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本編
予期せね嫡太子の訪問と美しい皇后への戯れ
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皇帝アレクシスの〈帝宮庭園〉に、まさかの訪問者。
国王レナルドから「ロイ」呼ばれる彼は、ブレイディ王国の国王夫妻の第一子にして正統な後継者。英明な嫡太子ロイに他ならない。
国王レナルドの若い頃を彷彿とさせるような見事な風貌は、二人が親子である事を間違いなく物語る。ついで母ともする王妃アラナの美しさや優美さをも受け継ぎ、見目麗しい嫡太子ロイは優雅な気品さえも漂う。
セレーナよりは幾分かは歳下となる嫡太子ロイは、その様相は青年というよりは、まだ幼なさも残る少年という方が正しいかもしれない。それでも纏う雰囲気は、すでに王の気質を兼ね備え、父王レナルドをやり込める程に端然としている。
唖然とする一同を前に、父王レナルドには構わず、皇帝アレクシスの身前へと歩み出ては、見事な拝礼でもって挨拶を述べる嫡太子ロイ。
「ルーカニア帝国の偉大なる皇帝陛下に、慎んでご挨拶申し上げます。お初にお目に掛かれて恐悦至極。ブレイディ王国が嫡太子ロイと申します。どうかお見知りおき下さい」
つらつらと口上を述べる嫡太子ロイ。
突然の訪問に咎めるどころか、その英明さに関心する皇帝アレクシスは、自らも言葉を掛ける寛容さを見せる。
「これはこれは……ブレイディ王国の嫡太子殿にお目に掛かれるとは思いもしなかったが、国王陛下もこのような立派な後継者を得られ、まさに誇らしいに違いない。この先も貴国は安泰と窺い知れる」
「あり難き幸せです」
素直に礼を述べる嫡太子ロイには好感が持てる。
「それでロイ殿は、何用で我が国に参られた?」
「もちろん母からの願いに他なりません。実は“婚儀の祝い”の為に自国を発つ前夜、母からはお願いをされまして……」
ちらりと国王レナルドを見遣る嫡太子ロイは、そのまま続ける。
「初めての懐妊で心許ない皇后セレーナ様が、無事にお産を終えるまでの間は側で見守り、介助したいと言う母に代わり、反対するであろう父を捩じ伏せに……ああっ、言い間違えました。説き伏せに出向いた次第でございます。私はそのまま父だけを連れ、帰国致しますので……どうか母をよろしくお願い致します、皇帝陛下」
深々と頭を垂れる嫡太子ロイに、改めて感嘆する皇帝アレクシス。
「確かに承った。ご安心なされよ、ロイ殿。貴殿の母君アラナ妃はセレーナのご生母にもあたるお方……しかとお守りし、大切にお世話させて頂く。安心して帰国されるが良い」
「ありがとうございます、皇帝陛下。皇后セレーナ様にもご挨拶申し上げてもよろしいでしょうか?」
「ああっ、構わない。ロイ殿とセレーナは、父こそ違えど同じ母を持つ義姉弟。もはや家族も同然……」
皇帝アレクシスが告げれば、端然としながらも柔らかな笑みを湛える嫡太子ロイ。
その皇帝アレクシスと嫡太子ロイの応対を未だ唖然とした面持ちで見守る国王レナルド。まさかの蚊帳の外。
国王レナルドが愛してやまない美しい王妃アラナは、三人の御子の母となってからはどうにも行動的。
「今にして思えば……」と回想する国王レナルド。
王妃アラナが王宮の〈奥宮〉で、国王レナルドの欲情に穿たれ、大人しく淫欲に囚われていたのも全ては「この日」の為とも。
溜息を付く国王レナルドとは対照的なのが、その嫡子ともする英明な嫡太子ロイ。その嫡太子ロイは……と云えば、初めて目にする美しい義姉セレーナに、明らかに心を浮き立たせている様子。
「私の義姉上は素晴らしくも美しい……」
うっとりと零す。
* * * * * * * * * *
嫡太子ロイは、すぐさま踵を返しては皇后セレーナと王妃アラナの元へと歩み寄る。
東屋に置かれた長椅子へと横並びに、仲良く腰を据える王妃アラナ母娘。美しい母アラナに生写しだとされる皇后セレーナ。
二人居並べば、まさに圧巻。
嫡太子ロイとは、半分だけ血の繋がる美しい義姉セレーナ。
(まさかっ、これ程に母上と生写しだとは……!)
感心する以上に喜びが先に立つ。
(美しい義姉上……それにとても愛らしい……)
嫡太子ロイの優美で美しい母アラナは、自慢の母であると同時に憧れ的な存在。これまでも王妃ともする母アラナ以上に、極上の美しさを纏う美姫に出逢う事などはなかった嫡太子ロイ。
(それが……!)
まさに男の願望や欲望を具現化した容貌を湛える王妃アラナとその愛娘である皇后セレーナ。
皇帝アレクシスが寵愛するのも頷ける程に芳しく美しく、それでいて未だ純真で穢れのないさまが、余計に庇護欲をそそる皇后セレーナ。
王妃アラナと同じ艶やかな黒曜の髪が、白磁器のような美しい艶肌に映え、煌めく琥珀色の瞳は涙で潤み、それだけでも魅惑的な様子を醸し出す。思わず嫡太子ロイの顔が、これ以上ない程に綻ぶ。
「お二方共に美しい……」
王妃アラナの頬へと挨拶の口付けを落とす嫡太子ロイは、そのまま隣りへと視線を滑らせる。続いて皇后セレーナの身前で、自然と片膝を付く嫡太子ロイは、皇后セレーナの白魚のような美しい手を引き寄せ、その甲へとそっと口付けを落とす。
「初めてお目にかかります、皇后セレーナ様。嗚呼っ、まさかこれほどにお美しいとは……!」
素直に感嘆する嫡太子ロイは続ける。
「義姉上と義姉弟である事が残念でなりません。これ程に恨めしいとは思いませんでした。貴女がただの貴族の姫君であれば良かったのに……と今更ながらに思います。貴女は罪深い程に美しい……」
うっとりする程の極上の微笑みで告げる嫡太子ロイ。
方や、小さく吐息を付く王妃アラナは「ロイ、その方は貴方の義姉上という事を忘れないでね」と苦言を呈する。
まさに驚きに湧く皇后セレーナも、初めて目にする義弟となる嫡太子ロイの優美さに「まぁっ……!」と感嘆してみせる。
(なんて見目麗しい貴公子でしょう……!)
未だ純粋さを失わない皇后セレーナは素直に賛美する。
* * * * * * * * * *
意外にも、自身の母ともする王妃アラナが初恋だったりする嫡太子ロイ。おまけに惚れっぽいのが玉に瑕。おかげで、初めて目にする美しい皇后セレーナに心を奪われたとしても致し方のない事実。
「可愛い人……貴女を攫ってしまいたくなる……」
さらりと告げる嫡太子ロイ。
今度は皇后セレーナの頬へと挨拶と称しては、口付けを落とそうとするも、その皇后セレーナが突然に宙に浮く。云うが早いか、その身は皇帝アレクシスの胸の中へとしかと抱かれている。
「それは許すわけにはいかない、ロイ殿。私の美しい后へのお戯れも程々になされよ」
嗜められる嫡太子ロイがいる。
「ふふっ……それは残念です」
全く悪びれる事なく告げる嫡太子ロイ。
「ならば……」とある事を思い付き、嫌がる父王ともする国王レナルドを強引に連れ立ち、早々に帰国の途につく嫡太子ロイ。
その僅か前。
「父上……国政を盾に出されるならば、自国の公務をしかとこなして下さい。いくら私達が優秀でも国王が必要な時はあります」
はっきりと国王レナルドへと告げる嫡太子ロイは、相手が父王といえども言葉は辛辣。
そして嫡太子ロイと入れ替わるように訪れたのが……。
国王レナルドから「ロイ」呼ばれる彼は、ブレイディ王国の国王夫妻の第一子にして正統な後継者。英明な嫡太子ロイに他ならない。
国王レナルドの若い頃を彷彿とさせるような見事な風貌は、二人が親子である事を間違いなく物語る。ついで母ともする王妃アラナの美しさや優美さをも受け継ぎ、見目麗しい嫡太子ロイは優雅な気品さえも漂う。
セレーナよりは幾分かは歳下となる嫡太子ロイは、その様相は青年というよりは、まだ幼なさも残る少年という方が正しいかもしれない。それでも纏う雰囲気は、すでに王の気質を兼ね備え、父王レナルドをやり込める程に端然としている。
唖然とする一同を前に、父王レナルドには構わず、皇帝アレクシスの身前へと歩み出ては、見事な拝礼でもって挨拶を述べる嫡太子ロイ。
「ルーカニア帝国の偉大なる皇帝陛下に、慎んでご挨拶申し上げます。お初にお目に掛かれて恐悦至極。ブレイディ王国が嫡太子ロイと申します。どうかお見知りおき下さい」
つらつらと口上を述べる嫡太子ロイ。
突然の訪問に咎めるどころか、その英明さに関心する皇帝アレクシスは、自らも言葉を掛ける寛容さを見せる。
「これはこれは……ブレイディ王国の嫡太子殿にお目に掛かれるとは思いもしなかったが、国王陛下もこのような立派な後継者を得られ、まさに誇らしいに違いない。この先も貴国は安泰と窺い知れる」
「あり難き幸せです」
素直に礼を述べる嫡太子ロイには好感が持てる。
「それでロイ殿は、何用で我が国に参られた?」
「もちろん母からの願いに他なりません。実は“婚儀の祝い”の為に自国を発つ前夜、母からはお願いをされまして……」
ちらりと国王レナルドを見遣る嫡太子ロイは、そのまま続ける。
「初めての懐妊で心許ない皇后セレーナ様が、無事にお産を終えるまでの間は側で見守り、介助したいと言う母に代わり、反対するであろう父を捩じ伏せに……ああっ、言い間違えました。説き伏せに出向いた次第でございます。私はそのまま父だけを連れ、帰国致しますので……どうか母をよろしくお願い致します、皇帝陛下」
深々と頭を垂れる嫡太子ロイに、改めて感嘆する皇帝アレクシス。
「確かに承った。ご安心なされよ、ロイ殿。貴殿の母君アラナ妃はセレーナのご生母にもあたるお方……しかとお守りし、大切にお世話させて頂く。安心して帰国されるが良い」
「ありがとうございます、皇帝陛下。皇后セレーナ様にもご挨拶申し上げてもよろしいでしょうか?」
「ああっ、構わない。ロイ殿とセレーナは、父こそ違えど同じ母を持つ義姉弟。もはや家族も同然……」
皇帝アレクシスが告げれば、端然としながらも柔らかな笑みを湛える嫡太子ロイ。
その皇帝アレクシスと嫡太子ロイの応対を未だ唖然とした面持ちで見守る国王レナルド。まさかの蚊帳の外。
国王レナルドが愛してやまない美しい王妃アラナは、三人の御子の母となってからはどうにも行動的。
「今にして思えば……」と回想する国王レナルド。
王妃アラナが王宮の〈奥宮〉で、国王レナルドの欲情に穿たれ、大人しく淫欲に囚われていたのも全ては「この日」の為とも。
溜息を付く国王レナルドとは対照的なのが、その嫡子ともする英明な嫡太子ロイ。その嫡太子ロイは……と云えば、初めて目にする美しい義姉セレーナに、明らかに心を浮き立たせている様子。
「私の義姉上は素晴らしくも美しい……」
うっとりと零す。
* * * * * * * * * *
嫡太子ロイは、すぐさま踵を返しては皇后セレーナと王妃アラナの元へと歩み寄る。
東屋に置かれた長椅子へと横並びに、仲良く腰を据える王妃アラナ母娘。美しい母アラナに生写しだとされる皇后セレーナ。
二人居並べば、まさに圧巻。
嫡太子ロイとは、半分だけ血の繋がる美しい義姉セレーナ。
(まさかっ、これ程に母上と生写しだとは……!)
感心する以上に喜びが先に立つ。
(美しい義姉上……それにとても愛らしい……)
嫡太子ロイの優美で美しい母アラナは、自慢の母であると同時に憧れ的な存在。これまでも王妃ともする母アラナ以上に、極上の美しさを纏う美姫に出逢う事などはなかった嫡太子ロイ。
(それが……!)
まさに男の願望や欲望を具現化した容貌を湛える王妃アラナとその愛娘である皇后セレーナ。
皇帝アレクシスが寵愛するのも頷ける程に芳しく美しく、それでいて未だ純真で穢れのないさまが、余計に庇護欲をそそる皇后セレーナ。
王妃アラナと同じ艶やかな黒曜の髪が、白磁器のような美しい艶肌に映え、煌めく琥珀色の瞳は涙で潤み、それだけでも魅惑的な様子を醸し出す。思わず嫡太子ロイの顔が、これ以上ない程に綻ぶ。
「お二方共に美しい……」
王妃アラナの頬へと挨拶の口付けを落とす嫡太子ロイは、そのまま隣りへと視線を滑らせる。続いて皇后セレーナの身前で、自然と片膝を付く嫡太子ロイは、皇后セレーナの白魚のような美しい手を引き寄せ、その甲へとそっと口付けを落とす。
「初めてお目にかかります、皇后セレーナ様。嗚呼っ、まさかこれほどにお美しいとは……!」
素直に感嘆する嫡太子ロイは続ける。
「義姉上と義姉弟である事が残念でなりません。これ程に恨めしいとは思いませんでした。貴女がただの貴族の姫君であれば良かったのに……と今更ながらに思います。貴女は罪深い程に美しい……」
うっとりする程の極上の微笑みで告げる嫡太子ロイ。
方や、小さく吐息を付く王妃アラナは「ロイ、その方は貴方の義姉上という事を忘れないでね」と苦言を呈する。
まさに驚きに湧く皇后セレーナも、初めて目にする義弟となる嫡太子ロイの優美さに「まぁっ……!」と感嘆してみせる。
(なんて見目麗しい貴公子でしょう……!)
未だ純粋さを失わない皇后セレーナは素直に賛美する。
* * * * * * * * * *
意外にも、自身の母ともする王妃アラナが初恋だったりする嫡太子ロイ。おまけに惚れっぽいのが玉に瑕。おかげで、初めて目にする美しい皇后セレーナに心を奪われたとしても致し方のない事実。
「可愛い人……貴女を攫ってしまいたくなる……」
さらりと告げる嫡太子ロイ。
今度は皇后セレーナの頬へと挨拶と称しては、口付けを落とそうとするも、その皇后セレーナが突然に宙に浮く。云うが早いか、その身は皇帝アレクシスの胸の中へとしかと抱かれている。
「それは許すわけにはいかない、ロイ殿。私の美しい后へのお戯れも程々になされよ」
嗜められる嫡太子ロイがいる。
「ふふっ……それは残念です」
全く悪びれる事なく告げる嫡太子ロイ。
「ならば……」とある事を思い付き、嫌がる父王ともする国王レナルドを強引に連れ立ち、早々に帰国の途につく嫡太子ロイ。
その僅か前。
「父上……国政を盾に出されるならば、自国の公務をしかとこなして下さい。いくら私達が優秀でも国王が必要な時はあります」
はっきりと国王レナルドへと告げる嫡太子ロイは、相手が父王といえども言葉は辛辣。
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