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4章
57-2. 魔術と巫術と民間療法 ロイド
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「危ない!」
俺は咄嗟に飛び出し、二人に覆い被さった。視界の端で神官とラヴィニエが手を突き出して魔術で火をどうにかしようとしているのが見えたけれど、それが成るのを待っていられなかったのだ。
一時は元に戻っていた身体能力が、最近になってまた少しずつ増強されてきていた。そのおかげで、俺は膨らんだ炎とアンたちの間に割って入ることができた。
俺は髪や衣服が燃えるのを覚悟して、歯を食い縛る。背中が熱い。でも、我慢だ。痛がるのは、アンとミソラをこの場から遠ざけてからだ――。
「……義兄さん、大丈夫みたいですよ」
「有瓜?」
どこか唖然とした声に、俺もその違和感に気がついた。
背中が熱い。確かに熱い。でも、服の背中が燃えているにしては、痛みがない。燃え広がっている感じもしない。まるで、ただ焚き火に当たっているだけのようだ。
どういうことだよ、と緊張しながらゆっくりと振り返ったら――唖然とした。
「う……兎?」
この辺にも兎はいる。でも、それは俺が元から知っている兎と寸分違わぬ普通の兎だ。こんな燃えている兎は見たことがない……って、兎じゃない?
「兎の形をした……火?」
膨れ上がった焚き火の炎が兎の形になって、振り返った俺を見つめていた。いや、宙に浮いているそれは立体の影絵と言うべきシルエットだけのものだったので、見つめてくるような目はないのだけど。
「し、信じられない……魔術の理を習い覚えているはずもない赤ん坊が、これほど精緻な火の操作を? なんという……なんという……!」
背後からラヴィニエの驚嘆が聞こえてくると、続けて有瓜の脳天気な声も聞こえてきた。
「んー……要するに、ミソラちゃんはとってもすごい魔術師さん、ってことです?」
「え、ええ……はい、そうです。ですが、凄いの一言で済むものではありません。火を膨張させた魔力の強大さ、生きているかのような兎を象ってみせた魔力操作の精巧さ――どちらも揃って凄いのは、凄いを通り越して凄く凄いのです!!」
「うん、ラヴィニエさんがとっても興奮しているのは伝わりました」
「ミソラが凄い魔術師……」
有瓜の苦笑に隠れて、アンの呟きが聞こえた。
目の前で耳を揺らしたり跳ねたりしている炎の兎から視線をずらして振り返ったら、アンの胸の中で得意満面にしているミソラと目が合った。
「ドヤ顔!」
驚いていると、今度はギリリという音が聞こえてきたので視線をずらすと、アンの隣に立つシャーリーの胸に抱かれているダイチが歯噛みしていた。
「どやぁ」と勝ち誇るミソラと、「ぐぬぬ」と歯噛みするダイチが横目で睨み合っていた。
「おまえら、仲良しか――」
俺が寸劇めいたことをしている二人に苦笑したそのとき、突き出されたダイチの右手がミソラの頬を叩いた。
「あぅ!」
「きゃあッ!!」
ミソラの悲鳴を掻き消して、アンの悲鳴が響く。ミソラが悲鳴を上げた瞬間、宙に浮かんでいた炎の兎が爆発的に膨れ上がったのだ。
位置的にアンとシャーリー、どちらも危ない。とくにアンは炎の目の前だ。
「アンちゃん!」
「アン!」
有瓜がアンたちを庇おうとしたけれど、俺のほうが早い。
アンとシャーリーを二人まとめて抱き寄せ、炎には背を向ける。その直後、いやほぼ同時に、俺の背中を熱気が襲った。
「ぐっ……!」
さっきとは比べものにならない熱さ、そして痛みだ。背中に無数の針を刺されたような痛みが、今度こそ本当に背中を焼かれたのだと教えてくれた。
「義兄さん!」
「それよりも火を! 燃え広がる前に消すんだ!」
「火なら大丈夫です。いま膨らんだので、そのまま弾けて消えました。どこにも燃え広がってません」
「そうか。そりゃあ良かっ……っ、うぅ……!」
有瓜の言葉に胸を撫で下ろした途端、背中の痛みが跳ね上がった。緊張が解けたためだろう。
「ロイドさん……」
「ロイド……」
俺に赤ん坊ごと姉妹揃って抱き締める形になったシャーリーとアンが、心配と感謝の綯い交ぜになった顔を向けてくる。アンの顔には、申し訳なさも濃い目に滲み出ていた。
「アン、怪我はないな?」
「は、はい。ミソラも平気です」
「シャーリーも?」
「あ……おう。あたいもダイチも平気だ……けど、ロイド。おまえが一番の被害者じゃないか!」
「は、はは……そうか? たぶん見た目ほど酷くはないぞ」
事実、針山になったような痛みを感じているのは背中の上半分、肩甲骨のあたり一帯だけだ。燃え広がっている感じもないし、たぶん水を掛けて軟膏を塗ったりすれば、そのうち治るだろう。
「義兄さん、軟膏はそこまで万能じゃないですよ」
確かに村から分けてもらった普通の軟膏だ。魔法の軟膏というわけじゃない。でも、俺の身体は最近富みに調子が良いので、きっとすぐ治るはずだ。だから、心配する必要はない。
「というわけだから、ちょっと水を浴びてくる――」
「馬鹿ですか。水瓶の水をぶっかけてあげますから、そこで安静にしてください。ほら、そっちじゃなくて、こっちです!」
河原へ行こうとしたら有瓜に手首を掴まれて、ゴブリンたちが敷いてくれたらしい毛皮の上にうつ伏せで寝かされた。痛さと苦しさで、さっぱり抵抗できなかった。抵抗できないまま、背中の焼け焦げた服を切り裂かれ、剥ぎ取られた。
水をかけられるのは予想の数倍、痛かった。覚悟を決めて奥歯を噛み締めていたのに、盛大に呻いてしまった。呻いてから、大丈夫だ、と言ったけれど、たぶん大丈夫には見えなかっただろう。
「ロイド、いま薬を塗ってやっからな」
「たぶん痛いですけど我慢してください」
シャーリーとアンが洞窟の奥から取ってきた軟膏を手に取り、俺の背中にぐしぐしと塗り込んできた……ってえぇッ!!
「おおぁったあぁッ!?」
水をかけられたときに負けないくらい、痛かった。水ぶっかけで消耗していたところにやられたら、叫ぶのを堪えられなかった。いや、叫ぶだけでなく背筋を鍛えるみたいに跳ねて、姉妹二人を振り払ってしまった。
「うわっ」
「きゃっ」
「あ……すまん……が、ちょっとこれ、思ったよりずっと……おぉ……!」
少しだけ塗られた軟膏が染みてきて、痛いのが終わらない。子供の頃、唐辛子を触った手でうっかり目を擦ってしまったときのことを思い出す。じくじくと熱くて痛いのがずっと続くやつだ。この軟膏、もしかして辛味成分入りか!? 火傷したときより、水を被ったときより、いまが一番痛いんじゃないか!?
「すまん、二人とも。でも、薬を塗るのは痛みが引くまで待ってくれ……」
「はい……あ」
申し訳なさそうに答えたアンが、ふいに変な声を出す。
なんだ、と思って首を左右に捻ったら、緑色の足が目に入ってきた。その色ですぐに、誰の足か分かった。
「ユタカ?」
「……」
ユタカは何も答えず、歩調を緩めもせずに俺の傍までやってくると、なぜか俺の腰に跨がった。
「え? ユタカ?」
いつもこの時間は木陰で森林浴しているのに、珍しいな……って、いや、いま背中が痛いので、そういう遊びは遠慮してもらいたいのだが!? ――呆気に取られてしまって、その思考を声にするのに間が空いてしまった。
そうやって無言で口を開け閉めする俺の背中に、ユタカがぺたんと抱きつき、身体を押しつけてきた。当然、火傷している箇所にもユタカの裸体が触れてくる。
「痛っ――……く、ない……? え……あれ……?」
反射的に痛いと叫びかけたのだけど、襲ってくると覚悟していた痛みがやってこない。いやむしろ、痛みが引いているような……?
「え……有瓜、これ、どうなって……」
「ユタカちゃんが背中をぺろぺろ舐め舐めしています」
「……うん?」
「ユタカちゃんが義兄さんの背中の火傷したところをぺろぺろ舐め舐めしています」
「……うん」
分からないけれど、分かった。
ユタカはアロエの仲間だったようだ。
俺は咄嗟に飛び出し、二人に覆い被さった。視界の端で神官とラヴィニエが手を突き出して魔術で火をどうにかしようとしているのが見えたけれど、それが成るのを待っていられなかったのだ。
一時は元に戻っていた身体能力が、最近になってまた少しずつ増強されてきていた。そのおかげで、俺は膨らんだ炎とアンたちの間に割って入ることができた。
俺は髪や衣服が燃えるのを覚悟して、歯を食い縛る。背中が熱い。でも、我慢だ。痛がるのは、アンとミソラをこの場から遠ざけてからだ――。
「……義兄さん、大丈夫みたいですよ」
「有瓜?」
どこか唖然とした声に、俺もその違和感に気がついた。
背中が熱い。確かに熱い。でも、服の背中が燃えているにしては、痛みがない。燃え広がっている感じもしない。まるで、ただ焚き火に当たっているだけのようだ。
どういうことだよ、と緊張しながらゆっくりと振り返ったら――唖然とした。
「う……兎?」
この辺にも兎はいる。でも、それは俺が元から知っている兎と寸分違わぬ普通の兎だ。こんな燃えている兎は見たことがない……って、兎じゃない?
「兎の形をした……火?」
膨れ上がった焚き火の炎が兎の形になって、振り返った俺を見つめていた。いや、宙に浮いているそれは立体の影絵と言うべきシルエットだけのものだったので、見つめてくるような目はないのだけど。
「し、信じられない……魔術の理を習い覚えているはずもない赤ん坊が、これほど精緻な火の操作を? なんという……なんという……!」
背後からラヴィニエの驚嘆が聞こえてくると、続けて有瓜の脳天気な声も聞こえてきた。
「んー……要するに、ミソラちゃんはとってもすごい魔術師さん、ってことです?」
「え、ええ……はい、そうです。ですが、凄いの一言で済むものではありません。火を膨張させた魔力の強大さ、生きているかのような兎を象ってみせた魔力操作の精巧さ――どちらも揃って凄いのは、凄いを通り越して凄く凄いのです!!」
「うん、ラヴィニエさんがとっても興奮しているのは伝わりました」
「ミソラが凄い魔術師……」
有瓜の苦笑に隠れて、アンの呟きが聞こえた。
目の前で耳を揺らしたり跳ねたりしている炎の兎から視線をずらして振り返ったら、アンの胸の中で得意満面にしているミソラと目が合った。
「ドヤ顔!」
驚いていると、今度はギリリという音が聞こえてきたので視線をずらすと、アンの隣に立つシャーリーの胸に抱かれているダイチが歯噛みしていた。
「どやぁ」と勝ち誇るミソラと、「ぐぬぬ」と歯噛みするダイチが横目で睨み合っていた。
「おまえら、仲良しか――」
俺が寸劇めいたことをしている二人に苦笑したそのとき、突き出されたダイチの右手がミソラの頬を叩いた。
「あぅ!」
「きゃあッ!!」
ミソラの悲鳴を掻き消して、アンの悲鳴が響く。ミソラが悲鳴を上げた瞬間、宙に浮かんでいた炎の兎が爆発的に膨れ上がったのだ。
位置的にアンとシャーリー、どちらも危ない。とくにアンは炎の目の前だ。
「アンちゃん!」
「アン!」
有瓜がアンたちを庇おうとしたけれど、俺のほうが早い。
アンとシャーリーを二人まとめて抱き寄せ、炎には背を向ける。その直後、いやほぼ同時に、俺の背中を熱気が襲った。
「ぐっ……!」
さっきとは比べものにならない熱さ、そして痛みだ。背中に無数の針を刺されたような痛みが、今度こそ本当に背中を焼かれたのだと教えてくれた。
「義兄さん!」
「それよりも火を! 燃え広がる前に消すんだ!」
「火なら大丈夫です。いま膨らんだので、そのまま弾けて消えました。どこにも燃え広がってません」
「そうか。そりゃあ良かっ……っ、うぅ……!」
有瓜の言葉に胸を撫で下ろした途端、背中の痛みが跳ね上がった。緊張が解けたためだろう。
「ロイドさん……」
「ロイド……」
俺に赤ん坊ごと姉妹揃って抱き締める形になったシャーリーとアンが、心配と感謝の綯い交ぜになった顔を向けてくる。アンの顔には、申し訳なさも濃い目に滲み出ていた。
「アン、怪我はないな?」
「は、はい。ミソラも平気です」
「シャーリーも?」
「あ……おう。あたいもダイチも平気だ……けど、ロイド。おまえが一番の被害者じゃないか!」
「は、はは……そうか? たぶん見た目ほど酷くはないぞ」
事実、針山になったような痛みを感じているのは背中の上半分、肩甲骨のあたり一帯だけだ。燃え広がっている感じもないし、たぶん水を掛けて軟膏を塗ったりすれば、そのうち治るだろう。
「義兄さん、軟膏はそこまで万能じゃないですよ」
確かに村から分けてもらった普通の軟膏だ。魔法の軟膏というわけじゃない。でも、俺の身体は最近富みに調子が良いので、きっとすぐ治るはずだ。だから、心配する必要はない。
「というわけだから、ちょっと水を浴びてくる――」
「馬鹿ですか。水瓶の水をぶっかけてあげますから、そこで安静にしてください。ほら、そっちじゃなくて、こっちです!」
河原へ行こうとしたら有瓜に手首を掴まれて、ゴブリンたちが敷いてくれたらしい毛皮の上にうつ伏せで寝かされた。痛さと苦しさで、さっぱり抵抗できなかった。抵抗できないまま、背中の焼け焦げた服を切り裂かれ、剥ぎ取られた。
水をかけられるのは予想の数倍、痛かった。覚悟を決めて奥歯を噛み締めていたのに、盛大に呻いてしまった。呻いてから、大丈夫だ、と言ったけれど、たぶん大丈夫には見えなかっただろう。
「ロイド、いま薬を塗ってやっからな」
「たぶん痛いですけど我慢してください」
シャーリーとアンが洞窟の奥から取ってきた軟膏を手に取り、俺の背中にぐしぐしと塗り込んできた……ってえぇッ!!
「おおぁったあぁッ!?」
水をかけられたときに負けないくらい、痛かった。水ぶっかけで消耗していたところにやられたら、叫ぶのを堪えられなかった。いや、叫ぶだけでなく背筋を鍛えるみたいに跳ねて、姉妹二人を振り払ってしまった。
「うわっ」
「きゃっ」
「あ……すまん……が、ちょっとこれ、思ったよりずっと……おぉ……!」
少しだけ塗られた軟膏が染みてきて、痛いのが終わらない。子供の頃、唐辛子を触った手でうっかり目を擦ってしまったときのことを思い出す。じくじくと熱くて痛いのがずっと続くやつだ。この軟膏、もしかして辛味成分入りか!? 火傷したときより、水を被ったときより、いまが一番痛いんじゃないか!?
「すまん、二人とも。でも、薬を塗るのは痛みが引くまで待ってくれ……」
「はい……あ」
申し訳なさそうに答えたアンが、ふいに変な声を出す。
なんだ、と思って首を左右に捻ったら、緑色の足が目に入ってきた。その色ですぐに、誰の足か分かった。
「ユタカ?」
「……」
ユタカは何も答えず、歩調を緩めもせずに俺の傍までやってくると、なぜか俺の腰に跨がった。
「え? ユタカ?」
いつもこの時間は木陰で森林浴しているのに、珍しいな……って、いや、いま背中が痛いので、そういう遊びは遠慮してもらいたいのだが!? ――呆気に取られてしまって、その思考を声にするのに間が空いてしまった。
そうやって無言で口を開け閉めする俺の背中に、ユタカがぺたんと抱きつき、身体を押しつけてきた。当然、火傷している箇所にもユタカの裸体が触れてくる。
「痛っ――……く、ない……? え……あれ……?」
反射的に痛いと叫びかけたのだけど、襲ってくると覚悟していた痛みがやってこない。いやむしろ、痛みが引いているような……?
「え……有瓜、これ、どうなって……」
「ユタカちゃんが背中をぺろぺろ舐め舐めしています」
「……うん?」
「ユタカちゃんが義兄さんの背中の火傷したところをぺろぺろ舐め舐めしています」
「……うん」
分からないけれど、分かった。
ユタカはアロエの仲間だったようだ。
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