霊能力者レイの復讐代行

１

２話

復讐するといってもどうしようか。
俺は帰り道にネットで復讐の方法を調べていた。
「へぇ、密室を作ってシュールストレミングをぶち込むのか。」
シュールストレミングとは世界一臭い食べ物とも称される塩漬けのニシンの缶詰だ。俺もそのにおいをかいだことはないが動画投稿サイトで配信者がそのにおいをかいで泣きながら食べていたのを見たことがある。
これはとても面白そうだ。復讐方法の候補に加えるとしよう。
そうやって復讐方法を調べていた時に面白そうな記事を見つけた。
「霊能力で制裁をくわえます。　効果を感じられなかったらお代はいりません。」
霊能力による制裁か。面白そうだ。俺はうまれつき霊が見えるのでオカルトにはまっていた時期がある。いや、今でもオカルトは好きだ。しかもその事務所はこの町からそう遠く離れていない。
「ダメもとであたってみるか」
俺は生まれつき霊がみえる。墓場なんかに行くと３６０度どこを見渡しても霊が視界に入る。奴らが俺に干渉してくることはないが。
イカサマだったとしても見分けられるし俺はこの事務所に行って霊能力者に会うことにした。