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ひとり取り残され、営みの前に脱がされたナイトドレスを手に取る。もぞもぞとナイトドレスを身にまといながら、わたしは脳をフル回転させて考えた。それは無理矢理動かしての考えではなく、否応なく脳が稼働する――そんな感覚だった。
そして次々に浮かんでは消えて行く考えを総合しながら、わたしは結論を出した。
あの――ザカライアさんの、困ったような、微妙に弛緩した顔は、あきらめの顔なんだとまず気づいた。なにもかもあきらめきって、手を離そうとしている寸前の顔なんだと。
ジョーンズ家の父子関係は、どうもほぼ完全にジョーンズさん――つまり、ザカライアさんのお父様――が上で支配しているような状況らしい。ザカライアさんはハッキリとは言わなかったけれども、夫婦関係が破綻したのは「上手く間に入れなかった」と言っていたし、彼からすれば父親という存在には逆らいづらいのかもしれない。
そして、ザカライアさんにはそれを根本から変えられる力はない。力とは、つまり実際の実行できるかどうかの力とか、気力のことである。
しかし、今のところわたしはジョーンズさんとの関係はほとんど白紙、スタート地点に立った状態からまったく動いていないも同然である。ジョーンズさんとは婚姻の儀式を執り行ったあの場で会って以来、顔を合わせていないのだから、当たり前だ。
ザカライアさんの言葉を再び思い出す。彼の物言いだと、前妻さんとザカライアさんとジョーンズさんは同居していたのかもしれない。……けれども、前妻さんとジョーンズさんは上手く行かなかった。だから……もしかしたら、わたしとの結婚に際してザカライアさんはジョーンズさんと別居したのかもしれない。……この辺りのことは完全に想像であるが。
そうであれば、ザカライアさんはできる範囲のことはやろうとしているように思えた。父親であるジョーンズさんには逆らいづらい。けれども、前回と同じ轍は踏みたくない。だから、せめてとジョーンズさんとは別居して新妻――わたし――を迎えた……。
ザカライアさんはあきらめの顔を浮かべながらも、どこかで期待とか、希望みたいなものを抱いているのかもしれない。
しかし、ザカライアさんはそれをわたしにハッキリと伝えるよりも、自分があきらめる方向へと無理に舵を取っているように思えた。
「だから、君が外に男を作っても、今度は父には上手く隠し通すよ」……そう言って、わざわざ自分の期待や希望の道を塞いでいる気がするのだ。
それは、「また」裏切られたときが恐ろしいからに違いない。期待を打ち砕かれ、希望の道を閉ざされるのは、どうあがいたって嫌な気分になること間違いなしなのだ。ザカライアさんは……それを極度に恐れているのかもしれない。
そこまで考えて思ったのは、ザカライアさんがとても成熟した大人の男性だと信じられない自分だった。
いや、そんなはずはない。ザカライアさんは、わたしより一二も年上の男性なのだ。……けれども一度浮かんだ考えは中々消せなくて、どうしてもわたしにはザカライアさんは寂しがり屋で自分の意思をハッキリと伝えられない、引っ込み思案の子供のような印象になってしまった。
そう、わたしとまだいくつも変わらないような――大人の庇護を必要とし、欲する子供。
そんな馬鹿な、とわたしはわたしを罵倒する。「子供みたい」だなんて、決して褒め言葉ではない。ましてや、ザカライアさんのような立派に成人した男性へと向けていい言葉ではない。
けれども、もう、わたしの脳内ではザカライアさんに対するそういう印象はぬぐい切れないものとなっていた。
……ひとまず、そういう印象を抱くに至ってしまったことは置いておくとしよう。
問題は、これからの家庭生活だ。
当たり前だがわたしは「外に男を作る」なんてことはできない。それはつまり夫であるザカライアさんを裏切るという行為にほかならないわけで……あのライナスと同じようなことをするなんていうのは、気持ち的にも土台無理な話だった。
そもそも仮に、仮に「外に男を作りたい」とわたしが思ったとしても、そんな器用な真似はできないと思う。なんとなく、すぐに周囲に知れ渡ってしまう気がするのだ。……だから、「外に男を作る」なんてことは、わたしには無理な話だった。
そうであれば道はひとつである。
ザカライアさんと普通の家庭生活を営む……。暴力や暴言もなく、互いを尊重しあえる、笑いの絶えない温かい家庭……そんな家庭がわたしの理想である。その理想を叶える相手はザカライアさん以外に選択肢はない。……となれば、わたしが進むべき道はひとつしかないのである。
――なんだ、簡単な話じゃない!
天啓だった。「悲劇のヒロイン」ごっこに浸っていて忘れていたが、わたしはそういう家庭生活を送りたいのだった。そしてそれを成就するために進む道は、わたしの前にはひとつしか敷かれていなかった。だから、簡単な話だ。その、ひとつしかない道を邁進すればいいのである。
まずは、ザカライアさんに歩み寄るのだ。わたしはずっとザカライアさんに歩み寄るということもせず、彼は変なことをしてくる変な夫だと思い込んでいた。ザカライアさんの心を慮ることもせず、都合のいい窓越しにしか彼を見ていなかった。
――良好な人間関係とは互いに歩み寄るものであり、一方的に「こっちにきて欲しい」などとばかり考えるのは、ムシがよすぎるのである。
いつだったか読んだ小説の一文を思い出す。それは今のわたしたちの夫婦関係にも当てはめられる一文だ。
たしかにそうだ。たとえば、わたしとエリーの関係だって、どちらかが一方的に言い寄ったり、相手をいいように操縦しようとしたりするような関係ではない。お互いに思いやりと尊敬を持っているからこそ「親友」と呼べる関係なのだ。
今のわたしとザカライアさんには、そういうものが足りない。そう、足りないものだらけだ。わたしも足りていないし、ザカライアさんも足りていない。しかし、相手の不足分を一方的に嘆くばかりでは、なにも状況は改善しない。
だから、今のわたしが進むべき道はひとつなのだ。
都合のいい空想を捨てて、現実にいるザカライアさんを真摯に愛する。悪い噂も、変な夫とという印象も取り払って、もう一度ザカライアさんのそのままの姿を見る。
それが都合のいい空想の中に逃げ込んで、現実を直視せずにここまできてしまったわたしが、進むべきたったひとつの道。
明日からどうするべきか、具体的な身の振り方が決まったと思うと、体の内から力がみなぎってくるようだった。
――「悲劇のヒロイン」ごっこは今日でおしまい。明日からすべきは……「理想の家庭」生活を実現するためにザカライアさんを知り、仲よくなること!
わたしは勢いよくベッドに潜り込んで、明日を待つことにした。わたしの想像の中の「明日」は、いつもと違ってなんだかきらきらと輝いているように見えた。
そして次々に浮かんでは消えて行く考えを総合しながら、わたしは結論を出した。
あの――ザカライアさんの、困ったような、微妙に弛緩した顔は、あきらめの顔なんだとまず気づいた。なにもかもあきらめきって、手を離そうとしている寸前の顔なんだと。
ジョーンズ家の父子関係は、どうもほぼ完全にジョーンズさん――つまり、ザカライアさんのお父様――が上で支配しているような状況らしい。ザカライアさんはハッキリとは言わなかったけれども、夫婦関係が破綻したのは「上手く間に入れなかった」と言っていたし、彼からすれば父親という存在には逆らいづらいのかもしれない。
そして、ザカライアさんにはそれを根本から変えられる力はない。力とは、つまり実際の実行できるかどうかの力とか、気力のことである。
しかし、今のところわたしはジョーンズさんとの関係はほとんど白紙、スタート地点に立った状態からまったく動いていないも同然である。ジョーンズさんとは婚姻の儀式を執り行ったあの場で会って以来、顔を合わせていないのだから、当たり前だ。
ザカライアさんの言葉を再び思い出す。彼の物言いだと、前妻さんとザカライアさんとジョーンズさんは同居していたのかもしれない。……けれども、前妻さんとジョーンズさんは上手く行かなかった。だから……もしかしたら、わたしとの結婚に際してザカライアさんはジョーンズさんと別居したのかもしれない。……この辺りのことは完全に想像であるが。
そうであれば、ザカライアさんはできる範囲のことはやろうとしているように思えた。父親であるジョーンズさんには逆らいづらい。けれども、前回と同じ轍は踏みたくない。だから、せめてとジョーンズさんとは別居して新妻――わたし――を迎えた……。
ザカライアさんはあきらめの顔を浮かべながらも、どこかで期待とか、希望みたいなものを抱いているのかもしれない。
しかし、ザカライアさんはそれをわたしにハッキリと伝えるよりも、自分があきらめる方向へと無理に舵を取っているように思えた。
「だから、君が外に男を作っても、今度は父には上手く隠し通すよ」……そう言って、わざわざ自分の期待や希望の道を塞いでいる気がするのだ。
それは、「また」裏切られたときが恐ろしいからに違いない。期待を打ち砕かれ、希望の道を閉ざされるのは、どうあがいたって嫌な気分になること間違いなしなのだ。ザカライアさんは……それを極度に恐れているのかもしれない。
そこまで考えて思ったのは、ザカライアさんがとても成熟した大人の男性だと信じられない自分だった。
いや、そんなはずはない。ザカライアさんは、わたしより一二も年上の男性なのだ。……けれども一度浮かんだ考えは中々消せなくて、どうしてもわたしにはザカライアさんは寂しがり屋で自分の意思をハッキリと伝えられない、引っ込み思案の子供のような印象になってしまった。
そう、わたしとまだいくつも変わらないような――大人の庇護を必要とし、欲する子供。
そんな馬鹿な、とわたしはわたしを罵倒する。「子供みたい」だなんて、決して褒め言葉ではない。ましてや、ザカライアさんのような立派に成人した男性へと向けていい言葉ではない。
けれども、もう、わたしの脳内ではザカライアさんに対するそういう印象はぬぐい切れないものとなっていた。
……ひとまず、そういう印象を抱くに至ってしまったことは置いておくとしよう。
問題は、これからの家庭生活だ。
当たり前だがわたしは「外に男を作る」なんてことはできない。それはつまり夫であるザカライアさんを裏切るという行為にほかならないわけで……あのライナスと同じようなことをするなんていうのは、気持ち的にも土台無理な話だった。
そもそも仮に、仮に「外に男を作りたい」とわたしが思ったとしても、そんな器用な真似はできないと思う。なんとなく、すぐに周囲に知れ渡ってしまう気がするのだ。……だから、「外に男を作る」なんてことは、わたしには無理な話だった。
そうであれば道はひとつである。
ザカライアさんと普通の家庭生活を営む……。暴力や暴言もなく、互いを尊重しあえる、笑いの絶えない温かい家庭……そんな家庭がわたしの理想である。その理想を叶える相手はザカライアさん以外に選択肢はない。……となれば、わたしが進むべき道はひとつしかないのである。
――なんだ、簡単な話じゃない!
天啓だった。「悲劇のヒロイン」ごっこに浸っていて忘れていたが、わたしはそういう家庭生活を送りたいのだった。そしてそれを成就するために進む道は、わたしの前にはひとつしか敷かれていなかった。だから、簡単な話だ。その、ひとつしかない道を邁進すればいいのである。
まずは、ザカライアさんに歩み寄るのだ。わたしはずっとザカライアさんに歩み寄るということもせず、彼は変なことをしてくる変な夫だと思い込んでいた。ザカライアさんの心を慮ることもせず、都合のいい窓越しにしか彼を見ていなかった。
――良好な人間関係とは互いに歩み寄るものであり、一方的に「こっちにきて欲しい」などとばかり考えるのは、ムシがよすぎるのである。
いつだったか読んだ小説の一文を思い出す。それは今のわたしたちの夫婦関係にも当てはめられる一文だ。
たしかにそうだ。たとえば、わたしとエリーの関係だって、どちらかが一方的に言い寄ったり、相手をいいように操縦しようとしたりするような関係ではない。お互いに思いやりと尊敬を持っているからこそ「親友」と呼べる関係なのだ。
今のわたしとザカライアさんには、そういうものが足りない。そう、足りないものだらけだ。わたしも足りていないし、ザカライアさんも足りていない。しかし、相手の不足分を一方的に嘆くばかりでは、なにも状況は改善しない。
だから、今のわたしが進むべき道はひとつなのだ。
都合のいい空想を捨てて、現実にいるザカライアさんを真摯に愛する。悪い噂も、変な夫とという印象も取り払って、もう一度ザカライアさんのそのままの姿を見る。
それが都合のいい空想の中に逃げ込んで、現実を直視せずにここまできてしまったわたしが、進むべきたったひとつの道。
明日からどうするべきか、具体的な身の振り方が決まったと思うと、体の内から力がみなぎってくるようだった。
――「悲劇のヒロイン」ごっこは今日でおしまい。明日からすべきは……「理想の家庭」生活を実現するためにザカライアさんを知り、仲よくなること!
わたしは勢いよくベッドに潜り込んで、明日を待つことにした。わたしの想像の中の「明日」は、いつもと違ってなんだかきらきらと輝いているように見えた。
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