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神殿編
8.明日有給いただいてもよろしいでしょうか
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シトラス・ブラッドが神殿から出てきて一週間が過ぎました。
あの人はハイデ殿下の保護を受けた形になり、軍部を抜けて宮殿に入り浸っておられますーー我が者顔で歩いているせいで、最近のエディス様はご気分が優れない様子。時折、苛立っておられるようにも見えるのです。
エディス様と彼の間には深い溝があります。それにはエドワード様の婚約者だったシルク様が絡んでいるというのは、エドワード様からお聞きしました。それどころか珍しいことにレウさんが愚痴のような形でお話してくださったのです。
おかげで一日の大半をエディスの傍にいるレウさんはお疲れのようで。それはそれで翳りのある主従の儚さに目が潤うのですが……視界から入ってくる情報だとやはり幸せそうに笑いあっているお姿の方が幸福度が高いんです!
ただでさえ宮殿には刺客が潜んでいるというのに、シトラスさんときたら無駄にエディス様に絡んでこようとするんですよ!? あの方がどれ程お忙しいか分からないのでしょうかね。
それどころか軍部にいた頃の自分がどれほど大変でエディス様がどんなに酷い奴だったか、なんてホラを毎日毎日色んな所で行われているお茶会に参加してきて、飽きもせず一人で語ってるというのも聞きました。もうほんっとにお邪魔で迷惑な人!
「レウさん、大丈夫ですか? 寝れませんでした?」
片手を上げて大丈夫だと言ってくださいますが、いつになく声に元気がない。ついに一昨日からエディス様は軍部の執務室で寝泊まりを始めたそうです。兄様やジェネアスさんもいるので、これで二人とも寝れますねとエドワード様とお話していたのに……。
「いや、寝れはしたんだ」
「じゃあなんで元気がないのよ」
こんな湿った空気じゃカビが生えそうだわとリスティーさんがため息を吐く。言い辛そうにされているレウさんの代わりに口を開いた。
「ご兄弟で争わなければならないんですもんね」
心中ご察ししますと言うと、リスティーさんは「心配性ねー」と呆れた。
神殿でハイデ・ティーンスの騎士として現れたのは彼のお兄様だ。そのせいでレウさんは軍部、エディス様の護衛、実家への異議申し立ての三重苦に陥っているのだ。エドワード様が一度バスティスグラン家に抗議したのにーー
「なんであっちにも送り込んだんでしょうね?」
「両方に送りこんどきゃ、どっちかが潰れても安泰だろとか抜かしてたぞ」
クソババアと吐き捨てたレウさんを、賢い方法ですよと宥める。エドワード様もエレガントな口調で同じようなことをおっしゃっていたのは秘密にして。
「お前の家はいいのか」
「我が家はエディス様に全額ベッドです」
「あーー……そうだろうな」
一番上の兄はレイアーラ様の恋人ですし、私も二番目の兄もエディス様の大ファンですから。それに、私の両親はビスナルク教官とは昔馴染みなので、シュトー・ブラッドやキシウ様とは折り合いが悪い。
「フレイアムも安泰だしな、一枚岩じゃないのは俺の所だけか」
どうやらレウさんを一番悩ませているのはご実家のことみたいですね? けれど、おかしいですね。そんなことはないはずですが……。
「大丈夫よ、ブラッド家もいるから」
リスティーさんがそう言うと、頬杖をついていたレウさんは唇を押し上げる。おかしいですね、エディス様の交友関係なら彼は必ず誘うと予測できていたはずなのに。
聞いてなかったんだがと言うレウさんに同情を禁じ得ない。エディス様は独断専行される傾向にあるので、幾らかは仕方がないことなのですが。
「賢人と協力者が二人ずつなんだから予測はできてたでしょ」
「ソイツとレイアーラ様は確実だとは思ってた」
第一王女で女性からの支持が厚いレイアーラ様は必須だとこの場にいる全員が思っているに違いありません。高位の貴族がエドワード様しかいないのも体面が悪いですしね。
それに、なにより! あの女狐に掛けられた姉姫の疑いを払拭する機会をエディス様が放っておくはずがありませんからね。
ただエディス様の周りで思い当たりそうな人物といえば……残念ながら「他は、該当者がいないんですよね」となってしまう。
「でも、該当してるから引き受けてもらえるとは限らないのよ」
断られたらどうしたらいいのよ、とリスティーさんがこめかみに手を当てる。
「フレイアムは南に行くんだよな」
「そうよ。ちょっと忘れ物を取りに帰りたいしね」
工具とかと言うリスティーさんに、そういえば元は開発部だったんだったなとレウさんが笑いかけた。信じてないわねーと眉を吊り上げて、すぐにぐっと拳を握る。
「メイドの件は任せておいて。適任がいるのよ!」
「フレイアムもか? その件はエディス様がブラッドに頼んだって言ってたが」
「えぇ? ……まあ何人いてもいいでしょ」
王子なんだからと笑って済ましてしまう豪胆さに、レウさんは仕方ないなと口元に微笑みを浮かべた。いつ見ても整った顔立ちで、笑うと貴公子然とした雰囲気が増し増しです。
「アーマーちゃんはエドワード様と一緒に北に行くのよね?」
「はい。ですが、こちらは綿密に作戦を立ててからでないと動けませんが……」
それまでにレイヴェン兄様やレイアーラ様に向けて手紙を送っておきますねと言うと、リスティーさんは助かる~と手を握り合わせた。
「レイアーラ様は断られないと思いますよ。エディス様のお気持ちを汲んでくださいます」
なにより、あの方はここを出奔する前にご自身の旗下であるデューツィア隊を残して行かれた。即ち、それは彼女が帰還することを差している。
「シュウさんを迎えに行ってまいります」
ならば、案ずるは北部に囚われている兄の友人のみ。必ずや、エドワード様を、シュウさんを傷ひとつ付けずに戻ってくるとエディス様に捧げた剣に誓おう。
「二人だけでいいのか?」
「ルイース大佐に手助けをしてもらおう、とエドワード様はおっしゃってました」
「ルイース隊に?」
そんな強い奴がいたかとレウさんは額に手を当てる。エディス様の古巣ですが、レウさんは所属が違うので詳しくない様子。もしかしたら訊けばなにか分かるかと思ったのですが、残念です。兄様たちと違って私は愛想が良くないので人間関係で困ることも多く、どんな人なのかあらかじめ知っておきたかったのですが……。
その時、大きな音を立ててエドワード様が部屋に入ってこられました。なにか怒っているように見え、口々に挨拶をするも一言も話されません。
「こんな所にいたの」
エドワード様が据わった目でこちらを見てこられた。申し付けられていた用事を忘れてしまったのだろうかと、記憶を思い出していた私の前を通り過ぎてレウさんの真ん前に立つ。
「お前、忘れてない?」
「は……え、と。なんでしょうか」
さしものレウさんも、エドワード様には畏まって話される。緊張した面持ちの彼を、腕を組んで見下ろしていたエドワード様が「兄さんの誕生日、祝ってないよね」と言った。それに、リスティーさんが「あっ」と口の前に手を持っていく。
そう、昨夜のことだ。発端はリスティーさんの一言だった。「あの二人、まだですよね」だけ。それにエドワード様が「そう思った? 僕もだよ」とにっこり笑われてーー
「この状況でですか」
「なに言ってるのさ、こんな状況だからこそでしょう」
顔を引き攣らせるレウさんの顎に細い指をつつ……と滑らせ、エドワード様が艶やかに笑む。
「ホテルは用意した。警護もね」
後はお前の度胸だけと言われたレウさんは言い返そうとしたけれど、「黙って」とエドワード様の指で口を閉ざされる。
「一日くらい僕がなんとでもしてあげる。だから二人で羽を伸ばしておいで」
準備は整えておいたからと、有無を言わさぬ様子で微笑んだエドワード様に後ろから拍手を送った。リスティーさんに呆れられてもいい、やはり私のご主人様は最高に信頼できる方なのですから!
あの人はハイデ殿下の保護を受けた形になり、軍部を抜けて宮殿に入り浸っておられますーー我が者顔で歩いているせいで、最近のエディス様はご気分が優れない様子。時折、苛立っておられるようにも見えるのです。
エディス様と彼の間には深い溝があります。それにはエドワード様の婚約者だったシルク様が絡んでいるというのは、エドワード様からお聞きしました。それどころか珍しいことにレウさんが愚痴のような形でお話してくださったのです。
おかげで一日の大半をエディスの傍にいるレウさんはお疲れのようで。それはそれで翳りのある主従の儚さに目が潤うのですが……視界から入ってくる情報だとやはり幸せそうに笑いあっているお姿の方が幸福度が高いんです!
ただでさえ宮殿には刺客が潜んでいるというのに、シトラスさんときたら無駄にエディス様に絡んでこようとするんですよ!? あの方がどれ程お忙しいか分からないのでしょうかね。
それどころか軍部にいた頃の自分がどれほど大変でエディス様がどんなに酷い奴だったか、なんてホラを毎日毎日色んな所で行われているお茶会に参加してきて、飽きもせず一人で語ってるというのも聞きました。もうほんっとにお邪魔で迷惑な人!
「レウさん、大丈夫ですか? 寝れませんでした?」
片手を上げて大丈夫だと言ってくださいますが、いつになく声に元気がない。ついに一昨日からエディス様は軍部の執務室で寝泊まりを始めたそうです。兄様やジェネアスさんもいるので、これで二人とも寝れますねとエドワード様とお話していたのに……。
「いや、寝れはしたんだ」
「じゃあなんで元気がないのよ」
こんな湿った空気じゃカビが生えそうだわとリスティーさんがため息を吐く。言い辛そうにされているレウさんの代わりに口を開いた。
「ご兄弟で争わなければならないんですもんね」
心中ご察ししますと言うと、リスティーさんは「心配性ねー」と呆れた。
神殿でハイデ・ティーンスの騎士として現れたのは彼のお兄様だ。そのせいでレウさんは軍部、エディス様の護衛、実家への異議申し立ての三重苦に陥っているのだ。エドワード様が一度バスティスグラン家に抗議したのにーー
「なんであっちにも送り込んだんでしょうね?」
「両方に送りこんどきゃ、どっちかが潰れても安泰だろとか抜かしてたぞ」
クソババアと吐き捨てたレウさんを、賢い方法ですよと宥める。エドワード様もエレガントな口調で同じようなことをおっしゃっていたのは秘密にして。
「お前の家はいいのか」
「我が家はエディス様に全額ベッドです」
「あーー……そうだろうな」
一番上の兄はレイアーラ様の恋人ですし、私も二番目の兄もエディス様の大ファンですから。それに、私の両親はビスナルク教官とは昔馴染みなので、シュトー・ブラッドやキシウ様とは折り合いが悪い。
「フレイアムも安泰だしな、一枚岩じゃないのは俺の所だけか」
どうやらレウさんを一番悩ませているのはご実家のことみたいですね? けれど、おかしいですね。そんなことはないはずですが……。
「大丈夫よ、ブラッド家もいるから」
リスティーさんがそう言うと、頬杖をついていたレウさんは唇を押し上げる。おかしいですね、エディス様の交友関係なら彼は必ず誘うと予測できていたはずなのに。
聞いてなかったんだがと言うレウさんに同情を禁じ得ない。エディス様は独断専行される傾向にあるので、幾らかは仕方がないことなのですが。
「賢人と協力者が二人ずつなんだから予測はできてたでしょ」
「ソイツとレイアーラ様は確実だとは思ってた」
第一王女で女性からの支持が厚いレイアーラ様は必須だとこの場にいる全員が思っているに違いありません。高位の貴族がエドワード様しかいないのも体面が悪いですしね。
それに、なにより! あの女狐に掛けられた姉姫の疑いを払拭する機会をエディス様が放っておくはずがありませんからね。
ただエディス様の周りで思い当たりそうな人物といえば……残念ながら「他は、該当者がいないんですよね」となってしまう。
「でも、該当してるから引き受けてもらえるとは限らないのよ」
断られたらどうしたらいいのよ、とリスティーさんがこめかみに手を当てる。
「フレイアムは南に行くんだよな」
「そうよ。ちょっと忘れ物を取りに帰りたいしね」
工具とかと言うリスティーさんに、そういえば元は開発部だったんだったなとレウさんが笑いかけた。信じてないわねーと眉を吊り上げて、すぐにぐっと拳を握る。
「メイドの件は任せておいて。適任がいるのよ!」
「フレイアムもか? その件はエディス様がブラッドに頼んだって言ってたが」
「えぇ? ……まあ何人いてもいいでしょ」
王子なんだからと笑って済ましてしまう豪胆さに、レウさんは仕方ないなと口元に微笑みを浮かべた。いつ見ても整った顔立ちで、笑うと貴公子然とした雰囲気が増し増しです。
「アーマーちゃんはエドワード様と一緒に北に行くのよね?」
「はい。ですが、こちらは綿密に作戦を立ててからでないと動けませんが……」
それまでにレイヴェン兄様やレイアーラ様に向けて手紙を送っておきますねと言うと、リスティーさんは助かる~と手を握り合わせた。
「レイアーラ様は断られないと思いますよ。エディス様のお気持ちを汲んでくださいます」
なにより、あの方はここを出奔する前にご自身の旗下であるデューツィア隊を残して行かれた。即ち、それは彼女が帰還することを差している。
「シュウさんを迎えに行ってまいります」
ならば、案ずるは北部に囚われている兄の友人のみ。必ずや、エドワード様を、シュウさんを傷ひとつ付けずに戻ってくるとエディス様に捧げた剣に誓おう。
「二人だけでいいのか?」
「ルイース大佐に手助けをしてもらおう、とエドワード様はおっしゃってました」
「ルイース隊に?」
そんな強い奴がいたかとレウさんは額に手を当てる。エディス様の古巣ですが、レウさんは所属が違うので詳しくない様子。もしかしたら訊けばなにか分かるかと思ったのですが、残念です。兄様たちと違って私は愛想が良くないので人間関係で困ることも多く、どんな人なのかあらかじめ知っておきたかったのですが……。
その時、大きな音を立ててエドワード様が部屋に入ってこられました。なにか怒っているように見え、口々に挨拶をするも一言も話されません。
「こんな所にいたの」
エドワード様が据わった目でこちらを見てこられた。申し付けられていた用事を忘れてしまったのだろうかと、記憶を思い出していた私の前を通り過ぎてレウさんの真ん前に立つ。
「お前、忘れてない?」
「は……え、と。なんでしょうか」
さしものレウさんも、エドワード様には畏まって話される。緊張した面持ちの彼を、腕を組んで見下ろしていたエドワード様が「兄さんの誕生日、祝ってないよね」と言った。それに、リスティーさんが「あっ」と口の前に手を持っていく。
そう、昨夜のことだ。発端はリスティーさんの一言だった。「あの二人、まだですよね」だけ。それにエドワード様が「そう思った? 僕もだよ」とにっこり笑われてーー
「この状況でですか」
「なに言ってるのさ、こんな状況だからこそでしょう」
顔を引き攣らせるレウさんの顎に細い指をつつ……と滑らせ、エドワード様が艶やかに笑む。
「ホテルは用意した。警護もね」
後はお前の度胸だけと言われたレウさんは言い返そうとしたけれど、「黙って」とエドワード様の指で口を閉ざされる。
「一日くらい僕がなんとでもしてあげる。だから二人で羽を伸ばしておいで」
準備は整えておいたからと、有無を言わさぬ様子で微笑んだエドワード様に後ろから拍手を送った。リスティーさんに呆れられてもいい、やはり私のご主人様は最高に信頼できる方なのですから!
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