4 / 29
(4)
しおりを挟む
ぼやぼやとしているうちに、気がつけばディナーも終えていよいよ夜になってしまった。
次にわたしに待ちかまえていたのは、初夜。これから夫となったザカライアさんと同じベッドに入って――その、相応のことをしなければならない。……つまり、わたしは今から数時間後には処女ではなくなる、ということ。
心の通じあっていない相手に体を開くという行為は、わたしの気を重くさせた。わたしはつい数日前まで、そういうことは愛しあう夫――つまり、ライナスとするのだと思っていた。ロマンチックで甘い一夜を過ごして、子供を授かるのだと信じ込んでいた。
けれども今、薄暗い夫婦の寝室にいるわたしの夫はザカライアさんで、彼とはつい数時間前に顔を合わせたばかり。そんな相手と一夜を過ごし、わたしは処女じゃなくなる。
急に、薄ら寒い気持ちになって、心細くなった。乳母だったメアリーはこの屋敷のどこかにいるのだろうが、夫婦の寝室へわたしを送り届けてもらってから、顔を見ていない。
真っ白でレースがたっぷりだけれど、薄絹で心もとないネグリジェの布地をぎゅっとつかむ。「大丈夫」。小さな声でつぶやく。
メアリーはここにくるまで、しきりに初夜への不安を呈するわたしを安心させようとしていた。
「大丈夫ですよ。旦那様は初めてというわけでもありませんし、きっと優しくしてくれます。奥様は大人しく、旦那様に身を委ねていれば終わりますから……」
優しく……してくれるのだろうか? 初めては「痛い」と聞くし、血が出るとも聞いた。数時間前までまったく見ず知らずだった男性に体を開く行為に対する不安とは別に、そういう不安がわたしの中にはあった。
それと、痛みで暴れたり、悲鳴をあげたり、蹴ったり、失神したり……つまり、醜態を晒さないか心配で仕方がなかった。
それに、単純に痛いことは嫌だ。だれだってそうだろう。痛みを経験しなければならない状況からは、だれだって逃れたいはずだ。
けれどもそんなことは言っていられない。ザカライアさんが夫婦の寝室へやってきたら――わたしは。
不意に顔を上げると寝室の扉が開いていて、そこにザカライアさんがいた。思考に没頭していたせいか、まったく音が聞こえなかったので、わたしはびっくりして悲鳴を上げそうになった。……しかしどうにか、それを喉奥へと押し込む。
「すまない。待たせたか」
「いえ……」
婚姻の儀式の際にも聞いた、透き通るような心地のいい声。けれども今のわたしには、不安しか呼び込めない、明らかな男性の声。
ザカライアさんがこちらへと近づく音がするが、わたしはそれが見ていられなくて目を伏せて軽くうつむく。靴を脱いで、そろえた裸足の爪先を見つめる。けれどもそんなことは、単なる時間稼ぎにすらならなくて。
うつむいた視界に、ザカライアさんのぴかぴかに磨いた革靴の先が目に入る。ゆっくりと顔を上げて、ザカライアさんを見る。スクールにいれば女の子たちが大騒ぎしそうな、端正な面立ち。けれどもその顔は、どこか強張っているような気がして、わたしは絶望的な気分になる。
……ああ、そうね。わたしばかり「好きでもない人と」と思っていたけれど、ザカライアさんだってそうなのよね。
わたしがこれから愛のない営みをするように、ザカライアさんもまた、愛のない行為をしなければならないのだ。それを苦痛に思って、顔を強張らせていたとしても、なんら不思議はない。
そう思うと心細さが増して、叫び出したくなった。メアリーに綺麗に髪を整えてもらって、薄化粧をして、卸したてのネグリジェに身を包んで送り出してもらったけれど、なんだかそのすべてが滑稽な気がして、悲しくなった。
涙が浮かんでしまいそうになるのを隠そうと、うつむきがちになる。ザカライアさんはわたしの視界の外に立ったまま、ナイトテーブルに置かれたお酒の瓶を手にしたらしい音が、わたしの耳に入る。
お酒を呷らないとやってられないってことなのかしら? つい数日前まで夢見る乙女そのものだったわたしの心の表面は、ひっかかれたような痛みを訴える。しかし、ザカライアさんはトクトクとお酒をグラスへ注ぐと、それをわたしに差し出したのだった。
わたしはゆるゆるとまた顔を上げる。琥珀色のお酒が注がれたグラスを差し出すザカライアさんの目は、やっぱりどこか硬い印象を抱く。
「飲むといい」
そう言われてしまえば、「嫌です」と突っぱねることはできなかった。わたしはこれまで、社交の場でもほとんどお酒を口にしたことがなかった。お父様もそうだが特に叔母様が「子供の内から酒に慣れると馬鹿になる」と信じてわたしに言い聞かせていたから、という理由もあった。
だから、きっと、このお酒を口にすればわたしはたちまちのうちに酔っ払ってしまいそうな気がする。酔っ払った状態でそういうことを営めるのかはよくわからなかった。
しかし、困惑しつつもわたしはザカライアさんからグラスを受け取る。グラスの中の琥珀色の液体が、揺れる。立ち上る芳醇な香りは嫌いではない。
わたしは腹を括り、えいやっとひと息にグラスを呷った。……呷ったあとで、別に一度に飲み干す必要はなかったのだと気づいたが、時すでに遅し。喉から胃のあたりまで、燃え立つような感覚があって、わたしは思わず咳き込んでしまった。
「大丈夫か?」
少し、困惑のにじんだ声がわたしのつむじに降りかかる。ゲホゴホと盛大に咳き込み、丸くなったわたしの背中をザカライアさんが撫でているのがわかった。メアリーよりもずっと大きく、硬そうな手だった。それが、何度もわたしの浮かんだ背骨に沿って上下する。
「す、すいません……」
「いや……」
言葉数はやはり少ない。普通の夫婦だったら、ここできっと穏やかな会話とかをするんだろう。けれどもわたしは暗闇の中にひとり放り込まれたように、口にするべき話題がさっぱりわからなかった。
わたしは流行りに敏いわけではなかったし、そもそも異性で、一二も離れた相手の話す流行りの話題を、ザカライアさんが楽しめるとも思えなかった。……そこで楽しませられるような、巧みな話術の持ち主であったとすれば、わたしは恐らく、ライナスにはフられてはいないだろう。
「あの……不束者ですが、これからどうぞよろしくおねがいします……」
散々迷った末に、わたしはいつかどこかで読んだ小説の言葉を引っ張り出す。それが、この場に見合った、もっとも適切な言葉なのかまではよくわからなかった。けれども続く沈黙に耐えきれず、それを埋めるように言葉を発したのだった。
しかしザカライアさんの目はなぜか泳いだ。あからさまにわたしから見て左の方に視線をやっている。端正な顔はますます強張り、薄暗がりのなかで黒っぽく見えるザカライアさんの目から、感情が失われたような気がした。
なぜザカライアさんがそのような反応を見せたのかどうかわからず、わたしは当惑する。……そんなに変な言葉だったのだろうか? いや、そんなはずはない……はず。
そうして困惑の色を浮かべるわたしの前で、不意にザカライアさんが動き出す。感情をうかがえない目をしたままで、のろのろとズボンのポケットをまさぐる。なにをしたいのか、これからなにをしようとしているのか、やはりわたしにはさっぱりだった。
やがてザカライアさんのポケットからなにか細長いものが出てきた。絹のように表面が美しいそれは、真っ赤なリボンに――わたしには見えた。
そしてザカライアさんは、透き通った心地のよい――無機質な声でこう言った。
「これで君の手首を縛りたい」
次にわたしに待ちかまえていたのは、初夜。これから夫となったザカライアさんと同じベッドに入って――その、相応のことをしなければならない。……つまり、わたしは今から数時間後には処女ではなくなる、ということ。
心の通じあっていない相手に体を開くという行為は、わたしの気を重くさせた。わたしはつい数日前まで、そういうことは愛しあう夫――つまり、ライナスとするのだと思っていた。ロマンチックで甘い一夜を過ごして、子供を授かるのだと信じ込んでいた。
けれども今、薄暗い夫婦の寝室にいるわたしの夫はザカライアさんで、彼とはつい数時間前に顔を合わせたばかり。そんな相手と一夜を過ごし、わたしは処女じゃなくなる。
急に、薄ら寒い気持ちになって、心細くなった。乳母だったメアリーはこの屋敷のどこかにいるのだろうが、夫婦の寝室へわたしを送り届けてもらってから、顔を見ていない。
真っ白でレースがたっぷりだけれど、薄絹で心もとないネグリジェの布地をぎゅっとつかむ。「大丈夫」。小さな声でつぶやく。
メアリーはここにくるまで、しきりに初夜への不安を呈するわたしを安心させようとしていた。
「大丈夫ですよ。旦那様は初めてというわけでもありませんし、きっと優しくしてくれます。奥様は大人しく、旦那様に身を委ねていれば終わりますから……」
優しく……してくれるのだろうか? 初めては「痛い」と聞くし、血が出るとも聞いた。数時間前までまったく見ず知らずだった男性に体を開く行為に対する不安とは別に、そういう不安がわたしの中にはあった。
それと、痛みで暴れたり、悲鳴をあげたり、蹴ったり、失神したり……つまり、醜態を晒さないか心配で仕方がなかった。
それに、単純に痛いことは嫌だ。だれだってそうだろう。痛みを経験しなければならない状況からは、だれだって逃れたいはずだ。
けれどもそんなことは言っていられない。ザカライアさんが夫婦の寝室へやってきたら――わたしは。
不意に顔を上げると寝室の扉が開いていて、そこにザカライアさんがいた。思考に没頭していたせいか、まったく音が聞こえなかったので、わたしはびっくりして悲鳴を上げそうになった。……しかしどうにか、それを喉奥へと押し込む。
「すまない。待たせたか」
「いえ……」
婚姻の儀式の際にも聞いた、透き通るような心地のいい声。けれども今のわたしには、不安しか呼び込めない、明らかな男性の声。
ザカライアさんがこちらへと近づく音がするが、わたしはそれが見ていられなくて目を伏せて軽くうつむく。靴を脱いで、そろえた裸足の爪先を見つめる。けれどもそんなことは、単なる時間稼ぎにすらならなくて。
うつむいた視界に、ザカライアさんのぴかぴかに磨いた革靴の先が目に入る。ゆっくりと顔を上げて、ザカライアさんを見る。スクールにいれば女の子たちが大騒ぎしそうな、端正な面立ち。けれどもその顔は、どこか強張っているような気がして、わたしは絶望的な気分になる。
……ああ、そうね。わたしばかり「好きでもない人と」と思っていたけれど、ザカライアさんだってそうなのよね。
わたしがこれから愛のない営みをするように、ザカライアさんもまた、愛のない行為をしなければならないのだ。それを苦痛に思って、顔を強張らせていたとしても、なんら不思議はない。
そう思うと心細さが増して、叫び出したくなった。メアリーに綺麗に髪を整えてもらって、薄化粧をして、卸したてのネグリジェに身を包んで送り出してもらったけれど、なんだかそのすべてが滑稽な気がして、悲しくなった。
涙が浮かんでしまいそうになるのを隠そうと、うつむきがちになる。ザカライアさんはわたしの視界の外に立ったまま、ナイトテーブルに置かれたお酒の瓶を手にしたらしい音が、わたしの耳に入る。
お酒を呷らないとやってられないってことなのかしら? つい数日前まで夢見る乙女そのものだったわたしの心の表面は、ひっかかれたような痛みを訴える。しかし、ザカライアさんはトクトクとお酒をグラスへ注ぐと、それをわたしに差し出したのだった。
わたしはゆるゆるとまた顔を上げる。琥珀色のお酒が注がれたグラスを差し出すザカライアさんの目は、やっぱりどこか硬い印象を抱く。
「飲むといい」
そう言われてしまえば、「嫌です」と突っぱねることはできなかった。わたしはこれまで、社交の場でもほとんどお酒を口にしたことがなかった。お父様もそうだが特に叔母様が「子供の内から酒に慣れると馬鹿になる」と信じてわたしに言い聞かせていたから、という理由もあった。
だから、きっと、このお酒を口にすればわたしはたちまちのうちに酔っ払ってしまいそうな気がする。酔っ払った状態でそういうことを営めるのかはよくわからなかった。
しかし、困惑しつつもわたしはザカライアさんからグラスを受け取る。グラスの中の琥珀色の液体が、揺れる。立ち上る芳醇な香りは嫌いではない。
わたしは腹を括り、えいやっとひと息にグラスを呷った。……呷ったあとで、別に一度に飲み干す必要はなかったのだと気づいたが、時すでに遅し。喉から胃のあたりまで、燃え立つような感覚があって、わたしは思わず咳き込んでしまった。
「大丈夫か?」
少し、困惑のにじんだ声がわたしのつむじに降りかかる。ゲホゴホと盛大に咳き込み、丸くなったわたしの背中をザカライアさんが撫でているのがわかった。メアリーよりもずっと大きく、硬そうな手だった。それが、何度もわたしの浮かんだ背骨に沿って上下する。
「す、すいません……」
「いや……」
言葉数はやはり少ない。普通の夫婦だったら、ここできっと穏やかな会話とかをするんだろう。けれどもわたしは暗闇の中にひとり放り込まれたように、口にするべき話題がさっぱりわからなかった。
わたしは流行りに敏いわけではなかったし、そもそも異性で、一二も離れた相手の話す流行りの話題を、ザカライアさんが楽しめるとも思えなかった。……そこで楽しませられるような、巧みな話術の持ち主であったとすれば、わたしは恐らく、ライナスにはフられてはいないだろう。
「あの……不束者ですが、これからどうぞよろしくおねがいします……」
散々迷った末に、わたしはいつかどこかで読んだ小説の言葉を引っ張り出す。それが、この場に見合った、もっとも適切な言葉なのかまではよくわからなかった。けれども続く沈黙に耐えきれず、それを埋めるように言葉を発したのだった。
しかしザカライアさんの目はなぜか泳いだ。あからさまにわたしから見て左の方に視線をやっている。端正な顔はますます強張り、薄暗がりのなかで黒っぽく見えるザカライアさんの目から、感情が失われたような気がした。
なぜザカライアさんがそのような反応を見せたのかどうかわからず、わたしは当惑する。……そんなに変な言葉だったのだろうか? いや、そんなはずはない……はず。
そうして困惑の色を浮かべるわたしの前で、不意にザカライアさんが動き出す。感情をうかがえない目をしたままで、のろのろとズボンのポケットをまさぐる。なにをしたいのか、これからなにをしようとしているのか、やはりわたしにはさっぱりだった。
やがてザカライアさんのポケットからなにか細長いものが出てきた。絹のように表面が美しいそれは、真っ赤なリボンに――わたしには見えた。
そしてザカライアさんは、透き通った心地のよい――無機質な声でこう言った。
「これで君の手首を縛りたい」
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
いくら時が戻っても
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
大切な書類を忘れ家に取りに帰ったセディク。
庭では妻フェリシアが友人二人とお茶会をしていた。
思ってもいなかった妻の言葉を聞いた時、セディクは―――
短編予定。
救いなし予定。
ひたすらムカつくかもしれません。
嫌いな方は避けてください。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
男と女の初夜
緑谷めい
恋愛
キクナー王国との戦にあっさり敗れたコヅクーエ王国。
終戦条約の約款により、コヅクーエ王国の王女クリスティーヌは、"高圧的で粗暴"という評判のキクナー王国の国王フェリクスに嫁ぐこととなった。
しかし、クリスティーヌもまた”傲慢で我が儘”と噂される王女であった――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】おしどり夫婦と呼ばれる二人
通木遼平
恋愛
アルディモア王国国王の孫娘、隣国の王女でもあるアルティナはアルディモアの騎士で公爵子息であるギディオンと結婚した。政略結婚の多いアルディモアで、二人は仲睦まじく、おしどり夫婦と呼ばれている。
が、二人の心の内はそうでもなく……。
※他サイトでも掲載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる