぎったけれど、彼女の視線をまっすぐ受け止めてしまったからには、「必ず」という言葉以外は選べなかった。
● ● ●
その後、シャーリーには、村に戻って出来るだけ多くの生活用品を集めておくように頼んだ。どこの馬の骨とも知れない俺が集めるより、村の住人である彼女に集めてもらったほうが手っ取り早いだろう。
「要すんに、鍋とか鍬とか小麦粉とかを掻き集めておけばいいんだろ。アンを助けてもらう報酬だって考えれば、お安いご用だ。村中から掻き集めておくから、後で驚けよ!」
シャーリーはそう宣言して元気よく駆けていったけれど、実際そこまで期待はしていない。ただ、「山賊退治に行った男が、農作物や生活用品を欲しがっている」という話が広まっていれば、後で交渉するときに話が早くていいだろうな――くらいの期待だった。
じつのところ、シャーリーに物資集めを頼んだ理由の八割は、彼女が俺の後を付けてこないようにするためだったりする。
やっぱりあたい自身の手で妹を助けるんだ――なんて思い直されたら面倒なことこの上ないから、仕事を与えて体よく追い払ったというわけだ。
「――さて、もういいぞ」
俺はシャーリーが足音が聞こえなかったのを確認すると、隠れていてもらったゴブリンたちを呼び寄せた。
がさがさと茂みを掻き分けて出てくる神官。
「……おおっ」
そのとき、俺は気づいてしまった。神官以外のゴブリンたちは、同じように茂みを掻き分けて出てきたのに、ほとんど音を立てなかった。
こいつらは普段、山中を駆けまわって山菜や果物を採ってくるのが主な仕事の小柄なゴブリン連中だ。
この辺の山には猪や、妙に攻撃的な鹿だとかが棲息している一帯がある。そこは山の幸も豊富に実っているのだけど、命の危険が高いために、俺は絶対に近付かないようにしていた。
ゴブリンたちもずっとそうしていたはずなのだけど、最近になって少しずつ、件の一帯に踏み入るようになっているのを俺は知っていた。
俺も最初の頃は、危険地帯に踏み入っては切り傷を作って這々の体で逃げてくるゴブリンたちを心配していたものだ。でも、彼らはすぐに危険地帯から他ではなかなかお目にかかれない木の実、野草、丸々太った幼虫に、袋状の花被に甘い蜜がたっぷり詰まった花なんかを涼しい顔で持ち帰ってくるようになった。
だものだから、俺もすぐに心配を止めた。というか、俺だけ危険地帯に入れないのは従者様の沽券に関わるため、俺も彼らに混ざって、異様に牙の太い猪から必死で逃げたり、刃物みたいな角の鹿が昼寝しているのを起こさないように物音を立てないで移動することを強いられたり――と苦労する羽目になったものだ。
そういえば、有瓜は最初から「野菜もフルーツも盛り沢山ですね!」と、心配のしの字も無しに大喜びだったな……。
――話を戻そう。
俺は集まったゴブリンたちを見やって、これからのことを告げた。
「半数は山賊の塒に向かって、やつらを監視。残りは俺と一緒に洞窟へ戻って、襲撃の準備だ――今夜中に終わらせるぞ」
俺の言葉に、ゴブリンたちは一斉に頷く。そして、直ちに行動を開始した。
「てめぇ、適当吹かしてんじゃねぇぞ! てめぇみてぇな生っちょろい優男が、山賊の塒に殴り込みかけるってのか? ガキの喧嘩じゃねぇんだ。それとも、あたいをからかってるつもりか!? あぁ!?」
予想以上の剣幕で罵られて、俺は少々、仰け反ってしまった。けれど、それ以上の弱気は晒さなかった。仰け反ったのも、胸を張ったのだと誤魔化した。
「からかっているつもりはないよ。助け出す算段があるから言っているんだ」
俺の演技が功を奏したのか、シャーリーの瞳に燃えていた怒気が一転、期待の輝きに変わる。
「も、もしかして……あんた、魔術師なのか?」
「魔術師……」
と、思わず復唱したけれど、シャーリーはそれを肯定の返事だと思ったようだった。
「やっぱそうか! あんた、凄腕の魔術師様なんだな! だよな、そうだよな。でなきゃ、そんな形で山賊どもをぶっ殺せるだなんて言えるわきゃ、ねぇもんな」
シャーリーは興奮に目を輝かせている。
俺は否定も肯定もせず、微笑を浮かべて問いかけた。
「シャーリー、きみにひとつ質問というか確認なんだけど……きみは魔術師に会ったことがあるのかな?」
「おう。いま会ってるぜ」
「いや、俺以外で」
「なら、ないぜ」
「じゃあ……山賊の中に魔術師がいる可能性はあると思う?」
「え……」
シャーリーは少し驚いた顔をしたけれど、神妙な顔で視線を彷徨わせてから、俺の顔に視線を戻して言った。
「分かんねぇ……」
「聞き方を変える。普通に考えたらいないと思うか?」
「……分からんねぇよ! だって、魔術師なら山賊なんかやらなくても仕事がいくらでも見つかると思うけど、街で悪さして逃げてきた魔術師が山賊の仲間になってるかもしんねぇし」
「なるほど、ありがとう」
つまり、山賊の中に魔術師がいないと断言するのは危険だ、ということだ。情報というにはふわっとしすぎなものだけど、この世界の常識を熟知しているとは言えない俺にとっては、こういう些細な情報だって大事なのだ。
ちなみに、魔術の存在はすでに知っていた。なぜなら、神官ゴブリンが魔術師だからだ。彼はもともと、他の者よりも数をひとつ多く数えられた程度の、どこにでもいる普通のゴブリンだった。けれども、救世主が彼を神官に任命する際、
「どれ。神官を名乗るのに相応しい力を授けてやろう」
そう言って、神官ゴブリンにいくつかの魔術を教えたのだそうだ。
「そんどき、ついでに頭も良ぐしてもらったぁ気ぃすんだす」
神官ゴブリンはそうも言っていたが、そっちのほうはよく分からない。人の頭を良くする魔術なんていうのもあるのだろう。
ともかくそういうわけで、この世界には魔術が存在していることは知り得ていた。ただし、魔術がどれだけ一般的なものなのかが分からなかった。
神官ゴブリンの魔術は、主に料理するときに火を熾すのに使っている。ライター代わりだ。それ以外の用途だと、土を盛り上げて竈や椅子だとかを作ってもらったり、洞窟内で風を起こして匂い消しをしてもらったり……どのみち、生活に便利な使い方しかしていなかった。だから、魔術を荒事に用いるという観念が欠如していたわけだ。
実際のところ、神官ゴブリンの魔術は敵の殺傷を期待できるほど強力ではない。火を熾すのだって、乾燥した木切れや落ち葉に種火を点けるくらいが限度だし、風を吹かせるのだって、埃っぽいところでやられたら目にゴミが入るかも――くらいの風しか起こせない。
だからてっきり、魔術というのは誰が使ってもライターや換気扇くらいの出力しか出ないものだと勝手に思い込んでいた。でもシャーリーの口振りだと、殺傷能力のある魔術も存在しているようだ。
ただし、山間の寒村に住む村娘シャーリーが「実際に魔術師と会ったことはない」と言うからには、魔術は万人が使えるような技術ではないのだろう。
かなり想像が混ざってしまうけれど、現代日本の事例で例えるなら……魔術師は医者や弁護士、あるいは最先端の技術者や研究者みたいなものなのではなかろうか。都会にはそこそこいるけれど、田舎にはあんまりいない――みたいな。
……シャーリーにもっと質問すれば分かることも多いのだろうが、それをやってしまうと、彼女がせっかく勘違いしてくれている、俺が魔術師だという誤解を解いてしまうことになる。
どうせシャーリーは、魔術についても魔術師についても大した知識を持っていない。だったら、誤解を利用することのほうが有益だ。
「シャーリー、改めて言うぞ。妹の救出は俺に任せろ」
俺は胸を張って断言した。
「あたいも一緒に行く!」
「駄目だ」
シャーリーの懇願を、俺は一蹴する。
「なんでだよ!? 一人より二人のほうが――」
「きみ、人と殺し合いをした経験は?」
「えっ……」
シャーリーが、はっと息を呑む。
「じゃあ、殴り合いの喧嘩や狩りの経験は?」
「……ねぇ。けど――」
「狩りも喧嘩もしたことがない女の子を庇いながら戦うのは無理だ。足手まといだ」
「足手まとい……!」
俺がはっきり言い放った刹那、シャーリーの顔が一気に気色ばんだ。
「あ、あたいを見くびんじゃねぇ!」
「そんなつもりで言っているんじゃない。――いいかい? 俺一人なら、向こうはきみの妹が俺に対する人質として使えるとは思わないだろう。でも、きみが行けば、きみの妹は確実に人質にされる。そうなったら、救出の難易度は跳ね上げる――分かるだろ?」
「う……うぅ……」
シャーリーはなんとか反論しようとしていたけれど、結局は何も言うことなく、がっくりと項垂れた。
「分かってくれたみたいだね」
「……ッ」
俯いているシャーリーの肩は、小刻みに震えていた。それでも、泣き声だけは上げるまいと、必死で噛み殺しているようだった。
俺は静かに、シャーリーが落ち着くのを待つ。
時間にすれば数十秒というところか――再び顔を上げた彼女の目に、もう涙はなかった。
「魔術師様。妹を……アンを……頼みます!」
「――必ず助ける」
一瞬、「できるかぎり」「最善を尽くす」とかの言葉も過ぎったけれど、彼女の視線をまっすぐ受け止めてしまったからには、「必ず」という言葉以外は選べなかった。
● ● ●
その後、シャーリーには、村に戻って出来るだけ多くの生活用品を集めておくように頼んだ。どこの馬の骨とも知れない俺が集めるより、村の住人である彼女に集めてもらったほうが手っ取り早いだろう。
「要すんに、鍋とか鍬とか小麦粉とかを掻き集めておけばいいんだろ。アンを助けてもらう報酬だって考えれば、お安いご用だ。村中から掻き集めておくから、後で驚けよ!」
シャーリーはそう宣言して元気よく駆けていったけれど、実際そこまで期待はしていない。ただ、「山賊退治に行った男が、農作物や生活用品を欲しがっている」という話が広まっていれば、後で交渉するときに話が早くていいだろうな――くらいの期待だった。
じつのところ、シャーリーに物資集めを頼んだ理由の八割は、彼女が俺の後を付けてこないようにするためだったりする。
やっぱりあたい自身の手で妹を助けるんだ――なんて思い直されたら面倒なことこの上ないから、仕事を与えて体よく追い払ったというわけだ。
「――さて、もういいぞ」
俺はシャーリーが足音が聞こえなかったのを確認すると、隠れていてもらったゴブリンたちを呼び寄せた。
がさがさと茂みを掻き分けて出てくる神官。
「……おおっ」
そのとき、俺は気づいてしまった。神官以外のゴブリンたちは、同じように茂みを掻き分けて出てきたのに、ほとんど音を立てなかった。
こいつらは普段、山中を駆けまわって山菜や果物を採ってくるのが主な仕事の小柄なゴブリン連中だ。
この辺の山には猪や、妙に攻撃的な鹿だとかが棲息している一帯がある。そこは山の幸も豊富に実っているのだけど、命の危険が高いために、俺は絶対に近付かないようにしていた。
ゴブリンたちもずっとそうしていたはずなのだけど、最近になって少しずつ、件の一帯に踏み入るようになっているのを俺は知っていた。
俺も最初の頃は、危険地帯に踏み入っては切り傷を作って這々の体で逃げてくるゴブリンたちを心配していたものだ。でも、彼らはすぐに危険地帯から他ではなかなかお目にかかれない木の実、野草、丸々太った幼虫に、袋状の花被に甘い蜜がたっぷり詰まった花なんかを涼しい顔で持ち帰ってくるようになった。
だものだから、俺もすぐに心配を止めた。というか、俺だけ危険地帯に入れないのは従者様の沽券に関わるため、俺も彼らに混ざって、異様に牙の太い猪から必死で逃げたり、刃物みたいな角の鹿が昼寝しているのを起こさないように物音を立てないで移動することを強いられたり――と苦労する羽目になったものだ。
そういえば、有瓜は最初から「野菜もフルーツも盛り沢山ですね!」と、心配のしの字も無しに大喜びだったな……。
――話を戻そう。
俺は集まったゴブリンたちを見やって、これからのことを告げた。
「半数は山賊の塒に向かって、やつらを監視。残りは俺と一緒に洞窟へ戻って、襲撃の準備だ――今夜中に終わらせるぞ」
俺の言葉に、ゴブリンたちは一斉に頷く。そして、直ちに行動を開始した。
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