誤解の味は甘酸っぱい
異世界人の王妃が持ち込んだ“ぬい”文化は、今や社交界を飛び出し、形を変えて隆盛を極めていた。卒業シーズンを迎えた王立学園でも例外はなく、生徒の大半が自分や親しい相手を模した“ぬい”作りに精を出していた。そんな流行にイマイチ乗れないメイヴィスだったが、婚約者のオーウェンは反対に“ぬい”作りの妙手として知られている。そんなオーウェンが、王子妃に内定している公爵令嬢セラフィーナの“ぬい”を作っていることを知ってしまったメイヴィスは動揺する。そして王子アーチボルドもまた、セラフィーナとオーウェンの仲を疑い、オーウェンの婚約者であるメイヴィスに接触してきて……。
※他投稿サイトにも掲載。
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