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デート編
4.指導お願いします
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珍しい題材を扱っていると話題になったこの舞台は、なんと吸血鬼と軍人の間で揺れる貴族女性を描いたものだった。
本当に血を飲みそうな程に妖しい美しさのある男優と、精悍な顔立ちで引き締まった体の男優のどちらが好みかで茶会は賑わっているらしい。現在進行形で同じような状況になっているエディスにはちっとも面白くはないのだけれど。
ただ、吸血鬼役と軍人役が魔法を駆使して臨場感あるアクションシーンを演じていた。それはシルベリアに連れられて観た時にはなかった要素なので非常に興味を引いた。
肘掛けに頬杖をついて観ているレウの横顔を忍び見る方がよっぽど充実した時間を過ごせそうだーーなんて思って、バレない程度にこっそり見ていたりはしたのだが。
そろそろ大詰めだろう。デュー演じる快活なヒロインは一体どちらを選ぶのか。どちらになってもよさそうな、軽快な話だったがと思っていたのだが……吸血鬼が彼女を想って身を引く終わり方だった。
なんだ、意外とアッサリ終わるんだな? とレウを伺うと、納得できないのかと言わんばかりに眉を下げられる。そうじゃないけど、と顔を戻すとどこか違和感があった。
「私はあなたの心だけに咲く薔薇ではないんだ」
吸血鬼が胸に手を当てて優雅に頭を下げる前に、目が合った気がしたのだ。だが、気のせいだろうと払拭しようとしたのだがーー突如、吸血鬼役の役者が糸と跳躍、それに風の魔法を使って飛び上がった。
近づいてきた男優が、エディスたちがいるボックス席の枠に足を掛けてくる。そして、エディスの足下にひざまづくと手を取って甲に口づけてきた。
「美しい女、どうか私と踊ってくれませんか」
慌てるレウを上手く避けると、彼をあざ笑うかのようにエディスを椅子から抱え上げた。マントで隠して、また窓枠から体を乗り出す。舞台後方のボックス席に飛び移ると、バックステージへと引いていく。
「おい、困るんだが」と横抱きにされたまま腕を組んでいるエディスが苦言を呈すと、「ああ毎回こういう終わりなんですよ。もしかして初めてですか?」と軟派な笑みを向けてくる。
だがーーその笑顔が硬直し、ようやく気が付いたかとエディスはため息を吐いた。
「とりあえず下ろしてくれ。連れが怒るから」
あのボックスには入るなと厳重に注意したはずだと、怒り心頭の支配人に説教をされた男優に謝罪されたエディスは気にしてないからと受け入れる。行こうかと何事か言ってやりたそうな顔をしていたレウを促していると、ざわめきが近づいてきた。
無遠慮にドアが開かれ、ひょこっと長い薄黄色の髪の女性が顔を覗かせる。
「え~っ、すごい! この人、王子なの?」
初めて見たぁと甘ったるいが滑舌がよく、通る声を発した女が入ってくる。支配人が出て行きなさいと言うが、その女は唇の下に手を当てて、眉を下げて「どうしてですか~」と悲しげな声を出した。
「はじめまして、王子様! 私、デュー・アネストっていうんですけど知ってます?」
「顔なら入り口の看板で見たぜ」
ハッキリと知らんと告げたエディスに、デューは頬を膨らませて「ひっどぉい! 王子って文化に興味がないのね!?」と地団駄を踏んだ。豊満な胸が揺れ、支配人が鼻の下を伸ばしながら落ち着くように彼女に取りなそうとする。
「……行くぞ、レウ」
付き合ってられねえと廊下に出ると、レウに女が群がってきて「もう帰っちゃうの?」と腕に抱きついてしなだれかかってくる。「レウ」と名前を呼び、周囲含めて一瞥すると女たちは乾いた笑いを浮かべた。
「来るんだ」
手を差しだし、レウが自分から歩いてくるのを待つ。首から後ろ髪を撫で上げ、顎下を指先でくすぐったエディスは目を細めて「いい子だ」と艶んだ。
(最っ悪だ……)
ホテルに着いてすぐ、レウを浴室に詰め込んだ。そんな性急にと驚く彼に手を引かれて一緒に入ろうと誘われたが、恥ずかしさが勝って逃げてしまった。きっと今頃は子どもだと笑っているに違いない。
大きなガラス張りの窓に近づいていき、手を当てる。黒々とした空に大粒の星が瞬く。こんなに美しい光景をどうして一緒に見ようと素直に口に出せないのかと、自分の性分が嫌になる。
契約がなければ、主人と愛人という身分でなければ彼は俺を嫌っただろう。いや、今も本心を隠してくれているだけかもしれない。
「なに見てんのかと思ったら星か」
いつの間に上がってきたのか、レウが背後から手を伸ばして窓に手を突く。そうされると腕の中に囲われたようになってしまい、エディスは慌てた。ガウンから覗く上気した肌に悲鳴が漏れ出そうだ。
自分は楽しませてもらったくせに嫉妬してしまった後ろめたさから「じゃあ俺も入ってくる」と逃げだそうとすると肩と腕を掴まれる。
「あっ……な、なんだよ」
乱暴に引き寄せられたエディスが胸板に手をつく。シャワーを浴びたばかりでしっとりと濡れた肌は手に吸いつくようで、これは女が言い寄ってくるのも当然だと眉を寄せる。
「言っとくが、今はもうアンタ以外に関係を持ってねえぞ」
顎を指で押さえられ、上げられたかと思えば口を奪われた。息まで吸い取ろうとしているのかと疑う程に長い口づけから解放されたエディスは、「分かってるよ」とか細く声を出す。
「……洗ってやろうか」
いつもみたいに、と耳にレウの息がかかってこそばゆい。体を震わせたエディスは羞恥心から潤んできた目で睨み、「自分で洗える!」と叫んで腕をくぐり抜ける。
飛び込んだ脱衣所で勢いよく服を脱ぎ、シャワー室へ行く。頭から冷たいシャワーを浴び、体の火照りが鎮むのを待つ。
(大丈夫だ、落ち着いていけばいい)
今日に至るまでの間、散々エドワードやリスティーに囲まれて助言を貰った。エディスとて無策ではない。
『兄さん、ちゃんと「優しくしてね」って言うんだよ。なにせ兄さんは慣れてないっていうか、初めてなんだから!』
『いーいエディス。レウさんは忍耐力があるから、無理とか怖いとかちょっとでも感じたら言うのよ』
任せておいたら大丈夫だからと二人に肩を掴まれ、こくこくと頷いただけなのだがーー
脱衣所に戻って、いつもより時間を掛けて髪を乾かす。困り果ててシルベリアに相談したところ、頑張れよと色々贈り物が届いたのだ。その内の一つである、髪に塗る香油をほんの少し手で擦りつけてみる。
清涼感の中にほんの少し甘さがあり、くんと鼻を鳴らして嗅ぐ。シルベリアが好んでいるのとはまた違う、だが芳しい匂いに目を閉じて浸ってから、ようやく浴室を出た。
こちらに背を向けて煙草を燻らせているレウに近づいていく。出てきたのには気づかれているだろうと、ベッドに腰掛けるとすぐに煙草が灰皿に押し潰され、匂い消しが掛けられた。
「吸っていいぞ」
「……アンタの前では吸わねえ」
それより、と顔を近づけてきたレウは鼻先を髪に埋めてくる。
「いい匂い、なんか塗ってんのか」
「あ……えと、シルベリアから貰って」
ベッドの上で他の男の名前を出しちゃ駄目だからね! 兄さん! というエドワードの声が頭の中に響き、レウの顔色を伺うが「あの人か」と怒った風はなさそうだった。ふうと息を吐いて、意を決してレウの肩にもたれかかった。
「あの、レウ」とガウンの袖を引っ張ると、なんですかと見下ろされる。いつものように目を見れなくなって、視線をうろつかせてしまう。
「俺、こういうの慣れてなくて」
「慣れてないんじゃなくて皆無だろ」
うるさいな本当のことを言うなよと怒って手が出そうになるが、握ってくい止めた。
「だからその、や」やさ、とどもってしまって唇に指を押し当てる。もう一度口を開いて「やさしく、してほしい」と消え入りそうな声で言った。
本当に血を飲みそうな程に妖しい美しさのある男優と、精悍な顔立ちで引き締まった体の男優のどちらが好みかで茶会は賑わっているらしい。現在進行形で同じような状況になっているエディスにはちっとも面白くはないのだけれど。
ただ、吸血鬼役と軍人役が魔法を駆使して臨場感あるアクションシーンを演じていた。それはシルベリアに連れられて観た時にはなかった要素なので非常に興味を引いた。
肘掛けに頬杖をついて観ているレウの横顔を忍び見る方がよっぽど充実した時間を過ごせそうだーーなんて思って、バレない程度にこっそり見ていたりはしたのだが。
そろそろ大詰めだろう。デュー演じる快活なヒロインは一体どちらを選ぶのか。どちらになってもよさそうな、軽快な話だったがと思っていたのだが……吸血鬼が彼女を想って身を引く終わり方だった。
なんだ、意外とアッサリ終わるんだな? とレウを伺うと、納得できないのかと言わんばかりに眉を下げられる。そうじゃないけど、と顔を戻すとどこか違和感があった。
「私はあなたの心だけに咲く薔薇ではないんだ」
吸血鬼が胸に手を当てて優雅に頭を下げる前に、目が合った気がしたのだ。だが、気のせいだろうと払拭しようとしたのだがーー突如、吸血鬼役の役者が糸と跳躍、それに風の魔法を使って飛び上がった。
近づいてきた男優が、エディスたちがいるボックス席の枠に足を掛けてくる。そして、エディスの足下にひざまづくと手を取って甲に口づけてきた。
「美しい女、どうか私と踊ってくれませんか」
慌てるレウを上手く避けると、彼をあざ笑うかのようにエディスを椅子から抱え上げた。マントで隠して、また窓枠から体を乗り出す。舞台後方のボックス席に飛び移ると、バックステージへと引いていく。
「おい、困るんだが」と横抱きにされたまま腕を組んでいるエディスが苦言を呈すと、「ああ毎回こういう終わりなんですよ。もしかして初めてですか?」と軟派な笑みを向けてくる。
だがーーその笑顔が硬直し、ようやく気が付いたかとエディスはため息を吐いた。
「とりあえず下ろしてくれ。連れが怒るから」
あのボックスには入るなと厳重に注意したはずだと、怒り心頭の支配人に説教をされた男優に謝罪されたエディスは気にしてないからと受け入れる。行こうかと何事か言ってやりたそうな顔をしていたレウを促していると、ざわめきが近づいてきた。
無遠慮にドアが開かれ、ひょこっと長い薄黄色の髪の女性が顔を覗かせる。
「え~っ、すごい! この人、王子なの?」
初めて見たぁと甘ったるいが滑舌がよく、通る声を発した女が入ってくる。支配人が出て行きなさいと言うが、その女は唇の下に手を当てて、眉を下げて「どうしてですか~」と悲しげな声を出した。
「はじめまして、王子様! 私、デュー・アネストっていうんですけど知ってます?」
「顔なら入り口の看板で見たぜ」
ハッキリと知らんと告げたエディスに、デューは頬を膨らませて「ひっどぉい! 王子って文化に興味がないのね!?」と地団駄を踏んだ。豊満な胸が揺れ、支配人が鼻の下を伸ばしながら落ち着くように彼女に取りなそうとする。
「……行くぞ、レウ」
付き合ってられねえと廊下に出ると、レウに女が群がってきて「もう帰っちゃうの?」と腕に抱きついてしなだれかかってくる。「レウ」と名前を呼び、周囲含めて一瞥すると女たちは乾いた笑いを浮かべた。
「来るんだ」
手を差しだし、レウが自分から歩いてくるのを待つ。首から後ろ髪を撫で上げ、顎下を指先でくすぐったエディスは目を細めて「いい子だ」と艶んだ。
(最っ悪だ……)
ホテルに着いてすぐ、レウを浴室に詰め込んだ。そんな性急にと驚く彼に手を引かれて一緒に入ろうと誘われたが、恥ずかしさが勝って逃げてしまった。きっと今頃は子どもだと笑っているに違いない。
大きなガラス張りの窓に近づいていき、手を当てる。黒々とした空に大粒の星が瞬く。こんなに美しい光景をどうして一緒に見ようと素直に口に出せないのかと、自分の性分が嫌になる。
契約がなければ、主人と愛人という身分でなければ彼は俺を嫌っただろう。いや、今も本心を隠してくれているだけかもしれない。
「なに見てんのかと思ったら星か」
いつの間に上がってきたのか、レウが背後から手を伸ばして窓に手を突く。そうされると腕の中に囲われたようになってしまい、エディスは慌てた。ガウンから覗く上気した肌に悲鳴が漏れ出そうだ。
自分は楽しませてもらったくせに嫉妬してしまった後ろめたさから「じゃあ俺も入ってくる」と逃げだそうとすると肩と腕を掴まれる。
「あっ……な、なんだよ」
乱暴に引き寄せられたエディスが胸板に手をつく。シャワーを浴びたばかりでしっとりと濡れた肌は手に吸いつくようで、これは女が言い寄ってくるのも当然だと眉を寄せる。
「言っとくが、今はもうアンタ以外に関係を持ってねえぞ」
顎を指で押さえられ、上げられたかと思えば口を奪われた。息まで吸い取ろうとしているのかと疑う程に長い口づけから解放されたエディスは、「分かってるよ」とか細く声を出す。
「……洗ってやろうか」
いつもみたいに、と耳にレウの息がかかってこそばゆい。体を震わせたエディスは羞恥心から潤んできた目で睨み、「自分で洗える!」と叫んで腕をくぐり抜ける。
飛び込んだ脱衣所で勢いよく服を脱ぎ、シャワー室へ行く。頭から冷たいシャワーを浴び、体の火照りが鎮むのを待つ。
(大丈夫だ、落ち着いていけばいい)
今日に至るまでの間、散々エドワードやリスティーに囲まれて助言を貰った。エディスとて無策ではない。
『兄さん、ちゃんと「優しくしてね」って言うんだよ。なにせ兄さんは慣れてないっていうか、初めてなんだから!』
『いーいエディス。レウさんは忍耐力があるから、無理とか怖いとかちょっとでも感じたら言うのよ』
任せておいたら大丈夫だからと二人に肩を掴まれ、こくこくと頷いただけなのだがーー
脱衣所に戻って、いつもより時間を掛けて髪を乾かす。困り果ててシルベリアに相談したところ、頑張れよと色々贈り物が届いたのだ。その内の一つである、髪に塗る香油をほんの少し手で擦りつけてみる。
清涼感の中にほんの少し甘さがあり、くんと鼻を鳴らして嗅ぐ。シルベリアが好んでいるのとはまた違う、だが芳しい匂いに目を閉じて浸ってから、ようやく浴室を出た。
こちらに背を向けて煙草を燻らせているレウに近づいていく。出てきたのには気づかれているだろうと、ベッドに腰掛けるとすぐに煙草が灰皿に押し潰され、匂い消しが掛けられた。
「吸っていいぞ」
「……アンタの前では吸わねえ」
それより、と顔を近づけてきたレウは鼻先を髪に埋めてくる。
「いい匂い、なんか塗ってんのか」
「あ……えと、シルベリアから貰って」
ベッドの上で他の男の名前を出しちゃ駄目だからね! 兄さん! というエドワードの声が頭の中に響き、レウの顔色を伺うが「あの人か」と怒った風はなさそうだった。ふうと息を吐いて、意を決してレウの肩にもたれかかった。
「あの、レウ」とガウンの袖を引っ張ると、なんですかと見下ろされる。いつものように目を見れなくなって、視線をうろつかせてしまう。
「俺、こういうの慣れてなくて」
「慣れてないんじゃなくて皆無だろ」
うるさいな本当のことを言うなよと怒って手が出そうになるが、握ってくい止めた。
「だからその、や」やさ、とどもってしまって唇に指を押し当てる。もう一度口を開いて「やさしく、してほしい」と消え入りそうな声で言った。
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