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1章
1. この世との別れ ロイド
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そもそも、俺は無関係のはずだった。
あいつが標的にしたのは俺ではなくて、俺の義妹、飛鳥咲有瓜のほうだった。
俺と有瓜の中学卒業に合わせて親同士が再婚してから、まだ三ヶ月くらいしか経っていない。親同士の付き合いはもっと前からあったから、俺と有瓜もその縁で、もっと前から互いのことを知っていた。
……ぶっちゃけ、知りすぎていた。
というかもっと具体的に言うのなら、有瓜が夜の路地裏で知らない大人とヤっているところを偶然目撃してしまって以来、有瓜のほうがすっかり明け透けになってしまって、知りたくもないことを山ほど知らされてしまった。無理難題を押しつけられたりもした。
想像してもらえるだろうか?
高校受験の勉強しているときに、近日妹になる見込みの同い年女子から「大学生のセフレとお泊まりするから、アリバイ作り、よろしくです!」とラインされたときの気持ちを。
俺にはあっさり本性がばれた有瓜だが、両親の前や学校の中では完璧な猫を被っていた。……まあ、一部の教師は身体で籠絡していたらしい。
「おかげで卒業、進学できました♥」
詳しくは聞かなかった。有瓜は聞かせてこようとしたけれど、断固拒否した。聞いてしまったら受験勉強が馬鹿らしくなると思ったからだし、その判断は正しかったと、いまでも思っている。
そんな同い年のビッチが俺の義妹になって三ヶ月と少し。学期末のテストには少々の間がある、梅雨真っ直中の放課後――俺は呪われた。
呪いというものがこの世に実在するのかどうか、いまになって思い返してみても確信は持てない。
あのとき、俺と有瓜の身体を飲み込んだ真っ黒な洞が、本当に呪いというものだったのかは分からない。
俺と有瓜は違う学校に通っているし、向こうは帰宅部で俺は卓球部だから、普段は下校途中で一緒になることがない。でも、あの日は朝からずっと雨が降りしきっていて、卓球部の練習が早仕舞いだった(室内スポーツなのに何故そうだったのかは察してほしい)ことと、有瓜が普通の女子高生みたいに教室で友達と少し駄弁ってから下校したことで、たまたま一緒になったのだ。
そして、そこに現れたのが有瓜のストーカーだった。
「有瓜ちゃん、そいつ誰!?」
真っ黄色のフード付きレインコートを着た、小太りな少年。たぶん俺や有瓜と同い年くらいだ。まあ、そいつの歳はどうでもいい。重要なのは、そいつが明らかにストーカーで、レインコートの内側から凶器を取り出そうとしていることだった。――結局、それは銃でも刃物でもなく、本だったのだが。
文庫サイズだったけれど、黒革と金細工で装丁された高価そうな本だ。
てっきり刃物が出てくると思っていた俺は拍子抜けしながら、こんな雨の日に取り出したら駄目になってしまうぞ、と呆れたものだった。
ストーカーは俺と有瓜が唖然としていることに気づいて、不敵に笑った。
「ふ、ふふっ……有瓜ちゃんは本当に、あいつらが言ってた通りの、び、ビッチだった……う、裏切りだ。僕の気持ちに対する裏切りだ! 許さないんだからな。おまえらまとめて、呪い殺してやる……ひっ、ひひっ!」
――あのときのストーカーがどこまで本気でその言葉を言っていたのか、いまとなっては確認する術もない。
ただ、確かに起きたこととして、ストーカーが開いた本に目を落としながら動物の断末魔みたいな声を張り上げた数秒後、俺たちと彼との間の空間に、真っ黒な洞がぽっかりと口を上げたことだけは、はっきりと憶えている。
「きゃっ……なに!?」
有瓜が俺の腕にしがみついてくる。
「分からない……」
俺にだって分かるわけがない。有瓜にしがみつかれたまま、一歩後退りしながら呻く。
ストーカーはそんな俺たちと、真っ黒な洞とを見ながら、気が狂ったような叫声をなおも上げている。その叫声に押されるように、真っ黒な洞は空中を滑るようにして俺たちのほうに近付いてきた。
「やだっ」
有瓜がますます必死に、俺にしがみつく。
「馬鹿、離れろ。これじゃ逃げら――」
逃げられないだろ、と最後まで言い終わるのを待たず、急加速した洞が、俺と有瓜にぶつかった。
「ほっ、本当に消えた……これでマジで魔導書――ひいぃ!!」
最後に聞こえたのは、ストーカー野郎の裏返った悲鳴だった。
魔導書っておまえ、そんな不気味で悪趣味なものをどこで手に入れたんだよ。というか自分で悲鳴を上げるくらいなら、そんなもの持ってくるなよ……。
そんな思考を最後に、俺たちはたぶん、この世から消えた。
● ● ●
……ここはどこだ?
目が覚めたとき、まず思ったことが、それだ……いや違った。「あれ、死んでない?」と疑問に思ったのが先だった。
とにかく、俺は目を覚ました。
「どこだ、ここは……」
敢えて言葉にして言ったのは、自分が話せる状態にあるのかを知りたかったからでもある。
自分の声を自分で聞いて、それから両手を見る。さらに肩をゆっくり回して、ゆっくりと立ち上がり、これまたゆっくりと深呼吸した。
……うん、落ち着いた。
いや、全然落ち着いていない。でも、落ち着いたつもりになって状況確認しよう。しないと不味いかもしれないし。
俺は辺りを見回す。そうする前から感じ取れていたこともあるけれど、改めて確認する。
辺りは夜のように暗かった。空気の入れ換えをしたことがないサウナみたいに、饐えた匂いがする。サウナと違うのは、空気がひんやりしていることだ。ときおり生温い微風が漂ってくるから、密閉空間ではないようだ。
倒れていた足下を撫でてみると、硬くて真っ平らだ。明らかに人の手が入っている。
「ということは……どういうことだ?」
べつに答えを期待しての呟きではなかったけれど、そのとき隣から人の声がした。
「うぅん……」
「有瓜?」
呻き声の主は、俺と一緒に真っ黒な洞の餌食となった義妹だった。声がしたほうを見ると、少しずつ目が慣れてきたおかげもあってか、俺のすぐ隣に倒れている義妹の姿がうっすら見つけられた。
「……義兄さん? そこにいるの?」
「ああ。いるぞ」
俺はそろそろと手を伸ばして、有瓜に触れた。
「ひゃう! どこ触ってるんですか!?」
「知らないよ。見えてないんだから」
「本当に見えてないんだったら、なんで的確にこういうとこ触ってこられるんですか?」
「だから、知らないよ。というか、こういうとこって、どういうとこだよ!」
「セクハラですか? 兄妹でもアウトですよ?」
「うっせー、ビッチ」
「はいはい」
……などという、いつものやり取り。いや、いつも以上にわざとらしくいつもを演じるようなやり取り。
有瓜がそんな会話を振ってきたのも、俺がその会話に乗ったのも、少しでも油断したら押し寄せてくるに違いない混乱を振り払うためだった。
だが、その努力は無為に終わった。俺が気づいてしまったからだ。
さっきから感じていた生温い微風の正体が、俺たちの周りを取り囲んでいる連中が発している無数の息遣いだったということに。
あいつが標的にしたのは俺ではなくて、俺の義妹、飛鳥咲有瓜のほうだった。
俺と有瓜の中学卒業に合わせて親同士が再婚してから、まだ三ヶ月くらいしか経っていない。親同士の付き合いはもっと前からあったから、俺と有瓜もその縁で、もっと前から互いのことを知っていた。
……ぶっちゃけ、知りすぎていた。
というかもっと具体的に言うのなら、有瓜が夜の路地裏で知らない大人とヤっているところを偶然目撃してしまって以来、有瓜のほうがすっかり明け透けになってしまって、知りたくもないことを山ほど知らされてしまった。無理難題を押しつけられたりもした。
想像してもらえるだろうか?
高校受験の勉強しているときに、近日妹になる見込みの同い年女子から「大学生のセフレとお泊まりするから、アリバイ作り、よろしくです!」とラインされたときの気持ちを。
俺にはあっさり本性がばれた有瓜だが、両親の前や学校の中では完璧な猫を被っていた。……まあ、一部の教師は身体で籠絡していたらしい。
「おかげで卒業、進学できました♥」
詳しくは聞かなかった。有瓜は聞かせてこようとしたけれど、断固拒否した。聞いてしまったら受験勉強が馬鹿らしくなると思ったからだし、その判断は正しかったと、いまでも思っている。
そんな同い年のビッチが俺の義妹になって三ヶ月と少し。学期末のテストには少々の間がある、梅雨真っ直中の放課後――俺は呪われた。
呪いというものがこの世に実在するのかどうか、いまになって思い返してみても確信は持てない。
あのとき、俺と有瓜の身体を飲み込んだ真っ黒な洞が、本当に呪いというものだったのかは分からない。
俺と有瓜は違う学校に通っているし、向こうは帰宅部で俺は卓球部だから、普段は下校途中で一緒になることがない。でも、あの日は朝からずっと雨が降りしきっていて、卓球部の練習が早仕舞いだった(室内スポーツなのに何故そうだったのかは察してほしい)ことと、有瓜が普通の女子高生みたいに教室で友達と少し駄弁ってから下校したことで、たまたま一緒になったのだ。
そして、そこに現れたのが有瓜のストーカーだった。
「有瓜ちゃん、そいつ誰!?」
真っ黄色のフード付きレインコートを着た、小太りな少年。たぶん俺や有瓜と同い年くらいだ。まあ、そいつの歳はどうでもいい。重要なのは、そいつが明らかにストーカーで、レインコートの内側から凶器を取り出そうとしていることだった。――結局、それは銃でも刃物でもなく、本だったのだが。
文庫サイズだったけれど、黒革と金細工で装丁された高価そうな本だ。
てっきり刃物が出てくると思っていた俺は拍子抜けしながら、こんな雨の日に取り出したら駄目になってしまうぞ、と呆れたものだった。
ストーカーは俺と有瓜が唖然としていることに気づいて、不敵に笑った。
「ふ、ふふっ……有瓜ちゃんは本当に、あいつらが言ってた通りの、び、ビッチだった……う、裏切りだ。僕の気持ちに対する裏切りだ! 許さないんだからな。おまえらまとめて、呪い殺してやる……ひっ、ひひっ!」
――あのときのストーカーがどこまで本気でその言葉を言っていたのか、いまとなっては確認する術もない。
ただ、確かに起きたこととして、ストーカーが開いた本に目を落としながら動物の断末魔みたいな声を張り上げた数秒後、俺たちと彼との間の空間に、真っ黒な洞がぽっかりと口を上げたことだけは、はっきりと憶えている。
「きゃっ……なに!?」
有瓜が俺の腕にしがみついてくる。
「分からない……」
俺にだって分かるわけがない。有瓜にしがみつかれたまま、一歩後退りしながら呻く。
ストーカーはそんな俺たちと、真っ黒な洞とを見ながら、気が狂ったような叫声をなおも上げている。その叫声に押されるように、真っ黒な洞は空中を滑るようにして俺たちのほうに近付いてきた。
「やだっ」
有瓜がますます必死に、俺にしがみつく。
「馬鹿、離れろ。これじゃ逃げら――」
逃げられないだろ、と最後まで言い終わるのを待たず、急加速した洞が、俺と有瓜にぶつかった。
「ほっ、本当に消えた……これでマジで魔導書――ひいぃ!!」
最後に聞こえたのは、ストーカー野郎の裏返った悲鳴だった。
魔導書っておまえ、そんな不気味で悪趣味なものをどこで手に入れたんだよ。というか自分で悲鳴を上げるくらいなら、そんなもの持ってくるなよ……。
そんな思考を最後に、俺たちはたぶん、この世から消えた。
● ● ●
……ここはどこだ?
目が覚めたとき、まず思ったことが、それだ……いや違った。「あれ、死んでない?」と疑問に思ったのが先だった。
とにかく、俺は目を覚ました。
「どこだ、ここは……」
敢えて言葉にして言ったのは、自分が話せる状態にあるのかを知りたかったからでもある。
自分の声を自分で聞いて、それから両手を見る。さらに肩をゆっくり回して、ゆっくりと立ち上がり、これまたゆっくりと深呼吸した。
……うん、落ち着いた。
いや、全然落ち着いていない。でも、落ち着いたつもりになって状況確認しよう。しないと不味いかもしれないし。
俺は辺りを見回す。そうする前から感じ取れていたこともあるけれど、改めて確認する。
辺りは夜のように暗かった。空気の入れ換えをしたことがないサウナみたいに、饐えた匂いがする。サウナと違うのは、空気がひんやりしていることだ。ときおり生温い微風が漂ってくるから、密閉空間ではないようだ。
倒れていた足下を撫でてみると、硬くて真っ平らだ。明らかに人の手が入っている。
「ということは……どういうことだ?」
べつに答えを期待しての呟きではなかったけれど、そのとき隣から人の声がした。
「うぅん……」
「有瓜?」
呻き声の主は、俺と一緒に真っ黒な洞の餌食となった義妹だった。声がしたほうを見ると、少しずつ目が慣れてきたおかげもあってか、俺のすぐ隣に倒れている義妹の姿がうっすら見つけられた。
「……義兄さん? そこにいるの?」
「ああ。いるぞ」
俺はそろそろと手を伸ばして、有瓜に触れた。
「ひゃう! どこ触ってるんですか!?」
「知らないよ。見えてないんだから」
「本当に見えてないんだったら、なんで的確にこういうとこ触ってこられるんですか?」
「だから、知らないよ。というか、こういうとこって、どういうとこだよ!」
「セクハラですか? 兄妹でもアウトですよ?」
「うっせー、ビッチ」
「はいはい」
……などという、いつものやり取り。いや、いつも以上にわざとらしくいつもを演じるようなやり取り。
有瓜がそんな会話を振ってきたのも、俺がその会話に乗ったのも、少しでも油断したら押し寄せてくるに違いない混乱を振り払うためだった。
だが、その努力は無為に終わった。俺が気づいてしまったからだ。
さっきから感じていた生温い微風の正体が、俺たちの周りを取り囲んでいる連中が発している無数の息遣いだったということに。
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こちらのサイトにも色々置いてます。
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