バケモノ王子とその先生

だれにも顧みられないミソッカスの王子は、だれかに必要とされたい一心でバケモノになった。敵兵を蹂躙し、果てしのない焦土を生みだしたバケモノ王子はしかし、戦後世界では不要の存在だった。王子の国にバケモノを授けた「先生」を除いては――。
戦後世界を生きる病んでしまったバケモノ王子と「先生」が、ほのかにいちゃつきつつ、落ち着くところに落ち着くまでのお話。
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