2 / 5
(2)
しおりを挟む
……実のところあの場には彼女の護衛官――文字通り女性の身辺警護をする人物――がいたので、真一郎を襲った男はあっという間に制圧されてしまった。体をちょっと鍛えているだけの男と、身辺警護を仕事としている護衛官とでは力やらなんやらの差は決定的だった。
「あのっ、助けてくれてありがとうございます……あなたのお名前は――」……真一郎はまさか自分がこんな紋切り型なセリフを口にする日がくるとは思ってもいなかった。護衛官に後ろ手に拘束され、引き立てられるようにして連行される男を見ていた彼女は、真一郎を振り返る。
「私は……怪しい者じゃない」
「そ、それはわかっています。名前を聞きたくて……」
彼女は硬質な表情のままに、その真剣な顔には見合わぬどこかトンチンカンな返答をする。しかし真一郎も真一郎で、必死だった。女性が少ないのは、この学内でも同じ。振り返ってみれば、あとからいくらでも彼女の素性を調べるすべはあっただろう。けれどもそのときの真一郎は、どうしても彼女の口からその名を聞かねばとあせりを覚えた。
「鷹田|響《ひびき)……だ。タイの色を見ればわかるが、あなたと同じ一年。ところであなたは怪我はないか?」
「鷹田、さん……。は、はい、大丈夫です!」
真一郎は口の中で飴玉を転がすように、何度もその名前を音にせず繰り返した。
――その後、真一郎を襲った男は停学になり、真一郎に平穏は……訪れなかった。真一郎のことが気に入らない男がいるのだろう。「尻軽」だとかいうくだらない噂は健在であるどころか、尾ひれがついてついでに火もついているような有様だった。しかし噂というものは積極的に訂正して回ったからといって、それに比例してなくなっていくかと問われると、そういうこともないわけで。
友人たちなどは憤ってくれたから、真一郎はちゃんとわかってくれている人間がいるならそれでいい、と思うことで、己の心にかかった雲に見て見ぬふりを決め込んだ。
そんなときだ。真一郎のもとに、彼女――鷹田響がやってきたのは。
「提案なんだが……しばらく私と付き合えば、そのようにくだらない噂も消えるとは思わないか」
真一郎に関するくだらない噂話は、どうやら彼女の耳にも入っていたらしい。どこか同年代の人間からは浮いた、かしこまった、硬い言い回しで響がそんなことを言い出したので、真一郎は仰天するほかなかった。
響は真剣に真一郎のことを心配してくれているらしい。先の出来事のときは、たまたま響とその護衛官が準備室を訪れたからよかったものの、そうでなければ最悪の事態になっていたことは、真一郎とてわからないはずがなかった。
「つ、つ、つ、付き合うってそんな――あ、いや、そういうフリなのはわかってます! で、でも、鷹田さんは――」
「私は今はハーレムを持っていないんだ。だから四六時中護衛官と一緒にいるのだが」
響はそう言って、空き教室の出入り口に控えている護衛官を見やった。たしかに、登下校の送り迎えを護衛官が引き受けるのは珍しくはないが、校舎内にまで同行しているのは、あまり見ない。女子生徒は付き合っている――そうでない場合もある――男子生徒をぞろぞろと連れているものだから、校内まで護衛官がついて回る必要は薄くなる。
真一郎が、響のことをよく知らなかったのは、単に貴重な女子生徒とは、自分には縁のない存在だと思い込んでいたからだけではないようだ。男子生徒を引き連れている女子生徒は、どうしたって目立つ。響は、そうではないから大して目立たない。そういう話だった。
「袖振り合うも――と言うことだし、私のハーレムに入ったことにすれば、不逞の輩も多少は遠ざかるだろう」
「鷹田さんは……いいんですか?」
「……私は、恋したこともないしハーレムを作るということも、まだいまいちよくわからない。いずれは社会への、女性としての義務として作るのだろうが。――難しく考えなくていい。あなたは噂の火消しができるし、私はハーレムの……そうだな、予行演習ができるとでも思えばいい」
実のところ、真一郎の心は響がその提案を口にしたときから、決まっていた。
「ふ、不束者ですが、よろしくおねがいします……その、できるだけ迷惑はかけないようにしますので……」
「……ふ」
言いなれない、かしこまった言葉を口にして真一郎が頭を下げれば、その後頭部に響のかすかな笑い声が降ってきた。
「敬語はやめてくれ。あなたは今日をもって私のハーレムの成員となったのだし、火消しをするなら親密な態度を取ったほうがいい」
「え、えーと……じゃあ、響、さん?」
「呼び捨てにしてはくれないのか?」
「え! え、えっと……ひ、響……」
「うん。その調子だ、真一郎」
ただでさえ女の子を呼び捨てにするなどという事態に見舞われて、顔に熱が集まっていた真一郎は、響から名を呼ばれてさらにその顔を真っ赤にさせた。そんな真一郎を見る響の目じりが、少しだけゆるんでいるような気がしたのは――己の気のせいではないと、真一郎は思いたかった。
「――おい、門叶! お前どうやってあの『氷の王子様』をオトしたんだよ?!」
真一郎は、響のハーレムの――偽りの成員となってから、彼女が「氷の王子様」などという異名を取っていることを知った。
まあたしかに、真一郎を颯爽と助けた様子や、真一郎を気にかけてハーレムの偽りの成員になればいいなどと言える気っ風は、おとぎ話に出てくる典型的な王子様みたいだとは真一郎も思った。
――で、あれば真一郎はお姫様なのだろうか? ……いや、それはなんかイヤだ、と真一郎は思った。男の矜持云々というよりは、王子様の助けを待つことしかできないような、なにもできないお姫様でいるのはイヤだと思ったのだ。
それに、真一郎は響のことがもう完全に好きになっていた。惚れ込んでしまった。強烈な恋愛感情で心臓をときめかせ、焦がせていた。
そうとなれば、するべきことはひとつである。
――響の心を射止める。彼女のハーレムの偽りの成員ではなく、正式な成員となり、響と真に愛し合う関係になる……。
そうと決めた真一郎に、もうただ己に自信がなく、女性との恋愛をあきらめきっていた姿は影も形もなかった。響への恋心が、真一郎を変えたのだ。
無論、変わったのは心持ちだけではない。響のハーレムの、偽りの成員となった日に、真一郎は親友であり、悪友とも言える成大に頭を下げて頼み込んだ。
「悪友」などと評するからには、成大はひと癖もふた癖もある男だ。ちゃらんぽらんな性格がすぎて、女性と付き合えていたのに捨てられた過去がある。しかし、成大は曲がりなりにも女性と付き合えていた期間があるのだ。真一郎は成大を反面教師とすることで、響の心を射止めようと決めたわけである。
成大は良くも悪くもちゃらんぽらんなので、真一郎の計画に気分を害した様子もなく、ふたつ返事で教師役を引き受けてくれた。
かくして、真一郎が己の心身を磨く、血のにじむような努力は始まった。
「あのっ、助けてくれてありがとうございます……あなたのお名前は――」……真一郎はまさか自分がこんな紋切り型なセリフを口にする日がくるとは思ってもいなかった。護衛官に後ろ手に拘束され、引き立てられるようにして連行される男を見ていた彼女は、真一郎を振り返る。
「私は……怪しい者じゃない」
「そ、それはわかっています。名前を聞きたくて……」
彼女は硬質な表情のままに、その真剣な顔には見合わぬどこかトンチンカンな返答をする。しかし真一郎も真一郎で、必死だった。女性が少ないのは、この学内でも同じ。振り返ってみれば、あとからいくらでも彼女の素性を調べるすべはあっただろう。けれどもそのときの真一郎は、どうしても彼女の口からその名を聞かねばとあせりを覚えた。
「鷹田|響《ひびき)……だ。タイの色を見ればわかるが、あなたと同じ一年。ところであなたは怪我はないか?」
「鷹田、さん……。は、はい、大丈夫です!」
真一郎は口の中で飴玉を転がすように、何度もその名前を音にせず繰り返した。
――その後、真一郎を襲った男は停学になり、真一郎に平穏は……訪れなかった。真一郎のことが気に入らない男がいるのだろう。「尻軽」だとかいうくだらない噂は健在であるどころか、尾ひれがついてついでに火もついているような有様だった。しかし噂というものは積極的に訂正して回ったからといって、それに比例してなくなっていくかと問われると、そういうこともないわけで。
友人たちなどは憤ってくれたから、真一郎はちゃんとわかってくれている人間がいるならそれでいい、と思うことで、己の心にかかった雲に見て見ぬふりを決め込んだ。
そんなときだ。真一郎のもとに、彼女――鷹田響がやってきたのは。
「提案なんだが……しばらく私と付き合えば、そのようにくだらない噂も消えるとは思わないか」
真一郎に関するくだらない噂話は、どうやら彼女の耳にも入っていたらしい。どこか同年代の人間からは浮いた、かしこまった、硬い言い回しで響がそんなことを言い出したので、真一郎は仰天するほかなかった。
響は真剣に真一郎のことを心配してくれているらしい。先の出来事のときは、たまたま響とその護衛官が準備室を訪れたからよかったものの、そうでなければ最悪の事態になっていたことは、真一郎とてわからないはずがなかった。
「つ、つ、つ、付き合うってそんな――あ、いや、そういうフリなのはわかってます! で、でも、鷹田さんは――」
「私は今はハーレムを持っていないんだ。だから四六時中護衛官と一緒にいるのだが」
響はそう言って、空き教室の出入り口に控えている護衛官を見やった。たしかに、登下校の送り迎えを護衛官が引き受けるのは珍しくはないが、校舎内にまで同行しているのは、あまり見ない。女子生徒は付き合っている――そうでない場合もある――男子生徒をぞろぞろと連れているものだから、校内まで護衛官がついて回る必要は薄くなる。
真一郎が、響のことをよく知らなかったのは、単に貴重な女子生徒とは、自分には縁のない存在だと思い込んでいたからだけではないようだ。男子生徒を引き連れている女子生徒は、どうしたって目立つ。響は、そうではないから大して目立たない。そういう話だった。
「袖振り合うも――と言うことだし、私のハーレムに入ったことにすれば、不逞の輩も多少は遠ざかるだろう」
「鷹田さんは……いいんですか?」
「……私は、恋したこともないしハーレムを作るということも、まだいまいちよくわからない。いずれは社会への、女性としての義務として作るのだろうが。――難しく考えなくていい。あなたは噂の火消しができるし、私はハーレムの……そうだな、予行演習ができるとでも思えばいい」
実のところ、真一郎の心は響がその提案を口にしたときから、決まっていた。
「ふ、不束者ですが、よろしくおねがいします……その、できるだけ迷惑はかけないようにしますので……」
「……ふ」
言いなれない、かしこまった言葉を口にして真一郎が頭を下げれば、その後頭部に響のかすかな笑い声が降ってきた。
「敬語はやめてくれ。あなたは今日をもって私のハーレムの成員となったのだし、火消しをするなら親密な態度を取ったほうがいい」
「え、えーと……じゃあ、響、さん?」
「呼び捨てにしてはくれないのか?」
「え! え、えっと……ひ、響……」
「うん。その調子だ、真一郎」
ただでさえ女の子を呼び捨てにするなどという事態に見舞われて、顔に熱が集まっていた真一郎は、響から名を呼ばれてさらにその顔を真っ赤にさせた。そんな真一郎を見る響の目じりが、少しだけゆるんでいるような気がしたのは――己の気のせいではないと、真一郎は思いたかった。
「――おい、門叶! お前どうやってあの『氷の王子様』をオトしたんだよ?!」
真一郎は、響のハーレムの――偽りの成員となってから、彼女が「氷の王子様」などという異名を取っていることを知った。
まあたしかに、真一郎を颯爽と助けた様子や、真一郎を気にかけてハーレムの偽りの成員になればいいなどと言える気っ風は、おとぎ話に出てくる典型的な王子様みたいだとは真一郎も思った。
――で、あれば真一郎はお姫様なのだろうか? ……いや、それはなんかイヤだ、と真一郎は思った。男の矜持云々というよりは、王子様の助けを待つことしかできないような、なにもできないお姫様でいるのはイヤだと思ったのだ。
それに、真一郎は響のことがもう完全に好きになっていた。惚れ込んでしまった。強烈な恋愛感情で心臓をときめかせ、焦がせていた。
そうとなれば、するべきことはひとつである。
――響の心を射止める。彼女のハーレムの偽りの成員ではなく、正式な成員となり、響と真に愛し合う関係になる……。
そうと決めた真一郎に、もうただ己に自信がなく、女性との恋愛をあきらめきっていた姿は影も形もなかった。響への恋心が、真一郎を変えたのだ。
無論、変わったのは心持ちだけではない。響のハーレムの、偽りの成員となった日に、真一郎は親友であり、悪友とも言える成大に頭を下げて頼み込んだ。
「悪友」などと評するからには、成大はひと癖もふた癖もある男だ。ちゃらんぽらんな性格がすぎて、女性と付き合えていたのに捨てられた過去がある。しかし、成大は曲がりなりにも女性と付き合えていた期間があるのだ。真一郎は成大を反面教師とすることで、響の心を射止めようと決めたわけである。
成大は良くも悪くもちゃらんぽらんなので、真一郎の計画に気分を害した様子もなく、ふたつ返事で教師役を引き受けてくれた。
かくして、真一郎が己の心身を磨く、血のにじむような努力は始まった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける
朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。
お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン
絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。
「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」
「えっ!? ええぇぇえええ!!!」
この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる