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王の騎士編
8.白鱗のドラゴン
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「駅に向かうぞ」
並走するレウに視線を送ったエディスは目を閉じて首を横に振る。
「じゃあどうやって中央に戻るんだよ」と怪訝そうにするレウよりも前に出て、すぅと息を吸った。
「先に駅に行ってろ。後で追いつく」
止めようとするレウの手を避け、二度踵を蹴る。体内に魔力を巡らせ、爆発的な勢いで距離を作ったエディスは顎を上げた。
「馬鹿、待て! おい、オヤジ。この馬借りるぞ!」
後ろから喧噪が聞こえ、エディスは立ち止まって後ろに向き直る。行商人らしき男に硬貨を放り投げたレウが馬に乗って追いかけてくるのを見て、エディスは「俺は馬と同じか」と睨み上げた。
返事を待たずに駆け出すと、泡を食って追いかけてくる。怒ってはいない。自分だって同じことをリスティーに思ったことがあるから仕方がないと割り切れる。
「まさかアンタ、アレを討伐するとか言うんじゃねえだろうな」
「その通りだよ。世話になったしな、それくらいしていくべきだろ」
空を埋め尽くす勢いで山を越えようとしてくるドラゴンの群れを眺める。
ドラゴンは人里から離れた洞窟や山に隠れ住んでいるのが常だ。群れで行動する種もいるが、大抵は一人を好む。それがこうして押し掛けてくるとしたら、理由は限られる。人に追い立てられたか、操られているかだ。
「ありゃ十中八九、人が乗ってるよ」
追手かと訊いてくるレウに肯定し、エディスは辺りに視線を送る。
レウに待機を命じてから街の見張り台に上って、そこで寝ている男を揺さぶり起こした。暖房が利いていてさぞかし心地いい眠りだったろうが、首に掛けている物を無断で拝借するわけにもいかない。貸してほしいと言って首から抜き取ると、あっあと手を伸ばしてくる。
それを足で押さえながらスコープを覗きこむと、遠くからやって来るドラゴンの背に人がいるのが見えた。やはり野生ではなかったかと息を吐いたエディスは背伸びをする。
外套のフードが風で後ろに捲れて、特徴的な銀髪が衆目に晒された。
「あ、あなたは……っ」
瞠目して尻もちをついた男に、自信あり気な笑みを向けたエディスは「静かにな」と唇の前に指を立てる。
【弾け ランバルリアの雷よ!】
指を鳴らすと、ドラゴンの騎手に向かって雷撃が落ちる。小さいながらも効果は絶大で、黒い煙を吐き出して昏倒した騎手が落ちていく。それを粘性のある水で作ったシールドで受け止め、下にいるレウに捕縛を指示する。
見張り台から跳んだエディスはドラゴンの背に乗り、手綱を取った。暴れようとするドラゴンを宥めながら迫ってくる他の個体を避けて魔法で叩き落とす。足で踏ん張っていると、腰に帯びたL.A-21が呼応するように震えた。
「人相手にお前を使う必要性はねえ。寝てろ」
リスティーが作った愛刀を汚すのは不快だと言い捨て、
【極東の主よ
我が手に集えッ!】
魔法で作った透明な刃で対峙した男の剣を分断すると、怖気づく。その隙にドラゴンで切迫させ、足に刃を食いこませる。悲鳴を上げる男の胸を押し、これまた下に落とす。急ごしらえか、どいつも手ごたえがあまりない。
【ランドラギルスの槍よ
振り落ち 穿ち 空を開けよ】
範囲魔法を唱え、ドラゴンごと撃ち落とす。極限まで効果を落としてはいるが、一網打尽にしてしまったので降りたらレウが呆れているだろう。突然騎手が代わったにも関わらず振り落とさなかったドラゴンの頭を撫でてやり、背に掛けられているポーチから餌を取り出して食べさせてやる。
ゆっくり降下していくと、「アンタ、なに考えてんだ!」危ないだろと想像通りのレウの怒号が聞こえてきて、エディスは今更後悔をした。
「……下にシールド張っておいただろ」
「だからってドラゴンごと落とすな」
ドラゴンの背から下り、何キロあると思ってるんだと憤っているレウの前まで進んでいく。息まで凍りそうな程なのに汗を掻いている彼の傍に、捕縛した実行犯が全て逃さず転がっていた。
「ありがとう、レウ」
手袋で汗を拭ってやり、踵を上げて顎に口づける。すると、レウに止めろと言って引き剥がされてしまう。好かれていない……と苛立ったエディスの足元に、騎乗させてくれていたドラゴンが擦り寄ってきた。
「……手懐けるなよ、どこのドラゴンだ」
それを見てレウが眉を顰め、エディスの頭を小突く。
「分かんねえんだよ。証がなくてさ。もしかしたら全部、闇市で売られた奴かもな」
ドラゴンの幼体は高く売れる。魔物の一種ではあるが、上手く飼い慣らせば騎乗できるからだ。
このドラゴンは成体に近いが、それでもまだ訓練さえすれば馴らすのは可能だろう。
足元に擦り寄ってくるこのドラゴン見て、さて、どうすべきかとエディスは悩む。レウに言えば、北の砦にいるという兄の元で育ててもらえるかもしれない。だが、折角こうして懐いてくれたのだから手元に置いておきたいとも思う。
しゃがんで首を撫でると、きゅうきゅうと鳴いて寝転ぶ姿につい笑みが零れる。真珠のような白い鱗は育てばさぞかし優美になるだろう。
とりあえず駅まで一緒に行って、と考えていたエディスの腕の間に入り込んできたドラゴンに笑い声を立てる。
「どうしたんだ、こら。ちょっと痛いぞ」
腹を持ち上げるようにしてエディスを自分の背に負ぶったドラゴンが、空に向かって鳴く。それを聞いたレウが血相を変えてエディスを抱き上げる。
「危ねえ、拠点に持ち帰られるぞ!」
気を付けろと言うレウに、奪われたドラゴンは血の気が出てきたらしく翼を広げて前足を上げた。咆哮して襲い掛かってくるドラゴンにレウが防御魔法を張ろうとして――腕が光る。
契約のブレスレットが姿を変えていき、左腕が竜の鱗に似たガントレットに包まれた。レウが得意とする篭手の魔法だが、こんな形だったかと下ろされて後ろに庇われた形になったエディスは呆然と見やる。
硬い鱗同士がぶつかった衝撃と音に、エディスは目を閉じて腕を顔の前に出す。静まり返ると目をそろりと開けると、腰を入れた一撃に敗れたドラゴンが左右に頭を揺らし――昏倒するところだった。
並走するレウに視線を送ったエディスは目を閉じて首を横に振る。
「じゃあどうやって中央に戻るんだよ」と怪訝そうにするレウよりも前に出て、すぅと息を吸った。
「先に駅に行ってろ。後で追いつく」
止めようとするレウの手を避け、二度踵を蹴る。体内に魔力を巡らせ、爆発的な勢いで距離を作ったエディスは顎を上げた。
「馬鹿、待て! おい、オヤジ。この馬借りるぞ!」
後ろから喧噪が聞こえ、エディスは立ち止まって後ろに向き直る。行商人らしき男に硬貨を放り投げたレウが馬に乗って追いかけてくるのを見て、エディスは「俺は馬と同じか」と睨み上げた。
返事を待たずに駆け出すと、泡を食って追いかけてくる。怒ってはいない。自分だって同じことをリスティーに思ったことがあるから仕方がないと割り切れる。
「まさかアンタ、アレを討伐するとか言うんじゃねえだろうな」
「その通りだよ。世話になったしな、それくらいしていくべきだろ」
空を埋め尽くす勢いで山を越えようとしてくるドラゴンの群れを眺める。
ドラゴンは人里から離れた洞窟や山に隠れ住んでいるのが常だ。群れで行動する種もいるが、大抵は一人を好む。それがこうして押し掛けてくるとしたら、理由は限られる。人に追い立てられたか、操られているかだ。
「ありゃ十中八九、人が乗ってるよ」
追手かと訊いてくるレウに肯定し、エディスは辺りに視線を送る。
レウに待機を命じてから街の見張り台に上って、そこで寝ている男を揺さぶり起こした。暖房が利いていてさぞかし心地いい眠りだったろうが、首に掛けている物を無断で拝借するわけにもいかない。貸してほしいと言って首から抜き取ると、あっあと手を伸ばしてくる。
それを足で押さえながらスコープを覗きこむと、遠くからやって来るドラゴンの背に人がいるのが見えた。やはり野生ではなかったかと息を吐いたエディスは背伸びをする。
外套のフードが風で後ろに捲れて、特徴的な銀髪が衆目に晒された。
「あ、あなたは……っ」
瞠目して尻もちをついた男に、自信あり気な笑みを向けたエディスは「静かにな」と唇の前に指を立てる。
【弾け ランバルリアの雷よ!】
指を鳴らすと、ドラゴンの騎手に向かって雷撃が落ちる。小さいながらも効果は絶大で、黒い煙を吐き出して昏倒した騎手が落ちていく。それを粘性のある水で作ったシールドで受け止め、下にいるレウに捕縛を指示する。
見張り台から跳んだエディスはドラゴンの背に乗り、手綱を取った。暴れようとするドラゴンを宥めながら迫ってくる他の個体を避けて魔法で叩き落とす。足で踏ん張っていると、腰に帯びたL.A-21が呼応するように震えた。
「人相手にお前を使う必要性はねえ。寝てろ」
リスティーが作った愛刀を汚すのは不快だと言い捨て、
【極東の主よ
我が手に集えッ!】
魔法で作った透明な刃で対峙した男の剣を分断すると、怖気づく。その隙にドラゴンで切迫させ、足に刃を食いこませる。悲鳴を上げる男の胸を押し、これまた下に落とす。急ごしらえか、どいつも手ごたえがあまりない。
【ランドラギルスの槍よ
振り落ち 穿ち 空を開けよ】
範囲魔法を唱え、ドラゴンごと撃ち落とす。極限まで効果を落としてはいるが、一網打尽にしてしまったので降りたらレウが呆れているだろう。突然騎手が代わったにも関わらず振り落とさなかったドラゴンの頭を撫でてやり、背に掛けられているポーチから餌を取り出して食べさせてやる。
ゆっくり降下していくと、「アンタ、なに考えてんだ!」危ないだろと想像通りのレウの怒号が聞こえてきて、エディスは今更後悔をした。
「……下にシールド張っておいただろ」
「だからってドラゴンごと落とすな」
ドラゴンの背から下り、何キロあると思ってるんだと憤っているレウの前まで進んでいく。息まで凍りそうな程なのに汗を掻いている彼の傍に、捕縛した実行犯が全て逃さず転がっていた。
「ありがとう、レウ」
手袋で汗を拭ってやり、踵を上げて顎に口づける。すると、レウに止めろと言って引き剥がされてしまう。好かれていない……と苛立ったエディスの足元に、騎乗させてくれていたドラゴンが擦り寄ってきた。
「……手懐けるなよ、どこのドラゴンだ」
それを見てレウが眉を顰め、エディスの頭を小突く。
「分かんねえんだよ。証がなくてさ。もしかしたら全部、闇市で売られた奴かもな」
ドラゴンの幼体は高く売れる。魔物の一種ではあるが、上手く飼い慣らせば騎乗できるからだ。
このドラゴンは成体に近いが、それでもまだ訓練さえすれば馴らすのは可能だろう。
足元に擦り寄ってくるこのドラゴン見て、さて、どうすべきかとエディスは悩む。レウに言えば、北の砦にいるという兄の元で育ててもらえるかもしれない。だが、折角こうして懐いてくれたのだから手元に置いておきたいとも思う。
しゃがんで首を撫でると、きゅうきゅうと鳴いて寝転ぶ姿につい笑みが零れる。真珠のような白い鱗は育てばさぞかし優美になるだろう。
とりあえず駅まで一緒に行って、と考えていたエディスの腕の間に入り込んできたドラゴンに笑い声を立てる。
「どうしたんだ、こら。ちょっと痛いぞ」
腹を持ち上げるようにしてエディスを自分の背に負ぶったドラゴンが、空に向かって鳴く。それを聞いたレウが血相を変えてエディスを抱き上げる。
「危ねえ、拠点に持ち帰られるぞ!」
気を付けろと言うレウに、奪われたドラゴンは血の気が出てきたらしく翼を広げて前足を上げた。咆哮して襲い掛かってくるドラゴンにレウが防御魔法を張ろうとして――腕が光る。
契約のブレスレットが姿を変えていき、左腕が竜の鱗に似たガントレットに包まれた。レウが得意とする篭手の魔法だが、こんな形だったかと下ろされて後ろに庇われた形になったエディスは呆然と見やる。
硬い鱗同士がぶつかった衝撃と音に、エディスは目を閉じて腕を顔の前に出す。静まり返ると目をそろりと開けると、腰を入れた一撃に敗れたドラゴンが左右に頭を揺らし――昏倒するところだった。
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