15 / 22
#14 イレギュラー・ゴッドチャイルド
しおりを挟む
ねえ、聞いてよ。
え? こっちも疲れてる?
大嵐にでも遭ったの?
ええ、ちょうど道が濡れていたから、嵐にでも遭ったのかと思って。
当たり?
え~? 帰らないわよ。
こっちもひと仕事終えて疲れてるんだから。
ちょっと休憩ついでに愚痴を聞いてよ。
ワイン? ……今日はいいわ。
え? そんなにびっくりすること?
……ちょっと今日は飲んだら悪酔いしそうだもの。コーヒーだけにしとくわ。
……はあ~。あったかいコーヒーが体にしみるわあ。
で、話なんだけど。
え? もちろんするわよ。
これはだれかに聞いてもらわないと疲れがとれないもの。
ええ? そんな疲れはないって? あるわよ。ある。絶対ある。
で、話なんだけど。
まあ、わたしがこんな風に切り出したんだから、わかるわよね?
そうよ。聖女様の話。
今回の聖女はなんというか……まあ、規格外だったわ。
そうね。悪い子じゃあないんだけどね。
悪いのはむしろ国王の方っていうか……。
……まあ、順番に話しましょ。
召喚されたとき、あの子はまったく動じていない風だったわ。
一度、召喚されたことがあったとしか思えないくらい、心が凪いでいるようだった。
むしろ、あんまりに動じていないんで、周りの人間のほうがちょっと動揺していたくらいだったわ。
それで、巡礼の旅のことについて話しても、あの子は普通に受け入れていたわね。
でも、ノリ気っていうよりは、仕方ないから受けるって感じだったかしら。
どちらにせよスムーズにコトが運んだことはたしかよ。
……それで普通に終わっていればよかったんだけどね。
端的に言うと、あの子が来てからいいことづくめだったのよ。
空は穏やか、雨は適度、魔物は静かで、植物の生育は超順調。
いずれも唐突なものじゃなくて、平年に比べて落ち着いていたり、多少数値を上回っているていどの話だったんだけれど。
でも、いつしか民のあいだでは「聖女様を召喚したからでは」っていう話になったのね。
そうね。それくらいだったら誤差の範囲と言い張れたでしょうね。
けれど、大人しかったのは最初だけ。
最初は小さな異変程度だったんだけれど、どんどんそれは大きくなっていってねえ……。
最終的には半年かかる収穫物が一週間で収穫できるまでになったわ。
あなたもうわさくらいは聞いたこと、あるんじゃない?
え? ……まあ、あなたらしいわね。普通は与太話と思うでしょうね。
でも、これらは現実に起こったことなのよ。
ここまでくると、民は喜ぶよりも怯え始めた。
なにか、よくないことの前兆かもしれないと受け取るようになったのね。
原因を推測するのは簡単だったわ。
それらが起こったのは、あの子が馬車で通過した場所に限られていたから。
……まあ、短絡的と言えば短絡的だけれど、実際にそうだったんだから、推測は当たっていたのよ。
そう。あの子の……パワーというかなんというか……その、力? のせいだったのよね。
いいことづくめ、と言えばいいことづくめだけれど、言い方を変えれば、自然の摂理に反した現象ではあったわね。
だから、宰相たちは早急に聖女に元の世界へ帰還してもらうよう、国王に進言したわ。
でもね、国王はあの子の力に目がくらんでしまった。
あの子がいれば大量の収穫が手に入れられる。
それでいて、魔物も穏やかで、川も穏やか山も穏やか。
いいことづくめじゃないか、って。思ってしまったのよねえ。
そうなのよ。一週間で収穫できてしまう麦なんて、逆に怖いわよねえ。
普通の神経をしていれば口にするのは戸惑ってしまうのが、道理ってものよね。
でも、国王はそうじゃなかったみたい。
周りが止めるのも構わずに、あの子をこの国――というか、この世界に引きとめようとしたのね。
でも、あの子はそれを断ったの。
そもそも、あの子は元の世界に帰してもらえるなら、という約束で、巡礼の旅を引き受けていたからね。
まあ、普通はそうよね。
宰相たちもあの子がそう答えるだろうことを知っていたから、そう強くは進言しなかったのよ。
他でもないあの子自身の口からそう言われたら、国王もあきらめるだろうと思ったのかしら?
けれど、そうはならなかった。
国王はあろうことか、あの子を幽閉してしまおうとしたのよ。
馬鹿よねえ……。
あの子の力の源泉がなにかなんて、あの時点ではわからなかったのに。
もし、たとえばあの子の他人を思う心とか、感情に紐づいている力だったとしたら、逆効果だったでしょうね。
でも、あの国王はそこを短絡的に考えてしまった。
単純に、あの子を手に入れさえすれば、莫大な力もいっしょに手に入ると勘違いしてしまったのよね。
国王の命令と言えど、相手は聖女だったから、近衛兵は最初は戸惑っていたわ。
宰相たちも「さすがにそれは」って感じで国王をいさめようとした。
でも、それよりも先に怒ったものがいたのね。
国王? 違うわ。
あの子の――父親よ。
いったいどこから父親が生えてきたんだって、不思議そうね。
わたしもさすがにびっくりしたわ。
あの子の父親はね、最初からあの子とずっといっしょにいたのよ。
ここまで言えば、さすがに父親が人外の存在だとわかるかしら。
あの子はね、神様の子供だったのよ。ええ、もちろん異世界の神様の、ね。
それで心配症の父親である神様は、ずっとあの子といっしょにいるんですって。
だからあの子の周りでは様々な恩恵が形となって現れる。
けれど、あれでも昔に比べるとマシなほうなんですって。
あの子によると、昔はもうホント、すごかったらしいから。
そういうわけで怒った神様が現れて、現場は大混乱。
大混乱だったのは王宮だけじゃないわ。
空は荒れて、草木は枯れて、動物たちは大暴れ。
それでわたし、王宮へ行くのに遅れたのよね。
だからたどりついたときにはすべてが終わったあとだったわ。
え? 大丈夫大丈夫。それはさすがにあの子が止めたわよ。
神様の力に目がくらんでしまっただけだからって、父親をなだめたのよね。
おかげで、国王はもちろん、この国は首の皮一枚でつながったってところかしら?
まあ、なんにせよ、あの子が父親と違って穏やかな気性だったのが幸いしたわね。
……あら、その顔、気づいたみたいね。
そうね、あなたが大嵐に遭ったのは……まあ、言ってしまえば国王のせいね。
神様を怒らせたから……。
まあまあ、そう不機嫌な顔をしないでよ。
大嵐程度で済んで、よかったじゃない。
それでまあ、色々あったけれど、あの子は帰って行ったというわけよ。
帰ってしまったからすべて元通りになったわ。
でも、民はそれで満足しているみたい。国王は……どうだか知らないけれど。
あんなことをしでかしたんだから、謀叛でも起こらないよう祈っておいたほうがいいかもしれないわね。
……あなたの機嫌も、直らないみたいだしね?
え? 笑ってないわよ~。
でも、雨に濡れて不機嫌そうにしている姿なんて、レアよね。
ふふ、わたしの疲れもちょっとはマシになったみたい。
え? 性格が悪いって言いたそうな顔ね。
魔女なんてそんなものでしょ。
ごめんごめん。謝るから機嫌を直してよ!
愚痴を聞いてくれたお礼にその髪、乾かしてあげるから。
ね?
え? こっちも疲れてる?
大嵐にでも遭ったの?
ええ、ちょうど道が濡れていたから、嵐にでも遭ったのかと思って。
当たり?
え~? 帰らないわよ。
こっちもひと仕事終えて疲れてるんだから。
ちょっと休憩ついでに愚痴を聞いてよ。
ワイン? ……今日はいいわ。
え? そんなにびっくりすること?
……ちょっと今日は飲んだら悪酔いしそうだもの。コーヒーだけにしとくわ。
……はあ~。あったかいコーヒーが体にしみるわあ。
で、話なんだけど。
え? もちろんするわよ。
これはだれかに聞いてもらわないと疲れがとれないもの。
ええ? そんな疲れはないって? あるわよ。ある。絶対ある。
で、話なんだけど。
まあ、わたしがこんな風に切り出したんだから、わかるわよね?
そうよ。聖女様の話。
今回の聖女はなんというか……まあ、規格外だったわ。
そうね。悪い子じゃあないんだけどね。
悪いのはむしろ国王の方っていうか……。
……まあ、順番に話しましょ。
召喚されたとき、あの子はまったく動じていない風だったわ。
一度、召喚されたことがあったとしか思えないくらい、心が凪いでいるようだった。
むしろ、あんまりに動じていないんで、周りの人間のほうがちょっと動揺していたくらいだったわ。
それで、巡礼の旅のことについて話しても、あの子は普通に受け入れていたわね。
でも、ノリ気っていうよりは、仕方ないから受けるって感じだったかしら。
どちらにせよスムーズにコトが運んだことはたしかよ。
……それで普通に終わっていればよかったんだけどね。
端的に言うと、あの子が来てからいいことづくめだったのよ。
空は穏やか、雨は適度、魔物は静かで、植物の生育は超順調。
いずれも唐突なものじゃなくて、平年に比べて落ち着いていたり、多少数値を上回っているていどの話だったんだけれど。
でも、いつしか民のあいだでは「聖女様を召喚したからでは」っていう話になったのね。
そうね。それくらいだったら誤差の範囲と言い張れたでしょうね。
けれど、大人しかったのは最初だけ。
最初は小さな異変程度だったんだけれど、どんどんそれは大きくなっていってねえ……。
最終的には半年かかる収穫物が一週間で収穫できるまでになったわ。
あなたもうわさくらいは聞いたこと、あるんじゃない?
え? ……まあ、あなたらしいわね。普通は与太話と思うでしょうね。
でも、これらは現実に起こったことなのよ。
ここまでくると、民は喜ぶよりも怯え始めた。
なにか、よくないことの前兆かもしれないと受け取るようになったのね。
原因を推測するのは簡単だったわ。
それらが起こったのは、あの子が馬車で通過した場所に限られていたから。
……まあ、短絡的と言えば短絡的だけれど、実際にそうだったんだから、推測は当たっていたのよ。
そう。あの子の……パワーというかなんというか……その、力? のせいだったのよね。
いいことづくめ、と言えばいいことづくめだけれど、言い方を変えれば、自然の摂理に反した現象ではあったわね。
だから、宰相たちは早急に聖女に元の世界へ帰還してもらうよう、国王に進言したわ。
でもね、国王はあの子の力に目がくらんでしまった。
あの子がいれば大量の収穫が手に入れられる。
それでいて、魔物も穏やかで、川も穏やか山も穏やか。
いいことづくめじゃないか、って。思ってしまったのよねえ。
そうなのよ。一週間で収穫できてしまう麦なんて、逆に怖いわよねえ。
普通の神経をしていれば口にするのは戸惑ってしまうのが、道理ってものよね。
でも、国王はそうじゃなかったみたい。
周りが止めるのも構わずに、あの子をこの国――というか、この世界に引きとめようとしたのね。
でも、あの子はそれを断ったの。
そもそも、あの子は元の世界に帰してもらえるなら、という約束で、巡礼の旅を引き受けていたからね。
まあ、普通はそうよね。
宰相たちもあの子がそう答えるだろうことを知っていたから、そう強くは進言しなかったのよ。
他でもないあの子自身の口からそう言われたら、国王もあきらめるだろうと思ったのかしら?
けれど、そうはならなかった。
国王はあろうことか、あの子を幽閉してしまおうとしたのよ。
馬鹿よねえ……。
あの子の力の源泉がなにかなんて、あの時点ではわからなかったのに。
もし、たとえばあの子の他人を思う心とか、感情に紐づいている力だったとしたら、逆効果だったでしょうね。
でも、あの国王はそこを短絡的に考えてしまった。
単純に、あの子を手に入れさえすれば、莫大な力もいっしょに手に入ると勘違いしてしまったのよね。
国王の命令と言えど、相手は聖女だったから、近衛兵は最初は戸惑っていたわ。
宰相たちも「さすがにそれは」って感じで国王をいさめようとした。
でも、それよりも先に怒ったものがいたのね。
国王? 違うわ。
あの子の――父親よ。
いったいどこから父親が生えてきたんだって、不思議そうね。
わたしもさすがにびっくりしたわ。
あの子の父親はね、最初からあの子とずっといっしょにいたのよ。
ここまで言えば、さすがに父親が人外の存在だとわかるかしら。
あの子はね、神様の子供だったのよ。ええ、もちろん異世界の神様の、ね。
それで心配症の父親である神様は、ずっとあの子といっしょにいるんですって。
だからあの子の周りでは様々な恩恵が形となって現れる。
けれど、あれでも昔に比べるとマシなほうなんですって。
あの子によると、昔はもうホント、すごかったらしいから。
そういうわけで怒った神様が現れて、現場は大混乱。
大混乱だったのは王宮だけじゃないわ。
空は荒れて、草木は枯れて、動物たちは大暴れ。
それでわたし、王宮へ行くのに遅れたのよね。
だからたどりついたときにはすべてが終わったあとだったわ。
え? 大丈夫大丈夫。それはさすがにあの子が止めたわよ。
神様の力に目がくらんでしまっただけだからって、父親をなだめたのよね。
おかげで、国王はもちろん、この国は首の皮一枚でつながったってところかしら?
まあ、なんにせよ、あの子が父親と違って穏やかな気性だったのが幸いしたわね。
……あら、その顔、気づいたみたいね。
そうね、あなたが大嵐に遭ったのは……まあ、言ってしまえば国王のせいね。
神様を怒らせたから……。
まあまあ、そう不機嫌な顔をしないでよ。
大嵐程度で済んで、よかったじゃない。
それでまあ、色々あったけれど、あの子は帰って行ったというわけよ。
帰ってしまったからすべて元通りになったわ。
でも、民はそれで満足しているみたい。国王は……どうだか知らないけれど。
あんなことをしでかしたんだから、謀叛でも起こらないよう祈っておいたほうがいいかもしれないわね。
……あなたの機嫌も、直らないみたいだしね?
え? 笑ってないわよ~。
でも、雨に濡れて不機嫌そうにしている姿なんて、レアよね。
ふふ、わたしの疲れもちょっとはマシになったみたい。
え? 性格が悪いって言いたそうな顔ね。
魔女なんてそんなものでしょ。
ごめんごめん。謝るから機嫌を直してよ!
愚痴を聞いてくれたお礼にその髪、乾かしてあげるから。
ね?
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~
月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―
“賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。
だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。
当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。
ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?
そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?
彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?
力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる