3 / 3
後編
しおりを挟む
「なんかでかくなってないですか?」
「えっ……勃起とはそういうもんでは」
「勃起……それにしても容積増えすぎでは? 女の子はイヤがりそうです」
「えっ……」
左手は根元と玉袋を刺激し、右手で竿を包み裏筋やカリ首の周りを刺激して行けば、レオンハルトのペニスは容易く勃起した。
当初はイナに見られているという状況から、緊張で彼女が望むように勃起できるのかと不安だったが、どうやらレオンハルトの性欲は己が思っているよりもずっと強靭で、旺盛だったようだ。
ベッドに腰かけたレオンハルトの股間に視線を送るイナの体勢では、ぶっちゃけ下半身が――真っ白なあのパンツがよく見えない。それでもペニスの体臭を嗅げるくらい近くにイナの顔があるので、レオンハルト――のオナニー――的に問題はなかった。勃起ペニスに目をやれば、バックにイナの顔がある。それだけでレオンハルトは興奮できた。
しかもときおりイナの吐息がカウパーまみれのペニスに当たるのが、わかる。カメラロールにいる女装したイナからは、絶対に与えられない圧倒的情報量の差に、レオンハルトは脳髄がしびれるような気持ちだった。
「これがカウパーですか~……。亀頭の穴がぱくぱくして、ちょっと白っぽいのが……精子混じってるんですかね?」
静かなひとり部屋に、レオンハルトがペニスをしごく、水気を含んだ淫音が鳴り響く。
いつの間にやらレオンハルトは自慰行為に夢中になっていて、イナの言葉に反応できなくなっていた。まばたきが増えて、吐息は荒く、胸が大きく上下している。
そうやってレオンハルトが快楽を追い求めることに夢中になっていたのを見かねたのか、どうなのか……イナは不意に先走り液にまみれた亀頭へ息を吹きかけた。
「――え?! い、イナ?!」
おどろきに、レオンハルトの動きが止まる。目を丸くしてイナを見下ろせば、イナはイタズラっ子のような顔をして笑っていた。
そうやってレオンハルトがぼんやりとしているうちに、イナは充血した亀頭を人差し指でつつく。
「つるっとしていて面白いですね! こういうキノコありそうです」
イナの言葉に、刺激に、レオンハルトの鈴口は苦しそうにはくはくとわななき、少々白く濁ったカウパー液を吐き出した。
それは当然のようにイナの指先を汚したが、イナは構うことなくぺとぺととレオンハルトの亀頭に触れる。そのたびに粘着質な水音がして、レオンハルトはめまいを覚えるようだった。
「い、イナ……! それっ……」
「あ、痛かったですか?」
「いや、痛くはない、けど……っ」
「ん、じゃあ――」
つるつるとした亀頭部を無邪気に触っていたイナの指が離れる。その際にねばついた先走りが糸引いたものの、すぐにそれも途切れる。
レオンハルトが「助かった」と思ったのもつかの間――
「イナ?! ちょ――」
「ん……やっぱりこーいうのって苦いものなんですね?」
イナの顔が不意にレオンハルトの勃起ペニスに近づき、イナの開いた唇から突き出された舌が、レオンハルトの亀頭を舐めた。
「え、えっ。ちょっ」
「ん、ふ、先輩……シコらないんですか? ん……」
まるで子猫が皿からミルクを飲むかのように、ぺろぺろとイナはレオンハルトの亀頭を舐めている。唾液とカウパー液が混じり合って、ぴちゃぴちゃと淫猥な水音がレオンハルトの鼓膜を震わし、情報を脳に送り込む。
レオンハルトは陰嚢が重くなったような気になった。同時に、無意識のうちに息を詰めて、腰を引くような体勢になる。張り詰めたペニスの先へと、射精感が込み上げて行く感覚――。
「イナ、やばっ、それ」
「気持ちいいですか? ん、ちゅ」
イナの柔らかな唇が、亀頭にふわりと当たったかと思えば、イナの舌先がぐりぐりと鈴口をほじるように押しつけられる。脳みそがしびれるような、快感。引き気味だったレオンハルトの腰は、いつの間にか前へと押し出すような体勢になっていた。
「イナっ、ほんと、もう、やば――」
ガクガクとレオンハルトの腰からモモにかけてが震える。背中をそらし、踏ん張るように両脚へと力が入り、思わずぎゅっとベッドシーツを握り込む。快楽の波が腰から脳へと押し寄せる。勃起ペニスの中を、射精感がせり上がって行くような錯覚――。
「――イナっ、だめっ、出っ――」
イナの口の中で、じゅっとレオンハルトの亀頭先端部の穴からねばっこい液体を吸い上げる音がした。その快楽に耐え切れず、レオンハルトはイナの口の中で射精する。びくびくと震える勃起ペニスの先端から、白濁液がたまらないとばかりに飛び出して、イナの口内を汚して行く。
レオンハルトはしばらく射精の快感に浸っていたものの、すぐに我に返ってイナを見た。
「んんっ……せーえきってこーいう味なんれすね」
「うわ、ご、ごめんイナ!」
イナは口を大きく開けて、まるでレオンハルトに見せるかのように、白濁液にまみれた舌を見せている。
罪悪感と申し訳なさを覚えながら、レオンハルトはベッドサイドに置いてあったティッシュの箱から三枚ティッシュを抜いてイナに渡す。
「精液……ワンチャンおいしいかなって思ってました」
「そんなわけないじゃん……」
レオンハルトの体を、様々な虚脱感が襲う。
イナはレオンハルトから渡されたティッシュへ、舌に残っていた精液を吐き出す。それを見てレオンハルトの股間は元気になりかけたが、ほかごとに無理やり意識をやることで抑え込む。
「先輩、スッキリしましたか?」
「え……どうだろう……。疲れはした……」
「じゃあ今日はスッキリ眠れますよね?」
「たぶんね」
「よかったです! それじゃあ今日はゴムないからセックスまではできないですけど……今度は最後までして、またスッキリしましょうね? 先輩♡」
「…………え?」
イナの爆弾発言にレオンハルトはまたしても動き止めた。けれどもレオンハルトのペニスはにわかにムクムクと元気になって――
「ちょっと待って、今のでまた勃ったんですけど……」
「……先輩って、実は絶倫だったりします?」
「こんなこと言われて勃たない男はいないよ!」
「主語でかいですね」
……などと気の置けない言い合いをしたものの、レオンハルトはイナにまたスッキリと抜かれてしまうのだった。
「えっ……勃起とはそういうもんでは」
「勃起……それにしても容積増えすぎでは? 女の子はイヤがりそうです」
「えっ……」
左手は根元と玉袋を刺激し、右手で竿を包み裏筋やカリ首の周りを刺激して行けば、レオンハルトのペニスは容易く勃起した。
当初はイナに見られているという状況から、緊張で彼女が望むように勃起できるのかと不安だったが、どうやらレオンハルトの性欲は己が思っているよりもずっと強靭で、旺盛だったようだ。
ベッドに腰かけたレオンハルトの股間に視線を送るイナの体勢では、ぶっちゃけ下半身が――真っ白なあのパンツがよく見えない。それでもペニスの体臭を嗅げるくらい近くにイナの顔があるので、レオンハルト――のオナニー――的に問題はなかった。勃起ペニスに目をやれば、バックにイナの顔がある。それだけでレオンハルトは興奮できた。
しかもときおりイナの吐息がカウパーまみれのペニスに当たるのが、わかる。カメラロールにいる女装したイナからは、絶対に与えられない圧倒的情報量の差に、レオンハルトは脳髄がしびれるような気持ちだった。
「これがカウパーですか~……。亀頭の穴がぱくぱくして、ちょっと白っぽいのが……精子混じってるんですかね?」
静かなひとり部屋に、レオンハルトがペニスをしごく、水気を含んだ淫音が鳴り響く。
いつの間にやらレオンハルトは自慰行為に夢中になっていて、イナの言葉に反応できなくなっていた。まばたきが増えて、吐息は荒く、胸が大きく上下している。
そうやってレオンハルトが快楽を追い求めることに夢中になっていたのを見かねたのか、どうなのか……イナは不意に先走り液にまみれた亀頭へ息を吹きかけた。
「――え?! い、イナ?!」
おどろきに、レオンハルトの動きが止まる。目を丸くしてイナを見下ろせば、イナはイタズラっ子のような顔をして笑っていた。
そうやってレオンハルトがぼんやりとしているうちに、イナは充血した亀頭を人差し指でつつく。
「つるっとしていて面白いですね! こういうキノコありそうです」
イナの言葉に、刺激に、レオンハルトの鈴口は苦しそうにはくはくとわななき、少々白く濁ったカウパー液を吐き出した。
それは当然のようにイナの指先を汚したが、イナは構うことなくぺとぺととレオンハルトの亀頭に触れる。そのたびに粘着質な水音がして、レオンハルトはめまいを覚えるようだった。
「い、イナ……! それっ……」
「あ、痛かったですか?」
「いや、痛くはない、けど……っ」
「ん、じゃあ――」
つるつるとした亀頭部を無邪気に触っていたイナの指が離れる。その際にねばついた先走りが糸引いたものの、すぐにそれも途切れる。
レオンハルトが「助かった」と思ったのもつかの間――
「イナ?! ちょ――」
「ん……やっぱりこーいうのって苦いものなんですね?」
イナの顔が不意にレオンハルトの勃起ペニスに近づき、イナの開いた唇から突き出された舌が、レオンハルトの亀頭を舐めた。
「え、えっ。ちょっ」
「ん、ふ、先輩……シコらないんですか? ん……」
まるで子猫が皿からミルクを飲むかのように、ぺろぺろとイナはレオンハルトの亀頭を舐めている。唾液とカウパー液が混じり合って、ぴちゃぴちゃと淫猥な水音がレオンハルトの鼓膜を震わし、情報を脳に送り込む。
レオンハルトは陰嚢が重くなったような気になった。同時に、無意識のうちに息を詰めて、腰を引くような体勢になる。張り詰めたペニスの先へと、射精感が込み上げて行く感覚――。
「イナ、やばっ、それ」
「気持ちいいですか? ん、ちゅ」
イナの柔らかな唇が、亀頭にふわりと当たったかと思えば、イナの舌先がぐりぐりと鈴口をほじるように押しつけられる。脳みそがしびれるような、快感。引き気味だったレオンハルトの腰は、いつの間にか前へと押し出すような体勢になっていた。
「イナっ、ほんと、もう、やば――」
ガクガクとレオンハルトの腰からモモにかけてが震える。背中をそらし、踏ん張るように両脚へと力が入り、思わずぎゅっとベッドシーツを握り込む。快楽の波が腰から脳へと押し寄せる。勃起ペニスの中を、射精感がせり上がって行くような錯覚――。
「――イナっ、だめっ、出っ――」
イナの口の中で、じゅっとレオンハルトの亀頭先端部の穴からねばっこい液体を吸い上げる音がした。その快楽に耐え切れず、レオンハルトはイナの口の中で射精する。びくびくと震える勃起ペニスの先端から、白濁液がたまらないとばかりに飛び出して、イナの口内を汚して行く。
レオンハルトはしばらく射精の快感に浸っていたものの、すぐに我に返ってイナを見た。
「んんっ……せーえきってこーいう味なんれすね」
「うわ、ご、ごめんイナ!」
イナは口を大きく開けて、まるでレオンハルトに見せるかのように、白濁液にまみれた舌を見せている。
罪悪感と申し訳なさを覚えながら、レオンハルトはベッドサイドに置いてあったティッシュの箱から三枚ティッシュを抜いてイナに渡す。
「精液……ワンチャンおいしいかなって思ってました」
「そんなわけないじゃん……」
レオンハルトの体を、様々な虚脱感が襲う。
イナはレオンハルトから渡されたティッシュへ、舌に残っていた精液を吐き出す。それを見てレオンハルトの股間は元気になりかけたが、ほかごとに無理やり意識をやることで抑え込む。
「先輩、スッキリしましたか?」
「え……どうだろう……。疲れはした……」
「じゃあ今日はスッキリ眠れますよね?」
「たぶんね」
「よかったです! それじゃあ今日はゴムないからセックスまではできないですけど……今度は最後までして、またスッキリしましょうね? 先輩♡」
「…………え?」
イナの爆弾発言にレオンハルトはまたしても動き止めた。けれどもレオンハルトのペニスはにわかにムクムクと元気になって――
「ちょっと待って、今のでまた勃ったんですけど……」
「……先輩って、実は絶倫だったりします?」
「こんなこと言われて勃たない男はいないよ!」
「主語でかいですね」
……などと気の置けない言い合いをしたものの、レオンハルトはイナにまたスッキリと抜かれてしまうのだった。
1
お気に入りに追加
15
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


Honey Ginger
なかな悠桃
恋愛
斉藤花菜は平凡な営業事務。唯一の楽しみは乙ゲーアプリをすること。ある日、仕事を押し付けられ残業中ある行動を隣の席の後輩、上坂耀太に見られてしまい・・・・・・。
※誤字・脱字など見つけ次第修正します。読み難い点などあると思いますが、ご了承ください。

一宿一飯の恩義
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
妹のアイミが、一人暮らしの兄の家に泊まりに来た。コンサートで近くを訪れたため、ホテル代わりに利用しようということだった。
兄は条件を付けて、アイミを泊めることにした。
その夜、条件であることを理由に、兄はアイミを抱く。

鬼より強い桃太郎(性的な意味で)
久保 ちはろ
恋愛
桃太郎の幼馴染の千夏は、彼に淡い恋心を抱きつつも、普段から女癖の悪い彼に辟易している。さらに、彼が鬼退治に行かないと言い放った日には、千夏の堪忍袋の緒も切れ、彼女は一人鬼ヶ島に向かう。

スパルタ上司と甘くとろけるチョコレートキス
散りぬるを
恋愛
2月14日バレンタインデー。その日、大園紗和(26)は朝から頭を悩ませていた。
物腰柔らかな口調とは裏腹に、妥協を許さないスパルタ上司ーー米山将彦(34)にチョコを渡すかどうかで。
それは「日頃のお礼として」用意したチョコだったのだが、米山に対して苦手意識を持つ紗和は、昼休みになっても渡せずにいた。しかし、ふいに訪れた2人きりの時間。そしてまさかの、米山からの告白。
会社では見せることのない米山の意外な一面に、紗和はドキドキしてしまって……?
最初から最後まで甘い、バレンタインデーをテーマにした短編です。
※ムーンライトノベルズからの転載です。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる