怪淫談(カイダン) ~オカルティックエロ短編集~

やなぎ怜

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ヤクライ(2)

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【二日目】

 同じクラスの××くんと。放課後、教室のすぐ近くにある女子トイレで。

 なぜかわたしは××くんとひと気のない教室に残っていた。いつもだったらだれかしらはずるずると残っていてもおかしくはないのに、その日は××くんとふたりきりになった。

 わたしはぼんやりと下校しなければと考えていたはずだったが、気がつけば××くんに誘われて女子トイレの個室に彼と入っていた。

 そのことを不思議に思いはしても、拒絶や抵抗感といった感情は湧いてはこなかった。

 そう、これは「役目」だから。××くんと女子トイレの個室にいっしょに入るという行為におかしなところはない。

 そしてわたしは「役目」を果たさなければならない。

 「役目」というのは、××くんとセックスをすることだ。

 ××くんはスラックスのジッパーをおろすと、おもむろに勃起したおちんちんを取り出す。先端に向かって赤黒くなっているおちんちんの亀頭の先からはやや白っぽいカウパーが既に漏れ出ている。それはトイレの電灯の光を受けて、おちんちんを黒光りさせていた。

 これからわたしは××くんの、赤ちゃんの腕くらいはありそうな太い勃起おちんちんをおまんこに入れてもらう。

 そしてそのあとはおまんこの一番奥、子宮の入り口でびゅー♡ っと射精してもらわなければならないのだ。

 どうして、とかなんで、という言葉は湧いてこない。××くんの勃起おちんちんから迸る精子をおまんこで受け止める。それがわたしの「役目」だから、イヤだとか思う余地はそもそもないのだ。

 そもそも、イヤだとは思わない。わたしのおまんこは××くんの勃起おちんちんを見ただけですっかり濡れそぼっていた。パンツのクロッチ部分がねっとりとした愛液で濡れてしまっているのがわかるくらい。

 わたしの体はもう、××くんの勃起おちんちんを受け入れる準備が出来ていた。

「ヤクライさん、言ってごらん」

 ――ヤクライ? わたしはヤクライじゃないんだけど……。

 ふと不思議に思う。違和感が走る。

 ヤクライ……。前にもどこかで聞いた気がするけれども、思い出せない。

 いいや。今無理に思い出さなくてもいいだろう。わたしが今すべきことは――

「はい♡ おちんちんを、ください……♡♡♡ ××くんの勃起おちんちんでわたしのさびしがりおまんこを慰めてください♡ おまんこの一番奥でおちんちんの先からびゅー♡ って精子をいっぱい出してください♡♡♡」

 ××くんの勃起おちんちんをおまんこで受け止めて、精液を最後の一滴まで射精してもらうことだ。

 ××くんに促されるまま、わたしはスカートをたくし上げると、穿いていたパンツに手をかけて膝上まで引き下ろす。

 それから××くんに背を向けて、洋式トイレのフタに手をつき、××くんの勃起おちんちんを入れやすいように腰を突き出す体勢を取った。

「××くん……♡」

 ××くんの前で大事なおまんこを見せつけるような姿勢を取っているのだと思うと、また奥から愛液がじゅわ♡ と噴き出すのがわかった。それはおまんこの中を伝って、外まで流れ出てくる。

 濡れ切ったおまんこが外気に当たるので少しだけすーすーとする。

「××くん♡ は、はやくぅ……♡」

 わたしがそう言って××くんの行動を促せば、すぐにぷっくりとした亀頭がおまんこの中に入ってくるのを感じる。

 ××くんの完全勃起したおちんちんは見た通りの太さでわたしのおまんこを押し拡げ、圧迫感を与えてくる。

 苦しさと同時にわたしは快楽を覚える。

 ずぷぷぷ♡ とおまんこを擦り上げてくる××くんの張ったカリ首から与えられる刺激に夢中になって、わたしのおまんこは××くんの亀頭が奥に到達する前に三回は甘イキしてしまった。

 きゅうきゅう♡ と××くんの勃起おちんちんに、甘えるようにおまんこですがりついてしまう。

 自慰をするときはクリトリスばかりを触っていたが、既にこのときのわたしはナカイキを覚えていた。クリトリスや乳首に触れられなくても、おまんこをずこずこ♡ とおちんちんで突かれるだけでわたしは絶頂を迎えそうになっていた。

 おまんこの中は自分でもわかるくらいに熱々で、愛液がトロトロと溢れ出て止まらない。子宮のあたりがずんと重くなって、熱がぐるぐると解放を待ち望んでいるのが分かった。

 ――ずぽっ♡ ずぷぷぷ♡ ぶちゅ♡ ぷちゅっ♡

 ――パンパンパンパンパンパンッ♡♡♡

 わたしのお尻に××くんの腰が当たるたびに、肉と肉がぶつかり、愛液とカウパーが混じった淫らな音がトイレの個室に鳴り響く。

 ××くんはわたしのしっかりと腰をつかんで、太い勃起おちんちんを何度も出し入れする。その勢いのままにわたしのおっぱいは揺れ、手をついたトイレのフタがかすかに悲鳴を上げる。

「んお♡ おぅ♡」

 わたしの半開きになった口からは、下品な声が漏れ出てくるばかりだ。

 けれども恥ずかしくはない。わたしは今「役目」を遂行しているのだから、その「目的」のためであれば、恥ずかしいことなんてひとつもないのだ。

「××くん♡ イぐぅ♡ わ、わらひ♡ イっちゃう♡ ××くんの勃起おちんちんでおまんこ突かれてイぐううぅぅぅ――~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡」

 視界が白く明滅する。絶頂を経て全身が性感帯にでも変わったかのように神経が鋭敏になる。

 ――ずこずこ♡ ぶちゅちゅっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡

「んおっ♡ らめ♡ ××くん♡ わらひぃ、イったばかりらのぉ♡♡♡」

 ××くんが太い勃起おちんちんで容赦なくわたしのおまんこの奥にある子宮を突き上げてくる。

 わたしは口の端から唾液を垂らしながら、舌をはみ出させるというとても他人にはお見せできないような顔をして、何度も××くんに訴えるが、××くんはまったく聞き入れてくれない。

 わたしはイったばかりのトロトロ敏感おまんこで××くんの勃起おちんちんへしゃぶりつくように締めつける。

「××くんっ♡ ××くんっ♡ んお♡ もう限界らからっ♡ んぁあ♡ わたしのおまんこ穴で勃起おちんちんごしごしして♡ 気持ちよくなって♡ 子宮に向かって精子びゅー♡ ってしてえ♡♡♡♡♡♡」

 ××くんの腰の動きが小刻みになった。勃起おちんちんの亀頭で、わたしの子宮を圧し潰すんじゃないかというくらい突き上げてくる。

 わたしの下腹部ではぐるぐるとまた熱が渦巻いているような感じになる。もはや全身が性感帯になったといっても過言ではなく、ブラジャーの内側では乳首が勃起し、クリトリスが痛いほど硬くなっているのがわかった。

 ――ぱちゅん♡ ばちゅ♡ ぶちゅ♡ ぷちゅちゅっ♡

「んお♡ おっ♡ おぅ♡ んほぉ♡♡♡」

 おまんこからは淫らな音がリズミカルに響き渡り、わたしはケダモノのような声を上げることしかできなくなっていた。

「××くんっ♡ またイぐ♡♡♡ イくから♡ ××くんもイって♡♡♡ わたしのおまんこに精子びゅー♡ ってしてえ♡♡♡」

 息も絶え絶えに××くんの射精を促す。××くんにはわたしの子宮に向かって射精してもらわなければならない。

 ――ぱちゅぱちゅぱちゅ♡♡♡

 ××くんの腰の動きが速くなる。××くんの射精が近くなると同時に、理性を失い始めたその乱暴な動きに翻弄され、わたしの二度目の絶頂も近づいてきた。

「んお゛ぉ――――~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

 腰が勝手に動き、脚がガクガクと震えた。

 ――ぷしゃっ♡

 同時に、軽く潮を吹く。

 ××くんのおちんちんをしゃぶっているわたしのおまんこは、うねうねと予測不能の動きをして蠕動し、××くんの勃起おちんちんに射精を促した。

 そして視界が白く靄がかって行き――やがてホワイトアウトした。
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