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薄暗い店内、控えめなBGM……それから、ボックス席で向かい合うマギサは――チーズの盛り合わせをもそもそと食べている。
テーブルの上にはチーズ盛り合わせが飾りつけられた皿と、モクテル――ノンアルコールカクテル――のグラスが二脚。
今、シバとマギサはバーにいる。
と言っても雁首を揃えて飲みにきたのではない。
純然たるシバの仕事――組織のトラブルシューター――として、このこじんまりとしたバーに来ている。
カウンターの内側からは、シバよりいくつか歳上のバーメイド――女性バーテンダー――がグラスをぬぐう音が聞こえる。
バーメイドはこの狭いバーで雇われ店長を兼任しているのだが、近ごろ厄介な悩みごとができた。
彼女はその「悩みごと」について端的にこう表現した。
――風にストーカーされている。
真っ先に考えられるのは、ただの気のせい。
あるいはバーメイドの頭がおかしくなったか、精神に異常をきたしたと考えるのが普通だろう。
だがここは異世界人から異星人までいると言われるサラダボウル・シティ。
おまけに実害まで出たとなれば、「風にストーカーされている」という言も、世迷い言と切って捨てられないだろう。
実害というのはバーメイドが雇われ店長を務めているバーが、突如吹き込んできた突風によって荒らされた一件だ。
当初はバーメイドも「風にストーカーされている」などとは信じたくなかったし、だれにも言いはしなかった。
しかしバーを荒らされた一件からこれ以上の実害が出てはかなわないと、伝手をたどって――巡り巡ってシバのもとに仕事が舞い込んだ次第である。
何十年物の酒瓶がいくつか割れたことで、バーメイドはクビの危機に瀕したらしい。
「今、クビになるのは困るんです」
……ということで、シバは当然のように「怪異」が絡んでいると見て、マギサを連れてこのこじんまりとしたバーにいるわけであった。
「風もストーカーする時代なんだね!」
「……時代とかいう話か?」
「だって星だってストーカーするし」
シバはマギサからその話を聞いて思い起こされた苦い記憶に、舌打ちをした。
「……で、『怪異』の気配だのなんだのはあるのか?」
「今のところはないよ。それに『怪異』だと決まったわけじゃないし」
「『怪異』じゃなかったらなんだ。超能力者とでも?」
「そうじゃない? 私は見たことないけど」
ここはなんでも出てくるサラダボウル・シティ。
超能力者の仕業ではない、とは言い切れないところはある。
「シバはチーズ食べないの?」
モクテルの入ったグラスに口をつければ、もそもそとチーズの盛り合わせを食べていたマギサが問うてきた。
「においがキツすぎる食いもんはあんまり食いたくねえ」
「ウォッシュタイプのチーズはダメなのか~」
「……お前って好き嫌いねえの?」
シバはふと思いついた疑問をそのまま口にした。
マギサの趣味と特技は料理であったが、それは別に上手くも美味くもない。
シバに言わせれば「虚無」のひとことで済む料理だったが、マギサ本人は料理が趣味だし、特技だと思っている。
おまけに主食は「怪異」という奇妙ぶりだ。
そういうわけで、シバからすればマギサは悪食だったので、極端な好き嫌いはないだろうと思っている。
「ん~……」
マギサはチーズをもそもそと食べながら考える素振りを見せたあと、
「あるよ」
とだけ、答えた。
それがなんだかシバからすると、いつもよりマギサの声がローテンションに聞こえたので、意外に思った。
「なに食えねえの」
「食べられないわけじゃないよ。ただ、あんまり食べたくないなって思ってるだけ」
マギサの好みを知りたいというよりは、その弱点を知っておきたいという気持ちでシバは問うたが、マギサはその答えそのものを言うつもりはないのか、微妙に歯切れが悪い。
シバはマギサから、その「好き嫌い」を聞き出したいと思った一方、詮索屋にはなりたくないとも思い、口をつぐんだ。
詮索屋は嫌われるものだ。
それに、その話題に食いつくということは、まるで自分がマギサのことを好きみたいじゃないか――。
……実際のところ、シバにとってマギサは良くも悪くも特別な存在だった。
けれどもシバはその気持ちを認めたくなかったので、マギサに好意を抱いていると取れるような己の言動には自意識過剰になってしまうのだった。
シバは黙ったまま、また結露したグラスに手をやれば、ずっともそもそとチーズを食べていたマギサの動きが止まった。
同時に、バーの出入り口である、曇りガラスが嵌められた、縦に細長い扉がガタガタと揺れ始める。
「きた」
マギサはそう言って座席から立ち上がる。
カウンターの内側にいたバーメイドも、そこから出てきて不安げにシバとマギサを見た。
出入り口の扉の曇りガラスには、妙に細長い人影のようなものがぼんやりと映っている。
そして乱暴に揺さぶるように、施錠された扉がガタガタと音を立てていた。
シバがスマートフォンを見れば、ちょうど開店時間の五分前だ。
しかしマギサが反応したということは、ほぼ一〇〇パーセント、バーの客ではないだろう。
「どうしましょう?」
バーメイドはそう言ってシバとマギサに視線を送る。
「……開けないと食えねえだろ?」
シバはマギサに視線を向ける。
「そうだけど」
しかしマギサは先ほど好き嫌いについて聞いたとき同様に、なぜかローテンションだ。
そして、
「……シバ、あとで行きつけの飲み屋さん教えてくれなきゃ……食べない」
と、なぜか渋りだした。
「ハア?!」
シバは、マギサがなぜ急にそんなことを言い出したのか、わけがわからなかった。
いつものマギサはシバが仮に止めようと、嬉々として「怪異」を食べに行く。
そんなマギサが、「怪異」を食べることを渋っている。
天地が引っくり返る――とは言いすぎだが、しかしそれに近い感覚をシバは味わった。
しかしそうしているあいだにも「怪異」は施錠された扉を開けようとしているのか、扉を揺さぶり続け、しまいには曇りガラスをドンドン! と叩き始めている。
シバはそんな扉に目をやり、舌打ちをしてからいつもと様子の違うマギサを見た。
「……あとで教えてやるから、食ってこい」
「……わかった~」
やはりローテンションなまま、マギサはそんな返事をしてふらりと扉へと向かう。
内側から施錠を解き、バーハンドルを握り込んで、扉を開いた。
途端、突風が隙間から吹き込んでくる。
それらはまるでまとわりついてくるかのように渦を巻き、あまりの勢いに目を開けていられなくなる。
薄目になったシバの耳に、グラスがいくつか割れる音が飛び込んでくる。
「おい――」
マギサの名を呼ぼうとしたところで、シバは殺気を感じ取った。
「あー、シバ、シバ、そっち行った!」
マギサがそう言うのが早いか遅いか、シバは殺気を感じた方向に向かって拳を繰り出していた。
シバの手の甲に、なにか柔らかく冷たいものが当たった感触が伝わる。
シバの突き出した拳がなにかに当たったと同時に、不意に周囲に渦巻いていた突風が雲散霧消する。
「あ、消えた」
マギサのその言葉を聞き、シバは薄目を開ける。
よく磨き上げられた床に、割れたグラスのガラス片が飛び散っていたが、酒瓶の類いは無事なようだ。
シバのうしろではバーメイドが呆然とした様子で、その場に座り込んでしまっている。
「あんまり食べたいタイプの『怪異』じゃなかったからよかった~」
「は? 食ってねえのか?」
「シバが殴ったから消えちゃった。しばらくこないんじゃないかなあ」
「それじゃあ解決になってねえだろ」
「でもさっきの、私が食べても根本をどうにかしないと解決しないと思う」
「根本?」
マギサはシバから離れて、座り込んだままのバーメイドに近づく。
「あなたのお母さん」
「――え?」
「あの『怪異』は、あなたのお母さんをなんとかしないと根本から解決しないと思う」
バーメイドは心当たりでもあるのか、顔を青白くさせてうつむいてしまった。
マギサはそれ以上はなにも言わず、またシバの隣に戻ってくる。
「帰ろ、シバ」
「まだ解決して――」
「また『怪異』が現れたときにこればいいじゃん」
マギサはやはり、ローテンションのまま、シバをゆすって店を出たがった。
バーメイドに見送られて、地下階にあるこじんまりとした店をあとにする。
店々から漏れ出る照明や、光る看板がまぶしい繁華街をマギサと並んで歩く。
シバはマギサに「今日のお前、おかしいぞ」と言うべきかどうか悩んでいた。
そんなことを言う義理はないだろうとシバは思ったし、そんなことを気にすること自体を、シバは過剰に気にした。
「あのさ」
会話がない中、口火を切ったのはマギサだ。
「『好き嫌いある』って言ったじゃん?」
「……あ? さっきの店での話か?」
「そう」
シバの隣に並び、共に緩慢に歩を進めながら、マギサは言う。
「あれ、母親のにおいがしたから食べたくなかったんだ」
「は?」
「母親は食べたくないんだよね」
マギサはそれきり黙り込んでしまった。
シバは、それ以上追求することもできず、その後はマギサの機嫌でも取るように行きつけの飲み屋に入ったが――そんな行動を取った自分に、シバは気恥ずかしさと気まずさを覚えた。
テーブルの上にはチーズ盛り合わせが飾りつけられた皿と、モクテル――ノンアルコールカクテル――のグラスが二脚。
今、シバとマギサはバーにいる。
と言っても雁首を揃えて飲みにきたのではない。
純然たるシバの仕事――組織のトラブルシューター――として、このこじんまりとしたバーに来ている。
カウンターの内側からは、シバよりいくつか歳上のバーメイド――女性バーテンダー――がグラスをぬぐう音が聞こえる。
バーメイドはこの狭いバーで雇われ店長を兼任しているのだが、近ごろ厄介な悩みごとができた。
彼女はその「悩みごと」について端的にこう表現した。
――風にストーカーされている。
真っ先に考えられるのは、ただの気のせい。
あるいはバーメイドの頭がおかしくなったか、精神に異常をきたしたと考えるのが普通だろう。
だがここは異世界人から異星人までいると言われるサラダボウル・シティ。
おまけに実害まで出たとなれば、「風にストーカーされている」という言も、世迷い言と切って捨てられないだろう。
実害というのはバーメイドが雇われ店長を務めているバーが、突如吹き込んできた突風によって荒らされた一件だ。
当初はバーメイドも「風にストーカーされている」などとは信じたくなかったし、だれにも言いはしなかった。
しかしバーを荒らされた一件からこれ以上の実害が出てはかなわないと、伝手をたどって――巡り巡ってシバのもとに仕事が舞い込んだ次第である。
何十年物の酒瓶がいくつか割れたことで、バーメイドはクビの危機に瀕したらしい。
「今、クビになるのは困るんです」
……ということで、シバは当然のように「怪異」が絡んでいると見て、マギサを連れてこのこじんまりとしたバーにいるわけであった。
「風もストーカーする時代なんだね!」
「……時代とかいう話か?」
「だって星だってストーカーするし」
シバはマギサからその話を聞いて思い起こされた苦い記憶に、舌打ちをした。
「……で、『怪異』の気配だのなんだのはあるのか?」
「今のところはないよ。それに『怪異』だと決まったわけじゃないし」
「『怪異』じゃなかったらなんだ。超能力者とでも?」
「そうじゃない? 私は見たことないけど」
ここはなんでも出てくるサラダボウル・シティ。
超能力者の仕業ではない、とは言い切れないところはある。
「シバはチーズ食べないの?」
モクテルの入ったグラスに口をつければ、もそもそとチーズの盛り合わせを食べていたマギサが問うてきた。
「においがキツすぎる食いもんはあんまり食いたくねえ」
「ウォッシュタイプのチーズはダメなのか~」
「……お前って好き嫌いねえの?」
シバはふと思いついた疑問をそのまま口にした。
マギサの趣味と特技は料理であったが、それは別に上手くも美味くもない。
シバに言わせれば「虚無」のひとことで済む料理だったが、マギサ本人は料理が趣味だし、特技だと思っている。
おまけに主食は「怪異」という奇妙ぶりだ。
そういうわけで、シバからすればマギサは悪食だったので、極端な好き嫌いはないだろうと思っている。
「ん~……」
マギサはチーズをもそもそと食べながら考える素振りを見せたあと、
「あるよ」
とだけ、答えた。
それがなんだかシバからすると、いつもよりマギサの声がローテンションに聞こえたので、意外に思った。
「なに食えねえの」
「食べられないわけじゃないよ。ただ、あんまり食べたくないなって思ってるだけ」
マギサの好みを知りたいというよりは、その弱点を知っておきたいという気持ちでシバは問うたが、マギサはその答えそのものを言うつもりはないのか、微妙に歯切れが悪い。
シバはマギサから、その「好き嫌い」を聞き出したいと思った一方、詮索屋にはなりたくないとも思い、口をつぐんだ。
詮索屋は嫌われるものだ。
それに、その話題に食いつくということは、まるで自分がマギサのことを好きみたいじゃないか――。
……実際のところ、シバにとってマギサは良くも悪くも特別な存在だった。
けれどもシバはその気持ちを認めたくなかったので、マギサに好意を抱いていると取れるような己の言動には自意識過剰になってしまうのだった。
シバは黙ったまま、また結露したグラスに手をやれば、ずっともそもそとチーズを食べていたマギサの動きが止まった。
同時に、バーの出入り口である、曇りガラスが嵌められた、縦に細長い扉がガタガタと揺れ始める。
「きた」
マギサはそう言って座席から立ち上がる。
カウンターの内側にいたバーメイドも、そこから出てきて不安げにシバとマギサを見た。
出入り口の扉の曇りガラスには、妙に細長い人影のようなものがぼんやりと映っている。
そして乱暴に揺さぶるように、施錠された扉がガタガタと音を立てていた。
シバがスマートフォンを見れば、ちょうど開店時間の五分前だ。
しかしマギサが反応したということは、ほぼ一〇〇パーセント、バーの客ではないだろう。
「どうしましょう?」
バーメイドはそう言ってシバとマギサに視線を送る。
「……開けないと食えねえだろ?」
シバはマギサに視線を向ける。
「そうだけど」
しかしマギサは先ほど好き嫌いについて聞いたとき同様に、なぜかローテンションだ。
そして、
「……シバ、あとで行きつけの飲み屋さん教えてくれなきゃ……食べない」
と、なぜか渋りだした。
「ハア?!」
シバは、マギサがなぜ急にそんなことを言い出したのか、わけがわからなかった。
いつものマギサはシバが仮に止めようと、嬉々として「怪異」を食べに行く。
そんなマギサが、「怪異」を食べることを渋っている。
天地が引っくり返る――とは言いすぎだが、しかしそれに近い感覚をシバは味わった。
しかしそうしているあいだにも「怪異」は施錠された扉を開けようとしているのか、扉を揺さぶり続け、しまいには曇りガラスをドンドン! と叩き始めている。
シバはそんな扉に目をやり、舌打ちをしてからいつもと様子の違うマギサを見た。
「……あとで教えてやるから、食ってこい」
「……わかった~」
やはりローテンションなまま、マギサはそんな返事をしてふらりと扉へと向かう。
内側から施錠を解き、バーハンドルを握り込んで、扉を開いた。
途端、突風が隙間から吹き込んでくる。
それらはまるでまとわりついてくるかのように渦を巻き、あまりの勢いに目を開けていられなくなる。
薄目になったシバの耳に、グラスがいくつか割れる音が飛び込んでくる。
「おい――」
マギサの名を呼ぼうとしたところで、シバは殺気を感じ取った。
「あー、シバ、シバ、そっち行った!」
マギサがそう言うのが早いか遅いか、シバは殺気を感じた方向に向かって拳を繰り出していた。
シバの手の甲に、なにか柔らかく冷たいものが当たった感触が伝わる。
シバの突き出した拳がなにかに当たったと同時に、不意に周囲に渦巻いていた突風が雲散霧消する。
「あ、消えた」
マギサのその言葉を聞き、シバは薄目を開ける。
よく磨き上げられた床に、割れたグラスのガラス片が飛び散っていたが、酒瓶の類いは無事なようだ。
シバのうしろではバーメイドが呆然とした様子で、その場に座り込んでしまっている。
「あんまり食べたいタイプの『怪異』じゃなかったからよかった~」
「は? 食ってねえのか?」
「シバが殴ったから消えちゃった。しばらくこないんじゃないかなあ」
「それじゃあ解決になってねえだろ」
「でもさっきの、私が食べても根本をどうにかしないと解決しないと思う」
「根本?」
マギサはシバから離れて、座り込んだままのバーメイドに近づく。
「あなたのお母さん」
「――え?」
「あの『怪異』は、あなたのお母さんをなんとかしないと根本から解決しないと思う」
バーメイドは心当たりでもあるのか、顔を青白くさせてうつむいてしまった。
マギサはそれ以上はなにも言わず、またシバの隣に戻ってくる。
「帰ろ、シバ」
「まだ解決して――」
「また『怪異』が現れたときにこればいいじゃん」
マギサはやはり、ローテンションのまま、シバをゆすって店を出たがった。
バーメイドに見送られて、地下階にあるこじんまりとした店をあとにする。
店々から漏れ出る照明や、光る看板がまぶしい繁華街をマギサと並んで歩く。
シバはマギサに「今日のお前、おかしいぞ」と言うべきかどうか悩んでいた。
そんなことを言う義理はないだろうとシバは思ったし、そんなことを気にすること自体を、シバは過剰に気にした。
「あのさ」
会話がない中、口火を切ったのはマギサだ。
「『好き嫌いある』って言ったじゃん?」
「……あ? さっきの店での話か?」
「そう」
シバの隣に並び、共に緩慢に歩を進めながら、マギサは言う。
「あれ、母親のにおいがしたから食べたくなかったんだ」
「は?」
「母親は食べたくないんだよね」
マギサはそれきり黙り込んでしまった。
シバは、それ以上追求することもできず、その後はマギサの機嫌でも取るように行きつけの飲み屋に入ったが――そんな行動を取った自分に、シバは気恥ずかしさと気まずさを覚えた。
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