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南部編-前半-
7.機械仕掛けのヒト
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「おはようございます」
「おはようございますッス~」
横を通り抜ける際に目を合わせて挨拶をしてきた客に対して頭を下げる。ここ二ヵ月程ずっと連泊している、少し変わった客だ。初日に帯剣していたし、ラウンジで軍のお偉い方と話していたこともあるので軍人の家族なのかもしれない。
だが、今日はどこか妙な気がしてすぐに顔を上げた。
「お、お客様……っ!」
慌てて声を掛けると、その少年は立ち止まってこちらを振り返り見る。
「なんだ?」
ぶっきらぼうな話し方をする少年なのだが、どうしてか礼儀がなっていないと苛立ちを覚えることがなかった。
「あの、帽子は今日はよろしいので?」
確か日の光に弱いのだと聞いていた。なのでホテルマンは「お部屋に忘れられたのなら取ってきましょうか?」と進言した。だが、少年は目を和らげてくすぐったそうに笑う。
「いいや、今日は必要ないんだ」
解放的なエントランスに吹き込んできた風が、彼の髪を波打たせる。水面に弾かれる光のような輝きに、だから帽子を被っていたのかと、ホテルマンは納得して胸を撫で下ろした。
「でも、焼けてしまいますので被られた方がよろしいかと……」
お客様は肌が弱そうに見えますのでと弱弱しくも進言すると、少年はあっと小さく声を出す。ご友人の顔を困ったように見ると、「だから言ったんスよ」と鞄の中から帽子を取り出して彼の頭にのせる。
ホテルを出ると、並び歩くジェネアスが吹きだして笑って肩を叩いてきた。
「なあんでそんな、髪と目くらいって思っちゃうんスけど。大変ッスねえ」
「そんなに”いいもの”なら、全員染めりゃいいんだ」
「偽物には価値ないッスよぉ」
く、と噛みしめた口を大きく開いて欠伸をすると、ジェネアスに「眠いッスよね~」と笑われる。
「五時まで作業してたッスからねえ、欠伸も出る出る」
「リスティーも起きてたしな。アンドロイド、言うのは簡単だけど作るのは骨が折れるぜ」
「リっちゃんなんか、途中で何回か専門外だ!! って怒ってたッスもんね」
自分が得意としているのは武器なんだと髪を掻きむしりながら喚く姿を思い出し、エディスは乾いた笑い声を口の隙間から出す。とにかく部品が細かくて仕方がないと眉間を揉み解すリスティーに、リキッドがため息を吐いていたのも思い出された。
「まさか本当に手伝ってくれるとはね……」
「リキッドくん、怒ってたッスよ~ずっと。反軍のリーダーの娘なのに敵に塩を送るのか! って」
「大丈夫って豪語してたけどな、アイツ」
演技をするようなまどろっこしい奴じゃないと言い切ってくれて、恥ずかしいくらいだ。こんなにも真っ直ぐに信頼を向けてくる相手などそうそういない。
「グレイアスが帰らなかったのも一因みたいだけどな」
隙あらば剣から抜け出そうとしてくる、困った魔人はホテルでお留守番をしてもらっていた。
アカデミーの学舎の前に立っているリキッドと、彼にもたれ掛かって眠たそうに欠伸をしているリスティーを見付けたエディスが片手を挙げる。
「おはよう」
「おはよ~……アンタ、髪。いいの?」
帽子は被ってはいるが、いつものように帽子の中に髪を詰め込んでいない。近づいていくと、肩よりも長い左髪をリスティーが触ってきた。目の下にうっすらクマを作った彼女は呆れ顔だ。
「任務、失敗するんじゃないの」
「最初から隠してたつもりはなかったぞ」
色が無駄に目立つんだよと指先で髪を弄るエディスに、「それはそうだ」と神妙に三人ともが頷く。でもとリスティーが案じるように眉を下げる。
「後で命を狙われることになるかもしれないのよ。隠しといた方がいいんじゃ」
「狙われる覚悟くらいして来たって」
お前の父親のことだろと額を指で弾くと、リスティーは手で押さえてぷうっと頬を膨らませた。心配しているのにとありありと書いてある顔に小さく笑い、エディスは「お人よし」と囁く。
「それより、早く見せてくれよ。できたんだろ?」
そう言うと、リスティーは顔を輝かせて「そうよ!」とエディスの手を握った。来て来てっとそのまま引っ張って行かれるので、ジェネアスに手を振る。
「エディス~、後で連絡するッス!」
アカデミー内を好きなようにうろついていたジェネアスは、いつの間にか色んな研究室に出入りしているらしい。会う度にこれが面白いあれを試してみたいと笑顔で話してくれる。
リスティーに半ば引きずられるようにして辿り着いた、彼女と共同で借りている研究室。中に入ると、雑然とした空間が広がっていた。狭い室内に金属や紙が散らばっているのを見ると、シュウとシルベリアの部屋が思い出される。
リスティーが大股で歩いていき、部屋の中心に置かれている寝台に掛けられている黒い布を掴む。隠されていたものが露わになっていき、エディスは感嘆の声を上げる。
「すげえな……本当に人間みたいだ」
二人が挟んで立つ白い台の上には、一人の人間が横たわっていた。
流れるような濃い金の髪に、瞬きをしない青の目。白く滑らかな肌に淡い色合いの唇――伸びやかな肢体を持つ少年だった。
「肌はアンタの色に合わせてみたの。綺麗でしょ」
「なにを使って作ったんだ?」
「魔物の皮よ」
自信作だったんだけど……と指に手を当てて考えこんでいたリスティーが、ふと寝台に手を置いて身を乗り出してくる。伸びてきた手に顎を引かれ、エディスは背を曲げて前のめりになった。
「もう少し唇濃くしても良かったかな~。変えようかしら……どう思う?」
「どっちでもいいだろ」
目を閉じて観察に付き合っていたが、すぐに気恥ずかしくなってきて「お人形を作ってんじゃねえんだぞ」と目を開いて睨む。もういいだろうと身を引こうとしたが、藍色のネクタイを掴んで引き寄せた。
「ねえ、アンタは魔物がなにか知ってる?」
そっと耳元に顔を寄せてきたリスティーに小声で囁かれ、目を僅かに見開く。動揺を悟られないように「……いいや」と淡々と答え、頬と頬が触れ合う程の近さで見つめ合う。
「アンタが落とされた崖に、深夜二時に集合。いい?」
そう言い切ったリスティーは素早く体を離し、「じゃあ最終調整するから」とエディスを手で追い払うような仕草を取った。
「アンタも早く仕上げてよ」
楽しみにしてると口がかたどり、エディスは「出来たって言ったろ。寝ぼけてたのか」と腰に手を当てた。
「おはようございますッス~」
横を通り抜ける際に目を合わせて挨拶をしてきた客に対して頭を下げる。ここ二ヵ月程ずっと連泊している、少し変わった客だ。初日に帯剣していたし、ラウンジで軍のお偉い方と話していたこともあるので軍人の家族なのかもしれない。
だが、今日はどこか妙な気がしてすぐに顔を上げた。
「お、お客様……っ!」
慌てて声を掛けると、その少年は立ち止まってこちらを振り返り見る。
「なんだ?」
ぶっきらぼうな話し方をする少年なのだが、どうしてか礼儀がなっていないと苛立ちを覚えることがなかった。
「あの、帽子は今日はよろしいので?」
確か日の光に弱いのだと聞いていた。なのでホテルマンは「お部屋に忘れられたのなら取ってきましょうか?」と進言した。だが、少年は目を和らげてくすぐったそうに笑う。
「いいや、今日は必要ないんだ」
解放的なエントランスに吹き込んできた風が、彼の髪を波打たせる。水面に弾かれる光のような輝きに、だから帽子を被っていたのかと、ホテルマンは納得して胸を撫で下ろした。
「でも、焼けてしまいますので被られた方がよろしいかと……」
お客様は肌が弱そうに見えますのでと弱弱しくも進言すると、少年はあっと小さく声を出す。ご友人の顔を困ったように見ると、「だから言ったんスよ」と鞄の中から帽子を取り出して彼の頭にのせる。
ホテルを出ると、並び歩くジェネアスが吹きだして笑って肩を叩いてきた。
「なあんでそんな、髪と目くらいって思っちゃうんスけど。大変ッスねえ」
「そんなに”いいもの”なら、全員染めりゃいいんだ」
「偽物には価値ないッスよぉ」
く、と噛みしめた口を大きく開いて欠伸をすると、ジェネアスに「眠いッスよね~」と笑われる。
「五時まで作業してたッスからねえ、欠伸も出る出る」
「リスティーも起きてたしな。アンドロイド、言うのは簡単だけど作るのは骨が折れるぜ」
「リっちゃんなんか、途中で何回か専門外だ!! って怒ってたッスもんね」
自分が得意としているのは武器なんだと髪を掻きむしりながら喚く姿を思い出し、エディスは乾いた笑い声を口の隙間から出す。とにかく部品が細かくて仕方がないと眉間を揉み解すリスティーに、リキッドがため息を吐いていたのも思い出された。
「まさか本当に手伝ってくれるとはね……」
「リキッドくん、怒ってたッスよ~ずっと。反軍のリーダーの娘なのに敵に塩を送るのか! って」
「大丈夫って豪語してたけどな、アイツ」
演技をするようなまどろっこしい奴じゃないと言い切ってくれて、恥ずかしいくらいだ。こんなにも真っ直ぐに信頼を向けてくる相手などそうそういない。
「グレイアスが帰らなかったのも一因みたいだけどな」
隙あらば剣から抜け出そうとしてくる、困った魔人はホテルでお留守番をしてもらっていた。
アカデミーの学舎の前に立っているリキッドと、彼にもたれ掛かって眠たそうに欠伸をしているリスティーを見付けたエディスが片手を挙げる。
「おはよう」
「おはよ~……アンタ、髪。いいの?」
帽子は被ってはいるが、いつものように帽子の中に髪を詰め込んでいない。近づいていくと、肩よりも長い左髪をリスティーが触ってきた。目の下にうっすらクマを作った彼女は呆れ顔だ。
「任務、失敗するんじゃないの」
「最初から隠してたつもりはなかったぞ」
色が無駄に目立つんだよと指先で髪を弄るエディスに、「それはそうだ」と神妙に三人ともが頷く。でもとリスティーが案じるように眉を下げる。
「後で命を狙われることになるかもしれないのよ。隠しといた方がいいんじゃ」
「狙われる覚悟くらいして来たって」
お前の父親のことだろと額を指で弾くと、リスティーは手で押さえてぷうっと頬を膨らませた。心配しているのにとありありと書いてある顔に小さく笑い、エディスは「お人よし」と囁く。
「それより、早く見せてくれよ。できたんだろ?」
そう言うと、リスティーは顔を輝かせて「そうよ!」とエディスの手を握った。来て来てっとそのまま引っ張って行かれるので、ジェネアスに手を振る。
「エディス~、後で連絡するッス!」
アカデミー内を好きなようにうろついていたジェネアスは、いつの間にか色んな研究室に出入りしているらしい。会う度にこれが面白いあれを試してみたいと笑顔で話してくれる。
リスティーに半ば引きずられるようにして辿り着いた、彼女と共同で借りている研究室。中に入ると、雑然とした空間が広がっていた。狭い室内に金属や紙が散らばっているのを見ると、シュウとシルベリアの部屋が思い出される。
リスティーが大股で歩いていき、部屋の中心に置かれている寝台に掛けられている黒い布を掴む。隠されていたものが露わになっていき、エディスは感嘆の声を上げる。
「すげえな……本当に人間みたいだ」
二人が挟んで立つ白い台の上には、一人の人間が横たわっていた。
流れるような濃い金の髪に、瞬きをしない青の目。白く滑らかな肌に淡い色合いの唇――伸びやかな肢体を持つ少年だった。
「肌はアンタの色に合わせてみたの。綺麗でしょ」
「なにを使って作ったんだ?」
「魔物の皮よ」
自信作だったんだけど……と指に手を当てて考えこんでいたリスティーが、ふと寝台に手を置いて身を乗り出してくる。伸びてきた手に顎を引かれ、エディスは背を曲げて前のめりになった。
「もう少し唇濃くしても良かったかな~。変えようかしら……どう思う?」
「どっちでもいいだろ」
目を閉じて観察に付き合っていたが、すぐに気恥ずかしくなってきて「お人形を作ってんじゃねえんだぞ」と目を開いて睨む。もういいだろうと身を引こうとしたが、藍色のネクタイを掴んで引き寄せた。
「ねえ、アンタは魔物がなにか知ってる?」
そっと耳元に顔を寄せてきたリスティーに小声で囁かれ、目を僅かに見開く。動揺を悟られないように「……いいや」と淡々と答え、頬と頬が触れ合う程の近さで見つめ合う。
「アンタが落とされた崖に、深夜二時に集合。いい?」
そう言い切ったリスティーは素早く体を離し、「じゃあ最終調整するから」とエディスを手で追い払うような仕草を取った。
「アンタも早く仕上げてよ」
楽しみにしてると口がかたどり、エディスは「出来たって言ったろ。寝ぼけてたのか」と腰に手を当てた。
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