義妹ビッチと異世界召喚

Merle

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5章

75-2. 旅立ち前の餞別3P ロイド ★

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「あ、ふぅ……あぁ……ロイドさぁん、負けちゃいましたぁ……♥」
「あ、うん」

 アンが口角から涎を垂らした蕩け顔で、俺に流し目を向けてくる。発作的な賢者タイムに襲われていた俺は、反射的に素面で返してしまった。
 その落ち着いた顔が不満だったようで、とろりと潤んでいたアンの瞳が一瞬で、ナイフのように細められる。

「ロイドさん……なんですか、その顔。わたし、ロイドさんがやらせるから頑張ってんですよ。それなのに、そのつまらなそうな顔……さすがにどうかと思いませんか?」
「あ、はい。思います。すいませんでした」

 とにかく即座に謝ってから、言い訳のターンだ。

「でも良かった。すごく良かった。二人ともエロかったし、興奮したよ、うん! ……ただ――」
「ただ?」
「ほ、ほら、アンがすごいノリノリで攻めてたのに、すごい普通に負けたじゃん? それが面白すぎて、笑いとエロが相殺されてしまった……みたいな?」
「みたいな、ですか」
「うん……」

 俺の言い訳はあまり良くなかったみたいだ。アンの瞳は細められたままだし、唇も微妙に尖らされている。でも、その唇がふいに、にやっと緩む。

「だったら、ロイドさんも見てるだけじゃなく、一緒にエロいことしましょう♥」

 まるで有瓜のような、可愛げがあるのに淫蕩エッチな笑顔だった。エロとかエッチとかの単語もいつの間にか使うようになっているし、本当、アンはどこへ向かっているのだろうか……?

「一緒に?」

 聞き返した俺への答えは、言葉ではなく、まず仕草で行われた。
 アンは俺の眼前で、俺から見て右のほうを向きながら、対面する姉に抱きついているわけだが……アンはその姿勢のまま、右手を俺のほうへと伸ばしてきた。
 なるほど。姉に抱きつきながら、俺も抱きしめようということか。

「ロイドさん、に挟まってみませんか?」

 ……もっと蠱惑的な微笑みと提案だった。
 と言いながら見下された、くっつけ合わされている姉妹の胸元を、俺は思わず凝視してしまう。

「い……いいのか?」

 俺の口から這い出た言葉は、我ながら変な具合に掠れていてキモかった。

「もちろん♥」

 アンの笑顔に誘われるまま、俺はすっくと立ち上がるとズボンを下ろして、下着ふんどしも秒で外し、抱き合い姉妹の真ん中に熱々でガチガチの肉棒をぐいっと滑り込ませた。
 あっ、貫頭衣パジャマの繊維がわりと荒い。束子たわしとまでは言わないけれど、ごわごわ感が思った以上だ。これは雑に腰を振ると、比喩でなしに擦り切れてしまうかも……。

「ロイド……なにやってんだ?」

 俺が陰茎と亀頭から伝わってくる感触に息を呑んでいたら、戸惑いとも呆れともつかない声が聞こえてきた。声の主はシャーリーで、その口調に見合った表情で俺を見上げていた。

「え……いや、アンが挟まりませんかって言うから……」
「わたし、お顔とか身体とかをぎゅーってするつもりで言ったんですけどね」

 言い訳した途端、梯子を外された。

「えぇ……アン、それはずるいだろ……」

 苦笑するアンを愕然とした目で見下ろした俺に返されるのは、姉妹二人分の笑い声だ。

「ロイドさん、それ意味わかんないです♥」
「ロイドはあれだな、姐さんが言ってたってやつ」

 右下からも左下からも、呆れと揶揄と寛容の微笑み。
 不覚にも、俺の勃起は弥増いやました。

「あ……ロイドの、おっきくなってら……やっぱむっつりだな、むっつり♥」
「ロイドさんはこうやって、ちょっとからかわれながら触られるのがいいんですよね?」
「アン、それをムッツリって言うんだぜ」
「なるほどー、ふふっ♥」

 うぅ……!
 からかわれていると分かっているのに……あんま馬鹿にするなよ、と言い返したいのに……なぜか俺の唇は真一文字に引き結ばれて震えるだけで、言い返そうとしてくれなかった。
 それなのに、俺の股間は肉棒へ尚もどくどくと血流を注ぎ込んでいく。

「うぉ……また大きくなったぞ」
「笑われると大きくなるって、面白いですね♥」

 呆れと慈しみの笑い声が、左右からの二重唱で俺の鼓膜を嬲ってくる。
 耳から入って頭の奥をくすくすと擽ってくる笑い声に、肉棒の粘膜をごわごわと圧迫してくる貫頭衣の布地と、その奥に感じられる乳肉の優しい柔らかさ――三重の刺激が、俺の身体を内からも外からも包み込んでくる。

「っ、あ……ッ……!」

 喉の奥から込み上がってくる呻き声を抑えられない。

「ロイド、こんなんで喘ぐのかよ」
「ロイドさん、可愛い♥」

 嘲りと甘やかしが左右から同時に聞こえてくるのはずるだ。さざなみのように押し寄せてくる苛立ちと安らぎは磁石のS極とN極で、俺の心は電磁加速で超マッハ。意味が分からない。ぐるぐるする。でも、勃起ち○ぽはドキドキしっぱなしだ。

「ふっ、っ……く、くそっ……!」

 上の口で悪態を吐きながら、下の口では先走りカウパーを吐く。そのおかげで、布地の摩擦係数は少しだけ減ったけれど、まだごわごわで、俺は姉妹の胸に急所ち○ぽを挟まれて動けない間抜け男のままだ。

「――あ、そうだ」

 アンが、さも良いことを思いついたと言わんばかりに、俺を見上げる。

「アルカさんにこういうやり方も教わってたんです。ロイドさん、たぶん好きですよね……んぅ……」

 アンは言い終わるなり俯いて、黙ってしまう。でも、独り言を言っているようにも見えたので耳を澄ませたのだが――違った。

「……っぺッ♥」

 アンは口をもごつかせて溜めた唾液をぺっと、眼下で自分と姉の乳房に挟まって窮屈そうにしている俺の愚息に向かって吐きつけてきた。

「ふふっ……ね、ロイドさん。こうしたら、少しは滑りが良くなって、もっと気持ちよくなっちゃいますよね……あ、でも全然、涎が足りない……」

 着衣パイズリだと服が唾液を吸ってしまうため、ちょっと唾を吐いた程度では、服が湿っぽくなったかな、程度だ。

「もっといっぱい……ん、ぅ……ッ」
「アン、あたいもやるぞ」

 口を閉じて頬をもごもごさせ始めたアンに、シャーリーもそう言って、同じようにもごもごし始めた。
 そして交互に、または同時に吐きかけられたり、舌先から垂らされたりしていく姉妹の唾が、二人の胸元と、そこで猛っている肉棒とをべっちょりと濡らしていく。
 二人の唾液を浴びて濡れそぼっていく俺の肉棒は、日照りの後に降ってきた慈雨に歓喜する農民のように、カリの拡がった亀頭を天へと突き上げている。尿道口の割れ目からは先走りの汁がじゅわじゅわと染み出して、姉妹の唾液と混ぜられながら肉棒や胸元の布地に塗り込められていく。

「あ……ちょっと唾臭い……お姉ちゃんの唾かな?」
「は? アンのだろ?」
「えー、お姉ちゃんって唾の匂いを嗅ぎ分けられるの? 犬みたーい♥」
「はぁ? おまえ、言うようになったなぁ!」
「あははっ♥」
「……ったく!」

 シャーリーは呆れと感心の綯い交ぜになった顔で溌溂はつらつに笑う妹を見ていたが、すぐに一緒になって笑い出す。その笑いは振動となって、二人の胸でサンドイッチにされている俺の逸物にも伝わってくる。

「んっ……ぉ……ッ」

 それなりの乳房と慎ましやかな乳房とが競饅頭くらまんじゅうする度に、程よい具合に汁気を含んで熟れた布地が、ずぅりずぅりと亀頭や竿を拭いてくる。勃てば勃つほど傘を拡げて裏側の敏感なところを剥き出しにしていくカリの出っ張りと直下の括れが、姉妹の唾液をたっぷり含んだ衣服と乳房で拭き掃除され、磨かれていく。

「ふっ、っ……なんか、これ……おっぱいで、ロイドのを洗ってやってる、みてぇだな……ははっ」
「あ……本当だね。ほら、ロイドさん、ごしごし♥ ……あははっ♥」

 アンとシャーリーも俺と似たような感想を抱いたようだ。二人して笑いながら、自分の胸を掃除道具に見立てて、俺のものをごしごし擦ってくる。
 唾液と先走り汁でねちょねちょになった服地は、ちょっと気持ち悪い肌触りで、でもそれが絶妙に官能的……ああ、そうだ。肉棒が垢擦りエステを施されている感覚だ、これ。
 垢とか澱とか、そういうのがゴリゴリ剥がれ落ちていって、その分だけ皮膚感覚が鮮明になっていく――あの感覚だ。

「あぁー……ち○ぽが生き返る……」

 ……あ、思わず声に出してしまった。勿論、二人は聞き逃したりしない。

「ロイド、なに言ってんだ。馬鹿かよ」
「あははっ♥ ロイドさん、面白いです」
「うぁ……いまのは忘れてくれぇ……!」
「いや、無理だろ」
「無理ですねぇ」

 姉妹で異口同音の、無慈悲な宣告。

「ううぅ!」

 すごく悔しい、恥ずかしい、顔が熱い。でも、熱いのは顔だけじゃない。肉棒もだ。姉妹の胸の中で、熱々の焼きたてソーセージだ。溢れるカウパーがじゅうじゅうと音を立てている。それよりもさらに熱いものが、肉棒ソーセージの先っぽからいまにも弾け出しそうだ。

「くっ……うぅ……ッ!」
「あ……ロイドさん、イきそうなんですね?」

 アンが目聡く俺の限界に気がついて、にんまりと微笑む。

「いいですよ、我慢しないでくださいね……ほら、ぎゅっぎゅ♥ ごしごし♥」

 媚びた擬音を口にする遣り口は、有瓜から習い覚えたのか? 可愛いエッチじゃないか!

「おっ、ロイドの、いまビクンッてしたぞ。そうか、ロイドはこういうのが好きなのかぁ。なら、あたいもやってやんよ」

 にやにや笑ったシャーリーは、ささやかながらも確かに存在している胸の膨らみを、俺のものにずいずいっと擦り付けながら、いつもは出さないような高めの声音を出してくる。

「ぎゅっ、ぎゅっ♥ ごっしごっし♥ ほら、どおだぁ?」
「あ――イく、イくうぅッ!!」

 アンの熟れた媚声よりもずっと拙い口振りだったのに、それが止めになって、俺は肉棒を盛大に脈打たせた。
 ドッ、ドッ、ドッ――と内燃機関のような勢いでぶちまけられた白濁汁は、胸の内側から噴き上がって、姉妹二人の口元や顎のあたりに、べちゃべちゃっと着弾した。

「おわっ、早ぇよ!」
「んんっ♥」

 シャーリーの驚いた声と、アンの愉快げな鼻声。肉棒を挟んだ左右からの声が、射精を終えた直後の満ち足りた倦怠感で膿んだ脳へと、じゅんわり染み入ってくる。

「はっ……あぁ……」

 大きく長い溜め息が出た。

「ロイドさん、たっぷり出しましたね」
「ああ……そう、な。ありがとな、アン。シャーリーも」

 射精は男を素直させる。いつもは一言余計な口が、シンプルに感謝を告げた。

「……ありがとうは、あたいがいつもロイドに思ってることだからよ……だから、こんくらいはいつでもやってやんだ。覚えとけよっ」
「ロイドさんが素直だと、お姉ちゃんもちょっと素直になるんだね」
「アン、うっせ!」
「ふふっ」

 姉をからかったアンは、口の周りについた精液を指できゅっと拭うと、その指をちろっと舐める。

「ん……ゴブリンさんたちのとは、やっぱり味が少し違いますね。これならラヴィニエさんだって、たまにはロイドさんのを舐めたくなると思いますよ」
「なんの話だよ、いきなり」

 唐突に、この場にいない女性の名前を出してくるアンに、俺の聖者モードも霧散してしまた。胡乱な目でめつける俺に、アンは婉然と微笑む。

「わたしもお姉ちゃんも、いつだってロイドさんにこういうことしてあげますし、ラヴィニエさんだってそうですよ、っていうお話ですよ。あ、ルピスさんも、上手くやれば……ね?」
「……なるほど」

 つまり、アンはこう言いたいわけだ。
 いまの暮らしを続けていくなら、自分たち四人がいつでもエッチなことさせてあげます。だから、元の世界に帰りたいとか、隣国のお城でずっと暮らしたいとか、考えちゃ駄目ですよ――と。

「アン、心配するな」

 俺はアンの頭に、ぽんと手を置く。

「出ているのは冬の間だけで、春には戻ってくるよ。だからそれまで、有瓜のこと、よろしくな」
「……はい」

 アンは一瞬だけ不安げに瞳を潤ませたが、すぐに頷いた。

「なんだよ、二人だけで通じ合ってるみてぇなの」

 見ると、シャーリーが唇をへの字に曲げた仏頂面になっていた。
 俺はそんな彼女の頭も撫でてやる。

「シャーリーもよろしくな。有瓜を頼んだ」
「言われなくても。……まっ、姐さんにあたいの助けが必要とは思えねぇけどさ。騎士様やお姫様もいるし」
「そんなことないよ。あの二人は生活力が微妙だからな」
「あ……それもそうか」

 俺の軽口に、シャーリーも笑ってくれた。

「むぅ、ロイドさん、手が止まってますよ?」

 右手側のシャーリーと話していたら、左手がお留守になっていたようだ。アンが、俺の手の平に頭突きをするようにして、ちゃんと撫でろと要求してきた。

「はいはい、撫でるよ」
「じゃ、じゃあ……あたいも」
「はいはい」

 俺は両手で姉妹二人の赤い髪をゆっくりと撫でてやった。
 これで俺の下半身が丸出しで、半分萎えた唾液と精液ねとねとの陰茎をぶらぶらさせているのでなければ、もっと絵になっていたことだろう。

「……ってか二人とも、髪すごいサラサラになったな!」

 両手から伝わってくる手触りは、男根で感じていた貫頭衣の布地なんかでは比較にもならない滑々すべすべさらさらなものだった。

「こまめにシャンプーを使わせてもらっているから……あっ」

 髪を褒められて満更でもなさそうだったアンは、悪戯を思いついた子供のように笑う。

「ロイドさん。わたしもお姉ちゃんも冬中ずっと、シャンプーしますね。……ううん、シャンプーだけじゃなくて他にも色々、アルカさんに教えてもらいます。それで、髪も身体も、もっと触っていたくなるようにします。だから……早く会えるの、楽しみに……していて、ください……ね」

 笑顔はいつの間にか、泣きそうな顔になっていた。

「アン……」

 シャーリーが言葉を失くしている。
 俺は、大丈夫だ、と言おうとして口を開き――直前で言葉を変えた。

「俺が有瓜を残していくわけがない。それだけは信じろ」

 アンは一瞬、潤んだ瞳をきょとんとさせて、それからと破顔した。

「えぇー、そこは“綺麗になったおまえに会いたいから絶対帰ってくるよ”じゃないんですか……もうっ」
「そう言ったって、アンは安心しないだろ。でも、アンがいま言ったのも理由の一割くらいにはなってるぞ」
「一割……十個に分けたうちのひとつ、ですか。少ないですよっ」

 おどけた顔で言った俺に、アンも笑い混じりの怒った演技で乗ってくれる。でも、そこへ割り込んでくる、もう一人の声。

「ロイド、なあ。その一割ってのは、あたいも含めてか?」

 そちらを見ると、シャーリーが笑顔で俺を睨めつけていた。

「……二人で合計二割ってことで」

 俺の返事は満点から程遠かったようで、俺は笑顔のまま青筋を立てたシャーリーと、その尻馬に乗ったアンとに折檻されることになるのだった。
 まあ、一滴も出なくなるまで姉妹パイズリ地獄でこってり扱かれる、という罰だったけれど。

 そんな一夜が明けた翌朝――。
 ラヴィニエが絶対安静を言い渡されて、旅に出られなくなった。
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こちらのサイトにも色々置いてます。
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